ビットコインには、ブロックチェーンや暗号化技術といった安全性を支える仕組みがある一方で、取引所の選び方やアカウント管理によってはトラブルが生じる可能性もあります。値動きと同じくらい、取引における安全性は気になるものです。
この記事では、ビットコインを安全に取引するために押さえておきたいポイントを整理します。
目次
ビットコインの安全性は?仕組みを解説
ビットコインの安全性は、どのような仕組みで取引やデータ管理が行われているかを踏まえて考える必要があります。ここでは、ビットコインがどのような技術や仕組みによって成り立っているのかを整理し、安全性の考え方を見ていきます。
ブロックチェーンにより取引データが改ざんされにくい
ビットコインの取引は、ブロックチェーンと呼ばれる分散型の台帳に記録されます。取引データは一定の単位ごとに「ブロック」としてまとめられ、時系列で連結されていく仕組みです。
この台帳は特定の管理者が一元的に保有するものではなく、ネットワークに参加する多数のコンピューターで共有されています。そのため、過去の取引内容を一部だけ書き換えようとしても、他の参加者が保有するデータと整合しなくなり、不正が成立しにくい構造になっています。
こうした仕組みによって、取引履歴の透明性が保たれ、第三者による改ざんや操作が起きにくくなっています。
暗号化技術によってウォレットや送金情報が保護されている
ビットコインの取引では、暗号化技術を用いて送金や資産管理が行われています。送金を行う際には「秘密鍵」と呼ばれる情報による署名が必要となり、この仕組みによって、正当な権限を持つ利用者のみが資産を移動できる設計になっています。
取引履歴自体はブロックチェーン上で公開されますが、秘密鍵や氏名・住所といった個人情報が直接記録されることはありません。そのため、取引データを第三者が確認できる一方で、誰が送金したのかを特定することは容易ではなく、なりすましによる不正送金が起きにくい構造とされています。
ただし、秘密鍵の管理は利用者自身に委ねられるため、フィッシング詐欺や不正なアプリなどを通じて鍵が流出した場合には、資産を失う可能性もあります。そのため、暗号化技術の安全性を活かすには、秘密鍵や利用環境を適切に管理することが前提となります。
ネットワークが分散しているため一部の障害に強い
ビットコインのネットワークは、特定の管理者やサーバーに依存せず、世界中の多数のコンピューターによって維持されています。取引データや台帳は分散して共有されており、一部のシステムに障害が起きた場合でも、ネットワーク全体が停止しにくい仕組みになっています。
このような分散構造により、単一障害点が生まれにくく、外部からの攻撃やシステムトラブルが起きた場合でも、影響が限定されやすい点が特徴です。
安心して利用するために押さえたいポイント
ビットコインの取引では、仕組みだけでなく、利用するサービスや日々の管理方法も安全性に影響します。ここでは、取引を行う際に意識しておきたいポイントを整理します。
金融庁登録済みの取引所を選ぶ
日本で暗号資産交換業を行う事業者は、金融庁への登録が義務付けられています。登録された取引所は、顧客資産の分別管理や情報開示、セキュリティ体制の整備などについて、一定の基準に沿った運営が求められています。
取引所を選ぶ際には、金融庁に登録されている事業者かどうかを確認することで、取引環境を判断する一つの目安になります。たとえば、Coincheckも金融庁に登録された暗号資産交換業者の一つです。登録の有無は、公式サイトや金融庁の公開情報から確認できます。
二段階認証やパスワード管理を徹底する
ビットコインの取引では、アカウントへの不正ログインを防ぐことが重要になります。取引所では、IDとパスワードに加えて、スマートフォンなどを使った二段階認証を設定できる場合があり、これを有効にすることで第三者による不正アクセスのリスクを抑えやすくなります。
また、近年ではパスワードを入力せずに本人確認を行う「パスキー認証」に対応するサービスも増えています。パスキー認証は、端末の生体認証などを利用する仕組みで、パスワードの漏えいや使い回しによるリスクを軽減できます。
詳しくは パスキー認証とは をご覧ください。
あわせて、推測されやすい文字列や他サービスとのパスワードの使い回しを避けることも重要です。取引所のセキュリティ機能を適切に設定し、アカウント管理を徹底するよう心がけましょう。
送金先アドレスやフィッシング詐欺に注意する
ビットコインの送金は、指定したアドレス宛てに直接実行されます。送金が完了した後に、送金先を変更したり、取り消したりすることはできません。アドレスを誤って入力すると、資産を回収できなくなる可能性があるため注意が必要です。
また、取引所を装った偽のメールやWebサイトに誘導し、ログイン情報を盗み取るフィッシング詐欺も横行しています。公式サイトや公式アプリであることを確認し、URLや送信元に不審な点がないか注意しましょう。
ビットコインを安全に利用するための考え方
ビットコインを安全に利用できるかどうかは、取引を始める前の準備やその後の進め方によって左右されます。
正しい情報収集をして参入する
ビットコインに関する情報は、ニュースや取引所の発表、SNSなど、さまざまな形で流れてきます。公式発表や信頼できるニュースなど、事実関係が確認できる情報を中心に確認しておくとよいでしょう。
一方で、SNSや個人の発信には、憶測や主観が含まれることもあります。制度の変更や取引所の対応など、取引に影響する内容については、複数の情報源を照らし合わせながら判断する必要があります。
余剰資金で少額から始める
ビットコインは、短期間で価格が大きく変動することがあります。生活費や近い将来に使う予定のある資金を取引に使うと、価格変動によって日常生活に影響が出る可能性もあります。
まずは、当面使う予定のない資金の範囲で、少額から取引を始めることで、値動きや取引の流れを把握しながら進めやすくなります。
長期視点でリスクを抑えて運用する
短期的な値動きに合わせて売買を繰り返すと、取引のタイミングが相場に左右されやすくなります。その結果、意図しない価格帯での売買が発生する場合もあります。
一方で、あらかじめ一定期間の保有を想定して取引を行えば、日々の値動きに過度に反応せずに済みます。こうした運用は、取引に伴うリスクを抑える考え方の一つです。
Coincheckが取り組む安全対策
暗号資産を安全に利用するためには、取引所の管理体制や運営の仕組みも関係します。ここでは、Coincheckが行っている安全対策を紹介します。
顧客資産の分別管理
Coincheckでは、改正資金決済法に基づき、利用者から預かっている法定通貨や暗号資産を、会社の資産とは分けて管理しています。顧客資産を自社資産と分離することで、取引所の運営資金と混在しない仕組みを取っています。
また、預かっている顧客資産については、日次で実際の残高と計算上の残高を照合し、不足が生じていないかを確認しています。こうした分別管理は、現在では暗号資産交換業者に義務付けられている管理体制の一つです。
コールドウォレットによるオフライン管理
Coincheckでは、利用者から預かっている暗号資産の大部分を、インターネットから切り離した「コールドウォレット」で管理しています。オンライン環境から隔離することで、外部からの不正アクセスによる影響を受けにくい管理体制を取っています。
日常的な入出金に必要な最小限の暗号資産のみをオンライン環境で管理し、それ以外はオフラインで保管することで、リスクの分散を図っています。
不正アクセス対策・監視体制の強化
Coincheckでは、不正アクセスや不正利用を防ぐため、複数の技術的対策を組み合わせています。システムの稼働状況やアクセス状況は常時監視されており、不審な挙動が確認された場合には、速やかに対応できる体制を整えています。
暗号資産の管理にはマルチ・シグネチャを採用し、送金時には複数の秘密鍵による承認を必要とします。仮に一部の情報が不正に取得された場合でも、資産が単独で動かされることはありません。
また、サービス全体でSSL暗号化通信を導入し、ログイン情報や取引に関するデータは第三者による盗み見を防ぐ仕組みとなっています。
ビットコインの安全性を理解して、安心して取引を始めよう
ビットコインの安全性は、一つの要素だけで捉えるのではなく、仕組み・環境・使い方をあわせて確認したうえで考えることが大切です。ビットコインの特性を理解し、自分に合った形で向き合うことが、長く利用していくためのポイントになります。
Coincheckでは、各種セキュリティ対策や管理体制を整えたうえで、暗号資産の取引サービスを提供しています。ビットコインの取引を検討している場合は、まずは信頼できる取引所で口座を開設し、実際の画面やサービス内容を確認したうえで、少額から始めてみることをおすすめします。