Decentraland(ディセントラランド)というメタバースプロジェクトを聞いたことはあるでしょうか?
メタバースプロジェクトのDecentralandは、歴史が長いとされるメタバース構想のブロックチェーンプロジェクトです。
今回の記事では、Decentralandの基本的な特徴や、遊び方、3/30よりCoincheck NFTで取扱いが開始されたLANDなどについて解説します。
この記事でわかること
目次
メタバースプロジェクト「Decentraland(ディセントラランド)」とは
そもそもDecentralandがカテゴライズされている「メタバース」や「NFTゲーム」とはどのようなものでしょうか?
Decentralandの概要に入る前にそれぞの特徴を解説します。
メタバースとは
メタバースは1992年にアメリカで出版されたSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使用された言葉です。
メタバースを端的に説明すると、「インターネット上に存在する、経済圏を持った仮想空間」を指します。
本格的なメタバースが構築されれば、現実世界でも存在するモノ、カネ、ヒトの概念が仮想空間の中で実現し、人とのコミュニケーションや経済活動などがそのメタバースの中で可能となります。
その表現の仕方は多種多様ですが、一般的に認知が広まっているのはVR等を活用した3Dモデルで構築された仮想空間です。
メタバースビジネスの可能性は広がっており、Meta社(元Facebook)は今後2年間で5000万ドル(日本円で約55億円)相当の投資をメタバース領域に対して行っていくと宣言しています。
NFTゲームとは
NFTゲームとは、暗号資産の基盤技術であるブロックチェーンを利用したゲームのことです。なお、NFTゲームはブロックチェーンゲームやゲーミファイ(GameFi)とも呼ばれています
ブロックチェーンは分散型取引台帳とも呼ばれていて、取引履歴などをユーザー同士で管理する仕組みになっています。そのため、ブロックチェーン技術を利用したゲームには、下記のような特徴があります。
- 1.ゲーム内取引の不正や改ざんがしにくい
- 2.ゲーム内で取得したアイテムが自分の資産になる
- 3.取得したアイテムを自由に売買することができる
ブロックチェーンゲームは既存のゲームと異なる特徴を持つため、今後の成長に注目が集まっています。
Decentralandとは
Decentralandは、歴史が長いとされるメタバース構想のブロックチェーンプロジェクトです。イーサリアムブロックチェーンをメインとして開発されています。
開発を行っているのはカリフォルニアを拠点とする非営利団体「Decentraland Foundation」であり、世界中の投資家や企業から支援を受けて開発を進めています。
数多くのメタバースプロジェクトの中でもメタバース開発に精力的であり、既にBETA版のメタバースにアクセスすることも可能です。
ユーザーはDecentraland内で創設される施設などの利用者として楽しむことができ、仮想空間内で展開されるゲームなどをプレイ可能です。さらに、Decentralandメタバース上の土地であるLANDを購入し、そのLAND上に自分のコンテンツを作り上げることもできます。
従来のメタバースプロジェクト(VR上のユーザー体験を主としたゲームやコミュニケーションプロダクト)は、運営主体でメタバースを作り上げていました。もちろんユーザー参加型などのイベントを通して一般公募で集めたクリエイターがメタバース構築に携わる機会もありましたが、最終的にそのメタバースの保有者は当該プロダクトを有している企業になっていました。
一方Decentralandでは「DAO(分散型自立組織)」による運営がなされています。ユーザーがDecentraland上のLANDを購入し、そのLAND上にユーザー体験を作り上げていくことで、Decentralandメタバース世界が発展していきます。
このような、ユーザー主導でのコンテンツ拡充を可能にすることで、誰の所有物でもない恒久的なメタバースを構築しようとしているのがDecentralandの最も特筆すべき点です。
OASIS KYOTOとは
次に、Decentralandのメタバースを活用したプロジェクト「(※)OASIS KYOTO」を紹介します。
『OASIS KYOTO』は、コインチェックが『Decentraland』のLANDに建設中(2022年に一般公開を予定)のメタバース都市です。”2035年の近未来都市”をコンセプトにした「メタバース×NFT」のコミュニティ拠点で、神社仏閣など日本の古都を連想させる街並みになっています。*
OASIS KYOTOではファッションや音楽、アートを中心に多彩なイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。
OASIS KYOTOには、神社仏閣や出店など京都の街並みを連想させる多彩なイベント施設があり、一人で散策したり、世界中のユーザーと交流したりして楽しむことができます。
(※)現在、「OASIS KYOTO」はプレオープン中です。プレオープンでは、建設中の「OASIS KYOTO」の一部を公開しています。
「OASIS KYOTO」の詳細はこちら。
(※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら
Decentraland注目のワケ
ここまでDecentralandの概要を解説してきました。
では、なぜDecentralandが注目されているのでしょうか?
その理由は主に以下の4つが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
既にメタバース世界を体験することができる
数多くのメタバースプロジェクトの現状は構想段階であり、実際にそのメタバースを体験できるプロジェクトの数は非常に限られています。
そんな中、Decentralandは特筆してメタバース開発が進んでおり、既にBETA版のメタバースにアクセスすることも可能です。
実際にDecentralandメタバースを体験する方法に関して記事終盤の部分に記載しております。是非ともご覧いただければ幸いです。
クリエイター機能が充実している
Decentraland上のデジタルアイテムやゲームは、専用のエディターやSDK(Software Development Kitの略で、日本語でソフトウェア開発キットの意)を用いることでゲーム開発経験のない人でも簡単に作成することができます。
本来デジタルアセットやゲームの作成は、3Dモデリングやゲームプログラミングの知識が必要で敷居が高いものです。Decentralandはその敷居を低くすることによって、ユーザー主導でのコンテンツ拡充の達成を図っています。
上記のような背景から、今後もメタバース内のコンテンツ作成を促進させる、便利な機能が発表される可能性は十分に考えられます。
メタバースのエコシステムがある
Decentralandには、ブロックチェーン技術により構築された独自のエコシステムが存在しています。
ユーザーは、Decentralandの独自トークンであるMANAを使ってLANDやアバターの衣服・ユーザーネームといったメタバース上で使用できるアイテムを、NFT(非代替性トークン)として取引することが可能です。
LANDの運用、デジタルアイテムの作成や二次流通による収益化を狙うことができ、メタバース経済の活性化が促進されます。
Decentralandを運営する「DAO(分散型自立組織)」の存在
Decentralandが既存のオンライン3Dゲームと一線を画す部分は、「DAO」によるユーザー主導の運営体制です。
DAOは「Decentralized Autonomous Organization(自律分散型組織)」の略称で、ブロックチェーンの技術を通じてユーザーが直接的に組織運営を行っていく仕組みのことです。
スマートコントラクトやトークン等の、ブロックチェーン技術の上で最適に成り立つ仕組みを活用し、DAOがプールしている資金(一般的な企業の内部留保のようなもの)の投資先、メタバース内で流通するアイテムの種類、開発の方針といった意思決定がなされます。ちなみに、DAOがプールしている資金のことはトレジャリーと呼んだりもします。
DAOの意思決定活動のことを総称してガバナンスと呼びます。Decentralandのガバナンスへの参加方法は2通り存在します。
1つめはDecentralandの独自トークン「MANA(厳密にはそのラップドトークンであるwMANA)」を保有していることです。現実の株式会社のように、一定数以上の株式を保有している人に対して株主総会の場で議決権を与える仕組みだと認識すると分かりやすいと思います。
2つめの方法は、Decentraland上の土地であるLAND、またはLANDよりも広大な土地であるEstateを所有していることです。土地を所有していると多くの議決権が与えられるため、Decentralandメタバースの方針について大きな影響を与えることが可能です。
DecentralandのDAO運営に関する詳細を知りたい方は、Decentralandの公式ドキュメントでこちらのページをご覧ください。
Decentralandの将来性
上記のような特徴を持つDecentralandですが、将来性に関しても非常に注目されています。
ここではその理由について、
という3つの要因を深掘りしていきたいと思います。
様々な企業やプロジェクトと活発に提携を進めている
Decentralandは有名企業や政府機関との提携を進めており、次のような企業との提携やコラボイベントの開催を行ってきました。
〇コカ・コーラ
アメリカの清涼飲料水メーカーであるコカ・コーラは、2021年7月30日にNFT販売を大手NFTマーケットプレイスOpenSeaにて開催しました。
その際に販売された「コカ・コーラ・バブルジャケット・ウェアラブル」というNFTを購入すると、購入者特典としてDecentraland上で着用可能なジャケットのNFTも同時に獲得することができたのです。
出典元:米コカ・コーラ公式サイト
JPモルガン(J.P.Morgan Chase & Co.)
アメリカの投資銀行であるJPモルガンは、Decentralandメタバース上に正式な事務所としてオニキス・ラウンジ(Onyx Lounge)という名前のラウンジを立ち上げました。
オニキス・ラウンジのオープンは、JPモルガンがメタバースを非常に真剣に受け止め、その市場に対して強気の予測を行っていることが伺えます。
JPモルガンからは、同社がメタバース市場に関する調査を行ったレポートが公開されています。メタバース不動産市場の将来予測などといった興味深い内容が盛り込まれていますので、今後のメタバース市場に期待している方はぜひともコチラのレポート(英語)をご覧ください。
アタリ(ATARI)
アメリカの大手老舗ゲームメーカーであるアタリは、Decentraland上に「アタリ・カジノ(Atari Casino)」を立ち上げることを発表し、ローンチしました。
その他にもアタリは、Decentraland上でアタリブランドのゲームコンテンツを提供していく予定の模様です。
アタリはビデオゲームを制作することを主眼に置いた世界初の企業です。
Polygonへの対応が完了している
Decentralandはメインブロックチェーンとしてイーサリアムを利用したプラットフォームです。そのため、イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題の影響を受けて、ガス代(ネットワーク手数料)が高いことが、Decentralandの公式サイトにて用意されているマーケットプレイスを利用する際のネックになっていました。
そこでDecentralandは、2021年の4月以降、スケーラビリティ問題の解決策として開発が進められているポリゴンネットワーク上での取引に対応しました。
ポリゴンへの対応により、Decentraland上でのMANAやデジタルアイテム(NFT)の取引が低コストで行えるようになったことで、より活発な取引と新規ユーザーの流入が期待されています。
なおスケーラビリティ問題とは、イーサリアムブロックチェーンのユーザー過多によるデータ処理の遅延やガス代の高騰が起きている問題のことです。
Decentralandの盛り上がり状況
Decentralandは非常にユーザーコミュニティが発展しています。その理由としては、クリエイター向けのツールが準備されていること、そしてメタバースイベントの開催を恒常的に行っていることが挙げられます。
以下にて、それぞれの詳細を解説いたします。
クリエイター向けのツール
Decentralandでは、ゲームコンテンツやアイテムなどを構築したいクリエイター向けのツールである「The Decentraland SDK」や「Builder」も提供されています。
「Builder」はドラッグ&ドロップで利用可能なシンプルなクリエイター向けツールとなっておりコーディングの必要はありません。「The Decentraland SDK」は、コーディングに関する知識がある方向けのツールで、プログラムを記述することによってよりクオリティの高い、もしくは複雑な操作を行う作品やゲームを構築することができる、自由度の高いツールとなっています。
メタバースイベントの開催
Decentralandでは、メタバースイベントを頻繁に開催しています。
過去に開催されたイベントとしては、音楽フェスやNFTに関するイベントなどがあります。
こちらのページにて、Decentralandで現在予定されているイベントを閲覧できます。
もし関心のあるイベントがあったら、とりあえずゲストとしてイベント会場に入ってみると良いと思います。
他のメタバース系プロジェクトとの違い
Decentralandと他のメタバースプロジェクトは、どのような点が異なるのでしょうか?
この項目では、著名なメタバース系プロジェクトとDecentralandの違いについて解説しています。
DecentralandとThe Sandbox(ザ・サンドボックス)との違い
「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」はボクセルで表現されたメタバースを構築するプロジェクトです。スクウェア・エニックスやソフトバンクなどから出資されており、日本でも知名度が高いメタバース系プロジェクトの一つです。
The Sandboxのユーザーは、メタバース上に制作されたゲームで遊んだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったりすることができ、メタバース上で利用できるアイテム、アバター、ゲーム制作に必要な素材、そして「LAND」と呼ばれる土地を、「ETH」や「SAND」というトークンを用いてNFTマーケットプレイス上で売買出来ます。
DecentralandとThe Sandboxの違いは、世界観だと言うことができます。
両社とも3Dモデルでメタバースが構築されていることに変わりはありませんが、Decentralandはポリゴンチックな3Dモデル、The Sandboxはピクセルチックな3Dモデルでその世界が作り上げられています。
DecentralandとAxie Infinity(アクシー・インフィニティ)との違い
Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)
は、「Axie(アクシー)」と呼ばれるモンスターを集め、戦わせる対戦ゲームとなっています。
ゲームの中にはルナーシアと呼ばれるメタバースがあり、ユーザーはその土地を購入することができます。土地はNFTとして販売されており、土地を所有するユーザーはさまざまな利益を享受することができます。
DecentralandとAxie Infinityの違いは、遊び方(ゲーム性)だと言うことができます。
Axie Infinityは、アクシーを介してターン制対戦ゲームを行うことが主目的のメタバースです。用意されているルナーシアというメタバースも、あくまでこの対戦を行うための補助的な役割に留まっています。
一方でDecentralandは、ゲームがメインのコンテンツではありません。メタバース内に様々なコンテンツが用意されていて、その中の一つとしてゲームが存在しています。
メタバースのやり方・始め方については、以下の記事をご覧ください。
DecentralandのLANDについて
Decentralandでは、メタバース上の土地であるLANDが非常に重要な役割を果たします。
この項目では、そんなLANDに関する情報の深掘りを行っていきます。
なお3月30日よりCoincheck NFTではDecentralandのLANDの取扱いを開始しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
LANDの3つの特徴
DecentralandのLANDの特徴として3つあげることができます。
1つめの特徴は、LANDの発行数には上限があるということです。LANDは全体で90601区画しか存在せず、それ以上の発行は予定されていません。
2つめは、LANDが位置している場所によって、当該LAND自体の価格が変化する傾向があることです。例えば、イベント会場や大規模施設といった人が集まりやすい場所の近くに位置するLANDは、その他のLANDと比較し、価値が高いと評価されることがあります。
実際、Decentralandの公式マーケットプレイスを見てみるとLAND毎に購入するために必要なMANAが異なります。
3つめの特徴として、LANDの所有者またはLANDの借受人は、自身のコンテンツをLAND上に制作できることです。LANDにゲームやランドマークといった何らかのコンテンツを制作し、集客することで、入場料を得ることが可能です。
LAND投資のための3つの指針
DecentralandのLANDへ投資を検討する際には、投資の方針を決定しておく必要があると考えます。
以下に、3つの指針を例示しました。この3つの指針を参考に、将来的に自分のLANDをどのように運営していくのが良いのかを自らの関心やライフスタイルと相談して決定すると良いと思います。
①値上がり利益を狙う
DecentralandのLANDは、2019年時点では1LANDが5万円程度でした。しかし2021年後半にFacebookが社名をMeta社に変更したのを皮切りに、LANDの価格は急上昇し、2022年3月現在ではほとんどのLANDが100万円以上で取引されています。
今後メタバースがさらなる発展を遂げれば、価格上昇に寄与する可能性があります。
LAND購入後に上記のとおり需要が高まれば、売却によって利益を狙える可能性があるでしょう。
②自分でLAND上にコンテンツを構築して収益化する
自分でLANDを購入し、自分でコンテンツを制作します。
Decentralandではクリエイターツールが豊富に公開されているので、
「Decentraland上に自分の作品を展示するスペースを作りたい!」
「自分が考えたゲームをDecentraland上で表現して、他の人に遊んでもらいたい!」
というかたはこのような投資スタンスが合っていると思います。
③メタバース内で土地開発ビジネスをする
3つめの方法としては、Decentralandメタバース上で土地開発ビジネスを行うというケースがあります。
このケースでは、自分はLANDだけ所有しておき、LAND上のコンテンツ制作に関しては専門のクリエイターに依頼する、というスタンスでLANDへの投資を行います。
現実の仕事が忙しい、そもそもアートやゲームといった作品制作への意欲が薄い、という方はこの方法でLANDを収益化するのが良いと思います。
なお、この場合のLAND投資は現実の不動産へ投資するようなものなので、どのLANDを購入するかは慎重に、かつ戦略的に検討すべきでしょう。
Decentralandに関する注意点
この項目では、Decentralandに関する注意点を解説します。
ガス代が高い傾向(ネットワーク手数料)
イーサリアムブロックチェーンのガス代の高さです。この問題は、前述したスケーラビリティ問題に起因しています。
Decentralandはイーサリアムブロックチェーンをメインに開発されています。そのため、この問題が解決しなければ、高すぎる手数料の支払いに耐えられなくなったユーザーがプラットフォームを離れる可能性があります。
現状、DecentralandはPolygonチェーンへの対応でガス代の問題を解決しようとしていますが、根本的な問題解決にはなっていません。
今後のスケーラビリティ問題の動向には注視する必要があると思います。
VRを通したユーザー体験が将来的に普及するかは分からない
そもそもVRというプラットフォームは、まだまだ普及が進んでいないものです。VRゲームを例に取ってみても、コンシューマーゲームやスマホゲームと比べるとまだまだプレイヤー人口が少ないのが現状です。
ネイティブトークンであるMANAや土地NFTであるLANDの価値は、プレイヤーの人口やゲームの発展具合などといった様々な要素を織り込んで市場から評価されます。今後この2つの価値が上昇していきDecentralandがさらに人気なコンテンツとなるためには、Decentralandを含むVRゲームの人口が拡大しなければなりません。
Decentralandは将来的にVRゴーグルへの対応を行うことを明言しています。実際にそれが実現されることで、Decentralandのユーザー体験はより良いものになっていくでしょう。
そのためには、近未来的にVRプラットフォーム自体の市場拡大が必要となると思います。
Decentralandの始め方(Decentralandメタバースを体験しよう!)
Decentralandはメタバースプロジェクトの中でもメタバース自体の開発が進んでおり、既にBETA版のメタバースにアクセスすることが可能です。
この項目では、Decentralandメタバースにアクセスするための具体的なステップを解説いたします。
まずDecentralandの公式ページにアクセスしましょう。
公式ページ右上に「START EXPLORING(「冒険を始める」という意味です)」という表記の、赤いボタンがあると思います。そのボタンをクリックしましょう。
引用元:Decentraland
次にDecentralandメタバースにログインする画面に遷移し、「Play using your wallet(あなたのウォレットを用いて遊ぶ)」と「Play as guest(ゲストとして遊ぶ)」という2つの選択肢が提示されます。
引用元:Decentraland
自分のウォレットを持っている方は「Play using your wallet」を選択してログインすることができます。この記事では、ウォレットを持っていない方でも対応できるように「Play as guest」を選択する方法をご紹介します。
「Play as guest」を選択しましょう。この時、お使いのパソコン環境によってロード時間に差が出ることがあります。ノートPCをお使いの場合は大抵長いロード時間が予測されます。画面が切り替わるまで待機しましょう。
ロードが終了するとアバターのデザイン選択画面になります。
この画面ではDecentraland上で用いる初期アバターデザインが可能です。
ちなみに、右下の「RANDOMIZE」を選択すると完全ランダムでアバターデザインを決定してくれます。
引用元:Decentraland
「RANDOMIZE」を選択したことで、アバターデザインが以下のようになりました。
今回はこちらのアバターでメタバースへアクセスしたいと思います。
デザインが決定したら、画面右下の「DONE」を選択しましょう。
引用元:Decentraland
次にアバターの名前を決定する画面に遷移します。名前は必須で入力しなければならないので、好きな名前を入力してください。
この記事では、アバターの名前は「Coincheck」とします。
引用元:Decentraland
次に利用規約への同意を求められます。
規約を確認後、「I AGREE(同意しました)」をクリックしてください。
引用元:Decentraland
以上で基本設定が完了しました。このような画面になったら再度ロードに移ります。
この画面のロードも非常に長くなることがあるので、のんびり待ちましょう。
引用元:Decentraland
ロードが完了したら、「Welcome to Genesis Plaza, ~~~~」と記載されたページに遷移します。「~~~~」の部分は、自身が設定した名前とランダムに割り当てられたIDのようなものになっています。
この時点でDecentralandメタバースにアクセスできています。
「GOT IT(分かりました)」をクリックしましょう。
引用元:Decentraland
ここで何かしらのボタンをクリックしてくださいという指示がでますので、マウスをクリックしましょう。
引用元:Decentraland
クリックするとプレイヤーをナビしてくれるキャラクターのイントロダクションが始まります。ここからは基本的にイントロダクションの指示に従うだけです。
引用元:Decentraland
上記の流れの後、自由に動き回れるようになります。
Decentralandメタバースを歩き回り、様々なユーザー体験をしていただければと思います。
DecentralandのLANDの購入はCoincheck NFTがおすすめ
LANDを貸して不労所得を得たい、Decentraland上で不動産経営を行いたいと考えた方は、Decentraland上のLANDを購入する必要があります。
簡単かつ安全にLANDを購入したいという場合には、「Coincheck NFT」がおすすめです。
コインチェックでは、国内初となる暗号資産交換業者が運営するNFTマーケットプレイスである「Coincheck NFT」を提供しています。
「Coincheck NFT」は、従来のNFT取引において課題となっていた、ネットワーク手数料(Gas代)の高騰や複雑な取引方法などの課題を解決したNFTマーケットプレイスです。
Coincheckの口座をお持ちの方はどなたでも、NFTの出品・購入・保管が可能であり、出品・購入にかかるネットワーク手数料(Gas代)は無料でご利用いただけます。
さらに、「Coincheck NFT」にて出品されているLANDは、Coincheckが取り扱う30種類以上の暗号資産にて決済が可能です。
まとめ
今回の記事では、Decentralandについて紹介しました。
あらためて、この記事でお伝えしたかった3つの重要事項をまとめてみます。
◎Decentralandは、最も歴史が長いとされるメタバース構想のブロックチェーンプロジェクトで、ユーザー主導でのエコシステム拡大がプロジェクトの肝となっている
◎Decentralandは多くの有名企業との提携を行っており、今後の発展が期待されている。
◎Decentraland上の土地であるLANDは、将来的にDecentralandメタバースが発展するための重要な役割を有している。
仮想空間の中でコミュニケーションや仕事、経済活動を行う。はるか先の未来に思えるかもしれませんが、VR技術やブロックチェーンの発展を通して、その未来は着々と迫ってきているように思います。
今後のメタバースの発展をより近いところで体験するために、その最先端をいくプロジェクトの一つであるDecentralandの情報を追っても損はないでしょう。
この記事が、Decentralandについて知るための参考情報としてお役に立てれば幸いです。
執筆プリズム
コインチェックで暗号資産デビュー。その後、メタバースゲーム「The Sandbox」の翻訳担当や暗号資産系メディアでのライター・リサーチャーとして活動を開始。現在もクリプト領域のリサーチを継続しつつ、暗号資産にまつわるデータ解析やオンチェーン分析も行っている。ネット文化全般に詳しい。 Twitter :@prism_cryptos