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Coincheck Column
コインチェックコラム

昨今、さまざまな業界から注目を集めているメタバース。 メディアにおけるその存在感は時間の経過とともに増しており、いわゆるWeb3時代におけるSNSに変わる代表的なプラットフォームになるとまで言われています。 さらに、世界的な投資銀行であるゴールドマン・サックスは2022年8月25日に公開した記事にて、メタバース市場が2024年までに8兆ドル規模にまで拡大する可能性があるという見解も示しています。 このような情勢において、メタバースに関連する銘柄を探し投資をしようという動機が生まれるのは自然な流れでしょう。 本記事では今注目の暗号資産(仮想通貨)のメタバース関連銘柄について、その一般的な特徴や将来性、具体的な銘柄リストまでを紹介していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 メタバース銘柄(暗号資産)の特徴や使い道を解説 メタバース内で使用するアイテム、土地の購入 メタバース内のガバナンス(運営方針の決定)への参加権利 ステーキングの利用 メタバース銘柄(暗号資産)の選び方 プラットフォーム(メタバース)の完成度 プラットフォーム自体の盛り上がり具合 コミュニティとの関係性 有名企業との提携 トークンの時価総額 メタバース銘柄(暗号資産)の将来性 メタバース市場は2024年までに8兆ドルへ成長 メインターゲットはZ世代 メタバースの市場規模が拡大することで、関連銘柄の価格上昇に期待が持てる 暗号資産(仮想通貨)のメタバース銘柄リスト SAND MANA ENJ APE AXS ATLAS DOME XRP TLM BLOK GALA MVI メタバース銘柄(暗号資産)の購入方法 スマホアプリでSAND(サンド)を購入する方法 パソコンでSAND(サンド)を購入する方法 メタバース銘柄(暗号資産)の特徴や使い道を解説 この項目では、暗号資産のメタバース銘柄の特徴を使い道と合わせて解説していきます。 メタバース銘柄に分類される暗号資産(トークン)は、主に以下の3つの使い道があります。なお、全てのメタバース銘柄に共通している特徴とは限らないので、あくまでも傾向の話であることを念頭においていただけますと幸いです。 メタバース内で使用するアイテム、土地の購入 メタバース内のガバナンス(運営方針の決定)への参加権利 ステーキングの利用 以下より、それぞれの特徴の詳細について解説していきます。 メタバース内で使用するアイテム、土地を購入できる 暗号資産のメタバース銘柄の代表的な使い道(ユーティリティ)として、当該メタバース内におけるアイテムの購入手段が挙げられます。 大規模なメタバースプロジェクトになると、各プロジェクトの公式サイトにて専用のマーケットプレイスが用意されており、対象のネイティブトークンを用いることでアイテムや土地などのNFTを取引することが可能です。 具体例としては、「The Sandbox」や「Decentraland」が挙げられます。 The Sandboxでは、SANDというトークンを用いることでプラットフォーム内アイテムであるASSETを購入できたり、メタバース内の土地であるLANDを購入可能です。 Decentralandでは、MANAというトークンを用いることで、メタバース上で操作するアバターが身に付けることのできる服や帽子といったアクセサリーアイテムなどを購入できます。 左がThe Sandboxのマーケットプレイス、右がDecentralandのマーケットプレイスです。 画像引用元:The Sandbox - ショップ 画像引用元:Decentraland - MARKETPLACE トークンでの支払いはブロックチェーン上に記録されるため、法定通貨での支払いよりも取引情報に透明性があります。 メタバース内のガバナンス(運営方針の決定)に参加できる ブロックチェーンに関連したプロジェクト(プロトコル)やDAO(分散型自律組織)における運営方針の決定は、往々にしてトークンを用いて行われます。このような意思決定プロセスのことを総称してガバナンスと呼びます。 メタバースにおける運営方針の決定についても、メタバース銘柄(トークン)によるガバナンスが採用されていることが多いです。 一般的には、メタバースプラットフォームにまつわる何らかのアップデート内容について、トークン保有量に応じてガバナンスへの影響力が強まっていく仕組みになっていきます。 現実世界における株式会社のように、一定数以上の株式を保有している人に対して株主総会の場で議決権を与える仕組みだと認識すると分かりやすいと思います。 メタバース銘柄の保有量をステーキングを利用することで増やすことができる メタバースプラットフォーム上において、ステーキングができる機能を提供している場合があります。 こういった場合は、メタバース銘柄(トークン)をステーキングしておくことで、当該トークンの保有量を少しずつ増やしていくことが可能です。 具体例としては、The Sandboxが提供しているステーキングが挙げられます。 このステーキングでは、自らが保有しているSANDをステーキングすることで年利約11%(2022年11月時点)でSANDを得ることが可能です。 画像引用元:The Sandbox - The Sandboxステーキング メタバース銘柄(暗号資産)の選び方 ここまでの内容で、暗号資産のメタバース銘柄の特徴を一通り知ることが出来たと思います。 暗号資産のメタバース銘柄の具体的な使い道が分かったところで、次に肝心な選び方について見ていきましょう。 投資の観点から考えた際に考慮すべき事項について、以下で一つずつ解説いたします。 メタバース銘柄の投資を検討している方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。 プラットフォーム(メタバース)の完成度 一番シンプルな指標が、銘柄を購入したいと考えているメタバースプラットフォームの完成度です。 プラットフォームとしての完成度はもちろんのこと、公式サイトなどの完成度も注視するべきでしょう。 加えて、完成度に直結してくる要素にも注目しなければなりません。具体的には、開発陣のバックグラウンドや設計書であるホワイトペーパーの妥当性などです。 プラットフォーム自体の盛り上がり具合 メタバースプラットフォーム自体の盛り上がり具合もきちんと把握するべきでしょう。 盛り上がり具合を数値として捉えられる指標の具体例としては、MAU(月間アクティブユーザー)が挙げられます。 実際にメタバースにアクセスしたユーザー数を把握することで、、当該プラットフォームの盛り上がりを想定することが可能です。 こういった情報は入手するのが容易ではありませんが、メタバースプラットフォームの公式Twitterや、創業者のTwitterなどで情報を発信しているケースがあります。 例えば、The Sandboxメタバースの創業者であるセバスチャンがThe Sandboxのアルファシーズン2(The Sandboxメタバースの体験会)における盛り上がり具合の指標を公開しています。 画像引用元:Sebastien 公式Twitterアカウント コミュニティとの関係性 メタバースプロジェクトを評価する上では、コミュニティとの関係性もとても重要な要素です。 コミュニティとの関係が良好なメタバースは、ユーザーが集まりやすく価値も高まりやすい傾向にあります。 意識すべきメタバースプラットフォーム側の動きとしては、コミュニティを巻き込んだイベントを行っているか、コミュニティへの還元を行っているか、ユーザーに対するAMA(カジュアルな説明会)を行っているか、などが挙げられます。 The Sandboxメタバースでは、コミュニティへの還元が頻繁に行われていることが非常に特徴的です。 特に土地NFTであるLANDを保有しているユーザーに対しての還元は、非常に頻繁に行われています。 画像引用元:The Sandbox 公式日本語Twitterアカウント 有名企業との提携 企業との提携事例が多いメタバースプラットフォームも有望であると言えます。 なぜならば提携事例が多いということは、それだけ多くの企業にとって当該メタバースとの提携が魅力的に映ったという事実の裏返しだと考えられるからです。 特にThe SandboxやDecentralandは、数多くの企業と提携を発表しています。 具体的にはThe Sandboxは、世界的ファッションブランドのGUCCI、スポーツウェアメーカーのadidas、ドラゴンクエスト等の名作ゲームを生み出しているスクウェア・エニックス、携帯キャリアのソフトバンクといった多くの有名企業と提携を発表しています。 2022年10月27日から11月9日の間で開催されたGUCCIとのコラボイベントでは、イベント内で販売されたNFTのほとんどの種類が売り切れており、強い経済効果が観測できています。 画像引用元:The Sandbox - 公式サイト トップページ トークンの時価総額 メタバース銘柄を選ぶ際の指標として、最後にトークンの時価総額を挙げさせていただきます。 トークンの時価総額とは、「トークンの総発行量 × 1トークンの値段」で計算される指標です。 ざっくりとした認識として、時価総額が大きいトークンほど安全性が高く有名、時価総額が小さいトークンほど安全性に懸念があり有名ではない、と言えます。 初めてメタバース銘柄を購入する場合は時価総額が大きいトークンを購入し、ある程度の目利きができるようになったら時価総額が小さいトークンにもチャレンジしてみる、という流れがよいかと思います。 メタバース銘柄(暗号資産)の将来性 SNSに変わる代表的なプラットフォームになるとまで言われているメタバース。 その将来性について、世界的な投資銀行であるゴールドマン・サックスをはじめとした世界中の権威ある機関が、ポジティブな見解を示しています。 本項目ではメタバースの将来性に関して概観し、それがメタバース銘柄にもたらす影響を解説していきます。 メタバース市場は2024年までに8兆ドルへ成長 2022年8月25日にゴールドマンサックスが公開した記事にて、メタバース市場が2024年までに8兆ドル規模(日本円だと約1200兆円)にまで拡大する可能性があると示されています。 ちなみに、ゴールドマンサックスのライバル会社であるモルガンスタンレーも同程度の規模の予測を公表しています。 引用元:Goldman Sachs - Understanding the Metaverse and Web 3.0 引用元:Morgan Stanley - Metaverse: More Evolutionary than Revolutionary? メインターゲットはZ世代 メタバースは、Z世代がソーシャルコミュニティで時間を過ごすためのプラットフォームとして地位を確立する可能性があると言われています。 Z世代はメタバース上でコンテンツを消費し、バーチャルイベントやスポーツに参加します。 事実としてマインクラフトやRobloxといったゲームプラットフォーム上では、既にそのようなムーブメントが出来上がりつつあります。ブロックチェーン技術を用いたバーチャル上での価値の移転が メタバースの市場規模が拡大することで、関連銘柄の価格上昇に期待が持てる 上述したようなメタバースの将来性を考慮すると、メタバース関連の銘柄の価格は上昇すると予想できます。 なぜならば、メタバース市場の活性化により市場への資金流入が増加すると考えられるからです。 事実として、元Facebook社が社名をMetaに変更した際には、SANDやMANAといったメタバース関連の銘柄の価格が大暴騰しました。 昨今、さまざまな業界から注目を集めているメタバース。 メディアにおけるその存在感は時間の経過とともに増しており、いわゆるWeb3時代におけるSNSに変わる代表的なプラットフォームになるとまで言われています。 さらに、世界的な投資銀行であるゴールドマン・サックスは2022年8月25日に公開した記事にて、メタバース市場が2024年までに8兆ドル規模にまで拡大する可能性があるという見解も示しています。 このような情勢において、メタバースに関連する銘柄を探し投資をしようという動機が生まれるのは自然な流れでしょう。 本記事では今注目の暗号資産(仮想通貨)のメタバース関連銘柄について、その一般的な特徴や将来性、具体的な銘柄リストまでを紹介していきます。 メタバース銘柄(暗号資産)の特徴や使い道を解説 この項目では、暗号資産のメタバース銘柄の特徴を使い道と合わせて解説していきます。 メタバース銘柄に分類される暗号資産(トークン)は、主に以下の3つの使い道があります。なお、全てのメタバース銘柄に共通している特徴とは限らないので、あくまでも傾向の話であることを念頭においていただけますと幸いです。 メタバース内で使用するアイテム、土地の購入 メタバース内のガバナンス(運営方針の決定)への参加権利 ステーキングの利用 以下より、それぞれの特徴の詳細について解説していきます。 メタバース内で使用するアイテム、土地を購入できる 暗号資産のメタバース銘柄の代表的な使い道(ユーティリティ)として、当該メタバース内におけるアイテムの購入手段が挙げられます。 大規模なメタバースプロジェクトになると、各プロジェクトの公式サイトにて専用のマーケットプレイスが用意されており、対象のネイティブトークンを用いることでアイテムや土地などのNFTを取引することが可能です。 具体例としては、「The Sandbox」や「Decentraland」が挙げられます。 The Sandboxでは、SANDというトークンを用いることでプラットフォーム内アイテムであるASSETを購入できたり、メタバース内の土地であるLANDを購入可能です。 Decentralandでは、MANAというトークンを用いることで、メタバース上で操作するアバターが身に付けることのできる服や帽子といったアクセサリーアイテムなどを購入できます。 左がThe Sandboxのマーケットプレイス、右がDecentralandのマーケットプレイスです。 画像引用元:The Sandbox - ショップ 画像引用元:Decentraland - MARKETPLACE トークンでの支払いはブロックチェーン上に記録されるため、法定通貨での支払いよりも取引情報に透明性があります。 メタバース内のガバナンス(運営方針の決定)に参加できる ブロックチェーンに関連したプロジェクト(プロトコル)やDAO(分散型自律組織)における運営方針の決定は、往々にしてトークンを用いて行われます。このような意思決定プロセスのことを総称してガバナンスと呼びます。 メタバースにおける運営方針の決定についても、メタバース銘柄(トークン)によるガバナンスが採用されていることが多いです。 一般的には、メタバースプラットフォームにまつわる何らかのアップデート内容について、トークン保有量に応じてガバナンスへの影響力が強まっていく仕組みになっていきます。 現実世界における株式会社のように、一定数以上の株式を保有している人に対して株主総会の場で議決権を与える仕組みだと認識すると分かりやすいと思います。 メタバース銘柄の保有量をステーキングを利用することで増やすことができる メタバースプラットフォーム上において、ステーキングができる機能を提供している場合があります。 こういった場合は、メタバース銘柄(トークン)をステーキングしておくことで、当該トークンの保有量を少しずつ増やしていくことが可能です。 具体例としては、The Sandboxが提供しているステーキングが挙げられます。 このステーキングでは、自らが保有しているSANDをステーキングすることで年利約11%(2022年11月時点)でSANDを得ることが可能です。 画像引用元:The Sandbox - The Sandboxステーキング メタバース銘柄(暗号資産)の選び方 ここまでの内容で、暗号資産のメタバース銘柄の特徴を一通り知ることが出来たと思います。 暗号資産のメタバース銘柄の具体的な使い道が分かったところで、次に肝心な選び方について見ていきましょう。 投資の観点から考えた際に考慮すべき事項について、以下で一つずつ解説いたします。 メタバース銘柄の投資を検討している方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。 プラットフォーム(メタバース)の完成度 一番シンプルな指標が、銘柄を購入したいと考えているメタバースプラットフォームの完成度です。 プラットフォームとしての完成度はもちろんのこと、公式サイトなどの完成度も注視するべきでしょう。 加えて、完成度に直結してくる要素にも注目しなければなりません。具体的には、開発陣のバックグラウンドや設計書であるホワイトペーパーの妥当性などです。 プラットフォーム自体の盛り上がり具合 メタバースプラットフォーム自体の盛り上がり具合もきちんと把握するべきでしょう。 盛り上がり具合を数値として捉えられる指標の具体例としては、MAU(月間アクティブユーザー)が挙げられます。 実際にメタバースにアクセスしたユーザー数を把握することで、、当該プラットフォームの盛り上がりを想定することが可能です。 こういった情報は入手するのが容易ではありませんが、メタバースプラットフォームの公式Twitterや、創業者のTwitterなどで情報を発信しているケースがあります。 例えば、The Sandboxメタバースの創業者であるセバスチャンがThe Sandboxのアルファシーズン2(The Sandboxメタバースの体験会)における盛り上がり具合の指標を公開しています。 画像引用元:Sebastien 公式Twitterアカウント コミュニティとの関係性 メタバースプロジェクトを評価する上では、コミュニティとの関係性もとても重要な要素です。 コミュニティとの関係が良好なメタバースは、ユーザーが集まりやすく価値も高まりやすい傾向にあります。 意識すべきメタバースプラットフォーム側の動きとしては、コミュニティを巻き込んだイベントを行っているか、コミュニティへの還元を行っているか、ユーザーに対するAMA(カジュアルな説明会)を行っているか、などが挙げられます。 The Sandboxメタバースでは、コミュニティへの還元が頻繁に行われていることが非常に特徴的です。 特に土地NFTであるLANDを保有しているユーザーに対しての還元は、非常に頻繁に行われています。 画像引用元:The Sandbox 公式日本語Twitterアカウント 有名企業との提携 企業との提携事例が多いメタバースプラットフォームも有望であると言えます。 なぜならば提携事例が多いということは、それだけ多くの企業にとって当該メタバースとの提携が魅力的に映ったという事実の裏返しだと考えられるからです。 特にThe SandboxやDecentralandは、数多くの企業と提携を発表しています。 具体的にはThe Sandboxは、世界的ファッションブランドのGUCCI、スポーツウェアメーカーのadidas、ドラゴンクエスト等の名作ゲームを生み出しているスクウェア・エニックス、携帯キャリアのソフトバンクといった多くの有名企業と提携を発表しています。 2022年10月27日から11月9日の間で開催されたGUCCIとのコラボイベントでは、イベント内で販売されたNFTのほとんどの種類が売り切れており、強い経済効果が観測できています。 画像引用元:The Sandbox - 公式サイト トップページ トークンの時価総額 メタバース銘柄を選ぶ際の指標として、最後にトークンの時価総額を挙げさせていただきます。 トークンの時価総額とは、「トークンの総発行量 × 1トークンの値段」で計算される指標です。 ざっくりとした認識として、時価総額が大きいトークンほど安全性が高く有名、時価総額が小さいトークンほど安全性に懸念があり有名ではない、と言えます。 初めてメタバース銘柄を購入する場合は時価総額が大きいトークンを購入し、ある程度の目利きができるようになったら時価総額が小さいトークンにもチャレンジしてみる、という流れがよいかと思います。 メタバース銘柄(暗号資産)の将来性 SNSに変わる代表的なプラットフォームになるとまで言われているメタバース。 その将来性について、世界的な投資銀行であるゴールドマン・サックスをはじめとした世界中の権威ある機関が、ポジティブな見解を示しています。 本項目ではメタバースの将来性に関して概観し、それがメタバース銘柄にもたらす影響を解説していきます。 メタバース市場は2024年までに8兆ドルへ成長 2022年8月25日にゴールドマンサックスが公開した記事にて、メタバース市場が2024年までに8兆ドル規模(日本円だと約1200兆円)にまで拡大する可能性があると示されています。 ちなみに、ゴールドマンサックスのライバル会社であるモルガンスタンレーも同程度の規模の予測を公表しています。 引用元:Goldman Sachs - Understanding the Metaverse and Web 3.0 引用元:Morgan Stanley - Metaverse: More Evolutionary than Revolutionary? メインターゲットはZ世代 メタバースは、Z世代がソーシャルコミュニティで時間を過ごすためのプラットフォームとして地位を確立する可能性があると言われています。 Z世代はメタバース上でコンテンツを消費し、バーチャルイベントやスポーツに参加します。 事実としてマインクラフトやRobloxといったゲームプラットフォーム上では、既にそのようなムーブメントが出来上がりつつあります。ブロックチェーン技術を用いたバーチャル上での価値の移転が メタバースの市場規模が拡大することで、関連銘柄の価格上昇に期待が持てる 上述したようなメタバースの将来性を考慮すると、メタバース関連の銘柄の価格は上昇すると予想できます。 なぜならば、メタバース市場の活性化により市場への資金流入が増加すると考えられるからです。 事実として、元Facebook社が社名をMetaに変更した際には、SANDやMANAといったメタバース関連の銘柄の価格が大暴騰しました。 Coincheckの無料登録はこちら 暗号資産(仮想通貨)のメタバース銘柄リスト ここまでの解説で、おおまかなメタバース銘柄の特徴や将来性が理解いただけたと思います。 ここからは具体的にどんなメタバース銘柄が存在しているのかについて、そのメタバース自体の特徴やトークンの特徴を解説していきたいと思います。 SAND SANDは、主にThe Sandbox(ザ・サンドボックス)というメタバースで使用可能なトークンです。 The Sandboxは、ボクセルで表現されたメタバースを構築できるプロジェクトです。ユーザーがメタバース上に制作されたゲームで遊んだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったりすることができるゲームとなっています。 The Sandboxでは、メタバース上で利用できるアイテム、アバター、ゲーム制作に必要な素材、そして「LAND」と呼ばれる土地を、SANDを用いてNFTマーケットプレイス上で売買できます。 ネイティブトークンの名前 SAND(サンド) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1SAND = 約109円 トークンの最大供給量 30億 SAND トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約40~50位 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、ポリゴン ホワイトペーパー https://installers.sandbox.game/TheSandboxWhitepaper_2020.pdf 公式HP https://www.sandbox.game/jp/ 画像引用元:The Sandbox Press Page The Sandboxについてより詳細に知りたいと思った方は、『The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは?話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を解説』をご覧いただけますと幸いです。 加えて、SANDトークン自体に関心を持った方に関しては、 『暗号資産SAND(サンド)とは?『The Sandbox』トークンの気になる今後・将来性を解説!』をご覧いただけますと幸いです。 MANA MANAは、主にDecentraland(ディセントラランド)というメタバースで使用可能なトークンです。 Decentralandは、最も歴史が長いとされるメタバース構想のブロックチェーンプロジェクトの一つです。イーサリアムブロックチェーンをメインとして開発されています。 ユーザーはDecentraland内で創設される施設などの利用者として楽しむことができ、仮想空間内で展開されるゲームなどをプレイ可能です。 加えて、そのようなゲームを自ら展開することも可能です。Decentralandメタバース上の土地であるLANDを購入し、そのLAND上に自分のコンテンツを作り上げることができます。 ネイティブトークンの名前 MANA(マナ) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1MANA = 約70円 トークンの最大供給量 約21.9億 MANA トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約40~50位 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、ポリゴン ホワイトペーパー https://decentraland.org/whitepaper.pdf 公式HP https://decentraland.org/ 画像引用元:Decentraland Press Kit Decentralandについてより詳細に知りたいと思った方は、 『Decentraland(ディセントラランド)のメタバースとは?特徴、遊び方を解説!』をご覧いただけますと幸いです。 ENJ ENJ(エンジンコイン)は、2009年にシンガポールで創業されたEnjin(エンジン)が立ち上げたブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform(エンジン・プラットフォーム)」内で使用される暗号資産です。 Enjin Platformを平たく言うと、ブロックチェーン資産発行プラットフォームと表現できます。開発者は同サービスを使用して、ブロックチェーンゲームの作成や管理を簡単に行うことができます。加えて、ファンジブルトークンおよびNFTを発行することもできます。 その際、発行されるアイテム(NFT)の価値の裏付けとなるのが、エンジンコイン(ENJ)です。 ネイティブトークンの名前 ENJ(エンジ、またはエンジンコイン) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1ENJ = 約70円 トークンの最大供給量 10億 ENJ トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約80~90位 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム ホワイトペーパー https://cdn.enjin.io/downloads/whitepapers/enjin-coin/en.pdf 公式HP https://ja.enjin.io/ 画像引用元:Enjin Press Kit Enjin Platformまたはエンジンコインについてより詳細に知りたいと思った方は、『エンジンコイン(ENJ)とは?特徴や購入方法、今後の展望を解説!』をご覧いただけますと幸いです。 APE APEとは、Otherside(アザーサイド)というメタバースプラットフォーム上で使用可能なトークンです。 Othersideプラットフォーム内では、ゲームプレイ、創作活動、他プレイヤーとの対戦、といったユーザー体験が提供される予定です。 将来的に、コミュニティの貢献によってOthersideメタバースの可能性を拡大させていく計画で、そのためのツール類はニーズに応じて継続的に供給される予定となっています。 ちなみに、厳密に言うとAPEトークンはOthersideのために開発されたトークンではありません。APEは、著名なNFTコレクションであるBAYC(Bored Ape Yatch Club)の所有者に対してエアドロップ(トークンのプレゼント)されたものです。 ネイティブトークンの名前 ApeCoin(APE) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1APE = 約700円 トークンの最大供給量 10億 APE トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約40~50位 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム ホワイトペーパー - 公式HP https://apecoin.com/ 画像引用元:The Otherside Litepaper Otherside(アザーサイド)についてより詳細に知りたいと思った方は、『「Otherside」とは?注目のNFTコレクションBAYCを手掛けるYuga Labsによるメタバースプロジェクト』をご覧いただけますと幸いです。 AXS 画像引用元:Axie Infinity Media Kit AXSは、Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)というブロックチェーンゲームで使用可能なトークンです。 Axie InfinityはAxie(アクシー)と呼ばれるモンスターを集め、戦わせる対戦ゲームとなっています。 一時期メディア等で、お金が稼げるゲーム、いわゆるGameFiの代表的なプロジェクトとしてフィリピンで大流行していることが取りざたされていました。 ゲームの中にはルナーシアと呼ばれるメタバースがあり、ユーザーはその土地を購入することができます。現在はまだ開発中の段階ではありますが、土地を所有するユーザーはさまざまな利益を享受することができる予定となっています。 ただし、2022年9月には、同年の年末を目途に土地の所有者限定で新しく開発しているゲームのアルファアクセス権が付与されること等が発表されており、今後の期待が高まっています。 ネイティブトークンの名前 AXS(エーエックスエス) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1AXS = 約1300円 トークンの最大供給量 2.7億 AXS トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約50~60位 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、Roninブロックチェーン ホワイトペーパー https://whitepaper.axieinfinity.com/ 公式HP https://axieinfinity.com/ ATLAS ATLASとは、宇宙をコンセプトにしたメタバースゲーム(ブロックチェーンゲーム)であるStar Atlas(スターアトラス)で使用されているトークンです。 惑星や宇宙戦艦といったものが登場するような宇宙をテーマとしたゲームに仕上がっており、コミュニティからはその緻密なグラフィック表現などで注目を集めています。 世界中のプレイヤーが同時参加で楽しめるブロックチェーンゲームであるため、Star Atlasのユーザー人口が増えていくにつれてATLASの価値も高まっていく可能性があります。 ネイティブトークンの名前 ATLAS(アトラス) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1ATLAS = 約0.6円 トークンの最大供給量 360億 ATLAS トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約750~800位 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、ソラナ、バイナンススマートチェーン、テラ ホワイトペーパー https://staratlas.com/white-paper.pdf 公式HP https://staratlas.com/ 画像引用元:Star Atlas Press Kit DOME DOMEは、Everdome(エバードーム)というメタバースプラットフォームにて使用されるトークンです。 Everdomeは火星を拠点としたドーム型の都市が舞台のメタバースプロジェクトで、他のプロジェクトとの差別化としてリアリティを上げています。 3Dスキャナーなどの最先端技術を利用してアバター作成を行うといった手法を通して、現実世界に匹敵するほどのリアリティを求めたメタバースとなる予定です。 The SandboxやDecentralandといった既存のメタバースプロジェクトとは異なるアプローチを取っています。 ネイティブトークンの名前 DOME(ドーム) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1DOME = 約0.4円 トークンの最大供給量 1000億 DOME トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約2000~3000位 現在対応しているブロックチェーン バイナンススマートチェーン ホワイトペーパー - 公式HP https://everdome.io/ 画像引用元:Everdome - Metaverse XRP XRPは、Ripple(リップル)という国際送金システム上のトークンです。 Rippleは、従来の国際送金が抱える課題(時間がかかる、手数料が高い)を解決するために、2004年にアメリカのリップル社によって開発されました。 これまでは送金のイメージが強かったXRPですが、近年メタバースとの関連性も出てきています。 リップル社は、2022年6月にメタバース関連プロジェクトのFLUFWorld(フルッフ・ワールド)との提携を発表しました。 今後XRPを基軸においたメタバースおよびエコシステムが展開すると計画されているため、XRPもメタバース銘柄の一つとして注目しておくと良いでしょう。 ネイティブトークンの名前 XRP(エックスアールピー) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1XRP = 約70円 トークンの最大供給量 1000億 XRP トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約6~10位 現在対応しているブロックチェーン リップルネットワーク、バイナンススマートチェーン、イーサリアム ホワイトペーパー https://ripple.com/files/rippleconsensuswhitepaper.pdf 公式HP https://xrpl.org/ 画像引用元:FLUF WORLD 公式サイト TLM TLMは、ブロックチェーンゲームのAlien Worlds(エイリアンワールド)で使用できる通貨です。 Alien Worldsは、宇宙を舞台にした戦略シミュレーションゲームであり、NFTを集めることでステーキング報酬が獲得できます。 既に世界的な大手暗号資産取引所であるBinance(バイナンス)に上場しており、今後も注目すべきメタバース銘柄であると言えます。 ネイティブトークンの名前 TLM(トリリウム) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1TLM = 約3円 トークンの最大供給量 100億 TLM トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約300~400位 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、バイナンススマートチェーン ホワイトペーパー https://docs.google.com/document/d/1JiA97Y3JZMcC6HG2VPXEiZDd7UtA5yJSRUY2DQ5VSRI/edit 公式HP https://alienworlds.io/ 画像引用元:Alien Worlds 公式Twitter BLOK BLOKは、Bloktopia(ブロックトピア)というメタバースプラットフォーム上で使用可能なトークンです。 Bloktopiaは高層ビルを舞台としており、そのビル内の中に暗号資産やブロックチェーン業界の情報や人、モノなどが集積するようなメタバースの構築をビジョンとして掲げています。 Bloktopiaでは取引所やニュース、ゲームなどのコンテンツがエリアごとに設けられているのが特徴となっています。 BinanceやKuCoinなどがBloktopiaのメタバース内にテナントを保有しており、今後の大手のクリプト系企業が参入してくる可能性があります。 ネイティブトークンの名前 BLOK トークンの参考価格(2022年11月時点) 1BLOK = 約0.5円 トークンの最大供給量 200億 BLOK トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約300~400位 現在対応しているブロックチェーン バイナンススマートチェーン、ポリゴン ホワイトペーパー - 公式HP https://www.bloktopia.com/ 画像引用元:Bloktopia - 公式サイト GALA GALAは、Gala Games(ガラ・ゲームズ)というプラットフォーム上で使用可能なトークです。 Gala Gamesは、NFTゲームの集積地を目指して展開しているプラットフォームです。GALAはGala Games内で配信されているゲーム上で使用することができ、ゲーム内アイテム等の購入に使用できます。 Gala Gamesでは既に複数のゲームが運営されており、ゲーム中で得たアイテム等はブロックチェーンを介して取引可能となっています。 Gala Gamesが注目されている理由としては、開発チームが非常に強力であることが挙げられます。フォートナイトといった有名ゲームを手掛けてきたEpic Games社出身のクリエイターが多く在席しています。 ネイティブトークンの名前 GALA(ガラ) トークンの参考価格(2022年11月時点) 1GALA = 約0.5円 トークンの最大供給量 - トークンの時価総額ランキング(2022年11月時点) 約100~150位 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、バイナンススマートチェーン、ソラナ ホワイトペーパー - 公式HP https://games.gala.com/ 画像引用元:Gala Games - 公式サイト MVI MVIは、インデックス商品(トークン)を提供するプロトコルであるIndex Coop(インデックス・コープ)が提供しているメタバース関連のトークンをひとまとめにしたトークンです。 要するに、これまで紹介してきたSANDやMANA、ENJといったトークンをパッケージ商品として一つのトークン化したものです。 このトークンを購入することで、メタバース関連のトークンに一括で投資することができます。 画像引用元:Index Coop - Metaverse Index (MVI) なお、このトークンを組成するに当たって投資しているメタバース関連銘柄の構成割合は、コチラのサイトから閲覧できるようになっています。 2022年11月時点においては、AXSが12.1%、APEが11.9%、SANDが10%、MANAが9.4%となっています。 ただし、トークンの配分は時間の経過とともに調整されるようなので、もしMVIに投資を行う際はその時点でのトークンの配分を確認することをおススメします。 メタバース銘柄(暗号資産)の購入方法 メタバース銘柄の購入方法は多岐に渡ります。 本記事では、Coincheckにて取り扱いのあるメタバース銘柄であるSANDを例に、購入方法を画像付きで解説したいと思います。 なお、Coincheckでは前述した銘柄のうち、SAND、XRP、ENJを取り扱っています。 CoincheckでSANDを購入する方法には、以下の2種類があります。 スマホアプリで購入するパソコンで購入する 以下で、それぞれの購入方法をご紹介します。 ※当社にSANDを入金・送金される場合は、Ethereumネットワーク上のERC20をご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。 詳しくはこちらをご参照ください。 スマホアプリでSAND(サンド)を購入する方法 最初に、Coincheckのスマホアプリを使ってSANDを購入する方法を紹介します。具体的な手順は以下の通りです。 1. 画面下メニューの「販売所」をタップする2. 表示されたコインの中から「SAND(サンド)」をタップする3. 「購入」をタップする4. 購入金額を入力し、「日本円でSANDを購入」→「購入」をタップする スマホアプリを使うと、時間や場所を問わず、わずかこれだけの操作で取引を完了できます。 パソコンでSAND(サンド)を購入する方法 Coincheckはスマホアプリが便利ですが、パソコンを使っても暗号資産を購入することができます。パソコンでSANDを購入する際の手順は、以下の通りです。 1. Coincheckにログインして、画面の上にある「ウォレット」を選択する2. ウォレットページで「コインを買う」をクリックして、「SAND(サンド)」を選択する3.SANDの購入数量を指定し、表示された時価に基づいた購入金額を確認する 4.「OK」をクリックして購入完了 パソコンを使う場合でも、スマホアプリと同じく、簡単な操作で取引をすることができます。パソコンはスマホよりも画面が大きく、見やすいのが魅力です。 場面や投資スタイルに応じて使い分けるのが良いでしょう。

2023-06-13フレア(FLR)

暗号資産FLR(旧称:Spark)は、Flare Network上で利用できるネイティブトークンです。Flare Networkは、安全で普遍的なチェーン間の相互運用を可能にするレイヤー1チェーンです。すべてのデジタル資産とオンチェーン情報を自由に流通させることで、ブロックチェーンの利用を拡大することを目的としています。 今回の記事では、2023年1月19日にコインチェックで付与対応されたフレア(FLR/Flare)の特徴や将来性、エアドロップの配布方法などについて詳しく解説していきます。 ※当社からFLRを送金される場合は、Flareネットワークをご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 暗号資産フレア(FLR/Flare)とは 暗号資産フレア(FLR/Flare)のエアドロップの概要 Coincheckの対応(1月20日時点) 暗号資産フレア(FLR/Flare)の将来性 XRP(リップル)に注目が集まる F-Assetsに需要が集まる dAppsに注目が集まる 暗号資産フレア(FLR/Flare)とは 暗号資産FLR(旧称:Spark)は、Flare Network上で利用できるネイティブトークンです。 Flare Networkは、Ripple社の投資部門「Xpring」からの支援を受けている、暗号資産XRP(リップル)をスマートコントラクト上で利用できるようにすることを目指すプロジェクトです。FLRは、Flare Networkのガバナンス投票やステーキング、Flare Network上に発行されるF-Assets(対象の暗号資産にスマートコントラクトをもたらし、DeFIやNFTなどのサービスに参加できるようにするトークン)の発行時の担保として使用されます。 また、FLRはインフレ資産としての性質を有しており、発行量が過剰になると、価値が低下する可能性があります。現在のFLRの発行量の増加率は総発行量の10%に設定されていますが、今後予定されているガバナンス投票により変更になる可能性があります。 通貨単位 FLR 発行可能上限数 なし(初期発行1000億 FLR) コンセンサスアルゴリズム Avalanche consensus 時価総額ランキング (2023年1月時点) 不明 暗号資産フレア(FLR/Flare)のエアドロップの概要 フレア(Flare/FLR)は、2020年12月12日に実施されたスナップショット時点でXRPを保有していたウォレットに対し、エアドロップされた暗号資産です。 Flare Networksのトークン配布イベントは2023年1月9日に実施されました。この日から2週間以内にFLRを顧客に配布することに同意した取引所では、対象ユーザーに対して配布が行われる予定です。 参考:Flare公式「Flareトークン配布イベントのお知らせ。取引所サポートアップデート」 Coincheckの対応(1月31日時点) Coincheckでは、下記の条件を全て満たすお客様に対して、2023年1月19日に初回の付与を行いました。 スナップショット時点(2020年12月12日9:00時点)においてCoincheckでXRPを保有している Flareトークン付与時点でCoincheckの口座を通常どおりご利用いただける ※ スナップショット後にアカウントに反映されたXRPについては対象外となります。詳細はこちら なお、初回の付与では付与数量のうち15%をエアドロップ対象者に配布しました。また今回の配布イベントで配布されなかった残り85%のFLRトークンについては、FLRトークン保有者による投票によって「デリゲーション報酬としてWFLR(Wrapped Flare)保有者に配布される」ことが決定されました。 残り85%のエアドロップ分のFLRの受領を希望されるお客様はFlare Portal上でFLRをWFLRにし、各エアドロップ配布日から起算して67日以内にClaimすることで受け取ることができます。エアドロップ分のFLRに加え、「FTSOプロバイダーへのデリゲート」と「デリゲーション報酬発生日から起算して90日以内にClaim」を行うことでデリゲーション報酬としてさらにFLRを獲得できます。 詳しくはこちらの記事をご覧ください。 暗号資産フレア(FLR/Flare)の将来性 フレア(Flare/FLR)のエアドロップの対象者は500万人〜1000万人いるとされ、取引が行われるようになったら一定の時価総額に期待をもたれている暗号資産の1つです。 特に、次のようなタイミングで価格面の上昇が期待できます。 XRP(リップル)に注目が集まる F-Assetsに需要が集まる dAppsに注目が集まる それぞれ詳しく見ていきましょう。 XRP(リップル)に注目が集まる Flare Networkは、Ripple社の投資部門「Xpring」からの支援を受けている、暗号資産XRPをスマートコントラクト上で利用できるようにすることを目指すプロジェクトです。エアドロップもスナップショット時点のXRP保有者が対象となっていることから、XRPと価格面である程度相関することが予想されます。 XRPは、国際送金システム上の課題を解決することを目指すプロジェクトのトークンとして有名ですが、近年メタバースとの関連性も出てきています。 リップル社は、2022年6月にメタバース関連プロジェクトのFLUFWORLD(フルッフ・ワールド)との提携を発表しました。今後XRPを基軸においたメタバースおよびエコシステムが展開すると計画されています。 出典:FLUFWORLD 公式サイト メタバースなどのXRP関連プロジェクトに注目が集まった場合、フレアの価格面にもポジティブな影響を与えると言うことができるのではないでしょうか。 リップル(XRP)とは?初心者向けに特徴やメリット、今後の動向を簡単解説! Coincheck F-Assetsに需要が集まる 出典:Flare公式 F-Assets(ファセット)とは、Flare Network上に発行される対象の暗号資産にスマートコントラクトをもたらし、DeFIやNFTなどのサービスに参加できるようにするトークンです。Flare Network上に発行することで、DeFi・NFTなどの分散型経済へのアクセスを可能にします。最初にローンチされるFAssetsは、BTC・XRP・LTC・XLM・DOGE・ALGO・FILに対応したものです。 また、相互運用性ネットワーク(Polkadotなど)を通じて、Flare Network上で示したトークンの価値が他のネットワークに伝播する可能性があります。そのような相互運用がなされれば、フレアの評価も高まるでしょう。 dAppsに注目が集まる 出典:Flare公式 Flare Network上には、複数のブロックチェーンの価値、流動性、情報にアクセスできる相互運用性の高いdAppsを構築することができます。Flare Network上に構築されたdAppsや、dApps全体に注目が集まるタイミングで、フレアの価格面に影響を与える可能性があります。 例えば、Flare Network上のdAppsとして「FLR Finance」が挙げられます。FLR FinanceはFlare Network上で最初のDeFiアプリで、機関投資家向けのサービスを提供しています。また、独自トークンの発行も行っています。 出典:FLR Finance

2023-10-12NFT

MAYC(Mutant Ape Yacht Club)は、世界でトップクラスに人気の高いNFTとして知られるBAYC(Bored Ape Yacht Club)から派生したNFTプロジェクトです。 CryptoPunksやMeebits、Othersideなどを手がけるアメリカの「Yuga Labs」が制作したNFTコレクションで、NFTの取引高ランキングで常に上位にランクインするほどの人気を誇っています。 この記事では今話題のMAYCにスポットを当て、以下の項目について解説していきます。 この記事でわかること MAYCとは MAYCの特徴・メリット MAYCの価格推移 MAYCの将来性・今後の展望 MAYCの購入・出品方法 ※【パートナーを募集中】 コインチェックでは、NFTやメタバースの活用を考えている企業・団体を募集しています。 https://forms.gle/LgmP9GjQgke8RYHn6 Coincheckの無料登録はこちら 目次 MAYC(Mutant Ape Yacht Club)とは BAYC(Bored Ape Yacht Club)とは BAYCに血清を投与するとMAYCになる MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の4つの特徴・メリット 人気プロジェクトBAYCの派生NFT 全20,000種類のジェネラティブNFT 保有者はエアドロップやイベント参加などの特典を受けられる 商用利用やプロフィールNFTとして利用可能 MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の価格推移 MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の将来性・今後の展望 MAYCとエイプコイン(APE)の関係 MAYCのメタバース展開 Coincheck NFTでMAYC(Mutant Ape Yacht Club)を購入する方法 購入方法 出庫方法 Coincheck NFTでMAYC(Mutant Ape Yacht Club)を出品する方法 入庫方法 Token IDの探し方 出品方法 MYAC(Mutant Ape Yacht Club)のまとめ MAYC(Mutant Ape Yacht Club)とは 引用:OpenSea MAYC(メイシ―)は、現在のNFT市場でもっとも人気のあるコレクション『BAYC(Bored Ape Yacht Club)』から派生したNFTプロジェクトです。 猿をモチーフにしたキャラクターが、「Serum」と呼ばれる血清を投与されたことで「突然変異体(ミュータント)の猿(エイプ)」になったというコンセプトで展開されています。 プロジェクト名 Mutant Ape Yacht Club(ミュータント・エイプ・ヨット・クラブ) カテゴリー コレクティブルNFT 発行数 20,000 トークン規格 ERC-721 運営会社 Yuga Labs フロアプライス(2022年11月6日時点) 11 ETH 公式サイト https://boredapeyachtclub.com/#/mayc BAYC(Bored Ape Yacht Club)とは 引用:BAYC BAYC(Bored Ape Yacht Club)は、CryptoPunksやMeebitsなどを手がけるアメリカのNFT制作スタジオ「Yuga Labs(ユガラボ)」が、2021年4月にリリースしたNFTコレクションです。類人猿をモチーフにしたNFTは全部で10,000点発行されており、それぞれが異なる容姿・特徴を持っています。 BAYCは数あるNFTコレクションの中でもトップクラスに人気が高く、リリース当初に0.08ETHで販売されていたNFTは、現在(2022年11月6日)ではフロアプライスで65ETH(約1,550万円)まで値上がりしています。 また、BAYCはジャスティン・ビーバー、エミネム、サッカー選手のネイマールなどが購入していることでも知られています。世界的な著名人がBAYCのホルダーであるということも、プレミアム価格を形成する要因となっているようです。 (※)ジャスティン・ビーバーが500ETH(約1億5,000万円)で購入したBAYC(#3001) 引用:Twitter(@boredapebot) BAYCの圧倒的な人気もあり、その派生プロジェクトであるMAYCもNFT界隈を中心に大きな注目を集めています。 BAYCに血清を投与するとMAYCになる 引用:MAYC MAYCが誕生したきっかけとなったのは、2021年8月にBAYCの所有者全員に「Serum(血清)」と呼ばれるNFTがエアドロップ(無料配布)されたことでした。 BAYCの保有者は、自身が所有するBAYCにSerumを投与することで、「突然変異した猿=MAYC」を作成することができます。BAYCにSerumを投与すると、皮膚がただれたり、目が飛び出したりしたゾンビのような見た目の猿(MAYC)が生成されます。 SerumにはM1、M2、M3の3種類があり、BAYCの保有者にはそのうちの1つがランダムで配布されました。M1、M2、M3はそれぞれ効果が異なり、投与した後に異なる見た目のMAYCが生成されます。 血清の種類 M1 M2 M3 配られた数 7,500 2,492 8 生成ルール 元のBAYCを原型としたMAYCが生成される 元のBAYCを原型としたMAYCが生成される 元のBAYCとはまったく異なる新しいMAYCが生成される BAYCにSerum(血清)を使用するとMAYCが生成されますが、元のBAYCは消失せずそのまま残ります。つまり、所有者は元々持っていたBAYCに加え、新たにMAYCを獲得することができるのです。なお、Serum(血清)は一度使用するとバーン(焼却)され、二度と使うことはできません。 また表からもわかるように、3種類ある血清はそれぞれ希少性が異なります。8個しかないM3で生成されたMAYCを「Mega Mutant Ape」といい、その希少性の高さゆえに非常に高値で取引される傾向があります。 例えば、Mega Mutant Apeの1つである「#30005」は、2021年8月に2,300ETH(当時のレートで391万ドル)で売却され、大きな話題となりました。 (※)391万ドルで売却されたMega Mutant Ape #30005 引用:OpenSea なお、MAYCにはSerumによって生成された10,000体と、オークションで販売された10,000体の合計20,000種類が存在します。 MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の4つの特徴・メリット 引用:BAYC MAYCには、主に以下の4つの特徴・メリットがあります。 人気プロジェクトBAYCの派生NFT全20,000種類のジェネラティブNFT保有者はエアドロップやイベント参加などの特典を受けられる商用利用やプロフィールNFTとして利用可能 それぞれ詳しく見ていきましょう。 人気プロジェクトBAYCの派生NFT 前述したように、MAYCはBAYC(Bored Ape Yacht Club)から派生したNFTプロジェクトです。MAYCを手がけるNFT制作スタジオのYuga Labsは、BAYCの他にCryptoPunksやMeebits、Othersideなどもリリースしており、NFT業界では規模・知名度ともに最大クラスの組織です。 そのYuga Labsが手がけているということもあり、MAYCは数あるNFTタイトルの中でもトップクラスの人気を誇ります。以下の表は、NFTデータサイト「CryptoSlam!」の取引高ランキング(デイリー、2022年11月7日時点)です。 引用:CryptoSlam! 表からもわかるように、MAYCは取引高ランキングで第4位に位置しています(BAYCは第5位)。 取引高は、NFTタイトルの人気度を測る上での重要な指標となります。数多く存在するNFTの中で第4位を獲得しているというのは、MAYCがそれだけ多くの人々から注目されている証拠と言えるでしょう。 全20,000種類のジェネラティブNFT MAYCは、類人猿がモチーフのジェネラティブNFTです。 ジェネラティブNFTとは、コンピュータのアルゴリズムから生まれる偶然性を取り入れて制作されたNFTのことを指します。NFTのコレクションとしては、MAYCやBAYCの他にもMoonbirds、Art Blocks、Generativemasksなどがあります。 ジェネラティブNFTであるMAYCは、以下の属性を組み合わせてランダムに生成されており、すべて異なる見た目をしています。 背景 衣服 目 口 帽子 イヤリング ファー また全20,000体のNFTは、以下の内訳で発行されています。 BAYCにSerum(血清)を投与して生成 → 10,000体 ダッチオークションによる販売 → 10,000体 保有者はエアドロップやイベント参加などの特典を受けられる 2022年3月17日、BAYCおよびMAYCのガバナンストークンであるエイプコイン(APE)がリリースされ、それに合わせて両コレクションの保有者に対してAPEのエアドロップが実施されました。 配布枚数は、BAYCのホルダーには1人につき10,094枚、MAYCのホルダーには2,042枚が配布されました。APEは現在(2022年11月7日)約700円なので、MAYCのホルダーはエアドロップだけで「2,042 × 700 = 1,429,400円」の利益を得ていることになります。 さらに、MAYCを持っていると、所有者限定のDiscordやイベントに参加することもできます。例えば、BAYCとMAYCの保有者は、Yuga Labsが2021年から毎年開催している「ApeFest」に無料で参加することができます。 引用:ApeFest ApeFestでは、有名アーティストによるライブやアート展示が楽しめるほか、Tシャツやパーカーなどの限定アイテムを購入することもできます。さらに、会場内での飲食はすべて無料で提供されます。 2022年6月に開催されたApeFestでは、エミネム、スヌープ・ドッグ、The Roots、LCD Soundsystemなどのアーティストがライブを行いました。これだけ豪華なアーティストのライブを無料で堪能できるだけでも、かなりお得な特典と言えるでしょう。 商用利用やプロフィールNFTとして利用可能 MAYCには、次のような用途もあります。 商用利用SNSのプロフィール写真(PFP) 商用利用 MAYCの開発元であるYuga Labsは、BAYC及びMAYC保有者の商用利用権を認めています。 MAYCを商用利用している例としては、カリフォルニア州ロングビーチにあるレストラン「BORED & HUNGRY」が挙げられます。同店では、創業者が購入したBAYCとMAYCのイラストをメニューのパッケージにプリントして販売しています。 引用:BORED & HUNGRY また、東京・渋谷にオフィスを構える株式会社ONが運営を手がける会員制コミュニティスペース「MUTANT STAND」でも、アイコンにMAYCを使用しています。 引用:PR TIMES NFTの中には商用利用ができないタイトルも多くあるなか、所有者の商用利用を認めている点はMAYCの大きなメリットと言えるでしょう。 SNSのプロフィール写真(PFP) BAYC及びMAYCはPFP(Profile Picture)タイプのNFTのため、Twitterなどのプロフィール画像として使用するのが基本的な用途となります。 PFPタイプのNFTをTwitterのプロフィール画像にする流れは、2017年にリリースされた『CryptoPunks』から始まりました。昨今のNFTブームもあり、SNSのプロフィール画像をPFPタイプのNFTにする人が増えているようです。 MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の価格推移 引用:NFT Price Floor 上のグラフは、MAYCのこれまでのフロアプライス(最低販売価格)の推移を表したものです。 リリース当初の2021年9月には3〜4ETHだったMAYCのフロアプライスは、2022年1月になると一気に10ETHを突破します。その後も上昇を続け、2022年4月26日には最高値である38ETHを記録します。しかし、その後は暗号資産市場の低迷もあり、MAYCのフロアプライスも緩やかに下落していきます。 2022年11月6日現在、MAYCのフロアプライスは11ETH(約263万円)となっています。NFTの価格は、暗号資産市場の動きと連動する傾向があるため、今後暗号資産市場が活況を取り戻せば、MAYCの価格も再び上昇する可能性はあると言えるでしょう。 MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の将来性・今後の展望 引用:BAYC こちらの項目では「MAYCの将来性・今後の展望」に焦点を当てて、以下の2点について解説していきます。 MAYCとエイプコイン(APE)の関係MAYCのメタバース展開 MAYCとエイプコイン(APE)の関係 エイプコイン(APE)は、ApeCoin DAOと呼ばれるDAO(分散型自律組織)によって運営されている暗号資産です。 APEはBAYCとMAYCのガバナンストークンとして利用されるほか、Yuga Labsが手がけるプロジェクトの決済用の通貨としても利用されています。例えば、メタバースプロジェクトの『Otherside』では、仮想土地「Otherdeed」の決済通貨としてAPEが使用されました。 APEはMAYCと関連性の高い暗号資産のため、APEの価格が上昇することによって、MAYCの価値も高まる傾向があります。今後、APEが有名な暗号資産取引所に上場するなどして注目を集めれば、それに伴いMAYCの需要も高まる可能性は高いでしょう。 MAYCのメタバース展開 先ほども軽く触れましたが、MAYCを手がけるYuga Labsは『Otherside』というメタバースプロジェクトを開発しています。 OthersideではBAYC、MAYCなどのApe系に加え、Meebits、CryptoPunks、CoolCatsやWorld of Womenなどを3Dゲームキャラクターとしてメタバース内で利用することができます。 引用:Yuga Labs「Otherside Trailer」 Othersideは現時点(2022年11月)ではまだ開発中ですが、リリースされて多くの人々がプレイするようになれば、ゲーム内で使用できるMAYCの価値や注目度も高まることが予想されます。 【初心者向け】メタバースとは?意味や活用法を分かりやすく解説! Coincheck Coincheck NFTでMAYC(Mutant Ape Yacht Club)を購入する方法 Coincheckが運営するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」では、2022年11月30日よりMAYCの取り扱いを開始しました。 ここでは、Coincheck NFTでMAYCを購入する方法と、購入したNFTをSNSのプロフィール画像として使用したり、他のNFTマーケットプレイスに持ち出したりする際に必要になる「出庫方法」についてご紹介します。 ※Coincheck NFTは、Coincehckの口座開設が完了している方のみ利用できます。口座開設が完了していない方は、以下の記事を参考にして口座開設を行ってください。 Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説 Coincheck Coincheck NFTはこちらへ 購入方法 まずはCoincheck NFTにログインします。そして、Home画面の「タイトル」の中から『Mutant Ape Yacht Club』を選択します。 次に、購入したいNFTを選んでクリックします。 なお、画面内には入庫したすべてのNFTが表示されているため、画像左上に「出品中」と記載があるものだけを購入することができます。 金額は出品者が「受け取る通貨」として選択した通貨の単位で表示されています。購入者は、出品者が「受け取る通貨」で選択した通貨でのみ購入することができます。 詳細の確認が完了したら「購入確認」→「購入」をクリックすれば、NFTの購入は完了です。 出庫方法 購入したNFTをゲームなどで使用する場合や他のNFTのマーケットプレイスに持ち出したい場合は、出庫して外部のウォレットへ移動する必要があります。 出庫する場合、まずはマイページへ移動します。 マイページより出庫したいNFTを選択します。 出庫したいNFTであることを確認して「出庫」をクリック。 出庫先を選択してください。出庫先の登録がまだの方は「出庫先を編集」より登録することができます。 出庫の際は以下の点に注意してください。 ネットワークの状況によりNFTの送信及び反映に時間がかかる場合がございます。 一度実行した出庫処理は取り消すことがで゙きませんのでご注意ください。 誤った宛先へ送付した場合、お客様へご返却することが難しい場合がございますので、ご注意ください。 出庫先は「出庫先を編集」で表示される送金画面にて、Ethereumの送金先アドレスとして登録したものが選択できるようになります。 暗号資産取引口座の状況により出庫ができない場合があります。 手数料に関してはこちらをご確認ください。 Coincheckの無料登録はこちら Coincheck NFTでMAYC(Mutant Ape Yacht Club)を出品する方法 次に、MAYCをCoincheck NFTで出品する方法についてご紹介します。 出品する際の手順は以下の通りです。 MetaMaskからCoincheck NFTに入庫 Coincheck NFTマイページから出品 以下で、各手順の詳細を解説していきます。 Coincheck NFTはこちらへ 入庫方法 (1)MetaMaskをインストール まずCoincheck NFTへアクセスします。 アクセスしたら「マイページ」へ進みMetaMaskをインストールしましょう。NFTを入庫・出庫する際にMetaMaskが必要になります。 まだMetaMaskをお持ちで無い方は、赤枠の「MetaMaskをインストール」から取得することができます。 ※暗号資産取引所(Coincheck)で推奨しているブラウザは、Google ChromeとFirefoxとなっております。そのため、ChromeとFirefoxのMetaMask Walletをご利用ください。 Metamaskをまだインストールしていない方はこちらの記事をご覧ください。 MetaMask(メタマスク)とは?ウォレットの作り方や入金・送金方法を画像付きで解説 Coincheck (2)MetaMaskと連携 MetaMaskのインストールが完了しますと、「MetaMaskに接続」が表示されるので、そちらをクリックし、連携を進めます。 連携が完了すると、MetaMaskのアドレスが表示されます。 NFTを入庫する際、使用するブロックチェーンに応じて、MetaMaskのネットワークの変更が必要になる場合があります。 ネットワークの変更は、Google Chromeの拡張機能の場合、以下画像の赤枠より変更が可能です。 またPolygonネットワークをMetaMaskに追加していない場合には、以下情報を入力するとネットワークの追加が完了します。 (3)Coincheck NFTに入庫する MetaMaskと連携すると「入庫前NFT」タブ内にユーザーが所有しているNFTの一覧が表示されます。 ※Coincheck NFTで取り扱っていないタイトルは「入庫前NFT」タブ内に表示されません。 該当のNFTアイテムにカーソルを移動すると、画像の上に入庫ボタンが表示されるので「入庫」をクリックします。 注意事項、入庫内容を確認し、「入庫」をクリックします。 最後にガス代を確認し、問題がなければ「確認」をクリックすると、入庫の手続きは完了です。 ※ネットワークの状況によりNFTの送付及び反映に時間がかかる場合がございます。「アイテム」タブ内に反映されるまで少々お待ちください。 Coincheck NFTに手動で入庫する方法 上記でお伝えした入庫方法の他にも、マイページ内「MetaMaskから入庫」より行う方法もあります。 赤枠「MetaMaskから入庫」をクリックします。 ①入庫するNFT(タイトル)を選択 ②Token IDを入力 してください。Token IDの探し方はこの後解説します。 Token IDの探し方 Token IDは、Etherscanから確認します。具体的な確認方法は以下の通りです。 (1)MetaMaskを開き、入庫したいNFTのトランザクションを選択します。 (2)右上の矢印ボタンを選択します。 (3)Etherscanへ遷移します。「Tokens Transferred:」の右側にTokenIDが記載されているのでコピーして、入庫内容を確認する画面の「Token ID」のところに貼り付けます。 出品方法 次にCoincheck NFTでの出品方法を解説します。 (1)マイページにアクセスします。 (2)入庫済みのNFTの中から、出品したいアイテムを選んでクリックします。 (3)出品するアイテムの内容を確認し、問題がなければ「出品」をクリックします。 (4)購入された際に「受け取る通貨」を選択し、出品金額を入力してから「出品」をクリックします。以上で出品手続きは完了です。 購入者は、出品者が「受け取る通貨」で選択した通貨でのみ購入することができます。 Coincheck NFTの利用方法は、以下の記事で詳しく解説しています。 Coincheck NFTとは? 使い方や取扱い商品を解説 Coincheck MYAC(Mutant Ape Yacht Club)のまとめ MAYCの特徴、将来性、購入方法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。 MAYCは、現在のNFT市場でもっとも人気のあるコレクションである『BAYC(Bored Ape Yacht Club)』から派生したNFTプロジェクトです。MAYCの保有者は、NFTアートの鑑賞やNFTの私的・商用利用の他に、所有者限定のDiscordや「ApeFest」などのイベントに参加することができます。 また、将来的にはYuga Labsが手がけるメタバースプロジェクト『Otherside』で使用される予定もあり、非常に注目度の高いNFTコレクションとなっています。 2022年11月現在、国内のNFTマーケットプレイスでMAYCが取引できるのはCoincheck NFTのみとなっています(※)。この記事を読んでMAYCに興味を持った方は、ぜひCoincheck NFTをチェックしてみてください。 執筆柳田孝介 出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。

2023-09-25NFTメタバース

テレビやネット等のメディアで日々取り上げられているメタバース。 ビジネス、投資、エンターテインメントの3つの側面でさまざまな業界から期待感が高まっており、Meta社(元Facebook社)をはじめとした大企業も続々と進出してきています。 今回はそんなメタバースにおける、土地NFTに関する様々な情報を解説していきます。購入方法を始め、メタバースの選び方、土地の選び方、メリットや使い道といった詳細も解説していきたいと思います! この記事でわかること メタバース、及びメタバースの土地NFTの概要 メタバースの土地NFTを購入する理由、そのメリット メタバースの土地の使い道 メタバースの土地を購入する際の選び方 今すぐ購入可能なメタバースの土地NFT メタバース上の土地で利益を上げる方法 メタバースの土地の具体的な購入方法 この記事を読むことで、メタバースの土地NFTに関する大枠の知識を付けることができ、将来的に土地NFTを購入する際の判断材料になるかと思います。 ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 メタバースの土地とは メタバースとは? メタバースの土地=メタバース(プラットフォーム)が展開する空間の一部分 メタバースの土地をなぜ買うのか? 土地の所有がNFTとして証明されている 現実の土地と同じように、土地の数に限りがある 土地NFTを所有している人限定のイベントなどに参加できる メタバースの土地の使い道 限定のイベントに参加 メタバース上にてイベントを開催 自分の土地を貸し出す ガバナンスへの参加 広告塔に利用 メタバースの土地の選び方 メタバースプラットフォーム自体の人気 土地の立地 土地の周りの環境 メタバースの土地の具体例 The Sandbox Decentraland Axie Infinity Otherside Somnium Space メタバースの土地で利益を上げる方法 ①値上がり利益を狙う ②自分で土地の上にコンテンツを構築して収益化する ③メタバース内で土地開発ビジネスをする メタバースの土地の買い方【Coincheck NFTの例】 Coincheck(コインチェック)登録方法から使い方までの初心者向けマニュアル メタバースの土地とは メタバースの土地の解説に移る前に、メタバースという用語について軽くおさらいしましょう。 メタバースとは? メタバースを簡単に言うと、「インターネット上に存在する、経済圏を持った仮想空間」と言うことができます。 本格的なメタバースが構築されれば、現実世界でも存在するモノ、カネ、ヒトの概念が仮想空間の中で実現し、人とのコミュニケーションや経済活動などがそのメタバースの中で可能となります。 今話題のメタバースをまるっと解説!活用事例や注目のワケ Coincheck メタバースの土地=メタバース(プラットフォーム)が展開する空間の一部分 上記のようなメタバースの概要を抑えた上で、メタバースの土地が結局どのようなものを指しているのかを解説します。 端的に言うと、メタバースの土地とは当該メタバース(プラットフォーム)が展開する空間の一部分(現実に沿った言い方をすれば区画)のことを指します。 空間の一部分がデジタルデータ(NFT)としてNFTマーケットプレイスなどで販売されています。 先ほどの解説で「本格的なメタバースが構築されるとモノ、カネ、ヒトの概念が仮想空間の中で実現する」と解説しましたが、土地という資源はモノに該当していますね。 メタバースの土地をなぜ買うのか? メタバースの土地について概要を抑えたところで、次に土地を買う理由・注目を集めている理由について解説していきます。 メタバースの土地を購入する理由は、主に3つに分類されます。 土地の所有がNFTとして証明されている 現実の土地と同じように、土地の数に限りがある 土地NFTを所有している人限定のイベントなどに参加できる 以下よりそれぞれの理由について解説していきます。 土地の所有がNFTとして証明されている メタバース上の土地はNFTとして販売、およびNFTマーケットプレイスなどの2次流通市場で取引されています。 NFT(Non-Fungible Token)とは代替不可能なトークンのことです。暗号資産といった数で換算できるトークンであるFT(Fungible Token)と区別される概念であり、デジタルデータに唯一無二性を付与することができます。 このような技術的特性が基盤となり、メタバース上の土地NFTに価値がついているのです。 NFTについてより詳しく知りたい方は『NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介』をご覧いただけますと幸いです。 NFTとは代替不可能なトークンのこと!具体的な活用例を徹底解説 Coincheck 現実の土地と同じように、土地の数に限りがある メタバース上の土地は、現実世界の土地と同じように数に限りがあります。 そのため期待されているメタバースの土地は、売り出されてから数分も立たないうちに売り切れるという事態が頻繁に起こっています。 事実として、Othersideというメタバースプロジェクトの土地NFTは、2022年3月のデモ動画が公開されてから注目を集め、2022年4月のローンチ初日に行われた土地NFTの販売では購入希望者が殺到しました。 初日に売り出された5.5万区画の土地NFTは、1ウォレット2つまでといった購入制限があるなか、当日に完売し売上は410億円以上を記録しました。 限りのあるモノには希少性があるように、土地の数に上限があるという特性が土地NFTに希少性を生み出しているのです。 土地NFTを所有している人限定のイベントなどに参加できる 特定の土地NFTを所有しているユーザーは、限定イベントに招待されたり特別なNFTを付与されたりすることがあります。 事実として、The Sandboxというメタバースプラットフォームでは、土地NFTであるLANDの所有者に対して限定のNFTを付与するということを実施しました。 加えて、The Sandboxはメタバースの一部を先行体験できる『The Sandbox Alpha』というLAND保有者限定のイベント等も開催していました。 メタバースの土地の使い道 メタバースの土地の使い方は多岐に渡りますが、主な使い道としては以下の5通りが挙げられます。 限定のイベントに参加 メタバース上にてイベントを開催 自分の土地を貸し出す ガバナンスへの参加 広告塔に利用 以下より上記の5つについて解説していきます。 限定のイベントに参加 メタバースの土地NFTを所有している方は、土地所有者限定のイベントに招待される可能性があります。 メタバースのイベントは、基本的にメタバース上で行われることが多いです。 そのメタバースに先行的にアクセスする権利が与えられ、開発途中のメタバースを一部体験できたり、インセンティブ付きのアクティビティに参加することができたりするのです。 前述したThe Sandboxメタバースの一部を体験できる『The Sandbox Alpha』というイベントでは、このイベントのために用意されたミニゲームやクエストを完了することで、最大1,000SANDのトークン報酬と3個の限定NFTが獲得できました。 2022年3月時点でのSANDの価格は約110円となっているため、土地の所有者として先行的にゲームを遊ぶことで、約11万円分のSANDトークンを獲得できたことになります。 今後のイベント、および他のメタバースでも同様のケースがあるとすれば、メタバース上の土地を所有しておくインセンティブになると言えるでしょう。 メタバース上にてイベントを開催 土地NFTの所有者は自身が所有している土地の上に、ゲームやイベント等のコンテンツを展開することができます。 ゲームの制作が完了したら、土地を訪れた人に向けてゲームを公開することができます。加えて、公開したゲームやイベントへの入場料を徴収するという形で収益化することもできるのです。 加えて、ユーザーがそのようなコンテンツ類を作成しやすいような環境も整っています。 具体的には、The Sandboxでは無料のゲーム制作ソフトである「Game Maker」、Decentralandというメタバースプラットフォームでは、ゲームコンテンツやアイテムなどを構築したいクリエイター向けのツールである「The Decentraland SDK」や「Builder」が提供されています。 自分の土地を貸し出す 多くのメタバースプラットフォーム上では将来的に、土地所有者は所有している土地をメタバース内の他のクリエイターに貸し出すことができるようになる予定となっています。 クリエイターたちは借りた土地の上に、自分が制作したいゲーム等のコンテンツを構築することが可能です。 土地の所有者は土地を貸した際の賃料を決定することができます。これが土地の所有者の収益化につながります。 土地を貸すときの値段の設定については、いくつかの要素が考慮できると思います。土地の立地、ハブ的な土地との近さ、土地のサイズなどです。 土地をレンタルすることで収益化につなげたいと考えている方は、立地やサイズ等の諸条件を考慮してその土地を購入する必要があると思います。 メタバースの土地を購入する際の基準についても本記事後半で解説しておりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。 ガバナンスへの参加 メタバースプラットフォーム全体の意思決定活動のことを総称してガバナンスと呼びます。 株式会社における株主総会のようなものだとイメージいただけると、分かりやすいと思います。 メタバース上の土地の所有者は、このガバナンスに参加する権利が与えられます。 より大きな土地、より多くの土地を所有している者には、それに見合った議決権が与えられることが多いので、メタバースの方針について大きな影響を与えることが可能です。 広告塔に利用 LANDに自身のコンテンツを作成することで、何らかの製品を広告することが可能となる可能性もあります。 事実として、The Sandboxでは既に広告のように機能しているLANDも存在しています。 以下の画像はThe Sandboxのメタバースの一部を平面図で示したものです。右上部分に巨大な土地を有しているATARIという企業のロゴが見えますね。 このように、巨大な土地を有していること自体が企業の宣伝活動(広告塔)にもなっているのです。 引用:The Sandbox - Map of LANDs メタバースのやり方・始め方については、以下の記事をご覧ください。 メタバースのやり方・始め方!必要な機材やおすすめサービスを紹介 Coincheck メタバースの土地の選び方 メタバースの土地を購入する上で検討すべき点は主に3つです。 メタバースプラットフォーム自体の人気 土地の立地 土地の周りの環境 それぞれ以下より解説していきます。 メタバースプラットフォーム自体の人気 まず真っ先に検討すべき事項は、その土地が存在しているメタバースの盛り上がり具合です。 だれも来ないメタバースの土地を購入したとしても、その後土地を売却する際や収益化を図ろうとする際に苦労することが予想されます。 なぜならば、人の流入が多いほどメタバース上での経済圏が活発になり、収益も生まれやすい環境になるからです。 メタバースの土地を購入する時には、購入する前にSNSなどで当該メタバースプロジェクトの人気を確認することをおススメします。 なお、本記事中の『メタバースの土地の具体例』で紹介しているメタバースに関しては、いずれもトップレベルの知名度を誇っているメタバースです。 土地の立地 現実世界の土地と同じように、メタバース上の土地も立地によって土地の値段が変化します。 具体的には、ユーザーはメタバース空間の中心に集まる傾向があります。中心に近い立地ほど人気を集めており、更には運営側が中心に近い立地に対して特別なメリットを用意しているメタバースも存在します。 購入を検討しているメタバースの特性(どんな目的のメタバースなのか)にも依存してきますが、選択できる場合はなるべく中央に近い土地を購入するのが良いかと思います。 土地の周りの環境 最後に検討すべき事項は、土地の周りの環境です。 具体的には、有名企業が購入している土地の周辺は価値が高くなる傾向にあります。 ユーザーは有名企業が提供するコンテンツを利用するため、そこにユーザーが集まるためです。ユーザーが集まれば周辺の土地への訪問も増えることが予想されます。結果として、集客が見込める土地となり価値も向上するのです。 事実として、The Sandboxとのパートナー企業であるアディダスやスクウェア・エニックスが所有している土地周辺の土地NFTの価格は、他の土地NFTの価格よりも高くなっていることが多いです。 もしLANDの購入を検討している場合は、LANDの立地なども考慮に入れるとよいでしょう。 他にもデジタルアセットやオリジナルのゲームなど、コンテンツが充実しているLANDにも人が集まる傾向にあります。 Coincheckの無料登録はこちら メタバースの土地の具体例 これまで解説してきた内容を踏まえたうえで、今すぐ購入可能なメタバースの土地をご紹介いたします。いずれのプロジェクトもグローバルにおいて非常に大規模に展開しているメタバースとなっております。 紹介するプロジェクトは以下の5つです。 The SandboxDecentralandAxie InfinityOthersideSomnium Space The Sandbox 「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」はボクセルで表現されたメタバースを構築できるプロジェクトです。ユーザーがメタバース上に制作されたゲームで遊んだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったりすることができるゲームとなっています。 The Sandboxでは、メタバース上で利用できるアイテム、アバター、ゲーム制作に必要な素材、そして「LAND」と呼ばれる土地を、「ETH」や「SAND」というトークンを用いてNFTマーケットプレイス上で売買できます。 ネイティブトークン SAND トークンの参考価格(2023年2月20日時点) 1SAND = 約104円 トークンの最大供給量 30億 SAND 土地NFTの最大供給量 166,464 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、ポリゴン ホワイトペーパー https://installers.sandbox.game/TheSandboxWhitepaper_2020.pdf 公式HP https://www.sandbox.game/jp/ 出典:The Sandbox Press Page The Sandboxについてより詳しく知りたい方は『The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは?話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を解説』をご覧いただけますと幸いです。 The Sandboxとは?話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を徹底解説 Coincheck OASIS TOKYO 「※OASIS TOKYO」は、コインチェックが『The Sandbox』上で開発・展開しているメタバース都市です。メタバース上での活動を体験する機会を提供することや『The Sandbox』上でのコミュニティ活動の活性化を目的とし、2022年中に一般公開を予定しています。 「OASIS TOKYO」は、”2035年の近未来都市”をコンセプトにしたメタバース×NFTのコミュニティ拠点です。日本を連想させる象徴的な街並みの中に美術館やステージなどのイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら OASIS TOKYOとは?メタバース上に建設される近未来都市の魅力を解説 Coincheck Decentraland Decentraland(ディセントラランド)は、最も歴史が長いとされるメタバース構想のブロックチェーンプロジェクトの一つです。イーサリアムブロックチェーンをメインとして開発されています。 ユーザーはDecentraland内で創設される施設などの利用者として楽しむことができ、仮想空間内で展開されるゲームなどをプレイ可能です。 加えて、そのようなゲームを自ら展開することも可能です。Decentralandメタバース上の土地であるLANDを購入し、そのLAND上に自分のコンテンツを作り上げることができます。 ネイティブトークン MANA トークンの参考価格(2022年10月21日時点) 1MANA = 約70円 トークンの最大供給量 約21.9億 MANA 土地NFTの最低価格(2022年10月21日時点) 約1.6 ETH (約3550 MANA) 土地NFTの最大供給量 90,601 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、ポリゴン ホワイトペーパー https://decentraland.org/whitepaper.pdf 公式HP https://decentraland.org/ ※土地NFTの最低価格は、NFTマーケットプレイス『OpenSea』のフロアプライスを参照 出典:Decentraland Press Kit Decentralandについてより詳しく知りたい方は『Decentraland(ディセントラランド)のメタバースとは?特徴、遊び方を解説!』をご覧いただけますと幸いです。 Decentraland(ディセントラランド)のメタバースとは?特徴、遊び方を解説! Coincheck OASIS KYOTO 次に、Decentralandのメタバースを活用したプロジェクト「OASIS KYOTO」を紹介します。 『※OASIS KYOTO』は、コインチェックが『Decentraland』のLANDに建設中のメタバース都市です。”2035年の近未来都市”をコンセプトにした「メタバース×NFT」のコミュニティ拠点で、神社仏閣など日本の古都を連想させる街並みになっています。 OASIS KYOTOではファッションや音楽、アートを中心に多彩なイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。 OASIS KYOTOには、神社仏閣や出店など京都の街並みを連想させる多彩なイベント施設があり、一人で散策したり、世界中のユーザーと交流したりして楽しむことができます。 (※)現在、「OASIS KYOTO」はプレオープン中です。プレオープンでは、建設中の「OASIS KYOTO」の一部を公開しています。 「OASIS KYOTO」の詳細はこちら。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら OASIS KYOTOとは?Decentralandのメタバース上に建設される近未来都市の特徴 Coincheck Axie Infinity 出典:Axie Infinity Media Kit 「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」はAxie(アクシー)と呼ばれるモンスターを集め、戦わせる対戦ゲームとなっています。 一時期メディア等で、お金が稼げるゲーム、いわゆるGameFiの代表的なプロジェクトとしてフィリピンで大流行していることが取りざたされていました。 ゲームの中にはルナーシアと呼ばれるメタバースがあり、ユーザーはその土地を購入することができます。現在はまだ開発中の段階ではありますが、土地を所有するユーザーはさまざまな利益を享受することができる予定となっています。 ただし、2022年9月には、同年の年末を目途に土地の所有者限定で新しく開発しているゲームのアルファアクセス権が付与されること等が発表されており、今後の期待が高まっています。 ネイティブトークン AXS トークンの参考価格(2022年10月21日時点) 1AXS = 約1300円 トークンの最大供給量 2.7億 AXS 土地NFTの最低価格(2022年10月21日時点) 約1 ETH 土地NFTの最大供給量 68,868 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、Roninブロックチェーン ホワイトペーパー https://whitepaper.axieinfinity.com/ 公式HP https://axieinfinity.com/ ※土地NFTの最低価格は、Axie Infinityの公式マーケットプレイスの価格を参照 Axie Infinity(アクシーインフィニティ)とは?特徴やゲームの始め方を徹底解説! Coincheck Otherside Otherside(アザーサイド)を一言で説明すると、自由度の高いメタバースプラットフォームだと言うことができます。 プラットフォーム内では、ゲームプレイ、創作活動、他プレイヤーとの対戦、といったユーザー体験が提供される予定です。 将来的に、コミュニティの貢献によってOthersideメタバースの可能性を拡大させていく計画で、そのためのツール類はニーズに応じて継続的に供給されるようです。 ネイティブトークン ApeCoin (APE) トークンの参考価格(2022年10月21日時点) 1APE = 約660円 トークンの最大供給量 10億 APE 土地NFTの最低価格(2022年10月21日時点) 約1.4 ETH (約400APE) 土地NFTの最大供給量 200,000 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム ホワイトペーパー(ライトペーパー) https://otherside.xyz/litepaper 公式HP https://otherside.xyz/ ※土地NFTの最低価格は、NFTマーケットプレイス『OpenSea』のフロアプライスを参照 出典:The Otherside Litepaper Othersideについてより詳しく知りたい方は『「Otherside」とは?注目のNFTコレクションBAYCを手掛けるYuga Labsによるメタバースプロジェクト』をご覧いただけますと幸いです。 「Otherside」とは?注目のNFTコレクションBAYCを手掛けるYuga Labsによるメタバースプロジェクト Coincheck Somnium Space Somnium Spaceは大規模かつ多人数で参加できるVR空間を目指して開発されているメタバースです。 Somnium Spaceの運営としては、VR技術の発展を見越したコンテンツ作成に力を入れているようなので、今後VRメタバースの領域で影響力を拡大していくプロジェクトになる可能性が高いです。 すでにメタバース(ゲーム)自体はリリース済みであり、VR機器のOculus Quest(オキュラス・クエスト)やWindowsのパソコン等でプレイすることが可能です。 今後の展開として、Somnium 2.0と題してNFTの実装を行って行く模様です。 数多くのブロックチェーン系企業とのパートナーシップ(提携)を発表しており、日本の大手電機メーカーであるSONY(ソニー)もパートナーシップ企業の一つとして参画しています。 ネイティブトークン Somnium Space Cubes (CUBE) トークンの参考価格(2022年10月21日時点) 1CUBE = 約200円 トークンの最大供給量 1億 CUBE 土地NFTの最低価格(2022年10月21日時点) 0.9 ETH 土地NFTの最大供給量 5,026 現在対応しているブロックチェーン イーサリアム、ソラナ ホワイトペーパー(エコノミーペーパー) https://somniumspace.com/files/Somnium%20Space%20Economy%20Paper.pdf 公式HP https://somniumspace.com/ ※土地NFTの最低価格は、NFTマーケットプレイス『OpenSea』のフロアプライスを参照 出典:Somnium Space メタバースの土地で利益を上げる方法 メタバースの土地への投資を検討する際、購入した後にその土地でどのように利益を上げていくかも綿密に考えなければなりません。 メタバースの土地は現実の土地と比較すると購入しやすい金額ではありますが、それでもどのように利益を上げるのかの指針を立てた上で、計画的に購入に移りましょう。 以下に、3つの指針を例示しました。この3つの指針を参考に、将来的に自分の土地をどのように運営していくのが良いのかを、自らの関心やライフスタイルと相談して決定すると良いと思います。 ①値上がり利益を狙う 今後メタバースがさらなる発展を遂げれば、価格上昇が期待できる可能性があります。 メタバースの土地を購入した後にそのメタバース自体の人気が高まれば、土地を売却することによって大きな利益を狙える可能性があるでしょう。 ②自分で土地の上にコンテンツを構築して収益化する メタバースの土地NFTには、往々にしてカスタマイズ性があります。 DecentralandやThe Sandbox、Othersideといったメタバースプロジェクトではクリエイターツールが豊富に公開されているので、 「メタバース上に自分の作品を展示するスペースを作りたい!」 「自分が考えたゲームを土地の上で表現して、他の人に遊んでもらいたい!」 というかたはこのような収益化のスタンスが合っていると思います。 ただし、どのようなコンテンツを制作するかという内容の部分も重要ではありますが、どういった立地の土地NFTを購入するか、も重要になってきます。 ③メタバース内で土地開発ビジネスをする 3つめの方法としては、メタバース上で土地開発ビジネスを行うというケースがあります。 このケースでは、自分は土地NFTだけ所有しておき、土地のコンテンツ制作に関しては専門のクリエイターに依頼する、というスタンスで土地NFTへの投資を行います。 現実の仕事が忙しい、そもそもアートやゲームといった作品制作への意欲が薄い、という方はこの方法でメタバースの土地を収益化するのが良いと思います。 なお、この場合の土地NFTへの投資は現実の不動産へ投資するようなものなので、『②自分で土地の上にコンテンツを構築して収益化する』ケースよりもより慎重に、どのメタバースの土地を購入するか、どういった立地の土地を購入するか、といった戦略は見定める必要があるでしょう。 メタバースの土地の買い方【Coincheck NFTの例】 メタバースの土地は、基本的にNFTのマーケットプレイスで購入します。 本項目では、Coincheckが運営するNFTマーケットプレイス 『Coincheck NFT』にてメタバースの土地を購入する方法について画像付きで解説していきます。 なお、Coincheckで口座開設を完了していない方は以下の方法で購入することができません。その場合は、以下の記事をご覧いただいて口座登録を完了させてから本記事に戻ってきていただけますと幸いです。 Coincheck(コインチェック)登録方法から使い方までの初心者向けマニュアル それでは以下より購入方法を解説していきます。 (1)Coincheck NFTにアクセス まずはCoincheck NFTのサイトにアクセスしましょう。 (2)購入したいNFTを選択 まずはホーム画面より購入したいNFTを選択します。ホーム画面には入庫した全てのNFTが表示されているため、画像左上に「出品中」と記載があるものだけを購入することができます。上の画像中では、The Sandboxメタバース上の土地NFTであるLANDが確認できますね。 (3)詳細を確認し、「購入確認」をクリック 購入金額は出品者が選択した通貨の単位で表示されます。出品者が「受け取る通貨」として選択した通貨でのみ購入することができます。 詳細の確認が完了したら「購入確認」→「購入」をクリックすれば、NFTの購入は完了です。

2024-09-05ポリゴン(POL)

ポリゴン(POL/旧MATIC)とは、イーサリアムをより普及させるために開発された「Polygon(旧:Matic Network)」で使用されるトークンです。イーサリアムの拡張を目的とした「レイヤー2スケーリングソリューション」として、開発されています。 今回の記事では、2023年8月8日にコインチェックでも取扱いを開始したポリゴン(POL/旧MATIC)について詳しく解説していきます。 ※POLは複数のブロックチェーン上で取引される暗号資産ですが、当社で取扱うPOLはPolygonチェーンのみに対応しています。そのため、Ethereumチェーンを含む、Polygonチェーン以外を利用したPOLの受取、送金には対応しておりません。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 ポリゴン(POL/旧MATIC)とは ポリゴン(POL/旧MATIC)の特徴 特徴①:手数料(ガス代)が安い 特徴②:環境にやさしい 特徴③:分散性が高くセキュリティが強固 ポリゴン(POL/旧MATIC)の将来性 大企業のNFT・メタバースプロジェクトに採用される NFTマーケットプレイスやウォレットに採用される Polygonチェーン上のdAppsやプロジェクトに注目が集まる ポリゴン(POL/旧MATIC)の購入方法 スマホアプリでポリゴン(POL/旧MATIC)を購入する方法 パソコンでポリゴン(POL/旧MATIC)を購入する方法 ポリゴン(POL/旧MATIC)とは 「Polygon(旧:Matic Network)」は、イーサリアムの拡張を目的としたレイヤー2(セカンドレイヤー)スケーリングソリューションです。 レイヤー2(セカンドレイヤー)とは、メインのブロックチェーン(レイヤー1)に重ねて構築されたブロックチェーンのことです。メインのブロックチェーンから離れた場所で処理を行うことで、スケーラビリティ問題などの課題を解決しようとする試みをレイヤー2スケーリングソリューションと呼びます。 暗号資産POLは、2017年10月にMatic Networkのネイティブトークンとして誕生しました。エコシステム内で相互作用する参加者間の支払いと決済の単位として機能するユーティリティ・トークンになるように設計されています。日本では、プロジェクト名のポリゴンが暗号資産の通称としても普及しています。 ※2024年9月4日、Polugon LabsはMATICをPOLトークンへと移行しました。 通貨単位 POL 発行可能上限数 10,000,000,000 POL コンセンサスアルゴリズム PoS(Proof of Stake) 時価総額ランキング (2023年7月時点) 11位 ホワイトペーパー https://polygon.technology/papers/pol-whitepaper 公式サイト https://polygon.technology/ ポリゴン(POL/旧MATIC)の特徴 ポリゴン(POL/旧MATIC)は、既に確立されているイーサリアム上のエコシステムを活用するレイヤー2スケーリングソリューションという立場から、イーサリアムが持つガス代高騰や取引処理の遅延といったスケーラビリティ問題を解決しようとしています。 イーサリアムが抱える問題を解決するために開発されたスマートコントラクト・プラットフォームは他にもありますが、ポリゴン(POL/旧MATIC)はイーサリアム上に既に作り上げているプロジェクトや開発者を活かすことでWeb3.0を普及させていく、という立場をとっています。 そのため、ポリゴン(POL/旧MATIC)には次のような特徴があります。 取引が早く手数料(ガス代)も安い 環境にやさしい 分散性が高くセキュリティが強固 それぞれ詳しく見ていきましょう。 特徴①:手数料(ガス代)が安い 出典:polygon.technology - polygon-pos ポリゴン(POL/旧MATIC)の特徴としてまず挙げられるのは、取引が早く手数料(ガス代)も安いことです。 ポリゴン(POL/旧MATIC)のメインネットであるイーサリアムは、アクセスが殺到するとガス代の高騰や取引処理の遅延が発生するスケーラビリティ問題が長らく課題とされています。ポリゴン(POL/旧MATIC)では、トランザクション(取引)処理にサイドチェーンを活用することで、セキュリティを保ちながら取引速度の向上と手数料の削減を同時に実現しています。 また、世界初となるイーサリアムに完全対応したスケーリングソリューションである「zkEVM」を発表しています。 出典:The Polygon Blog - Polygon Announces The World’s First Zero-Knowledge (ZK) Scaling Solution Fully Compatible with Ethereum zkEVMは、ゼロ知識イーサリアム仮想マシン(zero-knowledge Ethereum Virtual Machine)の略で、イーサリアムのセキュリティを継承しつつ、ゼロ知識(ZK)証明を活用することで、取引コストの削減と情報処理能力の大幅な向上を実現する技術のことです。ゼロ知識証明とは、ある人が他の人に、自分の持っている命題が真であることを伝えるために、真であること以外の何の知識も伝えることなく証明できるようなやりとりの手法のことです。ガス代を関係者全員で分配することで手数料の大幅な削減が可能です。 ポリゴン(POL/旧MATIC)は、ゼロ知識証明を使用することで、2022年7月時点のコストと比較して最大90%の手数料を削減することができると推定しています。ポリゴン(POL/旧MATIC)はzkEVMのソースコードの一部とロードマップを公開しており、メインネットのベータ版を2023年3月27日にローンチしました。 今後もさらなる取引速度の向上と、手数料の削減に期待がもてるのではないでしょうか。 特徴②:環境にやさしい 出典:The Polygon Blog - Polygon Is Going Carbon Negative in 2022 With a $20 Million Pledge ポリゴン(POL/旧MATIC)の特徴として、環境にやさしい点も挙げることができるでしょう。 Polygonチェーンはエネルギー効率がよいため、CO2排出量が少ないことが特徴です。調査機関であるCCRI(Crypto Carbon Ratings Institute)によれば、ポリゴン(MATIC)におけるCO2の年間排出量は競合他社に比べても数分の一であり、PolygonチェーンはWeb3業界で最も環境に優しいチェーンの1つとなります。 さらに、2022年9月にイーサリアムで実施された「The Merge」(イーサリアムチェーンのProof-of-Stake移行)の影響で、ポリゴン(POL/旧MATIC)の二酸化炭素排出量は2022年8月時点から最大で99.91%削減が期待されています。 出典:DIGICONOMIST - Ethereum Energy Consumption Index 実際、ビットコインやイーサリアムのエネルギー消費量などを調査する企業「DIGICONOMIST」が公表しているグラフ(上図)を見ると、「The Merge」以降で二酸化炭素排出量が激減していることが見て取れます。 参考:イーサリアム財団- イーサリアムのエネルギー消費 出典:The Polygon Blog - The Merge to Erase 60,000 Tonnes of Polygon’s Carbon Footprint また、ポリゴン(POL/旧MATIC)はSDGsへの取り組みにも積極的です。2022年4月には「グリーン・マニフェスト」を発表し、カーボン・マイナスへの移行とグリーン・プロジェクトのための2,000万ドルの基金設立を約束しました。目標に掲げた創業当時からの累積CO2負債はすでに相殺されるなど、取り組みは順調に進んでいます。 出典:Medium - Polygon and Return launch a campaign for the Polygon community to take individual climate action 2023年3月には、気候変動対策に関する技術を提供する企業Returnと炭素除去マーケットプレイスを運営するNoriと協力して、ユーザーが参加可能な気候変動対策キャンペーンを開催しました。参加したユーザーには、気候変動対策へのコミットメントとポリゴン(POL/旧MATIC)のグリーンマニフェストへの支持を表すNFT「Polygon Skin NFT」が贈られました。 消費電力の少ないチェーンであることやSDGsに配慮するポリシーは、後述する大企業からの採用に大きく寄与していると言えるのではないでしょうか。 特徴③:分散性が高くセキュリティが強固 出典:MATIC Whitepaper ポリゴン(POL/旧MATIC)は、分散性が高くセキュリティが強固である点も特徴です。 ポリゴン(POL/旧MATIC)では、イーサリアムのメインネットに設けたチェックポイント層と、Polygonチェーンに設けたブロックプロデューサー層の二層構造を取ることで、高度な分散性を確保しています。この仕組みにより、ポリゴン(POL/旧MATIC)は、高い分散性とメインチェーン上のセキュリティを確保した上で、高速なトランザクションを実現しています。 セキュリティが高いことは、後述するNFTマーケットプレイスやウォレットからの採用に不可欠であるため、ポリゴン(POL/旧MATIC)には期待を持てるのではないでしょうか。 ポリゴン(POL/旧MATIC)の将来性 ここまでポリゴンの特徴・メリットを解説してきました。ポリゴン(POL/旧MATIC)の将来性については、特に次の場面で価格変動に寄与する可能性があります。 大企業のNFT・メタバースプロジェクトに採用される NFTマーケットプレイスやウォレットが対応する Polygonチェーン上のdAppsやプロジェクトに注目が集まる それぞれ詳しく見ていきましょう。 大企業のNFT・メタバースプロジェクトに採用される 出典:The Polygon Blog - Starbucks Taps Polygon for Its 'Starbucks® Odyssey' Web3 Experience 一つ目は、大企業のNFT・メタバースプロジェクトにPolygonチェーンが採用されるタイミングです。 ポリゴン(POL/旧MATIC)は先述したような優れた特徴やSDGsへの取り組みから、世界的な大企業のNFT・メタバースプロジェクトに採用される(または、他のチェーンと並行して採用される)ことがあります。そのようなタイミングでは、市場の注目が集まり、価格が上昇する可能性があります。 すでに採用が発表されているプロジェクトの中で、特に注目すべきものを紹介します。 まず紹介するのは、スターバックスが発表したWeb3体験「スターバックス® オデッセイ」です。 「スターバックス® オデッセイ」では、米国のスターバックスリワードのロイヤリティプログラム会員とスターバックスのパートナー(従業員)が、NFTの形でデジタルコレクタブルスタンプを獲得・購入できます。 スターバックスは、Polygonチェーンを採用した理由について「Polygonの高速、低コスト、カーボンニュートラルなネットワークは、我々の最初のデジタルコミュニティの完璧な基盤です」と述べています。 出典:Adidas - ADIDAS ORIGINALS AND PRADA ANNOUNCE A FIRST-OF-ITS-KIND OPEN-METAVERSE & USER-GENERATED NFT PROJECT 次に紹介するのは、AdidasとPradaが発表したオープンメタバース&ユーザー生成型NFTプロジェクト「adidas for Prada re-source」です。 「adidas for Prada re-source」では、ファッション、デザイン、クリプトの各分野から参加者を集め、Re-Nylonコレクションにインスパイアされた大規模なデジタルアート作品を共同制作する予定です。そして、各作品のNFTはPolygonチェーン上に構築されています。 AdidasはPolygonチェーンを採用した理由として「エネルギー効率と低料金に最適化されたイーサリアム互換のネットワークである」ことを挙げています。 出典:polygon blog - Nexon Selects Polygon Supernets for Smash Global Hit “MapleStory Universe” 最後に紹介するのは、「メイプルストーリー」のPolygonチェーン採用です。メイプルストーリーとは、登録ユーザーが1.8億人を越える人気ゲームです。東証プライムに上場しているゲーム会社ネクソンが運営をしています。 メイプルストーリーはNFTゲーム化をすることをすでに明言していましたが、Polygonチェーンを基盤に構築されることが発表されました。(2023年3月)多くのユーザー数を誇るメイプルストーリーがPolygonチェーンを採用する点でも、期待されているとチェーンであると言えるのではないでしょうか。 今後も、世界的な大企業のプロジェクトにPolygonチェーンが採用されることが期待できるといえるのではないでしょうか。 NFTマーケットプレイスやウォレットに採用される 出典:The Polygon Blog - Getting Started With MetaMask on Polygon 二つ目は、NFTマーケットプレイスやウォレットがPolygonチェーンに対応するタイミングです。 2021年〜22年にかけてNFTは急速に普及しましたが、同時にアクセスが殺到した際に高騰するガス代問題が顕在化しました。そのため現在は、イーサリアムとの互換性が高く、手数料も安く抑えられるPolygonチェーンに移行する(または並行して採用する)流れが生まれています。 特に代表的だったのは、2021年10月に世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」がポリゴン(POL/旧MATIC)に対応したことでしょう。 出典:The Polygon Blog - Sails Up On The OpenSea: NFT Marketplace OpenSea Comes To Polygon 「OpenSea」のような大手NFTマーケットプレイスがPolygonチェーンに対応したことで、ポリゴン(POL/旧MATIC)の普及は進み、実際価格にも影響を与えました。 また、Coincheckが運営するNFTマーケットプレイスである「Coincheck NFT」でも、2022年10月からPolygonチェーンへの対応が開始されました。 出典:【Coincheck NFT】PolygonチェーンのNFTに対応!第一弾として10月12日よりPolygonチェーンの『The Sandbox』LANDの取扱いを開始 今後も、NFTマーケットプレイスやウォレットがPolygonチェーンに対応するニュースが出た場合には、注視する方がよいでしょう。 Polygonチェーン上のdAppsやプロジェクトに注目が集まる 三つ目は、Polygonチェーン上のdAppsやプロジェクトに注目が集まるタイミングです 2023年5月時点、Polygonチェーンでは53,000以上の分散型アプリケーション(dApps)が稼働しています。Polygonチェーン上で構築されたプロジェクトに注目が集まれば、そのインフラを担うポリゴン(POL/旧MATIC)にも注目が集まることが期待できます。 ここでは、特に注目をしたいプロジェクトを紹介します。 出典:The Polygon Blog - Sandbox goes environment friendly with Polygon’s scaling solution for their Decentralised Metaverse まず、紹介するのは「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」です。サンドボックスは、クリエイターがブロックチェーン上でボクセルアセットやゲーム体験をマネタイズできるコミュニティ主導のプラットフォームです。 サンドボックスでは、ボクセルゲームのアセットを構築するVoxEdit NFTビルダー、アセットを売買するマーケットプレイス、ゲームメーカーツールにPolygonチェーンを統合することで、処理速度を大幅に改善し、ガス代を安くすることに成功しました。 出典:The Polygon Blog - Project Spotlight: Decentraland — The first Fully Decentralised Metaverse 次に紹介するのは「Decentraland(ディセントラランド)」です。ディセントラランドは、ブロックチェーンを活用したメタバースプロジェクトのパイオニア的な存在です。ポリゴンは、ディセントラランドがサポートできるユーザー数やトランザクションの規模を拡大するために重要な役割を担っています。 以上の2つは、代表的なNFT・メタバースプロジェクトとして市場に認知されています。NFT・メタバースに注目が集まるタイミングには価格が変動する可能性があるので、ポリゴン(POL/旧MATIC)と共に注視する方がよいでしょう。 この他にも、PolygonチェーンにはDeFiやDAOといった様々なプロジェクトが構築されています。セキュリティや取引のインフラとして普及しているポリゴン(POL/旧MATIC)は、将来性に期待がもてるのではないでしょうか。 ポリゴン(POL/旧MATIC)の購入方法 Coincheckでポリゴン(POL/旧MATIC)を購入する方法には、以下の2種類があります。 スマホアプリで購入するパソコンで購入する 以下で、それぞれの購入方法をご紹介します。 ※POLは複数のブロックチェーン上で取引される暗号資産ですが、当社で取扱うPOLはPolygonチェーンのみに対応しています。そのため、Ethereumチェーンを含む、Polygonチェーン以外を利用したPOLの受取、送金には対応しておりません。 スマホアプリでポリゴン(POL/旧MATIC)を購入する方法 最初に、Coincheckのスマホアプリを使ってポリゴン(POL/旧MATIC)を購入する方法を紹介します。具体的な手順は以下の通りです。 1. 画面下メニューの「販売所」をタップする2. 表示されたコインの中から「ポリゴン(MATIC)」をタップする3. 「購入」をタップする4. 購入金額を入力し、「日本円でMATICを購入」→「購入」をタップする スマホアプリを使うと、時間や場所を問わず、わずかこれだけの操作で取引を完了できます。 パソコンでポリゴン(POL/旧MATIC)を購入する方法 Coincheckはスマホアプリが便利ですが、パソコンを使っても暗号資産を購入することができます。パソコンでポリゴン(POL/旧MATIC)を購入する際の手順は、以下の通りです。 1. Coincheckにログインして、画面の上にある「ウォレット」を選択する2. ウォレットページで「コインを買う」をクリックして、「MATIC(ポリゴン)」を選択する3. MATICの購入数量を指定し、表示された時価に基づいた購入金額を確認する 4.「OK」をクリックして購入完了 パソコンを使う場合でも、スマホアプリと同じく、簡単な操作で取引をすることができます。パソコンはスマホよりも画面が大きく、見やすいのが魅力です。 場面や投資スタイルに応じて使い分けるのが良いでしょう。

2024-06-25メタバース

「次世代のSNS」と呼ばれ、さまざまな業界から注目を集めているメタバース。 テレビやネットでその言葉を目にすることはあっても、実際にメタバースを利用したことがある人は意外と少ないのではないでしょうか? メタバースは、以下のステップに沿って始めるのが一般的です。 ①メタバースサービスに登録②暗号資産取引所で口座開設③メタバースで必要な暗号資産を購入④ウォレットを作成⑤暗号資産をウォレットに送金 この記事では、「何となく敷居が高そう」と思われがちなメタバースの始め方を徹底解説。「メタバースに興味があるけど、どうやって始めたらいいのかわからない」、「PCや機材は何を揃えたらいいの?」といった方に向けて、始めるまでの手順や用意する機材、注意点などについて解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 そもそもメタバースとは メタバースを始める際に必要なもの 暗号資産取引所の口座 メタバース内で使用する暗号資産 暗号資産ウォレット(MetaMaskなど) VR対応PC・モニター VRゴーグル、コントローラー メタバースのやり方・始め方 ①メタバースサービスに登録 ②暗号資産取引所で口座開設 ③メタバースで必要な暗号資産を購入 ④ウォレットを作成 ⑤暗号資産をウォレットに送金 メタバースを始める前に確認したい注意点 機材を揃える必要がある パスワードの流出 不当に高額なNFTを購入しない 依存症のリスク メタバースで利益を上げる方法 ゲームをプレイして利益を出す(Play to Earn) メタバース内の施設やゲームを制作する アイテムやキャラクターを制作しNFTとして販売する アバターワーカーとして働く メタバース・NFT銘柄の暗号資産に投資する おすすめのメタバース7選 おすすめのメタバース①『The Sandbox』 おすすめのメタバース②『Decentraland(ディセントラランド)』 おすすめのメタバース③『マインクラフト』 おすすめのメタバース④『フォートナイト』 おすすめのメタバース⑤『VRChat』 おすすめのメタバース⑥『cluster(クラスター)』 おすすめのメタバース⑦『Otherside』 メタバースのやり方に関するQ&A そもそもメタバースとは メタバースとは、「インターネット上に構築された三次元の仮想空間」です。「超越」を意味する”メタ”と「世界」を意味する”ユニバース”が組み合わされた造語で、1992年にアメリカで出版されたSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使用されました。 メタバースでは現実世界と同じようにさまざまな建物が立ち並び、ユーザーは自身の分身である「アバター」を使って、好みの服や靴、帽子などのアイテムを着用し、自由に空間内を散策したり、他のユーザーとコミュニケーションをとったりして楽しむことができます。 このような特徴を持つことから、現時点ではメタバースは主にゲーム分野で活用されています。代表的なところでは、『マインクラフト』や『あつまれ どうぶつの森』、『The Sandbox』などが有名です。 ただ、コロナ禍によりリモートワークの割合が増加してからは、Meta(旧Facebook)やMicrosoftがVR空間内でミーティングができるサービスを提供するなど、ゲーム以外でもメタバースの用途が拡大してきています。 【初心者向け】メタバースとは?意味や始め方を分かりやすく解説! Coincheck メタバースを始める際に必要なもの メタバースを始める際には、主に以下のものが必要になります。 暗号資産取引所の口座メタバース内で使用する暗号資産暗号資産ウォレット(MetaMaskなど)VR対応PC・モニターVRゴーグル、コントローラー それぞれどのような理由で必要なのか、順番に見ていきましょう。 暗号資産取引所の口座 メタバースには、「サービス内で使用するアイテムやキャラクターをNFTとして売買できる」という特徴があります。 そして、それらのNFTの取引にはイーサリアム(ETH)などの暗号資産が用いられるため、ユーザーはメタバースサービスを利用する前に暗号資産取引所で口座を開設しておく必要があります。 ただし、メタバースの中にはアイテムをNFTとして売買できないサービスも存在します。そのため、メタバースを利用する際には、利用を検討しているプラットフォームで暗号資産が必要になるのかを事前に確認しておきましょう。 Coincheckの無料登録はこちら メタバースとNFTの関係性 メタバースには、NFTと親和性が高いという特徴があります。 NFTとはNon-Fungible-Tokenの略で、日本語で「非代替性」トークンと呼ばれることもあります。NFTはブロックチェーン上に構築されるデジタルデータであり、暗号資産(仮想通貨)と同様に所有や譲渡に関する記録が改ざんされにくいという性質を持ちます。 これまでのデジタルデータは誰でも簡単にコピーが可能であり、それゆえに価値が付きませんでした。 しかしNFTであればブロックチェーンを活用することで当該データの「唯一性」が証明できます。端的に言えば、複製できないデジタルデータであるという証明ができるようになったのです。その結果、NFTが有する希少性や有用性に応じた価値が付くようになったのです。 NFTが暗号資産と異なるのは、データとして代替不可能であるという特徴を持っている点です。 例えば、Aさんが持っている1ビットコインとBさんが持っている1ビットコインは同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。 一方で、「代替不可能」とは全く同じものが存在しない、例えば「金メダル選手の直筆サイン入りTシャツ」のような一点物であることを意味しています。 このように、データの唯一性を証明できるNFTを活用することで、メタバース内で使用するアイテムやキャラクターにも一点物としての価値を付与することができ、それらをマーケットプレイスなどで売買することが可能になるのです。 NFTとは?仮想通貨との違いや利益を出す方法、最新の活用例を紹介 Coincheck メタバース内で使用する暗号資産 前述の通り、一部のサービスを除いて、メタバース内で使用されるアイテムやキャラクターはNFTとして売買することが可能です。そして、NFTの売買には暗号資産が使用されます。 現状、世に出回っているNFTの多くがイーサリアムのブロックチェーン上で構築されているため、多くのNFTマーケットプレイスではイーサリアム(ETH)を決済用の通貨として採用しています。 ただし、厳密にはどの暗号資産を決済用の通貨として採用しているかはNFTマーケットプレイスやメタバースサービスによって微妙に異なります。そのため、利用を検討しているサービスで使用できる暗号資産を事前に確認してから、取引所で必要な暗号資産を購入するようにしましょう。 独自トークンを発行しているメタバースもある メタバースの中には、そのプラットフォーム内だけで使用できるトークン(暗号資産)を発行しているところもあります。例えば人気メタバースゲーム『The Sandbox』では、The Sandbox内だけで使用できるサンド(SAND)という独自トークンを発行しています。 サンド(SAND)は、LANDと呼ばれるThe Sandbox内の土地やゲーム内で使用するアイテムを購入する際に使用されます。そのため、これからThe Sandboxをプレイしたいと思っている人は、事前に暗号資産取引所でSANDを購入しておくと、ゲームを始めてからスムーズにアイテムやサービス料金の支払いを済ませることができます。 暗号資産SAND(サンド)とは?『The Sandbox』トークンの気になる今後・将来性を解説! Coincheck 暗号資産ウォレット(MetaMaskなど) 暗号資産取引所で購入した通貨は、取引所が管理するウォレットに保管されています。そのため、メタバースなどのサービスで暗号資産を使用するには、購入した通貨を個人のウォレットに送金する必要があります。 暗号資産のウォレットにはさまざまな種類がありますが、特に多くのユーザーに利用されていて知名度が高いのは、Webブラウザの拡張機能やスマホアプリとして利用できる「Metamask(メタマスク)」です。 MetaMaskは暗号資産だけでなく、メタバースゲームなどで手に入れたNFTも保管することも可能です。誰でも無料で使えるので、メタバースの利用を考えている方はぜひインストールしておきましょう。 MetaMask(メタマスク)とは?PC・スマホでの使い方を解説 Coincheck VR対応PC・モニター メタバースを利用するには、VRに対応したPCを用意する必要があります。 メタバースは3Dグラフィックを動かすため、ディスプレイに画像や映像を流すためのパーツである「グラフィックボード」を搭載したゲーミングPCが使用されるのが一般的です。グラフィックボードを搭載していないPCだと、「処理落ち・その場で固まる」などの問題が発生して、快適にプレイできない可能性が高まります。 ゲーミングPCの価格帯は10〜40万円台と幅広いですが、価格情報サイト「価格.com」の人気売れ筋ランキング(2022年10月10日時点)によると、購入者の割合としては15〜20万円程度の機種を購入する層が多いようです。 引用:価格.com「ゲーミングPC 通販 価格比較」 ゲーミングモニター 3Dゲームを快適にプレイするには、ゲームに特化した「ゲーミングモニター」を用意することも大切です。 一般的なPCモニターの場合、Webサイトの閲覧や文書作成などが主な用途であり、ゲームのような素早い動きの映像をスムーズに表示させるのには適していません。その点、より応答速度やリフレッシュレートに優れたゲーミングモニターを使用することで、滑らかな映像で快適に3Dゲームを楽しむことができます。 ゲーミングモニターの価格はサイズや性能によって異なりますが、2万円〜10万円程度の商品を購入する人が多いようです。 以下は、「価格.com」における「ゲーミングモニター 人気売れ筋ランキング」(2022年10月14日時点)です。 引用:価格.com「ゲーミングモニター 通販 価格比較」 VRゴーグル、コントローラー メタバースを利用するのに、VRゴーグルとコントローラーは必須ではありません。ただし、ゴーグルなどの機器を使用することで、より臨場感や没入感のあるプレイを楽しむことができます。 価格に関してはメーカーや機種、ストレージなどによって異なりますが、もっとも安価なもので数千円、高価なもので15万円程度で販売されているケースが多いようです。 以下は、「価格.com」における「VRゴーグル・VRヘッドセット 人気売れ筋ランキング」(2022年10月10日時点)です。 引用:価格.com「VRゴーグル・VRヘッドセット 通販 価格比較」 メタバースのやり方・始め方 メタバースは、以下のステップに沿って始めるのが一般的です。 ①メタバースサービスに登録②暗号資産取引所で口座開設③メタバースで必要な暗号資産を購入④ウォレットを作成⑤暗号資産をウォレットに送金 それぞれ詳しく見ていきましょう。 ①メタバースサービスに登録 最初に、目的のメタバースサービスに登録しましょう。 登録に必要な作業やものは、サービスによって異なります。 例えば『The Sandbox』の場合、以下の2ステップで簡単にゲームを始めることができます。 アカウント作成 エディターのダウンロード アカウントは、The SandboxとMetamaskなどのウォレットを接続した後、メールアドレス、ニックネーム、パスワードを設定すれば作成することができます。 The Sandboxの始め方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは?話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を解説 Coincheck ②暗号資産取引所で口座開設 前述したように、メタバースの中にはアイテムの購入やサービス料金の支払いに暗号資産が必要になるものがあります。そのため、事前に暗号資産取引所で口座開設して必要な暗号資産を購入しておくと、サービスを利用してからスムーズに決済ができるようになります。 ただし、メタバースの中には暗号資産を使わないサービスもあります。そのタイプのメタバースを利用する際には、②〜⑤の作業は不要です。 口座開設に必要なものや手順は、取引所によって異なります。Coincheckの場合、以下の3ステップで簡単に口座開設ができます。 1.アプリのダウンロード(スマートフォンで開設する場合)2.アカウント作成3.本人確認 また、混雑状況により必要な日数は変わりますが、Coincheckでは口座開設の申し込みをしてから最短で翌営業日には暗号資産の売買が可能です。 Coincheck(コインチェック)の口座開設方法を解説 Coincheck ③メタバースで必要な暗号資産を購入 口座開設が完了したら、次はメタバースで必要になる暗号資産を購入しましょう。 Coincheckでは、以下の2ステップで簡単に暗号資産を購入することができます。 1.日本円を入金する2.暗号資産を購入する 先ほども説明したように、メタバースやNFTマーケットプレイスによって決済に用いられる暗号資産は異なります。暗号資産を購入する際には、利用を検討しているサービスでどの暗号資産が使えるのかを事前に確認しておきましょう。 なお、Coincheckが運営する「Coincheck NFT」では、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のほか、Coincheckで取り扱いのある30種類以上の暗号資産を使用することが可能です。 ビットコインの買い方!画像・動画付きで誰でも簡単購入 Coincheck Coincheck NFTはこちらへ ④ウォレットを作成 暗号資産の購入が終わったら、次は暗号資産を保管するためのウォレットを用意しましょう。ウォレットは、購入した暗号資産をメタバースなどのサービスで使用する際に必要になります。 暗号資産ウォレットの代表格ともいえるMetaMaskの場合、Webブラウザの拡張機能を追加するだけですぐに利用することが可能です(PCの場合)。スマートフォンで利用するには、無料のアプリをインストールして使用します。 MetaMaskの詳しい使い方は、以下の記事をご参照ください。 MetaMask(メタマスク)とは?PC・スマホでの使い方を解説 Coincheck ⑤暗号資産をウォレットに送金 最後に、作成したウォレットに暗号資産を送金します。 送金には、送金先ウォレットの「入金用アドレス」が必要になるのであらかじめ用意しておきましょう。次に、暗号資産取引所の「送金ページ」にアクセスし、送金する暗号資産の種類を選択。「宛先」「送金額」などを入力してから送金します。 Coincheckで暗号資産を送金する方法は、以下のページをご参照ください。 ブラウザ:暗号資産を送金する方法 アプリ:ビットコインを送金する方法 メタバースを始める前に確認したい注意点 メタバースを始める際の注意点には、主に以下の4つがあります。 機材を揃える必要があるパスワードの流出不当に高額なNFTを購入しない依存症のリスク それぞれ詳しく見ていきましょう。 機材を揃える必要がある メタバースを利用するには、VRに対応したPCが必要になります。最近はスマートフォンでプレイできるサービスも増えてきていますが、メタバースは3Dグラフィックを動かすため、現状では処理能力の高いデスクトップPCでプレイするのが一般的なようです。 ただし、PCでもCPUやメモリなどの性能が低いと、画面がカクカクしたり動かなかったりすることがあるので注意が必要です。メタバースをプレイする際には、ある程度のスペックを備えたPCを用意しましょう。 例えば、Meta(旧Facebook)が販売しているVRゴーグル「Meta Quest 2」を、PCに接続して使用する場合の推奨スペックは以下の通りです。 プロセッサ Intel i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500X以上 メモリ 8GB以上のRAM オペレーティングシステム Windows 11 USBポート USBポートx1 参考:Meta「Meta Quest Linkの適合性」 パスワードの流出 メタバース内で使用しているパスワードが他人に知られてしまうと、アカウントを乗っ取られてしまう危険があるので注意が必要です。 また、MetaMaskなどのウォレットのパスワードやリカバリーフレーズなどの情報も、第三者に流出すると保管している暗号資産やNFTなどを盗まれてしまう危険性があります。 そのようなリスクを防ぐためにも、メタバースを始める際にはハッキング対策を講じておくことが重要です。「怪しいサイトにアクセスしない」、「セキュリティソフトを導入する」など、普段からセキュリティ対策を心がけましょう。 不当に高額なNFTを購入しない メタバースで必要なアイテムをNFTマーケットプレイスなどで購入する際には、売られているNFTが適正な価格であるかを確認するようにしましょう。 マーケットプレイスにおけるNFTの販売方法には、主に以下の2種類の形式があります。 このうち定額販売に関しては、基本的に売り手が自由に価格を設定することができます。そのため、買い手は不当に高い価格で購入してしまわないように、まず販売価格が適正であるかを見極める必要があります。 NFTの取引を始めたばかりの頃は、売られている価格が妥当なのかがわからず、平均的な価格より高値で購入してしまうことがよくあります。定額販売でNFTを購入する際は、類似するコンテンツがどのくらいの価格で売られているのかを下調べして、販売価格が適正であることを確認してから購入するようにしましょう。 NFTの購入方法/始め方!NFT投資で利益をあげるには? Coincheck 依存症のリスク 2019年、WHO(世界保健機関)はゲームのやり過ぎで日常生活が送れなくなる「ゲーム障害」を新たな依存症として認定しました。 娯楽性と没入感の高いメタバースは、他のゲームと同じように連日長時間プレイすると依存症になるリスクがあります。メタバースを利用する際には、「長時間遊ばない」、「こまめに休憩をとる」など節度をもってプレイするようにしましょう。 メタバースで利益を上げる方法 メタバースで利益を上げる方法としては、主に以下の5つがあります。 ゲームをプレイして利益を出す(Play to Earn)メタバース内の施設やゲームを制作するアイテムやキャラクターを制作しNFTとして販売するアバターワーカーとして働くNFT・メタバース銘柄の暗号資産に投資する どのような内容なのか、順番に見ていきましょう。 ゲームをプレイして利益を出す(Play to Earn) メタバースやNFTゲームの世界には、「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」という考え方があります。これは、ゲームをプレイすることで報酬を得て、利益を出すことを指します。 メタバース・NFTゲームの中には、プレイ中に一定の条件をクリアすることで独自トークンやNFTを獲得できるものがあります。そうした報酬は暗号資産取引所やNFTマーケットプレイスなどで売却できるため、従来のゲームでは実現できなかった「ゲームをプレイして利益を出す」という仕組みが成立しています。 報酬を獲得するための条件はプラットフォームによって異なりますが、以下のような条件を設定しているところが多いようです。 対戦に勝利するランキングで上位に入る大会で上位入賞する メタバース内の施設やゲームを制作する メタバースの中には、メタバース内で利用される施設やゲームをユーザー自身が制作できるものがあります。 例えば『The Sandbox』の場合、「Game Maker」というツールを使うことで誰でも無料で3Dゲームを作ることができます。Game Makerには使いやすいビジュアルスクリプトツールが搭載されているため、コーディングの技術は必要なく、ほんの数分で完成度の高いゲームを制作することが可能です。 引用:「初めてのThe Sandbox (ブロックチェーンゲーム)」 アイテムやキャラクターを制作しNFTとして販売する 施設やゲームと同じように、メタバースではアバターやアバターが身につける衣装、使用するアイテムなどもユーザーが制作できます。 『The Sandbox』では「VoxEdit」という無料の3Dボクセルモデリングパッケージを使うことで、人や動物、葉、道具などの3Dモデルを制作・アニメーション化することができます。 ボクセルとは、正方体を組み立てて作る作品のことを指します。VoxEditでは積み木を楽しむ感覚で作品を作ることができるため、絵心の無い方でも比較的簡単に制作することが可能です。 引用:「初めてのThe Sandbox (ブロックチェーンゲーム)」 さらに、VoxEditで制作されたアバターやアイテムは、The Sandboxのマーケットプレイスにエクスポートすることでアセットとして販売することもできます。なお、The Sandboxのマーケットプレイスでは決済用の通貨としてサンド(SAND)が使用されています。 今後メタバースが普及していくにつれて、「空き時間にメタバースのアイテムを作って販売し、家計の足しにする」というような副業者も増えてくるかもしれません。 暗号資産SAND(サンド)とは?『The Sandbox』トークンの気になる今後・将来性を解説! Coincheck アバターワーカーとして働く アバターワーカーとは、メタバースの中でアバター姿で働く人のことを指します。 現時点でのアバターワーカーの求人内容としては、コンビニのバーチャルショップの店員や、メタバース上で開催されるイベントの案内スタッフなどの接客業務がメインのようです。 コンビニ大手のLAWSONも現在、ローソン店舗におけるアバター活用実証実験の一環として、アバターワーカーとして2023年1月1日〜2023年2月末まで働ける人を10〜30名程度募集しています。 引用:ローソン研究所「ローソンアバターのオペレーターを募集します!」 アバターワークは場所、年齢、性別、身体的ハンディキャップなどに制約されない新たな働き方として、接客業を中心にさまざまな業界から注目を集めています。 メタバース・NFT銘柄の暗号資産に投資する 暗号資産の中には、特定のメタバース・NFTプラットフォーム内で使用するために開発された銘柄があります。 一般的に、ゲームやプラットフォームなど大元となるNFT・メタバースの需要や知名度が高まると、それに関連する暗号資産の価値も上がる傾向があります。そのため、将来性の高そうなNFT・メタバースに関連する銘柄を取引所で購入し、値上がりしたときに売却すれば利ざやを得ることが可能です。 なお、NFT・メタバース銘柄の中で有名なものには、サンド(SAND)やエンジンコイン(ENJ)などがあります。エンジンコインはブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform」で発行される資産(NFT)の裏付けとなる暗号資産で、主にゲーム開発の分野で活用されています。 エンジンコイン(ENJ)とは?特徴や購入方法、今後の展望を解説! Coincheck おすすめのメタバース7選 ここまで、メタバースの始め方や注意点について説明してきました。ここからは、「メタバースを始めたいけど、どのサービスを利用したらいいかわからない」という方に向けて、おすすめのメタバースを紹介していきます。 人気・知名度ともに高いプラットフォームとしては、主に以下の7つがあります。 The SandboxDecentraland(ディセントラランド)マインクラフトフォートナイトVRChatcluster(クラスター)Otherside おすすめのメタバース①『The Sandbox』 引用:The Sandbox 『The Sandbox(ザ・サンドボックス)』はボクセルで表現されたメタバースを構築するプロジェクトです。 ユーザーがメタバース上に制作されたゲームで遊んだり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ったりすることができるゲームとなっています。 The Sandboxでは、メタバース上で利用できるアイテム、アバター、ゲーム制作に必要な素材、そして「LAND」と呼ばれる土地を、「ETH」や「SAND」というトークンを用いてNFTマーケットプレイス上で売買できます。 コインチェックでは、NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」を提供しており、LANDの購入が可能です。他のNFTマーケットプレイスと違い、「ETH」や「SAND」のみの決済方法ではなく、Coincheckで取り扱っている30種類以上の暗号資産で決済が可能です。ぜひご利用ください。 Coincheck NFTとは?使い方や取扱い商品を解説 Coincheck OASIS TOKYO 「※OASIS TOKYO」は、コインチェックが『The Sandbox』上で開発・展開しているメタバース都市です。メタバース上での活動を体験する機会を提供することや『The Sandbox』上でのコミュニティ活動の活性化を目的とし、2022年中に一般公開を予定しています。 「OASIS TOKYO」は、”2035年の近未来都市”をコンセプトにしたメタバース×NFTのコミュニティ拠点です。日本を連想させる象徴的な街並みの中に美術館やステージなどのイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら OASIS TOKYOとは?メタバース上に建設される近未来都市の魅力を解説 Coincheck Coincheck NFTはこちらへ おすすめのメタバース②『Decentraland(ディセントラランド)』 引用:Decentraland Decentralandは、イーサリアムのブロックチェーンを基盤にして開発されたメタバースプロジェクトです。 ユーザーはDecentraland内に建設されている施設を楽しむことができるほか、仮想空間内の土地であるLANDを購入し、その上に自分のコンテンツを作り上げることもできます。また、自身が作成したコンテンツを売却して利益を得ることも可能です。 過去にはコカ・コーラやJPモルガンなどの有名企業ともコラボしており、個人ユーザーだけでなく企業からも大きな注目を集めているプロジェクトです。 Decentraland(ディセントラランド)のメタバースとは?特徴、遊び方を解説! Coincheck OASIS KYOTO 次に、Decentralandのメタバースを活用したプロジェクト「OASIS KYOTO」を紹介します。 『※OASIS KYOTO』は、コインチェックが『Decentraland』のLANDに建設中のメタバース都市です。”2035年の近未来都市”をコンセプトにした「メタバース×NFT」のコミュニティ拠点で、神社仏閣など日本の古都を連想させる街並みになっています。 OASIS KYOTOではファッションや音楽、アートを中心に多彩なイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用してもらうことを目指しています。 OASIS KYOTOには、神社仏閣や出店など京都の街並みを連想させる多彩なイベント施設があり、一人で散策したり、世界中のユーザーと交流したりして楽しむことができます。 (※)現在、「OASIS KYOTO」はプレオープン中です。プレオープンでは、建設中の「OASIS KYOTO」の一部を公開しています。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら 「OASIS KYOTO」の詳細はこちら。 OASIS KYOTOとは?Decentralandのメタバース上に建設される近未来都市の特徴 Coincheck おすすめのメタバース③『マインクラフト』 引用:公式サイト | Minecraft 『マインクラフト』は、3Dのブロックで構成された仮想空間の中で自由に冒険や建築をしながら楽しむゲームです。マインクラフトでは草原、山岳、海底といった多種多様な地形が広がっており、メタバース上でプレイヤーが自由に活動できる点が人気に繋がり、世界的なヒットを記録しました。 マインクラフトはブロックチェーン技術の取り込みに積極的です。デジタル資産の発行プラットフォーム「Enjin platform(エンジン・プラットフォーム)」は、マインクラフトの提供元であるマイクロソフトと連携して、マインクラフト上でのデジタル資産の導入、開発を進めています。 エンジンコイン(ENJ)とは?特徴や購入方法、今後の展望を解説! Coincheck おすすめのメタバース④『フォートナイト』 『フォートナイト』は、複数人のユーザーとバトルロワイアルを楽しめるオンラインゲームです。ボイスチャットの機能を用いて友達と会話しながらゲームを楽しむこともできます。 コロナ禍で家の中で時間を過ごすことが多くなった昨今、フォートナイトは友達とのコミュニケーションの場としてのメタバースとなっています。加えて2020年8月7日には、人気シンガー・ソングライターである米津玄師さんのライブイベントがフォートナイトの仮想空間の中で開催されるなど、バーチャルイベントを開催する際のプラットフォームとしても期待されています。 引用:Kenshi Yonezu 米津玄師 おすすめのメタバース⑤『VRChat』 引用:VRChat 『VRChat』は、「ワールド」と呼ばれるVR空間で世界中の人たちとコミュニケーションを楽しむことができるソーシャルVRプラットフォームです。 2017年にリリースされたVRChatは、2022年1月1日には同時接続ユーザー数が42,000人を超えたほど人気のあるサービスです。 VRChat上ではバーチャルマーケット(通称:Vket)が開催されることがあり、過去にはNTTドコモやバイクメーカーのヤマハ発動機が企業ブースへ出店したことがあります。ヤマハ発動機は同社が発売しているスーパースポーツバイク「YZF-R1」や、コンセプトモデルの「MOTOROiD(モトロイド)」の3Dモデルを展示し、まるで実車のようなシミュレーションができるバーチャル車両に搭乗することができました。 VRChatにはゲームとしてのゴール設定や目的などはなく、純粋にメタバースのコミュニティとして機能しています。そのため、「ゲームには興味ないけど、メタバースは体験してみたい」という方におすすめのサービスとなっています。 おすすめのメタバース⑥『cluster(クラスター)』 引用:cluster 日本の企業であるクラスター株式会社によって開発・運営されている『cluster(クラスター)』は、PCやスマートフォン、VR機器などさまざまな環境からバーチャル空間に集って遊べるメタバースプラットフォームです。音楽ライブや発表会などのイベントの他、いつでも参加できるバーチャルワールドでチャットやゲームを楽しめます。 「無駄な移動を無くす」というコンセプトのもと、どこにいても気軽に好きなイベントやライブに参加できるようにすることで、「集まる」という熱狂体験をインターネット上で共有できるサービスとなっています。 2022年7月には100万ダウンロードを突破したclusterは、国内最大級のメタバースプラットフォームとして注目を集めています。 おすすめのメタバース⑦『Otherside』 引用:Yuga Labs OthersideはYuga Labsと、『The Sandbox』をはじめメタバース・NFT関連のさまざまな企業やプロジェクトを傘下にもつ「Animoca Brands」が主導するメタバースプロジェクトです。 BAYC、MAYCなどのApe系に加え、Meebits、CryptoPunks、CoolCatsやWorld of WomenなどのNFTを、3Dキャラクターとしてメタバース内で利用することができます。 「Otherside」とは?注目のNFTコレクションBAYCを手掛けるYuga Labsによるメタバースプロジェクト Coincheck OASIS MARS 『※OASIS MARS』は、コインチェックが『Otherside』上のOtherdeedに建設中のメタバース都市です。”2035年の火星”をコンセプトにしており、『OASIS TOKYO』や『OASIS KYOTO』と同様に様々なアーティストや著名人、ブランド等とコラボレーションすることで、メタバースとNFTを掛け合わせた新たな顧客体験やデジタル経済圏を創出することをビジョンに持っているプロジェクトです。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら メタバースのやり方に関するQ&A メタバースのやり方に関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。 Q.メタバースを始める際に必要なものは何ですか? A.メタバースを始める際には、主に以下のものが必要になります。 暗号資産取引所の口座 メタバース内で使用する暗号資産 暗号資産ウォレット(MetaMaskなど) VR対応PC・モニター VRゴーグル、コントローラー 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.メタバースの始め方を教えてください。 A.メタバースは、以下のステップに沿って始めるのが一般的です。 メタバースサービスに登録 暗号資産取引所で口座開設 メタバースで必要な暗号資産を購入 ウォレットを作成 暗号資産をウォレットに送金 詳しくはこちらをご覧ください。 Q.メタバースを始める際の注意点は何ですか? A.メタバースを始める際の注意点には、主に以下の4つがあります。 機材を揃える必要がある パスワードの流出 不当に高額なNFTを購入しない 依存症のリスク 詳しくはこちらをご覧ください。 執筆柳田孝介 出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。

2023-10-12メタバース

みなさんはメタバースが、日本の地方における様々な社会課題を解決するための重要なデジタル技術という位置付けになっていることをご存知でしょうか? 現在もなお首都圏への人口一極集中が続く日本では、主に若年層を中心とした人口流出により地方での少子高齢化・経済衰退・文化財の老朽化などの様々な社会課題が深刻な問題となっています。 そこで近年、数あるデジタル技術の中でもメタバースに対して地方課題の解決策としての注目が集まり、全国の地方自治体や企業が連携を図りながらメタバースを活用した地方創生に注力しているのです。 この記事では、地方で注目されるメタバースの基礎から、地方創生の中で活用するメリット、そして実際に行われている地方での活用事例を紹介していきます。 この記事でわかること メタバース市場の現状 地方創生にメタバースを活用するメリット 地方自治体・企業での活用事例 ※【掲載団体様を随時募集】 本記事では自治体および企業のメタバースの取り組みを募集しております。 事例でのご紹介を希望される方は下記のメールアドレスへご連絡ください。 この記事を読むことで、 「なぜ、メタバースに注目が集まっているのか」 「地方創生の中でメタバースがどのように活用されているのか知りたい」 といった疑問を解決することができるでしょう。 また、みなさんが住んでいる地域の社会課題や地方自治について改めて考える良い機会になるかもしれません。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 そもそもメタバースとは メタバースによる地方創生の現状    メタバース市場規模拡大への期待 地方自治体が抱える問題 人口減少・過疎化 地域衰退 文化財の老朽化 地方自治体がメタバースを活用するメリット 関係人口の創出 雇用の創出 ボーダーレスに地域の魅力を発信 現実に近いコミュニケーション 文化財のデジタルアーカイブ 地方自治体や企業によるメタバース活用事例 地方自治体のメタバース活用事例 【新潟県長岡市】メタバースとNFTを活用した「仮想山古志プロジェクト」 【大阪府泉佐野市】バーチャルマーケット上でのふるさと納税返礼品PR活動 【静岡県焼津市】バーチャルマーケット上で「マグロの解体ショー」 【長崎県西海市】次世代の雇用創出を試みる「西海メタバースアカデミー」 【熊本県天草市】天草メタバース計画にて地元メタバース人材育成 【奈良県奈良市】メタバース上でなら写真美術館オープンへ 【長崎県佐世保市】重要文化財である「針尾送信所」のデジタルアーカイブ 【山口県萩市】 ディセントラランド上でふるさと納税キャンペーン 【佐賀県嬉野市】メタバース『デジタルモール嬉野』開設 【広島県三原市】「メタカープ」を活用して三原市の魅力を訴求 【長崎県南島原市】メタバースギャラリー開設 【鹿児島県日置市】ネオ日置計画 【静岡県 藤枝市】メタバース体験商談会を開催 【千葉県 かずさ4市】メタバース上で婚活イベント開催 企業のメタバース活用事例 【九州地方整備局】メタバースを活用した川作り 【ノーボーダーズ】地方創生がテーマのNFTカードゲームシリーズ鳥取県編を発表 【SBINFT】バーチャル白浜を開催 【ハコスコ】日本の重要文化財を活用したメタバース事業を展開へ 【日本旅行】メタバース「さいたまルーム」を展開 まとめ そもそも『メタバース』とは まず初めに、地方創生に活用されるメタバースとはどんなものかについて説明していきます。 メタバースとは「インターネット上に構築された三次元の仮想空間」です。「超越」を意味する”メタ”と「世界」を意味する”ユニバース”が組み合わされた造語で、1992年にアメリカで出版されたSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使用されました。 その特徴として、メタバースでは現実世界と同じように建造物が立ち並び、ユーザーは自身の分身である「アバター」を用いて仮想空間の中でライブやファッション、さらにはボイスチャットでの他者とのコミュケーションなど現実世界と遜色のない社会的な活動を営むことができる点が挙げられます。 『FORTNITE』や『The Sandbox』などの有名タイトルに代表されるゲーム分野での活用が多くみられるメタバースですが、コロナ禍におけるリモートでの仕事や生活が常態化したことで、物理的距離を保ちながらも密接なコミュニケーションを取ることができるメタバースの活用はゲーム以外の分野でも拡大の動きを見せています。 【初心者向け】メタバースとは?意味や始め方を分かりやすく解説! Coincheck メタバースによる地方創生の現状 では実際に、政府や地方公共団体の地方創生においてメタバースはどれほどの注目や期待を集めているのでしょうか。 2016年に内閣府から発表された「第5次科学技術基本計画」では日本の2050年の理想的な社会像「society5.0」として以下のような明記がされていました。 サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society) 引用元:「ソサエティ5.0とは」内閣府 当時では現在ほどの注目はなかったメタバースですが、「society5.0」と記された日本社会における理想像から考えると、日本行政のメタバースへの活用はこの時からすでに計画されていた可能性もあるのではないかと思います。 また実際に、2022年8月、内閣府が地方創生SDGsプラットフォームにメタバース分科会の設置を発表し、官民連携で地方行政にメタバースを活用したビジネスモデルを導入していくことを示しています。この政府の動きからわかるように、メタバース活用の取り組みが地方を含む日本経済の促進に寄与すると政府が期待していることは間違いないでしょう。 では、上記のようにメタバースが国や地方を挙げて注目されている理由について解説していきます。 メタバース市場拡大への期待 政府がメタバースに注目する理由として、メタバースにおける市場規模拡大への期待の高さが挙げられます。 Statista社が発表した世界のメタバースの市場規模統計では、2021年度の4兆2,640億円から2030年には78兆8,795億円まで約14倍ほど市場規模が拡大するとの予想が見て取れます。 このメタバース市場拡大の背景には、新型コロナウイルスによる非接触型コミュニケーションの常態化以外にも、NFTやブロックチェーン等の暗号技術をメタバースと組み合わせることで生まれる、仮想空間での現実世界と同じ規模での経済圏創出への期待感の高さもあるのではないでしょうか。 出典:Statista(Grand View Research) 地方自治体が抱える問題 依然として日本における地方地域では人口流出や高齢化などが進行し続け、それに起因する様々な社会課題が深刻化しています。 ここでは、そのような日本の地方自治体が抱える社会課題について3つの問題を考えていきます。 人口減少・過疎化 地方衰退 文化財の老朽化 それぞれ詳しく見ていきましょう。 人口減少・過疎化 人口増減の種類は、転入や転出での「社会増減率」と出生や死亡等による「自然増減率」の2つの種類に分類することができます。 2021年に総務省統計局が発表した都道府県別人口の増減要因を見てみると、同年人口が増加しているのは沖縄県のみで、ほとんどの地方地域は自然増減率だけでなく社会増減率においてもマイナスの数値を示しており、深刻な人口減少の問題を抱えていることが見てとれます。 出典:総務省統計局|人口推計 2021年(令和3年) 地方における人口減少は、少子高齢化と若者の都市部への流出という問題も同時に内包しており、人口減少・過疎化という地域課題が起因となって地方の労働力不足や税収不足、さらには整備されない地方のインフラが増えてしまい、地域経済の衰退がより加速度的に進んでしまうのです。 地域の衰退 日本における地方の衰退では、人口流出により労働力不足に陥ると地方に進出していた企業は撤退を余儀なくされると同時に、地方で働く場所が少なくなってしまうため若者がさらに都市圏に流出してしまうという負のサイクルが生まれてしまいます。 そしてこの負のサイクルは経済的なものだけでなく、地方の衰退によって従来の生活・行政サービスの質を保てなくなり「居住環境の悪化」「治安の悪化」「災害危険性の増大」といったような福祉的な環境にも影響をもたらします。 このように地域経済が衰退することで、様々な社会問題が深刻化してしまうのです。 文化財の老朽化 地方での人口減少・少子高齢化の進行は、地方の文化財にも影響を与えています。 地方における文化財は、有形であれ無形であれ、これまでの地域の人々の生活や風土との関わりにおいて生み出されたものとして、各地域の歴史や文化を認識させてくれる重要な財産とされています。 しかし、現在の地方における過疎化・少子高齢化の急激な進行によってその地域の重要な文化財の継承者や管理者が不足してしまい、多くの文化財が開発や老朽化、災害等による消滅の危機のみならず、文化財継承の担い手不足による老朽化の危機に瀕しています。 地方自治体がメタバースを活用するメリット ここまで日本の地方自治体が抱える社会課題について説明してきましたが、この章では実際に自治体が地方創生においてメタバースを導入するメリットを紹介していきます。 地方創生の取り組みにおいてメタバースを活用する代表的なメリットは主に5つあります。 関係人口の創出 雇用の創出 ボーダーレスに地域の魅力を発信 対面に近いコミュニケーション 文化財のデジタルアーカイブ では、それぞれのメリットについて説明していきます。 関係人口の創出 地方創生におけるメタバース導入の動きの中で、最も期待されるメリットの1つが関係人口の創出です。 「関係人口」とは、その地域に住んでいる「定住人口」でもなく、観光などで訪れた「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。 出典: 総務省|関係人口ポータルサイト この関係人口創出の成功事例としてよく挙げられるのが「エストニアのデジタル居住権」です。デジタル先進国として注目をされている小国エストニアでは、2014 年から外国人にも政府が発行する各種電子サービスへのアクセス権を付与する「e-Residency(イーレジデンシー:仮想住民制度)」の仕組みを展開し、世界中から約9万人の関係人口の創出とその先進的な取り組みが評価され多くの投資家からの投資を集めることに成功しました。 そして現在、この仮想住民制度の仕組みをメタバースによって実現することで、より現実の世界に近い形でのデジタル仮想住民の創出や日本の地方経済に寄与する関係人口の創出が期待されているのです。 雇用の創出 メタバースは、新しいサービスを提供すると共に、新たな雇用を創出するというメリットがあります。 記事の最後に紹介する地方自治体のメタバース活用例の中でも、長崎県西海市が国から支給される地方創生推進交付金を活用して「西海メタバースアカデミー」という次世代のテクノロジーに対応する地域の人材育成と共に、Web3.0関連事業に力を入れている民間企業を市内に積極的に誘致する等の地域の雇用創出に力を入れています。 WEB3.0について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみましょう。 WEB3.0とは?DAOとの関係やメリット・デメリットを解説 Coincheck ボーダーレスに地域の魅力を発信 地方観光におけるメタバースの導入はその地域の魅力をボーダレスに、世界に向けて発信することができます。 コロナ禍において、日本の観光業に関わるあらゆる体験やサービスが止まってしまいましたが、メタバース上であれば、その地域の景観やおすすめスポットなどの地域特有の魅力を世界に向けて発信することが可能になります。 対面に近いコミュニケーション メタバースの強みは、仮想空間上でよりリアルに近いコミュニケーションが取れることです。例えば、従来のECサイト等でのショッピングでは、Webサイトやアプリなどに表示されたテキスト情報だけで購入の是非を判断していました。 しかし、メタバースにおいては高度な3DCG映像や音声技術が導入されることで、よりリアルに近いコミュニケーションを取ることができるようになります。 2022年8月に日本の民間企業によって「AI Avatar AOI」という、メタバース上のAIアバターが相手の発話を高精度で認識し、自然な話し言葉を用いたより、リアルなコミュニケーションを可能にする技術が開発されました。 このようなメタバース上の音声技術の進歩は、メタバース上に展開するECストアでの接客や観光業などでのガイド等に利用されることが期待されています。 文化財のデジタルアーカイブ メタバースは、地方において管理者や継承者が不足している文化財保存のアーカイブツールとしての役割も期待されています。 建築やモノづくりの現場で、過去に造られた建造物や製品をデジタルデータとして設計文書などの情報アーカイブとして残すことで、培ってきた製造ノウハウや保存方法を後世に伝えていくことが可能になります。 地方自治体や企業によるメタバースの導入例 これまで日本の地方自治体の現状やメタバース導入のメリットを確認してきましたが、実際にどのようにメタバースが活用されているのかイメージがわかない方が多いのではないでしょうか。 次は実際にどのようなビジネスモデルが考えられるのか、地方自治体や企業の活用事例とともに紹介します。 地方自治体のメタバース導入例 【新潟県長岡市】メタバースとNFTを活用した「仮想山古志プロジェクト」 新潟県長岡市内の山古志地域では、デジタル上の関係人口を増やす試みとして村の電子住民票を付与したNFTアートの発行と、山古志メタバースをつくる取り組みを行いました。 村の特産である錦鯉をモチーフにした「Nishikigoi NFT」の保有者は、村のデジタル村民として地域活性化のプロジェクトへの出席や、デジタル村民選挙での投票ができるようになり、村外で生活しながらも村の振興プロジェクトやガバナンスに参加することができます。 出典:Nishikigoi NFT そして、同村はNFTの発行だけでなくCluster上で山古志メタバースを展開しており、デジタル村民のためのイベントを定期開催することで、リアル村民とデジタル村民の交流機会を積極的に創出しているようです。 【大阪府泉佐野市】バーチャルマーケット上でふるさと納税返礼品をPR ふるさと納税3年連続日本一に輝く大阪府泉佐野市は、2022年8月13日〜28日にかけて開催されたバーチャルマーケット2022Summerに参加しました。 同市はふるさと納税の返礼品を3Dモデル化してイベントにて展示し、来場者がバーチャル空間上で返礼品を紹介するデジタルポスターに触れると、自動で泉佐野市のふるさと納税サイトに遷移する仕組みが取られていたようです。 参考:泉佐野市|バーチャルマーケット2022Summer出展決定 また泉佐野市は、ふるさと納税の返礼品としてKawaii Girlの作者である「Ame-Chan」がデザインした「いずみさのNFT」を採用しており、全50種類のアート作品を同市のふるさと納税特設サイト「さのちょく」や「ふるなび」にて限定で提供していることもあり、メタバースだけなくNFTを活用した先進的な地方創生モデルとして注目を集めています。 出典:さのちょく 【静岡県焼津市】バーチャルマーケット上でふるさと納税返礼品を展示 静岡県焼津市は、メタバース上で行われる世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット2022Summer」に参加し、焼津市のPR動画や全国第10位の人気を誇るふるさと納税返礼品の紹介など、市の魅力を発信するブースを展示しました。 また焼津市においても、来場者がバーチャル空間上で返礼品を紹介するデジタルポスターに触れると、自動的に同市が運営するふるさと納税サイトに遷移する仕組みが取られていたようです。 参考:焼津市|バーチャルマーケット2022Summerについて 今回出展した焼津市のブースでは、返礼品として人気が高い「ネギトロ」や「カツオのたたき」などの3Dモデル展示に加え、やいづ親善大使を務めるSKE48の青木詩織さんが実演した「ミナミマグロのバーチャル解体ショー」、そして市職員がVR接客に挑戦するなど、積極的に来場者との交流を行い焼津市の魅力発信を行っていました。 【長崎県西海市】次世代の雇用創出を試みる「西海メタバースアカデミー」 長崎県西海市は、株式会社西海クリエイティブカンパニーと連携し同市内でのデジタル人材育成を目的とした「メタバースアカデミー」をThe Sandbox上で開講しました。 西海市が主導するメタバースアカデミーでは、新しい世の中の変化に対応し、地域で活躍するデジタル人材を育てることを目的として2022年9月から約2ヶ月の間で合計8つの講義を開講しています。 10月に予定されるプログラムでは、同月4日から24日にかけて「バーチャル自治体令和市」にて加工センター長を務める川原健吾氏を始めとしたメタバース有識者が計4回の講義を開講するようですので、ご興味がある方は是非参加してみてください。 出典:PRTIMES|西海市、Web3.0とメタバースを活用して新しい働き方を学ぶための学校を開校。 【熊本県天草市】天草メタバース計画で人材育成を図る 熊本県天草市は、VRコンテンツ企画開発を行う株式会社pararerl及び動画制作などの広報物の制作を行う株式会社コーホー部と共同し、メタバース上で天草市の魅力を発信する「パララボ天草」を開設しました。 天草メタバースプロジェクトは、VR観光体験ツアーやメタバース上で接客や案内をするアバターガイドの指導、そして高校生から参加可能なVRエンジニアのへの教育を行い、地元天草市の魅力をメタバースを通じて発信することができる人材育成を目的としています。 出典:PRTIMES|「天草メタバース計画」に向けて、天草市とパララボが進出協定を締結。 【奈良県奈良市】メタバース上で奈良写真美術館オープン 奈良県奈良市にある入江泰吉記念奈良市写真美術館では、日本の写真美術館としては初めての試みであるNFT写真美術館を2022年秋「The Sandbox」と「Decentraland」上で開設する予定です。 このプロジェクトは、15万点以上ある入江泰吉作品のデジタル化及びNFT化を進めることで文化財の保存と共に美術館や奈良の魅力をメタバースを通じて世界に広げるという目的があります。 また、同館ではこのプロジェクトに先駆けて9月23日〜25日の期間にDecentralandでプレオープン特別企画として智辯学園高等学校写真新聞部展を行いました。 出典:入江泰吉記念奈良市写真美術館公式サイト|展覧会を作ろう in メタバース 【長崎県佐世保市】重要文化財である「針尾送信所」のデジタルアーカイブ 長崎県佐世保市は、株式会社ハコスコが結成した「メタバースマスターズ」というVR専門家らと連携を行い、同市にある重要文化財「針尾送信所」のデジタルアーカイブ政策に取り組んでいます。 同市ではメタバースツアーだけでなくユーチューブで公開している「針尾送信所オンラインツアー」や「現地見学会」など、より多くの人に知ってもらうための接点創出にも注力しているようです。 出典:ハコスコ|デジタルアーカイブ「針尾送信所VR」を制作、貴重な文化財の観光資源をVR化 【山口県萩市】 ディセントラランド上でふるさと納税キャンペーン 出典:PRTIMES|【SPECTRUM×山口県萩市】メタバースに関する連携協定を締結 山口県萩市は、メタバース事業を展開しているSPECTRUM(スペクトラム)株式会社と連携し、メタバースを活用して「萩ブランド」を世界に発信していく地方創生活動を始めます。 そしてその活動の第一弾として行われるのが、SPECTRUM株式会社が保有する「Decentraland(ディセントラランド)」の区画を使ったふるさと納税返礼品の展示会です。 期間は2022年11月1日~2023年1月31日(予定)で、展示場では同市で有名な萩焼や地酒など様々な特産品が展示されており、参加者は展示物に触れることで同市のふるさと納税サイトに遷移する仕組みがとられる予定で、暗号資産を必要としない工夫がとられていることも特徴です。 出典:萩市|メタバースを活用した「ふるさと納税キャンペーン」 【佐賀県嬉野市】メタバース『デジタルモール嬉野』開設 佐賀県嬉野市では、新たな観光まちづくりを目指したプロジェクトとして、大日本印刷株式会社、日本工営株式会社、株式会社ケー・シー・エスと連携し『デジタルモール嬉野』をメタバース上で開設しました。 デジタルモール嬉野とは、新幹線の嬉野温泉駅と同時開業する嬉野観光交流センター等の建築データに基づいて高精細に表現されたメタバースで、参加者は自らのアバターを使ってメタバース上を自由に散策することができます。 また、開設時には、メタバース上でコインを集めると、リアルの駅前の交流施設内で景品がもらえるガチャを実施していたようです。今後は獲得コイン数に応じた地域のリアル店舗で使用できるクーポン付与等も計画されており、メタバース上に訪れる多くの参加者が楽しめる仕組みが取られています。 出典:嬉野市|建設部 新幹線・まちづくり課 【広島県三原市】「メタカープ」を活用して三原市の魅力を訴求 引用:三原市|メタバース(仮想空間)を活用した情報発信を実施 広島県三原市は広島テレビ放送株式会社と、広島東洋カープのファンクラブ向けサービス「メタカープ」を活用して、ふるさと納税をはじめとする様々な市内情報の発信を行っていました。 メタカープはプロ野球チームである広島カープファン向けのメタバースとなっており、ファンクラブ会員同士での「チャット」「モーション」「スタンプ」など様々なコミュニケーションが取れるファンクラブ限定サービスです。 そこで、三原市はメタカープに来ているユーザーのほとんどが「現地には行けない遠方のカープファン」であることに着目し、メタカープからふるさと納税へ直接遷移することができる露店風ブースの設置や、一般入場で入ったアバター衣装に三原市をイメージしたデザインを採用するなど、様々な方法を用いて三原市の魅力を発信していました。 ※一般向けイベントは2022年12月11日に終了いたしました。 【長崎県南島原市】メタバースギャラリー開設 引用:南島原市|南島原市メタバース空間開放! 長崎県南島原市はシティプロモーション推進事業の一環として、インターネット上の仮想空間であるメタバースに芸術と文化の複合施設「アートビレッジ・シラキノ」をイメージしたギャラリーを開設しました。 初回ギャラリーでは、「セミナリヨ現代版画展」受賞作品や過去のフォトコンテスト写真、「巨神と氷華の城」イラストなどを展示しています。 また、12月19日にメタバースのリニューアルが行われます。リニューアル版には、ケンドーコバヤシ主演ドラマ「転生みそ五郎どん~ここは異世界?南島原〜」のメイキング動画や当時の撮影の風景などがギャラリーに展示されます。 メタバースの入場方法や操作方法はこちらを参考にしてみてください。 【鹿児島県日置市】ネオ日置計画 引用:ひおきと 鹿児島県日置市は、「ひおき」を想うすべての人の拠り所として、メタバース上に「もうひとつの日置」を創造するプロジェクト、「ネオ日置計画」の立ち上げを行いました。 ネオ日置計画では「すぐそこにある日本のふるさと〜日本は地方こそが面白い〜」、「過疎地域こそメタバースの利点が威力を発揮する」というキャッチコピーを掲げており、メタバース特有の対面のようなコミュニケーションや匿名性という利点を最大限活かした「観光では決して味わうことのできない特別な体験」と「激しい鹿児島弁を語る日置市民との交流というプレミアムな体験」という2つの価値提供を実現できる空間づくりを目指しているようです。 空間づくりに至っては、当自治体の関係人口『日置市公式ファンクラブひおきカメカメ団』をはじめ、日置市民も含めた「DIY」で名所を作っていくような計画がされています。 また日置市民のメタバース操作レベルの向上も計画的に進めており、高齢化率69%の過疎地域での「メタバース体験会(実証実験)」にも精力的に取り組んでいます。 メタバースを活用した社会実験を考える民間企業・各種団体とのコラボを積極的に行っていきたいと考えているとのことですので、興味のある企業や団体様はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。 【静岡県 藤枝市】メタバース体験商談会を開催 引用:藤枝市 産業振興部 産業政策課 藤枝ICTコンソーシアムでは、地域産業へのデジタル技術の浸透と競争力強化のため藤枝市が取り組む地域DX推進事業の一環として、2022年2月24日メタバース体験商談会を開催しました。 メタバース「GAIA TOWN」で開かれた商談会は、コロナ禍で対面形式での商談が困難な中でも、地域企業のビジネスマッチングを生む場を提供するという目的のもと企画されています。 商談会に参加する企業はメタバース上の展示会会場にブースを設置することができ、訪問者に対して自社製品等のPRができる仕組みや、訪問者が実際にブース内の店員に話しかけるとそのまま音声会話で商談が行える仕組みが取られました。 【千葉県 かずさ4市】メタバース上で婚活イベント開催 出典:NA-Cord協会 メタバースを使った新たな取り組みとして、かずさ4市メタバース婚活実行委員会は、メタバース(仮想空間)で行う婚活イベントを開催を2023年3月11日に開催します。 先日、かずさ4市(木更津・君津・富津・袖ケ浦)役所職員を対象に行われたメタバースを活用したコンパは、女性のマッチング率100%と成功を収めました。 そこで第2弾として、コロナ禍における新たな出会いの場の創出による「かずさ4市の活性化」及び「少子化対策」を目的とし、婚活事業者である「一般社団法人N​​A-Cord協会」と共同で、かずさ4市住民を対象としたメタバース婚活「かずさメタ婚」の開催が決定しました。 是非、ご興味がある方はこちらのイベントの詳細をご覧ください。 企業による自治体のメタバース支援例 【九州地方整備局】メタバースを活用した川づくり 九州地方整備局は土木研究所と共同で、全国初となるメタバースを活用した川づくりを行いました。そして、同社はこの取り組みで低コストで、よりリアルな3DCGの川モデルの作成を実現させています。 ゲームエンジンを活用してメタバース上に川を作ることは、作業等の効率性を高められるだけでなく、地域住民に対して「川がある街の体験」を仮想空間上で視覚的に提供することができ、従来より地域住民の具体的な意見を反映するインフラ造りが可能なるのではないかと、今後の活用が期待されています。 参考:国土交通省|全国初!メタバース(仮想世界)を用いた川づくり 【ノーボーダーズ】地方創生がテーマのNFTゲームカードシリーズ鳥取県編を発表 NOBORDER.z FZE(ノーボーダーズ)は、手塚プロダクションと連携してメタバースとNFTを活用する地方創生をテーマにしたプロジェクト「ASTROBOY×JAPAN(ご当地アトム)NFT」の鳥取県編の発売を発表しました。 同プロジェクトは、世界的なIPを要する手塚プロダクションと全国の自治体ネットワーク、そしてXANAのメタバース及びNFTゲームという3つの要素を集結させ、コロナ渦下で疲弊した地域経済・観光マーケット回復の支援を目的としているプロジェクトです。 参考:鳥取県|『鉄腕アトム』NFTメタバースゲームで観光振興・地域活性化!日本各地をテーマにしたご当地NFTの共同開発・販売を開始 「astroboyNFT」は手塚作品の中でも世界中で多くのファン抱える「鉄腕アトム」とのコラボ作品ということもあり、現時点(2022年9月執筆)でXANAが運営する公式NFTマーケットプレイスXANALIAでは、26011点発行されたNFTが全て売り切れ状態であるなど、日本IPタイトルの強さが伺えるプロジェクトになりました。 出典:PRTIMES|【世界最大手】バイナンスNFTからXANAの『ご当地アトムNFT』発売決定! 【SBINFT】バーチャル白浜 SBINFT株式会社は、和歌山県白浜町で開催された壁画アートイベント「POW!POW!JAPAN」と連携しバーチャル空間Cryptovoxelwで「バーチャル白浜」を開催しました。 バーチャル白浜では、メタバースを通じた白浜町の魅力発信とともに、NFTマーケットプレイス「nanakusa」公認アーティストのAURORA氏やひかげ氏とのコラボ作品の展示も行い、NFTを通じたメタバース空間での経済効果も期待されたプロジェクトでした。 出典:PRTIMES|アートで白浜町の地方創生!メタバース企画「バーチャル白浜」開催 【ハコスコ】日本の重要文化財を活用したメタバース事業を展開へ ハコスコ株式会社は太陽企画株式会社、スタジオビックル合同会社、VoxelKei氏と共に「メタバースマスターズ」というデジタルアーカイブ制作チームを結成し日本の歴史的建造物などの文化財や、観光地などの再現を目的としたデジタルアーカイブやメタバース空間を制作を行うメタバースソリューション事業を開始しました。 ハコスコはメタバース上でのECサービス「メタストア」を開設しており、本件のメタバース事業では、同社のこれまで培ってきた技術ノウハウである「観光×EC×VR」を活かしたプロジェクトとして、コロナ渦で疲弊した地方経済の再興の寄与に大きな期待が寄せられています。 またハコスコが運営している「メタバースマガジン」では、同社のVR制作ノウハウを記事として共有しているので、もしメタバース作りに興味がある方は読んでみると良いでしょう。 出典:ハコスコ|国内19文化財のデジタルアーカイブをハコスコのメタバースマスターズが制作し、一挙公開 【日本旅行】メタバース「さいたまルーム」を展開 出典:さいたま市|メタバース(さいたまルーム)について(実証実験) 日本旅行は9月26日「メタバースを活用した実証実験に関する基本協定書」をさいたま市と締結し、メタバース「さいたまルーム」上での行政サービス運営の実証実験を行うことを発表しました。 実証実験では、メタバース上で同市のPRや取り組み活動の情報発信、マイナポイント事業に関する広報を実施していき、今後の行政運営におけるメタバースの有効性や課題などを検証していくとされています。 また「さいたまルーム」では、9月27日から11月26日の期間で開設されており、平日9:00〜17:00の間には実際に市の職員がメタバース上で利用者の質問に受け答えしてくれるサービスも展開しているようです。 まとめ ここまで日本が抱える地方課題からメタバース活用のメリットやその活用例を紹介してきました。 この記事からもわかるように、メタバースの活用方法は自治体によって同一ではありません。メタバースの活用が地方自治体や企業の既存課題解決の手段の一つとして考えられる場は、今後より拡大していくでしょう。 メタバースはまだまだ私たちの間ではゲーム分野で活用されているイメージが強いですが、もしかしたら数年後にはゲーム分野を飛び越えて、私たちの生活の中でメタバースが当たり前の存在になっているかもしれませんね。

2023-10-12インタビュー記事

今回はバーチャルスニーカーなどを手掛けるクリエイター集団「RTFKT」所属の唯一の日本人、ARアーティストのアサギ東京氏にインタビューを敢行しました。ARの魅力やRTFKTでの活動、世界的なアーティスト、村上隆さんとのコラボの経緯などについて語っています。 本インタビューは2022年7月に開催されたMETAVERSE EXPO JAPAN 2022(主催:Meta)にて行われました。コインチェックのブースではARアーティストアサギ東京氏のプロデュースのもと、メタバース都市「※OASIS TOKYO」の世界観を体験できるARフィルターを展示。会場の様子はこちらのレポート記事をご覧下さい。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら Coincheckの無料登録はこちら 目次 ARを始めるきっかけ・その魅力について アサギ東京としての活動 ARやメタバースによる価値観の変貌 今後の活動について ARを始めるきっかけ・その魅力について ARアーティストになる前には何をしていましたか? 普段はクリエイターとして、企業さんやアーティストさんのサポートをしたり、ARフィルターやARアプリの制作をしています。RTFKTではAR Freakというポジションで、AR何でも屋みたいな立ち位置で活動をしています。 その前は広告代理店の制作会社の研究・開発部署で、広告のためにARやVR、ディープラーニングや人工知能がどのように活かせるかということを研究・開発していました。 前職の頃からARを? ARの歴は長くて、5.6年前、大学4年生の頃から触れていました。 Rhizomatiksのメディアアートに影響を受けて、インタラクティブアートを中心に自主制作を始めたのがきっかけですね。 独学で? プログラミングは基本独学です。最初はWebサービスやWebデザイン等のWebプログラミングを学んでいたのですが、プログラミングで違う表現が出来ることから、メディアアートに興味を持ちました。 その後、Apple 社が ARKitを提供し始めた時に、これを使って何か面白いことができたらと思って、色々と試してみたんです。 デジタルアートやVRアートなどの選択肢もある中で、ARを選択した理由や魅力について教えてください 僕はHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を持っていないので、そもそも馴染みがなかったんですよね。 ARの魅力は、スマホ一つあれば馴染みのあるこの現実空間に、ARフィルターやアプリを通じて表現できる点です。 VRに比べると、比較的手軽なデバイスで、みんなにも体験してもらうことができる。そういうのが僕の中で面白い領域だなと感じる理由です。 アサギ東京としての活動 普段の活動について教えてください 普段の活動の主軸はRTFKT。Web3、クリプト問わず、AR フィルターやAR アプリを作るクライアントワークもしています。 週末は気になっていたテクノロジーのデモや、メモしていたARの面白い表現を試してみたりしています。 引用:Twitter(@asagi_tokyo) これは5年前に渋谷で試しました。深夜の渋谷のスクランブル交差点とか、人が少なくてARが試しやすくて面白いんですよね。 RTFKTで仕事をすることになったきっかけは? きっかけとしては、まずコレクティブNFTに興味を持ちました。次に情報収集のためにRTFKTのDiscordに入ろうとしたんですけど、BANされていたのか何故か入れなくて... 運営にコンタクトをとりたいと思っている時に、RTFKT Co-Founder Benit0さん がたまたま僕のARを見てTwitterをフォローしてくれていて。 それでDMを送ったのがきっかけです。そこから一緒にコラボレーションしないか、一緒に働こうぜというふうにとんとん拍子に進みました。 村上隆さんとのコラボの経緯を教えてください 今年の5月に、村上さんがRTFKTとのコラボレーションという形で、ニューヨークのガゴシアン・ギャラリーで展示を行いました。その時、僕はARのコンテンツを担当したんですよね。 オープン前日に村上さんに話しかけられて、 「君、日本人なの!? RTFKTで日本人が働いているとは思わなかった。」って言われました。その後LAでも別の展示があったみたいで、村上さんから「サポートしてほしい」と言われ、急遽日本に帰る便を変更してLAに行きましたね。 ARやメタバースによる価値観の変貌 ブロックチェーンから派生したサービスは複数ありますが、その中でもNFTに興味をお持ちですか? 全般に興味があります。技術はもちろんなんですけど、むしろ人の価値観とか捉え方に興味があります。 スマートフォンや電子マネー決済の出始めの頃は懐疑的だったと思うんですけど、今は当たり前のように使っていますよね。改札でタップして、なぜか決済が行われる。最初は懐疑的だったけど、今は気にもしていない。ブロックチェーンとかNFTも、おそらく今その段階で、自分が体験しているという感じです。 誤解を恐れずに言うとJPEGだし、存在しないものを売っているわけで、それをAR越しに着れたりはするけど、実際には着れない。だけどそういったことをたくさん体験することで、人はどういうふうに価値観を変えていくのか、捉え方を変えていくのかってところに興味があって、それを体現したい、実際に体験してみたいという気持ちがあります。 今だとSNS上で周りから良く見られようと、カメラのフィルターとかを使って盛ったりするわけじゃないですか。 あれって実体ではない自分だと思うのですが、それがメタバース上のアバターとして起こっても良いですし、バーチャルファッションがあってもいいと思う。 そういう意味でいろんな人のそれぞれの価値観を、いろんな手法というか、色んなプラットフォームで変えていきそうな感じはすごいしますよね。 今後の活動について Q.最後に、今後の目標や展望について教えてください。 僕はテクノロジーやトレンドをひたすらウォッチして、それを自分なりに解釈して、直近と数年先の未来を予想して行動する、ということをやっています。 知らないことを知るのが好きなので、ARを通して、Web3とかNFTをフィールドにしている方々と関われるのは嬉しく、楽しいですね。 今と未来をしっかり見ておけば、いつかどこかでちゃんと理解したり、ある程度のビジョンが見えたときに、はじめて目標とか展望とか見えてくると思っているので。 それを今実際にやっている人たちがWeb3で起業していたりとか、コレクティブNFTのファウンダーだったりする気がします。なので、今後の目標や展望は正直ないのですが、愚直に、謙虚に、貪欲にやっていけたらと思っています。 プロフィール アサギ東京氏プロフィール東京を拠点に活動する表現技術者。バーチャルスニーカーなどを手掛けるクリエイター集団「RTFKT」の AR担当。現実に軸を置いた表現を探求し、技術を用いて実現する。King Gnu、ANREALAGE、YOSHIROTTENといった様々な領域のアーティストやブランドとコラボし、表現の可能性や限界を常に更新し続けている。Facebook Spark ARハッカソン準優勝。https://asagi.tokyo/

2022年9月、コインチェックが『The Sandbox』上に開発・展開しているメタバース都市「※OASIS TOKYO」のクリエイティブディレクターに、小橋賢児さんが就任しました。 小橋さんは、国内外の数多くの大規模イベントのみならず、都市開発や街づくりの実績も有するクリエイティブディレクターであり、2021年には、東京2020パラリンピック競技大会閉会式のショーディレクターを務めました。また、2025年に開催される大阪・関西万博の催事企画プロデューサーにも就任されています。 今回は、9月8日に行われた小橋さんとコインチェック 常務執行役員(NFT・メタバース・IEO・Web3等新規事業担当)天羽健介の対談の模様をお届けします。 対談では、OASIS TOKYOで実現したい理念やストーリー、プロジェクトにかける意気込みなどについてそれぞれの想いを語っていただきました。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら Coincheckの無料登録はこちら 目次 世界中を旅した経験をOASIS TOKYOで活かしたい 小橋さんをクリエイティブディレクターに起用した理由 プロデューサーとして大切にしている想い メタバース、NFTが注目を集めている理由 OASIS TOKYOが目指す理念・ストーリー 世界中を旅した経験をOASIS TOKYOで活かしたい ── 最初に、「OASIS TOKYO」プロジェクトの概要について教えてください。 天羽健介(以下、天羽):OASIS TOKYOは、世界で最も有力なメタバースの一つ『The Sandbox』上で展開する2035年の近未来都市TOKYOを舞台にしたメタバースのプロジェクトです。 次世代SNSと言われているメタバースでは、今後今まで以上に滞在時間が長くなり、日々の生活において現実世界と融合が進んでいくと言われています。 これまでのSNSと異なる点として、1強ではなく複数の主要なメタバースが残り、それらが価値そのものを移転できる特徴を持ったブロックチェーンで銀河系のように相互につながっていく。そのメタバース空間で表現されるモノやサービスが同じくブロックチェーンという技術が使われているNFTであり、それらと交換するお金の役割を果たすのが暗号資産やデジタル通貨になるのではないかと考えています。 さらに来るべきWeb3.0の世界では、あらゆる企業やプロジェクトがNFTや暗号資産を発行しホルダーを巻き込んでコミュニティを運営し、ビジネスやプロジェクトを共創する世界観になる。そのNFTと親和性が高い領域とされるアートや音楽、ファッション、スポーツなどの施設をOASIS TOKYO内に建設しています。 (※)OASIS TOKYOは現在制作中です。一般公開は2022年中を予定しています。 (※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら OASIS TOKYOとは?メタバース上に建設される近未来都市の魅力を解説 Coincheck WEB3.0について詳しく知りたい方はこちら。 WEB3.0とは?DAOとの関係やメリット・デメリットを解説 Coincheck ── そのOASIS TOKYOのクリエイティブディレクターに、小橋賢児さんが就任されました。コインチェックからオファーの連絡がきた時、どのような心境でしたか? 小橋賢児氏(以下、小橋):天羽さんとは、今年の春に初めてお会いしました。そこから何度か会って話をしていくうちに、天羽さんがOASIS TOKYOにかけている想いと今の自分の思想に共通している点が多くあることがわかってきて、「それなら何か力になれるんじゃないか」ということでご一緒させていただくことになりました。 僕は27歳の時に俳優活動を休止して、しばらく世界中を旅する生活を送っていたのですが、今回のお話をいただいた際に、メタバースと旅って「非日常を体験する」という意味ではとても似ているなと思ったんです。 自分には旅を通じて多くの街の伝統やコミュニティに触れてきた経験があって、それは自身の強みだと感じています。リアルかバーチャルかという点では異なるかもしれませんが、”街づくり”という面で見れば実在する街とメタバースには共通点もたくさんあると思います。なので、これまで旅で培ってきた知識や経験をOASIS TOKYOでは活かしていきたいですね。 小橋さんをクリエイティブディレクターに起用した理由 ── コインチェックとして、小橋さんにクリエイティブディレクターをお願いしようと思った理由を教えてください。 天羽:2022年の6月にNYで行われた世界最大のNFTイベント「NFT.NYC」に行ったときに改めて確信したのですが、盛り上がっているコミュニティには柱となる世界観やストーリーがあります。 OASIS TOKYOコミュニティの根幹となる部分を創っていく話を小橋さんにした時に、自分の中に漠然とあった考えとシンクロし、小橋さんの経験を注入するとより本質的で豊かなメタバースコミュニティをユーザーの皆さんを巻き込んで創ることができると思った…。というのが、小橋さんにクリエイティブディレクターをお願いしようと考えた理由です。 2022年1月から目まぐるしいスピードでこのプロジェクトを進めていく中で、私は今の世の中にとってどういうメタバースやコミュニティが良いのだろうと走りながらずっと考えてきました。 ポーランドの社会学者ジグムント・バウマンは、頭で何かを考えるのではなく自然に生ずる共通の理解がある温かい集まりがコミュニティだといいます。 OASIS TOKYOでは、元AKB48の小嶋陽菜さんやミュージシャンのMIYAVIさん、モデル・女優の水原希子さん、オリンピックメダリストの太田雄貴さん、ファッション業界ではANREALAGEさんやTOMO KOIZUMIさんなど、それぞれのカテゴリーの第一線で活躍している方々とコラボ企画を予定しています。そうした方々との共創やバズワードでもあるメタバース、その中のお洒落なサイバー空間があれば、マスアダプションという意味で初めに体験するためのとても重要なきっかけになると思います。しかし、また訪れたいと思ってもらうにはもう一段何かが必要。それには、他の場所では体験できないようなことや、OASIS TOKYOだけの世界観やストーリーを提供することが不可欠になります。 人はいつもストーリーに共感して感情で動きます。共感する人が増えるとそれがコミュニティになる。小橋さんは既に世界各地の様々なコミュニティを実際にユーザーとして肌で体感されているので、そのエッセンスを還元してもらうことでより良いコミュニティが創れるんじゃないかと思ったんです。 小橋さんとはこの数か月、本当に様々な話をしました。バーニングマン、クリスチャニアなど小橋さんが実際に訪れた世界各地の体験の話や、ULTRA JAPANやパラリンピック閉会式セレモニーなど実際に関わったイベントの話。映画『レディプレーヤー1』のようにテクノロジーが進化した未来はどうなっているんだということに想像を巡らせたかと思いきや、ホモサピエンスや宗教、哲学などの過去の歴史の話やヨガや瞑想などスピリチュアルな話まで。 人間が本質的に豊かになるにはどうすればいいのか、そのためにはどんなコミュニティだと理想的なのか。どうせ創るなら、訪れてくれた人に良い影響を提供することができる意味あるコミュニティを創りたいと思っています。 プロデューサーとして大切にしている想い ── 小橋さんは「東京2020パラリンピック」の閉会式や、2025年に開催される「大阪・関西万博」など様々なイベントのディレクション、プロデュースをされています。イベントをプロデュースをする上で、大切にしていることはありますか? 小橋:イベントをプロデュースする際には、「これからの新しい生き方や豊かさとは何なのか」や、「自然発生的に人が集まる仕組みとはどういうものなのか」といったテーマを掲げることが多いですね。そのような基本となるテーマを設定しつつ、個別のイベントごとに新しい価値観を創出していくのが自分の役割だと考えています。 例えば、去年パラリンピック閉会式のショーディレクターを務めた際には、「二元論ではない世界」というのを個人的なテーマとして掲げていました。これは、僕が最近大切にしている価値観の一つでもあります。 「二元論ではない世界」とは、今いる世界を否定して新しくユートピアを創り上げるのではなく、今ある世界の見方を変え良い部分を取り込みながら新しい世界観を築いていくという調和的な意味合いがあります。「都市と自然の共生」という言葉を耳にすることがありますが、ニュアンス的にはそのような感じですね。 都市と自然という一見すると両極端にあるように見えるものも、それぞれの良いところを上手く調和させることで、単体ではなし得なかった新しい世界観を創出できるようになる。どちらか一方を否定するのではなく、共生することが大切なんだという価値観です。 OASIS TOKYOはメタバースのプロジェクトですが、メタバースやAI、NFTといった新しい技術も、自然の一部である人間とテクノロジーを調和させてより良い世界を創っていくためのツールだと思います。そういった意味では、僕が最近取り組んできたテーマと通ずるものがあるのではないかと考えています。 メタバース、NFTが注目を集めている理由 ── 近年、メタバースやNFT関連のサービスやプロダクトが急増していますが、そういった現象の背景にあるものは何だと思いますか? 天羽:社会的な背景としては、国家や法定通貨といったものに対する信用が徐々に揺らいできていることはあると思います。 ユヴァル・ノア・ハラリという歴史学者が書いた『サピエンス全史』という本があるのですが、最近、小橋さんとこの本に書かれていることがOASIS TOKYOのストーリーを構築する際に役に立つという話になったんです。 本の内容を要約すると、大昔、地球にはネアンデルタール人や北京原人などさまざまな種類の人類が存在していた。そんな中、ホモ・サピエンスだけが生き残れた理由は、ホモ・サピエンスだけが国家や貨幣や宗教といったフィクションを創ることができたからだ、というものなのですが…。 小橋:ホモ・サピエンスだけ、虚構を信じる力があった。 天羽:そうです。つまり、お金はそれを使う人たちが信用しているから価値があるのであって、信用がなければただの紙切れに過ぎない。国家にしても、国境というものを人々が暗黙のうちに認めているから成立しているのであって、それも人が創ったフィクションに過ぎないわけです。 ホモ・サピエンス、つまり私たち人間はそのようなフィクションを創ることができ、さらにそれを信じて価値観を共有することで集団生活が可能となり、そこから農業や科学が生まれて繁栄することができた。 しかし、近年になって法定通貨や国家といったものに対する信用が揺らぎ始めていて、そこに分散化やボーダレスといった思想をもったビットコインやメタバース、Web3.0などが登場した。そうしたカウンターカルチャーのストーリーに共感する人々が増えてきているというのが、メタバースやNFTが注目を集めている理由ではないでしょうか。 フィクションという点からいえば、資本主義も人間が創った虚構の一部だと思います。資本主義のおかげで物質的には豊かになったけれど、競争社会という殺伐とした空気の中で精神的には豊かだとは言えないような面もたくさんある。 私自身そういった問題意識を持っているので、OASIS TOKYOではお金という概念を一度外して原点に立ち返り、「本当の豊かさとは何なのか?」という本質的な価値観を追求していきたいと思っています。 引用:ユヴァル・ノア・ハラリ 著『サピエンス全史 上』(河出書房新社) OASIS TOKYOが目指す理念・ストーリー ── OASIS TOKYOでやってみたいことや実現したい理念などがあったら教えてください。 小橋:参加してくれる人たちが自由に自分を表現できる、「実験解放区」みたいな場所にしていくのが理想です。現実世界のコミュニティや法律を急に変えることはできないけれど、「OASIS TOKYOの中だったら、人が心から本質的だと思えるルールの中で自分を解放できる」みたいな世界観を築いていきたいですね。 現実世界でそれを実現しているのが、アメリカのブラックロックという砂漠で開催されている「バーニングマン」です。バーニングマンでは、「Give&Give」と「No Spectators(傍観者になるな)」という2つのコンセプトによって、映画『ペイ・フォワード』のような利他の精神に満ちた世界が広がっている。 そこでは人種も年齢も関係なく、すべての人が対等な関係を築きながら共存しています。それこそイーロン・マスクやGoogle共同創業者のラリー・ペイジみたいな実業家もいれば、ヨガや瞑想をしている人、旅人、主婦、料理人なんかもいる。参加者全員が身分や年収に関係なく、独自のルールの中で助け合いながら好きなように自分を表現しているんです。 バーニングマンの中では、みんなが自分の殻を破って「ありのままの自分」になることができる。そして様々な人と触れ合ったり、新しいことにチャレンジしたりすることで心がポジティブに変わっていく。 以前、僕もバーニングマンに1週間参加したことがあるのですが、その時に経験したことや感じたことは今も自分の中の思想の一部になっています。 OASIS TOKYOでも同じように、その空間にいるときだけは日常生活では話せなかったことを話せたり、新しいことにチャレンジできるような場所にしていきたいですね。リアルかバーチャルかと線引きするのではなく、メタバースで体験したことで新たな自分の一面に気付いたり、心が豊かになって日常生活を生きる活力になったりする…。そんな、現実世界にポジティブな影響を与えられる空間を創っていきたいですね。 (※)2022年に開催されたバーニングマン 天羽:ほとんどの人は24時間365日ずっとメタバースで過ごすわけではなく、現実世界と行き来することになると思います。しかし現実世界は時に非情で残酷な一面も。競い合って一歩でも差を付けようとする時代、苦しくて助けを求めても他人に頼るなという言葉が返ってくる時代。 OASIS TOKYOは、そんな時に「ありのままで良い」と思えたり、その上で心から「もっとこうなりたい」と思える自分に出会える場所にしていきたいですね。世界的なSBNR(Spiritual But Not Religious=無宗教型スピリチュアル層)のトレンドも踏まえると、今は多くの人がそんな失われた楽園を探しているようにさえ思えてきます。 メタバース都市OASIS TOKYOの世界観に共感してくれた人たちでコミュニティが生まれ、そこから派生して様々なストーリーが生まれていく。そのプロセスで様々な体験をし、発見や気付き、学びがあってそれらは現実世界の過ごし方に豊かな影響を与え、そしてまた現実世界で得た何かをメタバースに持ち込んで様々な影響を与え広がっていく…。そんな好循環を生み出すきっかけになるようなコミュニティを創りたい。 そしてそれは中央集権的に創るのではなく、コミュニティメンバーと一緒に共創していきます。そこにまだ見ぬどんなセレンディピティがあるのか、今から楽しみで仕方ありません。 小橋賢児氏について 小橋 賢児(こはし けんじ)/クリエイティブディレクター 1979年、東京都生まれ。88年に俳優としてデビュー、数多くの人気ドラマに出演。2007年に芸能活動を休止し世界中を旅する。帰国後『ULTRA JAPAN』のクリエイティブディレクターや『STAR ISLAND』の総合プロデューサーを歴任し国内外で成功させる。500機のドローンを使用した夜空のスペクタルショー『CONTACT』はJACE イベントアワードにて最優秀賞の経済産業大臣賞を受賞。2021年、東京2020パラリンピック競技大会閉会式のショーディレクターを務め、また、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の催事企画プロデューサーに就任する。その他、地方創生、都市開発に携わるなど常に時代に新しい価値を提供し続けている。 執筆柳田孝介 出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。

DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。 DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。 そこで、本記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史などのトピックを、図解などを交えて初心者でも分かりやすく解説していきます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 DAOとは DAOと従来の組織構造との比較 DAOの特徴 中央管理者不在の組織 ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定 組織運営に関する透明性が高い 所有権の分配 DAOのメリット 効率的な資金調達 労働のインセンティブが明確かつ有意義 DAOの問題点(デメリット) 法整備が整っていない 意思決定や施策の実行に時間がかかる DAOに関する重要イベント The DAOの誕生とThe DAO事件 MakerDAOの完全な分散化の表明 DAOの代表的な事例5選 Compound Grants BitDAO PleasrDAO Nouns DAO CityDAO まとめ DAOとは DAOとは、特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。 正式名称はDecentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)となっており、その頭文字を取ってDAOと呼ばれています。 DAOは、株式会社をはじめとする従来の組織とは根本的に異なっており、Web3.0が本格化する時代において盛り上がる組織形態として注目されています。 有名なDAOの例としては、ビットコイン(BTC)が挙げられます。 ビットコインは、特定のリーダーがいなくとも、世界中のマイナーたちによるマイニング活動によってブロックチェーンネットワークが維持・管理されています。 結果としてBTCの時価総額は約50兆円に到達しており、プロジェクトとしては成功したと言ってよいでしょう。 また2022年10月には、NFTコレクションのMoonbirds(ムーンバーズ)を運営しているPROOFがTwitter上で「Moonbirds DAO」を2023年より本格的に開始する計画を発表し、大きな話題となっています。 本記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史などのトピックを、図解などを交えて初心者でも分かりやすく解説していきます。 WEB3.0とは?DAOとの関係やメリット・デメリットを解説 Coincheck DAOと従来の組織構造との比較 DAOの全体像をつかめた所で、DAOと伝統的な組織との構造の比較について、具体的に見ていきましょう。 イーサリアム財団は、公式ホームページにてDAOと従来の組織構造との比較を、以下のような表で表しています。 DAOが注目されている理由は、この表に全て詰まっているといっても過言ではありません。 参考:イーサリアム財団 ー Why do we need DAOs? 要約すると、DAOは組織の意思決定はコミュニティの投票によって自動的に集計および実行が成されるために民主制や情報の透明性が高い組織で、伝統的な組織は上記のプロセス中に人為的な介入が発生しやすい組織である、とこの表では主張しています。 ※補足 DAOの組織構造として挙げられている点において、「仲介者なし」、「自動的に処理」といったワードが散見されるかと思います。 このワードが意味しているのは、DAOの運営においてスマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に履行する仕組み)が動作しているということです。 DAOと伝統的な組織の主な相違点の一つは、スマートコントラクトの有無であると言うこともできます。 DAOの特徴 これまでの内容で、DAOの概要と伝統的な組織との比較は理解いただけたかと思います。 この項目では、より具体的なDAOの特徴について解説していきます。 DAOには、主に以下の4つの特徴があります。 中央管理者不在の組織ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定組織運営に関する透明性が高い所有権の分配 なお、DAOは解説する主体によって定義が異なることが多々あります。ここでは、イーサリアム財団がブログにて公開している情報に基づいて、厳密性を大幅に欠かない程度に平易化してお伝えいたします。 参考:イーサリアム財団ブログ - あいまいな専門用語に関するガイド(DAO、DACs、DAsなど) 中央管理者不在の組織 DAOの特徴として最も代表的なのは、中央管理者が不在の組織であるという点です。 DAOの組織運営には特定のリーダーは存在せず、その運営方針はコミュニティメンバーの総意(投票活動)によって決定されます。 このような運営方式の具体例としてはビットコインが挙げられると先に示しました。 ただし、より発展的なDAOの活用は、イーサリアムブロックチェーンにおけるスマートコントラクト技術が開発されたことによって検討され始めました。 そのため、現在のDAOの議論は、イーサリアムブロックチェーンを始めとしたレイヤー1系統のブロックチェーン、およびそれらのブロックチェーン上に開発されるDappsに関するシステムに導入するためのDAO、といった文脈で語られることが多いです。 スマートコントラクトとは?仕組みやイーサリアム(ETH)との関係を解説! Coincheck ガバナンストークン(暗号資産)を利用した投票による意思決定 DAOの運営方針はコミュニティメンバーの投票活動によって決定されます。 その投票活動を行う際に活用されるのが、ガバナンストークンです。 ガバナンストークンとはトークン(暗号資産)の一種で、ガバナンストークンの保有者はDAOの組織運営に関する提案や投票活動への参加を行うことが可能です。 組織運営に関する透明性が高い 組織運営に当たっての透明性が高いのも、DAOの特徴として挙げられます。 多くのDAOでは、メンバー個々の投票はブロックチェーン上に刻まれるため不正の実行は難しく、さらに投票状況もリアルタイムに反映されます。 コミュニティメンバー間の交流はDiscrod上で行われることが多く、そこでの会話は誰でも閲覧可能であり、必要に応じて過去の会話内容を遡ることもできます。 所有権の分配 DAOでは、当該組織自体の所有権を分配するという思想が色濃く反映されています。 ここで言及している所有権とは、株式会社における株式(会社の所有権)をイメージしていただければ問題ありません。 DAOの所有権に当たるのが、前述したガバナンストークンです。 DAOでは一般的に、開発者、提携パートナー、ユーザーなどといったDAOに参画している人々に対して、DAOへの貢献度合いに応じてガバナンストークンを分配します。 このようなシステムにより、従来の株式会社の文脈で起こっていた創業者や投資家への所有権の集中を防止することができます。 なお実態としては、DAOの発起人や立ち上げ段階からの投資家にガバナンストークンが一定量付与されていることは多いです。ただし、これらの人たちもあくまでコミュニティの一員であるという立場を取ってDAOの所有権を保有しています。 上記のような所有権の分配を実現することで、幅広いステークホルダーに対してDAOへ貢献するインセンティブを付与し、組織としてではなく所属する個々人がDAOに対して価値を生み出すことができるようになるのです。 DAOのメリット DAOの特徴について理解できたところで、次にDAOのメリットについて解説していきます。 DAOには、主に以下の2つのメリットがあります。 効率的な資金調達労働のインセンティブが明確かつ有意義 なぜこんなにもDAOが注目されているのかを理解することで、DAOに関連したビジネスチャンス、投資チャンスに対する情報感度を高められるかと思います。 なお、当記事で言及するDAOのメリットは代表例であり、個々のケースによってはメリットとしてそぐわない場合があることに留意いただけますと幸いです。 効率的な資金調達 DAOはスマートコントラクトを通して資金調達を行うため、従来の組織体系と比較して資金調達を効率的に実行することが可能です。 DAOは一般的に、イーサリアムなどのパブリック・ブロックチェーン上に構築されているため、ガバナンストークンの発行などによって簡単に資金調達を行うことができます。 このようなプロセスは従来の資金調達のプロセスと比べると非常にシンプルで、コストも抑えられます。 労働のインセンティブが明確かつ有意義 DAOに参加しているコミュニティメンバー(貢献者という意味で、コントリビューターとも呼ばれます)は、自分自身が魅力的だと思う報酬や方法で、当該DAOへ貢献することが可能です。 従来の組織体系においては、組織に属する個人が組織に対して行う貢献は従属的なものです。 つまり、会社の要求に応じて業務を処理する形式で、自分自身の意思は関係なかったということです。 一方で、DAOへの貢献、つまりDAOへの価値創造に対しては、コントリビューターは自分で労働を選択します。 このようなアプローチを取ることで、DAOにおいては人々が労働(価値提供)を行う際のインセンティブを整えることができます。それは報酬(トークンの付与)であり、労働内容であり、DAOの運営方針ないし理念です。 トップダウン(上からの命令)で組織運営を行うのではなく、ボトムアップ(コミュニティからの提案)で組織運営を活性化することができるのも、DAO的な労働に付随するメリットでしょう。 DAOの問題点(デメリット) 前述したような利点がある一方で、DAOには次のようなデメリットもあります。 法整備が整っていない意思決定や施策の実行に時間がかかる 法整備が整っていない DAOは株式会社をはじめとした伝統的な組織体系とは異なり、民主的かつシステミックな運営プロセスを前提として統治されています。 そのため、このようなブロックチェーンを基本としたシステムは、既存の法律の管轄外で運営されており、多くの国家や地域においてDAOに関する法整備が追いついていません。 DAOに関する法整備が進んでいないことは、DAOを軸としてプロジェクトを立ち上げる際の障壁になり得るでしょう。 ただし、このトピックについては特定の地域で解決が進んでいます。 2021年4月、アメリカのワイオミング州において、DAOを有限責任会社として正式な法人格を認める法案が承認されています。 加えて、ミクロネシアのマーシャル諸島では2022年2月に、DAOを法人として承認する法改正が可決されています。こちらもワイオミング州と同様に有限責任会社と同等の権利を認めるもので、マーシャル諸島は国家としてDAOを承認した世界初の事例となりました。 意思決定や施策の実行に時間がかかる DAOのメリットとして、中央集権者がおらず民主的に運営される点を挙げました。 この特徴は裏を返すと、組織としての意思決定が遅くなってしまうという懸念に繋がります。 DAOが運営方針を決定をするためにはガバナンストークンによる投票が必要なので、どうしても方向性の決定までに時間がかかってしまいます。 そのため、DAOが運営および管理しているサービスがハッキングされたとき、スマートコントラクト上の欠陥が発見された時、などといった致命的なインシデントが発生した際には、意思決定が遅れてしまう可能性が考えられます。 このような状況下においても、組織の意思決定に際して原則的にガバナンストークンによる投票が必要になります。 もし投票活動によるコミュニティの意思を無視するようなことがあった場合、その組織はDAOとしては機能していないことになってしまうためです。 上記のような不測の事態に対して、トップダウンで素早く事態の収拾を図るような動きが取れないことは、DAO運営上のデメリットと言えるでしょう。 DAOに関する重要イベント DAOの概念は、ビットコインの仕組みに影響を受けて誕生したイーサリアムコミュニティによって、2015年当たりから業界全体に広がっていきました。 その後に様々な出来事を通して今日のDAOに関する議論まで到達している訳ですが、この記事ではDAOの歴史を語る上で外すことのできない2つのイベントについて解説します。 一つ目のイベントが「The DAOの誕生とThe DAO事件」、もう一つが「MakerDAOの完全な分散化の表明」です。 The DAOの誕生とThe DAO事件 DAOの概念を初期段階において反映した代表的なプロジェクトとして「The DAO」が挙げられます。 The DAOは、投資先をDAO参加者の投票で決定し、利益が上がればDAOメンバーに配分するというシステムのDAOでした。 一般的なDAOの類型においては、資本と資本家を集めて投資活動を行うためのDAOである「投資系DAO(Investment DAO)」というカテゴリに属しています。 このようなシステムを採用したThe DAOの登場は当時の業界としては画期的で、2016年5月に行ったICOでは、史上最高額の約150億円(約1207万ETH)を集めることに成功しました。 しかしその後、The DAOにおけるシステム上の脆弱性を突かれ、約364万ETHもの資金が盗まれるという事件が発生します。これが「The DAO事件」です。 The DAO事件の後始末に際してイーサリアムコミュニティ内で分裂が生じ、結果として従来のイーサリアムはハードフォークを行った新しいイーサリアム(現在のイーサリアム)と、The DAO事件以前のイーサリアム(現在のイーサリアムクラシック)とに分裂しました。 The DAO事件はブロックチェーン業界において「Mt.Gox事件(マウントゴックス事件)」以来最大規模の事件として取り上げられ、2016年から2017年間における暫しの低迷期の原因となりました。 上記のようなThe DAOの誕生と失敗は、後世におけるDAO系プロジェクト発展のための礎となっており、DAOの歴史上で重要な出来事となっています。 初心者でもわかる仮想通貨のハードフォークとは?特徴を徹底解説 Coincheck MakerDAOの完全な分散化の表明 DAOの文脈で重要なもう一つの主要プレイヤーとしては、MakerDAOの存在が挙げられます。 MakerDAOは2014年に設立されたDAOで、分散型ステーブルコインを生み出した最初のコミュニティです。 MakerDAOは、DAIというステーブルコインを発行しているDAOで、一般的なDAOの類型においては、プロトコルの開発を支援するために存在するDAOである「プロトコルDAO(Protocol DAO)」というカテゴリに属しています。 MakerDAOの事例を語る上で外せないトピックは、MakerDAOの発展に寄与する組織として組成されているメーカー財団(Maker Foundation)の存在です。 Maker Foundationは2021年7月、将来的なDAO運営を完全にMakerDAOへ移行することを発表し、MakerDAOを完全なDAOとして確立する計画を発表しました。 この計画の最終目的は、2018年にMaker Foundationが設立された時から行われているプロジェクト管理やチーム管理、必要な技術的アップデート、利用促進と普及活動を、MakerDAOのガバナンスによる実行に移行することです。 Maker Foundationが解散することにより、DAOの管理において影響力を持つ主体はDAOコミュニティ以外に存在しなくなり、真のDAOとして歩みを進めることができます。 実際に2021年5月3日には、Maker FoundationがMakerDAOの開発を行うための運営資金を全てMakerDAOに返還しており、Maker Foundationの権利委譲を進めている様が観察できます。 またこのニュースを受けて、MakerDAOのガバナンストークンであるMKR(MakerDAOの所有権とも言える)の価格は急上昇していることが見受けられます。 参考:CoinMarketCapを基に編集部で作成 なお、この価格の上昇は暗号資産全体の価格上昇には起因していないことも確認できます。 暗号資産市場の盛り上がりの指標となるビットコインのチャートを確認すると、2021年5月付近は右下がりです。 参考:CoinMarketCapを基に編集部で作成 この事実より、MakerDAOのガバナンストークンの価格上昇は、前述した2021年5月のニュースに起因していることが明確に理解できると思います。 DAOのガバナンストークンに関する価格形成において、分散性の向上が価格上昇の一要因になり得るということが見受けられますね。 上記のようなMakerDAO及びMaker Foundationの立ち回りは、今後のDAOの展開におけるロールモデルとなり得るでしょう。 【補足】 Dai(DAI)は、イーサリアムブロックチェーン上で稼働する暗号資産(仮想通貨)です。 ※Dai(DAI)は1DAI = 1米ドルを目標価格として設定しており、実際に1米ドル付近で価格が推移していることから、暗号資産(仮想通貨)型ステーブルコインと認識されていますが、1DAI = 1米ドルの価値を保証するための原資産が確保されているものではなく、相場の変動等により目標価格に対して大きく下落する可能性があります。 MakerDAOの仕組みとは?暗号資産メイカー(MKR)とダイ(DAI)との関係性を解説 Coincheck DAOの代表的な事例5選 代表的なDAOとしては、前述したビットコイン(BTC)やMakerDAOなどがありますが、それ以外の事例としてここでは以下の5つのプロジェクトをご紹介します。 Compound GrantsBitDAOPleasrDAONouns DAOCityDAO Compound Grants 引用:Compound Finance Compoundとは、2018年にイーサリアムのブロックチェーン上に構築された、暗号資産の代表的なレンディングプラットフォームです。そして、「Compound Grants」はCompoundの関連DAOの名称です。 Compoundでは、スマートコントラクトを利用することで管理者の仲介を受けずにユーザー同士で直接暗号資産の貸し借りを行うことができます。暗号資産の貸し手となるユーザーは保有する暗号資産を流動性プールに預け入れることで、一定期間を経た後に利息を得ることができます。 Compound Grantsは、Compoundのガバナンストークンである「COMP」の保有者によって構成され、システム内の流動性を高くするためのアイデアを出し合ったり、関連イベントの立ち上げを行ったりするなど、Compoundの発展を目的に活動を行っています。 BitDAO 引用:BitDAO BitDAOは、シンガポールに拠点を置く暗号資産取引所「Bybit」が主導するDAOプロジェクトです。新たなDeFi(分散型金融)プロジェクトの開発を支援するために、2021年6月に設立されました。 ガバナンストークンの「Bit」を発行しており、出資先の選定や是正措置の実施など組織の運営に関わる問題については、Bitトークン保有者たちによる投票によって決められます。 2022年4月には、NFTアート収集を目的とする「PleasrDAO」に650万ドルの出資を決定したことで、BitDAOは大きな注目を集めました。 PleasrDAO PleasrDAOは、NFTの共同購入を目的に2021年3月に設立されたDAOです。個人では購入できない高額なNFTをDAOのメンバーで共同購入し、獲得したNFTの価値が高まったころに売却して利益を分配することを目的としています。 PleasrDAOはこれまで、DEX(分散型取引所)のUniswapが作成したNFTを約5,900万円(52万5,000ドル)で購入したり、NSA(アメリカ国家安全保障局)の元局員であるエドワード・スノーデン氏のNFTを約6億円(540万ドル)で落札するなどして、話題を集めてきました。 Nouns DAO 引用:Nouns DAO Nouns(ナウンズ)とは、オートチューンで作成される32×32ピクセルのドット絵をモチーフにしたNFTアートのシリーズ作品です。 Nounsの特徴的な点としては、発行および販売方法が挙げられます。スマートコントラクトを利用しているNounsは24時間ごとに1点ずつ自動生成され、運営者の介入を経ることなく自動的にオークションに掛けられて販売されます。 Nouns DAOは、そんなNounsのエコシステムを管理する組織です。DAOの運営や財政に関する意思決定は、メンバーによる投票を通じて形成されます。なお、1体のNounsに対して1票の投票権が与えられるため、Nounsを多く所有するメンバーの意見が尊重されやすい仕組みとなっています。 CityDAO 引用:CityDAO CityDAOは、ブロックチェーン上にデジタル都市を構築することを目指すプロジェクトです。土地の証明書がNFTとして販売されており、NFTを購入したユーザーはその土地の「市民」になることができます。 CityDAOのユニークな点としては、ブロックチェーン上の土地が現実世界の土地とリンクしている点が挙げられます。市民となったユーザーは土地の所有権を得ることはできませんが、その土地で起こるさまざまな事象に対して投票する権利を得ることができます。具体的には、その土地にどんな建物を建てるかや、どんなお店を誘致するかといった意思決定に参加することができるのです。 2021年の9月には、CityDAOはNFTの販売で得た利益をもとにワイオミング州にある40エーカーの土地を共同購入しました。この土地のガバナンスは、CItyDAOのメンバーによって行われています。 まとめ 今回の記事ではDAOについて、その特徴やメリット・デメリット、歴史なども交えて解説いたしました。 DAOは、伝統的な組織運営のあり方を改善、および民主化するためのソリューションとして構想されていることがご理解いただけたかと思います。 将来的には、ユーザーのリテラシーや意識の差異によって、使われるサービスが変わってくる可能性も予想できます。 DAOの隆盛はまだまだ序盤であり、発展途上の分野です。今のうちからDAOに関する知識を取り入れていくことで、将来的により魅力的な意思決定を実現できるかもしれません。 本記事の内容が、DAOについて知りたい方の一助となりましたら幸いです。 また、DAOに関連する非常に重要な用語としてWeb3.0も挙げられますので、もし関心のある方は「WEB3.0とは?暗号資産の関係と銘柄やメリット・デメリットを解説」 も併せてご覧いただけますと幸いです。