【暗号資産/ビットコイン(BTC)の始め方 】ゼロから学ぶビットコイン入門

暗号資産(仮想通貨)初心者にとって、ビットコイン(BTC)の仕組みや成り立ち、そしてビットコイン投資の始め方・コツは気になる話題です。

そこで、こちらの記事ではビットコイン投資に興味がある人を対象に、ビットコイン投資の始め方から初心者向けの取引方法まで簡単3ステップで解説します。

この記事を読めば、ビットコイン(BTC)の基本や特徴を学ぶことができ、ビットコイン投資のコツやメリット・デメリットを知ることができます。
ゼロからビットコイン投資を始めるために、知識を深めていきましょう。

目次

ステップ① ビットコイン(BTC)を知ろう

ビットコイン(BTC)

ビットコイン投資を学ぶ前に、まずはビットコインを知ることから始めましょう。なぜなら、ビットコインの正しい知識を勉強をしないと、損をしてしまうリスクがあるからです。

ビットコイン(BTC)とは?

ビットコインは、世界で最初の暗号資産です。2008年10月、ネット上に「Satoshi Nakamoto(サトシ ナカモト)」と名乗る人物が、国家や銀行を介さない分散管理型の暗号資産について書いた論文を投稿したことから始まりました。数多くある暗号資産の中でも*最も流通量が多く、代表的な存在です。

ビットコインには、主に3つの特徴があります。

①発行上限が2100万枚と決められている
②マイニング報酬と半減期
③ P2P技術の活用で管理者がいない

さらに、以下のようなメリットもあります。

①ブロックチェーンのおかげでセキュリティが万全
② 送金が早くて簡単

それぞれ詳しく見ていきましょう。

特徴①発行上限が2100万枚と決められている

ビットコイン(BTC)

ビットコイン最大の特徴は、発行上限が2100万枚と決められている点です。

発行上限がない場合、たくさん発行することで流通しやすくなるというメリットもありますが、極端なインフレーションに陥ってしまう可能性もあります。

ビットコインはその価値を保証するために、発行上限を2100万枚と定めています。ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれるのも、この仕組みが理由と言えるでしょう。

特徴②マイニング報酬と半減期

マイニングには「採掘」という意味があり、暗号資産の取引データの正当性を検証し、正当な取引データが格納されたブロックを作成する作業です。マイニングを行う人を「マイナー(採掘者)」と呼びます。マイニングは膨大な計算能力を必要とするため、スーパーコンピューターが使用されることもあります。

マイニングという仕組みを成立させるためには、マイニングを行う参加者が必要です。マイニングの参加者には、報酬をもらえる可能性があるというメリットがあります。ただし、報酬を受け取れるのはマイニング作業をいち早く終えた者だけです。ビットコインのマイニングの場合、報酬はビットコインで支払われます。

マイニング報酬は、4年を目途に半分になります。このことを「半減期」と呼びます。管理者のいないビットコインにおいて、発行量をコントロールするためにこの仕組みが採用されています。

特徴③ P2P技術の活用で管理者がいない

P2P

ビットコインは、管理者やサーバを必要としないP2P(ピアツーピア)技術が活用されています。P2Pとは、「peer-to-peer」の略称です。P2P技術とは、ネットワークを利用する際にサーバを使わず、端末同士を直接つなぎ、データ共有などができる通信技術のことをいいます。ネットワークに接続している端末 は「ノード」と呼ばれ、ノードが接続し合っているネットワークをP2Pネットワークと呼びます。

P2P技術の最大の特徴は、サーバや特定の管理者を持たないことです。管理者が不正をするリスクがなく、通貨の信用性の担保を管理者に依存することもありません。P2P技術の活用により、ビットコインは「誰も信用する必要のない通貨」といえます。

メリット①ブロックチェーンのおかげでセキュリティが万全

ビットコインにはブロックチェーン技術が採用されています。

ブロックチェーンとは、分散型ネットワークを構成する複数のコンピューターに、暗号技術を組み合わせ、取引情報などのデータを記録するものです。複数のコンピューターでデータを記録することから、「分散型台帳」とも呼ばれています。ブロックチェーンという名前の由来は、取引データをブロック単位で記録し、チェーン(鎖)のようにつないで蓄積することからきています。

ビットコインの取引履歴は、一定の時間間隔で生成されるブロックと呼ばれるものに格納されます。ビットコインの取引情報は、ビットコインネットワークに参加する不特定多数の人によって記録共有されます。ビットコインの通貨システムは、不特定多数の人が取引の正当性を検証・承認することで、稼働しています。

ブロックチェーンは暗号技術が組み合わされており、データの改ざんは非常に難易度が高いとされています。仮に一部のコンピューターで取引データを改ざんしたとしても、取引データは他のコンピューターとの多数決によって選ばれるため、改ざんされた記録が正しいデータとして選ばれることはありません。特定の管理者ではなく、複数のコンピューターで管理するため、データの信頼性が担保されています。

メリット② 送金が早くて簡単

ビットコインの送金は、スピーディー且つ簡単に行うことができます。ビットコインの送金は、送金者が受け取り側に提示されたビットコインアドレス宛てに送金するだけで完了します。

海外送金などは、一般的に銀行振込が使われます。銀行を介する振込では、送金から着金までにタイムラグが発生し、数日かかることも珍しくありません。ビットコインの送金であれば、銀行などを介さず当人同士で直接の送金ができるので、相手がどこにいても數十分で送金が完了します。

また、ビットコインの送金は、送金手数料が安いことも特徴の一つです。円やドルなどの法定通貨を海外に送金する場合、複数の銀行を介するため、手数料が高くなってしまいます。ビットコインはインターネット上の通貨なので、相手にダイレクトに送金することができるため、低コストでの送金が可能です。

ステップ②ビットコインを買ってみる「取引所で口座開設」


NFTとは

ビットコインの基礎とメリット、リスクを学んだら、少額から購入してみることから始めてみましょう。ビットコイン投資を始めるには、まずは暗号資産の取引所に口座開設が必要です。

この記事では、アルトコインの取り扱いも多い暗号資産取引所であるCoincheckの特徴や、口座開設方法について説明していきます。

特徴①見やすい・使いやすい

Coincheckは、初心者でも使いやすいと高い評価を得ている暗号資産取引所です。はじめての人でも容易に操作できるデザインや、スマホアプリの開発に注力しています。「日本で一番簡単にビットコインを買える取引所」を掲げ、初心者でもわかりやすいデザインになっています。

特徴②スマホアプリが便利

Coincheckにはスマートフォンアプリがあります。アプリでは、チャートの閲覧や時価評価額の確認だけでなく、日本円の入出金、暗号資産の購入や売却、受け取りや送金など、一通りの機能が使えます。また、総資産画面やチャート画面が見やすく、ウィジェット機能やプッシュ通知機能があるため、いつでもどこでもタイミングを逃すことなく暗号資産の取引が可能です。

特徴③取り扱い通貨が豊富

Coincheckは、豊富な種類の暗号資産を取り扱っている点が特徴です。代表的なビットコインやイーサリアム(ETH)はもちろん、リップル(XRP)やモナコイン(MONA)、アイオーエスティー(IOST) のようなマイナーなアルトコインも取り扱っています。取り扱い通貨が多いほど分散投資ができるのでおすすめです。

Coincheckでの口座開設方法

Coincheckでは以下の2ステップでかんたんに口座開設ができます。

  • 1.アカウント作成をする
  • 2.本人確認を行う

口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。口座開設のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。口座開設をご検討の方は、ぜひご覧ください。

二段階認証の設定

Coincheckでは、取引を安全に行うためにSMSGoogleの認証アプリ(Google Authenticator/iOS, Android)による二段階認証が採用されています。二段階認証にをすることによって、悪意ある第三者からの不正アクセスを防止することができます。

二段階認証の設定は、以下の手順で行うことができます。

  1. Coincheckの画面の左下にある「設定」、さらに右側にある「二段階認証」をクリック
  2. 画面下部にある「iOSアプリ」「Androidアプリ」のリンクをクリックし、アプリダウンロードページへ
  3. 「Google Authenticator」のアプリをダウンロード
  4. Coincheckの画面に戻り、「設定する」をクリック
  5. 表示されるQRコードをスマートフォンでスキャンして読み取る
  6. Coincheckの同じ画面上に「アプリケーションで生成された6桁の数字を入力してください。」というメッセージが表示されるので、上記でQRコードを読み込ませた後で表示される「6桁の数字」を入力し、「設定する」をクリック
  7. 二段階認証の設定が完了

アプリからの二段階認証の設定方法はこちらをご覧ください。
iOSアプリ:2段階認証の設定方法
Androidアプリ:2段階認証の設定方法

Coincheckでビットコイン(BTC)を買ってみる


NFTとは

Coincheckで口座開設、二段階認証の設定が完了したら、まずは少額からビットコインを購入してみましょう。
ビットコインの購入は、下記の手順で行います。

  1. 日本円を入金する
  2. ビットコインを選択する
  3. 取引量を入力する
  4. 購入ボタンをクリックする

1. 日本円を入金する

銀行振込

まずは自分の口座に日本円を入金します。画面の左側に表示されるメニューにある「日本円を入金する」をクリックします。入金手続きの画面が表示されるので、 自分のユーザーIDを確認してください。指定の口座に指定されている自分名義の口座から振込をします。振込みの際には、振込人名義の末尾にユーザーIDの入力が必要です。

2. ビットコインを選択する

コインを買う

口座に振込みが完了したら、左のメニューの「コインを買う」をクリックします。取り扱いコインが表示されるので、購入したいコイン(ここではビットコイン)を選択します。

3. 取引量を入力する

購入したい通貨にビットコインを選択したら、購入したい数量を入力します。希望する数量を入力すると、リアルタイムのレートで価格が表示されるので、口座にある残高内で購入できる数量を入力しましょう。

3. 購入ボタンをクリックする

購入したい通貨、数量の入力ができたら、「購入する」ボタンをクリックして購入完了です。

※なお、当社にBTCを入金・送金される場合は、Bitcoinネットワークをご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。

詳しくはこちらをご参照ください。

ステップ③ビットコイン投資のコツを学ぶ

ビットコイン投資

取引所の口座開設が完了したら、いよいよビットコイン投資のスタートです。この記事では、ビットコイン投資の特徴・コツを解説します。

ビットコイン投資には、主に4つの特徴があります。

①値動き幅が大きい
②少額投資ができる
③手数料が安い傾向がある
④送金ができる

上記の特徴を踏まえた、初心者の方にオススメのビットコイン投資のコツは以下の3つです

①自動積立でドルコスト平均法
②「貸暗号資産」をしながら長期投資
③公共料金をビットコインで支払い・還元

それぞれ詳しく見ていきましょう。

特徴①値動き幅が大きい

ビットコイン投資の特徴として、FXや株などと比較して値動き幅が大きい点が挙げられます。

ビットコインの値動き幅が大きいときには、ビットコイン価格は1日で数十%ほど上昇したり下落したりします。市場参加者数やビットコイン取引量がまだまだ少ないこと、株式市場のようなストップ高・ストップ安がないことなどが、値動き幅を大きくする原因だと言えます。

そのため、高騰時と暴落時の落差が激しいことが、ビットコインの値動き幅の特徴だと言えるでしょう。暗号資産初心者はこの値動き幅に左右されやすく、長期保有していられず利益を出すことが難しいこともあります。

ただし、値動き幅が大きいことは、膨大なリターンを得られるチャンスでもあります。2017年10月にはビットコインは50万円前後の値動きでしたが、12月には価格が200万円を突破しました。

わずか2カ月間で4倍以上も高騰したことで、ビットコインは世界中のトレーダーからも大きな注目を集めました。日本での暗号資産元年と呼ばれた2017年は、短期間で膨大な利益を出した「億り人」と呼ばれる人が誕生した年でもあります。

このような値動きの激しさによって、ハイリスク・ハイリターンの投資の一つとして、ビットコインはトレーダーのあいだにも浸透していきました。

特徴②少額投資ができる

また、ビットコイン投資は、少額から投資ができるという特徴があります。

Coincheckなら0.001BTCから購入可能であり、500円から取引ができます。そのため、暗号資産初心者でも参入しやすい投資だと言えるでしょう。

取引方法がわからない人でも、少額から投資を始めて、取引をしながら慣れることも可能です。少額で投資可能ということは、投資に失敗した場合でもローリスクで済むということです。

株式投資の場合は、基本的に数万~数十万からの取引になることが多く、ある程度の余剰資金を有していないと投資が難しいケースもあります。また、株式の信用取引やFXなどは、投資に失敗した際の負債が高額になるケースがあることがデメリットだと言えるでしょう。

ビットコイン投資は少額でも始められることから、若者から高齢者まで幅広い世代の人に利用されている投資だとも言えます。

特徴③手数料が安い傾向がある

ビットコイン投資の特徴として、株式投資などと比較して手数料が安い傾向にあることが挙げられます。

例えば株式投資では、約定金額が10万円の場合は証券会社に支払う手数料が数十円〜数百円くらいかかりますが、ビットコイン投資の場合は手数料がかからない場合もあります。

また、ビットコイン投資ができる暗号資産の取引所は、口座作成手数料や口座維持手数料なども基本的に無料です。そのため、暗号資産取引所の口座は、暗号資産初心者でも気軽に開設できると言えるでしょう。

なお、ビットコインとそれ以外の暗号資産によって取引手数料が異なるケースもあるため、その点には注意しましょう。

特徴④送金ができる

ビットコイン投資の特徴として、現物取引でビットコインを購入した場合、他の人に送金できるという点が挙げられます。

例えば、銀行間で送金を行う際には、銀行を通して行うため取引にタイムラグが発生するケースもあります。金額によっては数百円の手数料がかかることもあり、送金にも時間がかかります。

一方、ビットコインの場合は、個人間で直接送金ができるため基本的に手数料が安く、送金速度も速いという利点があります。また、送金手数料を多めに支払うことで、優先的に承認作業を行ってもらえるケースもあります。

投資のコツ①自動積立でドルコスト平均法

ビットコインの積立とは、利用者自身で一定額を決め、定期的に銀行口座から引き落としすることで、自動的にビットコインを購入していく投資方法です。

例えば、毎月10,000円を積立投資するとした場合、毎月同じ日に銀行口座から10,000円が引き落とされ、ビットコインが自動的に購入されます。積み立てたビットコインは、好きなタイミングで暗号資産の取引所で売却することが可能です。

ビットコインの自動積立ができる「Coincheckつみたて」の新プラン「毎日つみたてプラン」では、事前にひと月あたりの合計積立金額と暗号資産を指定し、該当月の日数で割った金額分を毎日自動で積み立てることができます。月に1度の積立に比べ、暗号資産の相場変動を受けにくく、損益の幅を抑制できるというメリットがあります。

詳細はこちらをご覧ください。

投資のコツ②「貸暗号資産」をしながら長期投資

Coincheckでは、「貸暗号資産サービス」の利用が可能です。「暗号資産サービス」は、ビットコインを一定期間Coincheckに預け、期間満了とともに利用料分の通貨が追加されて払い戻しを受けられるというサービスです。

貸暗号資産サービスを利用することで、一日中チャートをチェックしたり、自分で売買取引などをしなくても、取引所からの利子でビットコインを増やすことができます。

詳細はこちらをご覧ください。

投資のコツ③公共料金をビットコインで支払い・還元

Coincheckでは、ビットコインによる公共料金の支払いが可能です。公共料金をビットコインで支払うことにより、料金の何割かをビットコインで還元してくれるサービスがあります。

Coincheckでんき

Coincheckでんきは、電気料金の支払いを「現金払い」「ビットコイン払い」にすることで、お得に電気代を支払うことができるサービスです。

「Coincheckでんき」では、次の2通りのプランのいずれかを選択することができます。

  • *電気料金を現金で支払う場合、料金の最大7%をビットコインで還元する*
  • *電気料金をビットコインで支払う場合、料金の最大7%を割り引*く

現金払いを選ぶと、割引分をビットコインで受け取ることができます。

詳細はこちらをご覧ください。

Coincheckガス

Coincheckガスは、ガス料金の支払いを「現金払い」「ビットコイン払い」にすることで、お得にガス代を支払うことができるサービスです。

Coincheckでんきと同じく、次の2通りのプランがあります。

  • *ガス料金を現金で支払う場合、料金の最大3%をビットコインで還元する*
  • *ガス料金をビットコインで支払う場合、料金の3%を割り引く*

詳細はこちらをご覧ください。

ビットコイン投資のメリット・デメリット

ビットコイン(BTC)

ここまでで特徴についてご紹介しましたが、最後にビットコイン投資のメリット・リスクについても押さえておきましょう。

投資のメリット①希少性

ビットコインは発行上限数が2,100万枚と定められており、発行数が上限に達するのは2140年頃とされています。

ビットコインの供給量はコンピュータのアルゴリズムによってあらかじめ決められているため、発行上限を増やすこともできず、偽造することもできません。

発行枚数の上限に近づくほど、希少性が高くなることがビットコインの特徴だと言えるでしょう。希少性が高くなることで価値も上がるため、ビットコインの価格も上昇する可能性はあります。

また、暗号資産市場は未だ発展途上であり、今後将来性がある投資としても世界中から注目を集めています。2011年の初頭のビットコインは、1BTCが1ドル以下でしたが、2015年には数百ドルまで価格が高騰しました。

このような需要に伴い、以前よりも世界中でビットコイン支払いができる店舗は増えている傾向です。希少性と将来性を併せ持つビットコインは、今後も価格の高騰が起こる可能性はあるでしょう。

投資のメリット②安全性

ビットコインには、ブロックチェーン技術やプルーフ・オブ・ワーク(PoW)と呼ばれる仕組みが導入されており、こららによってビットコインシステムの安全性は担保されています。

ブロックチェーンは不可逆的な1本の鎖のようなものであり、ビットコイン取引の記録が記載されたデータが鎖のようにつながれています。ブロックは、約10分で新しいブロックが生成される仕組みです。

ブロックチェーンは誰もが見ることができるよう全世界に公開されており、不正が起きないようになっています。不特定多数のユーザーがデータを分散共有し監視し合っている状態なため、不正をするには全てのデータを改ざんすることが必要です。

そのため、実質的には取引の改ざんが不可能であるため、ビットコインシステムは安全性が高いといわれています。

投資のメリット③資産の分散

ビットコインは、P2P (ピアツーピア)技術が利用されており、中央機関による管理を必要としない暗号資産です。ビットコインの価値は世界共通であるため、どの国でも利用することが可能です。

また、国家が財政破綻しそうになったときには、資産の逃避先としてビットコインが利用されることもあります。実際に過去に通貨危機が起こった際に、資産の逃避先としてビットコインが選ばれたこともありました。

つまり、国家破綻のリスクヘッジになることも、ビットコインのメリットと言えるでしょう。どこかの国が財政破綻しそうになった際には、その国の人々がビットコインを資産の避難先にすることもありえるため、その際にはビットコイン価格が高騰する可能性もあるでしょう。

投資のリスク①ハッキングリスク

ビットコインシステム自体はブロックチェーン技術などによって安全性が保たれていますが、売買ができる取引所にハッキングリスクが完全にないわけではありません。

実際に、2014年2月には大手取引所のマウントゴックス社がハッキングされたことが原因で、ビットコインを多額に奪われ破産しました。2018年5月には、モナコインのブロックチェーンがハッキングによって攻撃を受けています。

ハッカーは、水面下でブロックチェーンのブロックを大量につなぎ合わせ、既存のチェーンにこれをつなげました。不当な取引記録を記したチェーンを利用し、暗号資産をだまし取ったといわれています。

この事件で、海外の業者が約1,000万円の被害を受けました。このようなハッキングリスクがあるため、日本国内の取引所ではセキュリティを高めるなど対策を講じる取引所が増えています。

そのため、このようなハッキングリスクを考慮したうえで、暗号資産初心者は余剰資金内でビットコイン投資をすることが大切です。

投資のリスク②保証がない

ビットコインは管理している中央集権や機関がないため、保証がないとも言えます。

株やFXでは、信託保全のような保証が行き渡っています。信託保全とは、顧客の資産とFX会社の運営資金が完全に分離されており、顧客の資産は守られていることを意味します。

ビットコインには、このような制度が行き渡っていない部分もあり、ハッキング被害や取引所の倒産などが起きた場合には、ビットコインが戻ってくる保証がないというリスクが挙げられるでしょう。

世界各国で暗号資産のハッキング被害は発生しているため、二段階認証を設定したり、ウォレットを利用して資産を分散管理したりするなど、自身で行えるセキュリティを設定しておく必要があります。

ちなみにビットコインはブロックチェーン技術のおかげでセキュリティが強く、第三者による不正を防いでくれます。

ビットコイン(BTC)の始め方に関するQ&A

ポイント

初心者ですが、今からビットコインを始めても遅くないですか?

ビットコイン投資は、自分が始めたいと思うタイミングから始めるのが一番です。今から始めても遅いということはありません。

暗号資産の価格変動は、2017年の後半に大幅な上昇を見せ、2018年に入ってからは落ち着いた状況になっています。しかし、現在でもボラティリティが大きく動く場面もありますので、今から始めることを考えてみても遅くはありません。

また、日本では暗号資産の法規制や顧客保護体制の整備が進んでいるので、これから暗号資産投資を始める人にとっては、プラスの環境と言えます。

ビットコインを始めたいのですが難しいですか?

ビットコインを始めるには、まずビットコイン、暗号資産についての正しい知識を得ることが大切です。ビットコインの基本的な仕組みに関しては、多くの書籍やメディアが取り上げているので、手軽に情報を得ることができます。暗号資産の知識をあまりに深掘りすると、膨大な情報を整理し、正しい情報のみ取捨選択するのも難しくなるので、まずは基本的な仕組みから勉強するようにしましょう。

<暗号資産の初心者におすすめの記事>

ビットコインはいくらから購入することができますか?

取引所によって変わりますが、数百円程度から購入できることが一般的です。国内大手の暗号資産交換業者であるCoincheckでは、500円からビットコイン(BTC)を購入することができます。

暗号資産初心者の方には、小額から取引を始めることをオススメしています。

<購入方法の記事はこちら>

ビットコインの始め方を教えてください。

ビットコインを始めるには、以下の流れで始めることをおすすめします。

ステップ①ビットコインを知る

まずはビットコインを知ることから始めましょう。ビットコインの正しい知識を知らないと、損をしてしまうリスクを増やすことになります。

ステップ②ビットコインを買ってみる「取引所で口座開設」

ビットコインについての正しい知識を得たら、実際にビットコインを買ってみましょう。ビットコインを取り扱う暗号資産取引所で口座を開設することで、ビットコインの売買ができるようになります。

ステップ③ビットコイン投資のコツを知る

ビットコイン投資には、いくつかのコツがあります。

1. 暗号資産の特徴を知る

ステップ①でも説明したとおり、まずは投資対象の暗号資産の特徴を理解しておくことが大切です。価格変動の仕組みなどをきちんと理解することで、適切な売買をし、利益を上げることができる可能性があります。

2. 複数の暗号資産に分散投資する

ビットコインだけでなく、ビットコイン以外のアルトコインに分散投資するのもコツの一つです。ビットコインのみに投資する場合、価格変動によるリスクは大きくなります。複数の暗号資産に分散投資をすることで、多少はリスクを軽減した投資が可能です。

3. 初心者は短期トレードを避ける

投資初心者の場合は、短期売買を繰り返す投資手法はなるべく避けることをお勧めします。ビットコインの価格は大きな変動を繰り返し、安定しているとは言えない状況です。そのため、短期的な価格変動を利用して利益を得ることはできますが、短期間での売買回数が増えると手数料負担も重くなるというデメリットがあります。

暗号資産は誕生から間もなく、暗号資産に対する世の中の評価は今後変わってくる可能性も大いにあります。暗号資産の実用化が進むことで、評価が高まり長期的に価値が上昇する可能性に注目して、長期投資するという選択肢もあります。

初めての暗号資産取引をビットコイン(BTC)から

ビットコインは、暗号資産市場のなかでも基軸となる通貨であり、取引量が多いことが特徴的です。

また、国境を越えて利用できることがビットコインのメリットであり、今後市場で更なる拡大を見せる可能性も秘めています。暗号資産初心者は、取引を始める前にビットコインの特性や投資のメリット・デメリットなどを理解することで、リスクを抑えることができるでしょう。

最後に、ここまでの内容をまとめてみましょう。

◎ビットコインの特徴

  • ブロックチェーン技術でセキュリティが万全
  • P2P技術の活用で管理者がいない通貨
  • 送金が早くて簡単

◎ビットコイン投資の特徴

  • 値動き幅が大きい
  • 小額から投資ができる
  • 取引にかかる手数料が安い
  • 個人間で直接送金ができる

◎ビットコイン投資の始め方(やり方)

  1. ビットコインやアルトコインの正しい知識を知る
  2. ビットコインを取り扱う暗号資産取引所で口座を開設する
  3. 取引所でビットコインを売買する

◎ビットコイン投資の方法

  • ビットコインを現在価格で売買する現物取引
  • 保有している金額よりも大きな金額の取引ができるレバレッジ取引

◎ビットコイン投資のコツ

  • ビットコインの特徴や価格変動の仕組みなどを学ぶ
  • 複数の暗号資産に分散投資をする
  • 短期売買を繰り返す短期トレードはなるべく避ける

◎ビットコイン投資のメリット

  • 将来性性と希少性を併せ持ち、今後も価格高騰が起こる可能性がある
  • ブロックチェーン技術やPoWの導入で安全性が担保されている
  • 世界共通の価値があり、、資産を分散することで国家破綻の際のリスクヘッジができる

◎ビットコイン投資のリスク

  • ハッキングのリスクがある
  • 管理している中央集権や機関がないため、保証がない

◎Coincheckでできる、売買以外でビットコインをゲットする方法

  • ビットコインを自動積立する
  • ビットコインを取引所へ貸し、利子を受け取る
  • 公共料金を支払うついでにビットコインをもらう

2017年4月には改正資金決済法が可決され、日本国内でも買い物でビットコインが利用できるようになる場所が徐々に増えつつあります。これから初めて暗号資産取引を行う方は、まずはビットコインから始めてみてはいかがでしょうか。