暗号資産(仮想通貨)初心者のなかには、リップル(XRP)が儲かるかどうか、稼げるかどうかを知りたい人もいるかもしれません。
リップル(XRP)は、日本国内でも取引しているトレーダーが多いことが特徴的な暗号資産です。その人気の高さなどから、今後価格が上昇する可能性を秘めている暗号資産の一つともいえるでしょう。
また、世界的な大企業がリップル(XRP)を発行するリップル社に出資していたり、多くの企業と提携していることなどからも、リップル(XRP)への期待の高さはうかがえます。
そこでこの記事では、リップル(XRP)の特徴や、取引で儲かるのかどうか、取引する際のポイントなどについてご紹介します。
目次
リップル(Ripple/XRP)の特徴とは?
リップル(XRP)には、例えば以下のような特徴があります。
リップル(XRP)の特徴1:中央管理者の存在
リップルは、カナダのウェブ開発者であるRyan Fuggerによって、2004年に決済プロトコルとして考案されました。そんなリップル(XRP)の特徴としては、中央管理者が存在することが挙げられます。
ビットコイン(BTC)などの暗号資産の場合は中央に管理者が存在しておらず、複数のユーザーでシステムを管理して支えていることが特徴です。一方で、リップルはリップル社が開発した送金システムです。
リップルの通貨であるXRPの発行枚数は1000億XRPで、XRPの半数ほどはロックアップされており、リップル社も利用できない仕組みとなっています。2017年の12月8日に550億ものXRPをロックアップしましたが、2018年1月1日から毎月1日に10億XRPのロックアップ解除を行うようになりました。
これによって市場に安定的に多くのXRPが開放され、流動性が高まることが予想されています。なお、リップル社が中央管理者として一元管理しているため、承認作業が行えるノードが限られているという問題が指摘されることがあります。
しかし、リップル社はノードを拡大する方針を示しており、今後はこのような問題が解決される可能性もあるでしょう。
リップル(XRP)の特徴2:価値のインターネット
価値のインターネットとは、リップル社が提唱している考え方であり、「Internet of Value(IoV)」と呼ばれています。
これは、インターネットによって金融資産を瞬時に伝達・交換できることを目指して提唱されました。インターネットには送金機能がないため、リップル社はその欠落した機能を補い、より利便性の高い送金機能を追求するためにリップルを開発しました。
2015年10月にリップル社CTOのステファン・トーマスは、インターレジャー・プロトコル(ILP)を発表しています。これは、リップルのクロスボーダー決済と呼ばれる仕組みを発展させたシステムです。
国際送金を行いたい企業や決済サービスを提供する企業が、RippleNetというインターレジャー・ネットワークを活用することで、瞬時に国際送金することが可能になることを目指しています。
リップル(Ripple/XRP)が期待される理由は?世界中の名だたる金融機関と連携
リップル(XRP)の期待値が高い理由として、多くの世界的な金融機関と連携している点が挙げられます。
XRPはブリッジ通貨として開発され、リップル社は以前より金融機関へ提携交渉を地道に続けています。その結果として、世界各国の中央銀行とも提携することに成功しています。
2019年時点にて提携金融機関は100社以上にも上り、日本のメガバンクもXRPを実活用する動きをみせています。このような背景があることも、リップル(XRP)の将来が期待される理由の一つと言えるでしょう。
各国の銀行がリップル(Ripple/XRP)に注目する理由とは?
各国の銀行はなぜリップル(XRP)に注目するのでしょうか。その理由としてはいくつか考えられます。
各国の銀行が注目する理由1:送金スピードが速い
まず、XRPは数ある暗号資産のなかでも送金スピードが速い点が挙げられます。XRPは、わずか4秒で送金できるように設計されていることが特徴です。
銀行を通じて海外へ送金する場合は、さまざまな手続きを踏んだり、コルレス銀行と呼ばれる中継銀行を経由する必要などがあるため、送金スピードは遅くなります。そこで、リップル社の技術を利用することで、送金が素早く行えるようになる可能性があり、各国の銀行が注目していると考えられます。
銀行にとっても、現状の海外送金はコストと大きな負担がかかっています。また、送金スピードは、ユーザーへの信頼にも関わるでしょう。
そのため、銀行がリップル(XRP)の技術を利用することで、送金スピードが格段に早くなり、手数料も抑えることができる可能性があるため、メリットがあるといえます。
このXRPの送金スピードの早さは、承認者(validator)が設けられていることによって可能になっています。リップルに採用されている取引承認のシステムは、Proof of Consensus(PoS)と呼ばれており、ビットコイン(BTC)のように大量の電力などのコストを必要としないことが特徴です。
各国の銀行が注目する理由2:送金手数料が安い
世界各国の銀行がリップル(XRP)に注目する理由として、送金手数料が安い点も挙げられます。
通常では海外へ送金しようとするとさまざまな手続きが入るため、送金手数料は高くなり送金スピードも遅くなってしまうのが実情です。そんな中、リップル社の技術を利用すれば、送金が早く安くできるようになる可能性があります。
また、リップル(XRP)は他の暗号資産と比較しても、送金手数料が安いことが特徴だといえます。中央管理者が市場に流通する通貨量を調整し管理しているがゆえに、リップル(XRP)はこのような仕組みを実現できているとも言えるでしょう。
リップル(Ripple/XRP)のこれまでの価格動向
2014年のリップル(XRP)の価格は、1XRPあたり1円にも満たない程度でした。
2017年に日本国内のメガバンクがリップルネットワークへの参入を表明したことで、価格が上昇傾向になります。2017年3月には1XRPあたり約3円に上昇し、2017年5月にはロックアップが発表されたことで1XRPあたり50円まで価格が高騰しています。
その後、リップル(XRP)の価格が大きく変動したのは、2017年12月でした。2017年の後半にはアメックスと提携し、日韓のリップルネットワーク実験が開始したことなどをきっかけに、1XRPあたり150円前後に急騰しています。
2017年12月には暗号資産ブームが生まれ、一時1XRPあたり400円以上まで急騰しました。この時期に「億り人」が誕生したことで、ニュースにも大きく取り上げられています。
しかしながら2018年1月に入り価格は暴落し、2018年後半には一時期は30円くらいまで価格を下げました。その後2018年12月末には、世界的な大手の暗号資産取引所が、基軸通貨としてリップル(XRP)を採用することを決定し、一時的に価格は上昇しました。
リップル(Ripple/XRP)の取引方法
リップル(XRP)の取引をするためには、リップルを扱っている暗号資産の取引所に口座開設をする必要があります。
リップル(XRP)の取引方法1:口座開設
国内大手取引所の一つであるCoincheckでは多くの暗号資産を取り扱っており、リップル(XRP)も取引をすることが可能です。
Coincheckでは以下の2ステップでかんたんに口座開設ができます。
- 1.アカウント作成をする
- 2.本人確認を行う
口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。口座開設のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。口座開設をご検討の方は、ぜひご覧ください。
リップル(XRP)の取引方法2:入金
リップル(XRP)で取引をするには、日本円を入金する必要があります。Coincheckでは、銀行振込・クイック入金・コンビニ入金の3通りの方法があります。
銀行振込をする場合は、Coincheckに支払う手数料はかからないことが特徴です。Coincheckの入金画面から振込先の口座番号を確認したあと、自分の銀行口座から振り込みます。
リップル(XRP)の取引方法3:購入
Coincheckなら、現物取引でのリップルの購入が可能です。
まず、ウェブサイトの「コイン購入」をクリックします。次の画面で、取り扱いのある暗号資産の種類が表示されるため、リップル(XRP)を選択しましょう。
アカウント残高を確認したうえで、購入したいリップルの数量を入力します。数量を入力後に「購入」をクリックします。次に表示される画面で「注文が完了しました」というメッセージが表示されたら、購入は完了です。
購入完了後に取引をキャンセルことはできないため、暗号資産の種類や数量は注文前に確認しておくようにしましょう。
※なお、当社にXRPを入金・送金される場合は、XRPネットワークをご利用ください。異なるネットワークから送られた場合は通貨が失われる可能性がありますのでご注意ください。
詳しくはこちらをご参照ください。
リップル(XRP)の取引方法4:出金
購入したリップル(XRP)は、タイミングを見計らって売却することで、儲かる可能性があります。出金するためには、ウェブサイトから出金申請をしましょう。
日本円の残高がないと日本円出金ができないため、その場合は保有している暗号資産を売却する必要があります。そうして日本円の残高を確認したうえで「日本円を出金する」のページから出金します。
すでに登録してある銀行口座に振り込む際には「この銀行口座に振り込む」をクリックし、新しい銀行口座を登録する際には「新しい口座を登録する」をクリックしましょう。
振込先の口座内容を確認したうえで、出金額を入力し「出金申請をする」を選択します。出金にかかる手数料はCoincheckの場合は金額にかかわらず一律407円です。
※手数料は、2019年12月1日時点の金額です。
リップル(Ripple/XRP)を取引するコツとは?
そんなリップル(XRP)を取引するコツには、例えば以下が挙げられます。
取引のコツ1:余剰資金で行う
リップル(XRP)の取引を行うコツとしては、まず余剰資金で行うことが大切です。リップル(XRP)は、急上昇と暴落を経験している暗号資産です。
今後も、ハイリスク・ハイリターンな投資となる可能性は高いでしょう。そのため、必要な生活費をリップル(XRP)の取引につぎこんでしまった場合、大きな損失が出たときに生活できなくなってしまうケースがあります。
気持ちの余裕をなくさないためにも、リップル(XRP)の取引は余剰資金で行うことが大切です。余剰資金の額は、人それぞれ異なります。
自身の収入や貯金額、家族構成などを踏まえて、余裕をもって投資できる金額が余剰資金だといえるでしょう。損失を被っても生活に影響のでない貯金額を確保しておくことも、投資をするうえで重要なポイントです。
取引のコツ2:短期トレードだけでなく長期保有も検討する
続いて、長期での取引を検討する点も挙げられます。
暗号資産初心者が短期トレードで一気に稼ごうとした場合でも、取引やチャート分析に慣れていないうちは損失を出す可能性が高いといえます。
リップル(XRP)に限らず、暗号資産は価格が乱降下しやすいことが特徴です。チャートの価格に振り回されないためにも、長期的に余裕を持って取引をするのも一つの方法と言えるでしょう。
取引のコツ3:チャートを勉強する
最後に、大きな損失を出さないためにも、チャートを読めるようにしておくことも大切だといえます。Coincheckでは線チャートとローソク足チャートがあるため、時間軸を変えながらさまざまな見方を試してみましょう。
ローソク足チャートの見方は、縦軸が価格であり横軸が期間です。Coincheckのスマホ版は簡易チャートであるため、暗号資産初心者でも見やすいことが特徴です。
スマホ版のチャートからは、対象コインの価格やレートと期間などを一目で確認することができます。折れ線チャートでは様々な種類の通貨ペアが表示可能であり、1日・1週間・1カ月・1年の4種類の表示期間があります。
簡易チャートは長期的にも価格がみやすいため、詳細なテクニカル分析などを行わない初心者や、長期保有したいトレーダーには利用しやすいでしょう。
儲かるためには情報収集やチャート分析も活用を
リップル(XRP)で儲かるためには、ニュースなどの情報収集能力やチャートの分析能力、売買のタイミングを読むスキルなどがポイントとなるでしょう。また、取引をする上では、他のトレーダーの動向や、価格の乱降下に左右されないメンタルの強さも必要でしょう。
リップル(XRP)は多くの企業と提携していることもあり、世界中のトレーダーからも注目を集めています。2018年には一旦価格は落ちつきましたが、再び価格が上昇する可能性も秘めている暗号資産だといえます。
価格が高騰してしまう前の安い時に購入し、価格が上昇して高い時に売却することが、暗号資産で儲かるためには大切なポイントです。損失を出さないためにも、リップル(XRP)の基本的な特性や、取引所の利用方法などは知っておくことが大切です。
あらかじめ勉強しておくことでスムーズにリップル(XRP)を取引することができ、売買のタイミングを損なうことなく購入や送金などを行える可能性が高まります。しっかりと知識を得て、納得のいく取引をするようにしましょう。