「モナコインは投資以外にも使えるの?」 「モナコインには実用性があるの?」 せっかく購入したモナコイン(Monacoin/MONA)を、投資以外にも便利に賢く活用したいと考えている人は多いのではないでしょうか。 現在、モナコインには国内で4つの使い道があります。 ①オンライン決済に使う ②飲食店や小売店などの実店舗での支払いに使う ③オンライン上の投げ銭として使う ④積立投資に使う このようにさまざまな使い方ができる暗号資産(仮想通貨)は珍しく、モナコインの決済スピードが独自の進化を後押ししているのです。 この記事では モナコインの4つの使い道 モナコインが利用できる場所や店舗 など、モナコインは具体的にどのように活用できるのか詳しく説明します。 この記事を読めばモナコインがどのように使えるのか把握でき、賢く活用できるようになるはずです。 ぜひ、モナコインならではの実用性を最大限に活かして、モナコインでの取引を楽しみましょう。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 モナコインの4つの使い道 ①オンライン決済に利用する ②飲食店や小売店など実店舗での支払いに利用する ③投げ銭に使う ④積立投資に使う モナコインがさまざまな使い方をされる3つの理由 決済スピードが速い webサービスとの縁が深い 国内の大手取引所で扱いがある モナコインを使うときの注意点 モナコインを積極的に使うならモバイルウォレットを利用する 入金、送金手数料が発生することを忘れない 価格変動は常にチェックする モナコインは今後も実用化が進む モナコイン決済により実用化が進む 今後、多くの取引所に上場する可能性がある 強みを活かした独自の発展が期待される まとめ モナコインの4つの使い道 冒頭でご紹介したように、モナコインは4つの使い道があります。 早速、どのように利用できるのか見てみましょう。 ①オンライン決済に利用する オンラインで買い物をしたときに、モナコインで支払えるオンラインショップが登場し始めています。 「ビットコインとモナコインの決済可能」というパターンが多く、暗号資産の代表格であるビットコイン同等の扱いやすさや信頼感を得ていることが分かります。 最近では、モナコインとビットコインで手軽に決済ができるシステム「ZaifPayment」も登場し、オンライン上でのモナコイン決済を後押ししています。 決済ページに用意されている専用URLをクリックすることで、手軽にモナコイン支払いができる仕組みです。 導入店舗一覧は公開されていませんが、決済手数料無料のサービスなので今後登録店舗が増えれば、モナコイン決済ができる店舗もさらに増加するでしょう。 【2020年5月現在モナコインが利用できるオンラインショップ】 店舗名 取り扱い商品 URL ビットコインモール 電気機器・アウトドア、キッチン、ホビー用品など https://bitcoinmall.jp/ コインギフト ギフト券 https://coingift.jp/ ②飲食店や小売店など実店舗での支払いに利用する モナコインは現金と同じように、実店舗での支払いにも活用できます。実店舗で利用するときには「モナ払い」と呼ばれることも。 出典:MONAMAP 2020年5月現在、モナコインが使えるMONAMAPに登録されている店舗は55店舗。上記のマップのように飲食店から宿泊施設、病院や小売業など幅広いサービスで利用できます。 また、コミックマーケットでもモナコイン支払いに対応しているブースが登場しており、現金を持ち歩くことが面倒な場合やお釣りの用意が難しい場合の決済方法としても注目を集めているようです。 【MONAMAP掲載店舗ではモナコイン支払いができるか確認を】 MONAMAPは、一般の人がモナコインを利用できる店舗をまとめたマップです。 現在もモナコインが利用できるか確認が取れていないので、利用前には店舗に連絡をしてモナコイン決済ができるかどうか確認をするようにしましょう。 ③投げ銭に使う モナコインを象徴する使い方と言えば、オンライン上での投げ銭です。 モナコインが誕生した当初から「tipmona」(2019年9月でサービス終了)や「AskMona」(2020年9月でサービス終了予定※現在はAskMona 3.0として運営)といったサービスが開始され、気に入ったクリエイターや賛同する意見の発言者にモナコインを送金するコミュニケーションが行われていました。 現在、モナコインでの投げ銭ができるのは「AskMona 3.0」と「monappy」となっており、ブログや配信、絵画、意見などに投げ銭をすることが可能です。 投げ銭文化は、従来は大道芸人やストリートミュージシャンなど実際に目の前にいる人に向けてのものでしたが、モナコインの登場によって、オンライン上で不特定多数の人を対象とした投げ銭文化が確立されたのです。 「0.00114114(イイヨイイヨ)MONA」や「0.004649(ヨロシク)MONA」など、語呂合わせのモナコインを送金しコミュニケーションを図ることで、モナコイン文化の構築やモナコインファンの獲得にも一役買っています。 一度モナコインを使い投げ銭をしてみたいという人は、「AskMona 3.0」か「monappy」を利用してみましょう。 2020年8月現在モナコインが利用できる投げ銭サイト サイト名 サイトの特徴 サイトのURL monappy オンラインウォレット兼ポータルサイト。ゲーム配信やブログ、お絵かき、写真などに投げ銭ができる。 https://monappy.jp/ AskMona 3.0 掲示板の書き込みや質問、回答に対し、モナコインを投げ銭できる。 https://web3.askmona.org/ ④積立投資に使う モナコインを始め、暗号資産を積立投資に使えるサービスが登場し始めています。毎月定額の暗号資産を購入しコツコツ積立ができるため、モナコインを資産として持てるところが特徴です。 複数の暗号資産を組み合わせて運用する商品や少額から積立できる商品などもあり、暗号資産の知識が少なくても運用しやすくなっています。 株や国債、不動産などの資産と同じように、将来を見据えた投資対象として暗号資産が扱われるようになってきていると言えるでしょう。 暗号資産積立を始める前に知っておきたいメリットと注意点 Coincheck モナコインがさまざまな使い方をされる3つの理由 モナコインがさまざまな使われ方をするのには3つの理由があります。 ①Segwitを実装していて決済スピードが速い ②webサービスと縁が深く根強いファンがいる ③国内大手の暗号資産取引サービスで扱われている モナコインの使い方とどのような関係性があるのかご紹介します。 決済スピードが速い モナコインは、世界で初めて「Segwit」を実装した暗号資産です。処理速度が速く、決済に時間がかからないので実用性が高い暗号資産として注目されています。 多くの暗号資産はビットコインを手本にしているため、ビットコインと同じような設計となっています。ビットコインにはブロックチェーンと呼ばれる技術が採用されていますが、取引が増えるに連れてデータ容量が足りず、処理能力が下がるという問題が出てきました。 それを払拭したのがSegwitです。ブロックチェーンのブロック内では個々の取引記録の他に電子署名も管理していましたが、Segwitでは電子署名を別の領域で管理することで負荷を減らし処理できるデータ量と決済スピードを向上させることに成功。 ビットコインと同じような設計の暗号資産が抱えていた問題を改善していることから、実用的で決済にも安心して使えるという印象を与えました。 決済可能通貨としてビットコインと並びモナコインが指名されるのも、構造上扱いやすいという信頼感があるからでしょう。 モナコイン(Monacoin/MONA)とは?日本生まれの暗号資産の特徴や今後の将来性を解説 Coincheck webサービスとの縁が深い モナコインは2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)内から誕生した暗号資産で、もともとwebサービスと縁が深い特殊な暗号資産です。 誕生当初から「もっとモナコインを盛り上げよう」という動きや根強いファンコミュニティがあり、モナコインを積極的に導入しているサービスや実店舗、コミックマーケットでの導入を後押しする動きがありました。 モナコインから誕生した投げ銭文化も、モナコインを利用しコミュニティを盛り上げたいという気持ちの表れでしょう。 このように、モナコインの発展と成長を楽しむファンがいるからこそ、他の暗号資産よりも実用化が進んでいると考えられます。 国内大手の暗号資産取引サービスで扱いがある モナコインを使える場所が増えてもモナコイン自体が購入できなければ普及しにくいですが、国内大手の暗号資産取引サービスでの扱いが増えています。 Coincheckをはじめとする国内大手の暗号資産取引サービスでも取り扱われているので、誰でも手軽にモナコインを購入し、取引することができます。 モナコインが流通する仕組みが整い始めているところも、決済方法として選ばれる理由の一つでしょう。 Coincheckでのモナコイン購入方法はこちら モナコイン(Monacoin/MONA)購入方法・買い方・口座開設の流れを解説 Coincheck モナコインを使うときの注意点 モナコインを賢く活用するには、モナコインの価値や携帯方法、手数料の3点はチェックしておきたいポイントです。 損をしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。 モナコインを積極的に使うならモバイルウォレットを利用する ウォレットはモナコイン用の財布のような役割を果たしてくれるので、厳重な環境下で管理をしながら必要なときに送金ができます。 ディスクトップ型やハードウェア型、モバイル型などさまざまな形態がありますが、モナコインでの決済や決済後の管理、残高確認を頻繫に行いたいならモバイルウォレットを活用するといいでしょう。 スマートフォンやタブレット用のモバイルウォレットを選べば、どこでも決済がしやすくなりモナコインを実用的に使えるようになります。 また、モバイルウォレットによっては随時チャートチェックやモナコインのニュースなどを把握できるものもあり、情報確認をしながら使えるメリットも。 モナコインを有効活用するために、保管方法選びにもこだわってみてください。 暗号資産のウォレットとは?特徴や種類は? Coincheck 入金、送金手数料が発生することを忘れない 購入したモナコインを取引所などからウォレットに移行する場合には、手数料が発生します。銀行口座から必要なお金を引き出し、お財布に入れる場合と同じ仕組みです。 手数料は取引所により異なるため、取引前に確認しておくのがおすすめ。手数料無料と記載されている場合でも、手数料を含んだ購入価格を提示しているケースもあります。 「使用する分だけウォレットに移行しよう」と頻繫に移行をしていると手数料がかさんでしまう場合があるので、利用する金額と手数料を照らし合わせながら計画的に移行するようにしましょう。 参考: 暗号資産交換業者が解説!4種類ある暗号資産手数料について 価格変動は常にチェックする 出典:Coincheck 上記は、モナコインの2020年2月9日から5月9日までのチャートです。このチャートを見ると一目瞭然ですが、モナコインの価値は日々変動しています。 2月18日の終値は296.52円だったのに対し、1ヶ月後の3月18日の終値は116.67円と100円以上下落。短い期間でも暗号資産を取り巻く環境の変化や世界情勢に合わせて、1MONAの価値は大きく変わります。 そのため、モナコインを買い物や積立投資、投げ銭等で使用したい場合は常に価格変動に目を向けておかないと、損をしてしまう可能性が。 チャートは取引所のサイトやウォレットから確認できるため、モナコインが常にどのような状況にあるのか把握しながら活用しましょう。 モナコインは今後も実用化が進む モナコインは今後実用化が進むにつれ、より一層利用人口が増えていくことが予想されています。今よりも使える店舗や使い道が広がる未来が訪れることも、充分考えられるでしょう。 そこで、最後にモナコインが今後より使われるようになる主な理由を具体的にご紹介します。 モナコイン決済により実用化が進む 第1章「モナコインの4つの使い道」で紹介したように、モナコインはオンラインや店舗、投げ銭などさまざまな決済に利用されています。 これは、モナコインの処理速度の速さが信頼を得ているからです。 モナコインの発行枚数は1億512万枚と、ビットコインの2,100万枚、ライトコインの8,400万枚と比べて圧倒的に多く、決済手段として流通し使えることを後押ししています。 今後、モナコイン決済ができる店舗が増えることで実用化が進めばモナコインの知名度も上がり、需要も高まると考えられます。 今後、多くの取引所に上場する可能性がある モナコインは国内大手の暗号資産取引サービスで扱われるようになってきましたが、今後さらに国内外の業者で取り扱いが拡大していく可能性があります。 モナコインは国内で23の暗号資産しか選ばれていないホワイトリストに入っている暗号資産です(2020年2月時点)。ホワイトリストに入っている暗号資産は、改正資金決済法で定められた方法に従い、金融庁の登録を受けた暗号資産交換業者で扱っている暗号資産を指します。 認可された国内取引所で扱われている暗号資産は安全性や信頼性が高いとみなされるので、まだ扱いのない取引所でもモナコインの取引を検討するケースが考えられます。 また、2019年5月31日にCoincheckがモナコインの取り扱いを開始することを発表したところ下記のチャートのように価格が高騰したため、新たな取引所で取引を開始するのは価値が上がるチャンスになる可能性も。 出典:BTCFX 国内取引での実績を積み、海外でも上場が進めば取引人口が増えると予想され、まだまだ発展の期待が持てる暗号資産だと言えるでしょう。 暗号資産のホワイトリストとは?定義と最新ホワイトリスト一覧 Coincheck 強みを活かした独自の発展が期待される モナコインは誕生当初から根強いファンがいて、webサービスや掲示板と連携しながら独自の発展をしてきました。 今後もwebサービスやオンラインゲームなどの決済通貨として普及していけば、モナコインの必要性や価値は上がっていくと考えられます。 これも2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)から誕生し、現在も根強いファンが存在するモナコイン 独自の可能性といえます。 モナコイン(Monacoin/MONA)の今後は期待できる?将来性はある?特徴から解説 Coincheck モナコインの使い道4選のまとめ いかがでしたか? モナコインがどのように使えるのか把握でき、その背景や今後の動向も理解した上でどのように活用していこうか検討できるようになったかと思います。 最後に、この記事の内容をまとめてみると ◎モナコインの使い道は次の4つ オンライン上の投げ銭として使う 飲食店や小売店などの実店舗での支払いに使う オンライン決済で使う 資産運用のための積立投資に使う ◎モナコインがさまざまな使われ方をする理由は次の3つ 世界で初めて「Segwit」を実装した暗号資産で、決済スピードが速い 2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)から誕生した暗号資産で、webサービスを中心に発展し根強いファンがいる 国内大手の取引サービスで扱っているので購入しやすい ◎モナコインを使うときの注意点は次の3つ モバイルウォレットを活用し、どこでも決済できるようにする 入金や送金に手数料がかかるので、利用方法を工夫する 値動きがあることを忘れずに、チャートを常にチェックする 最後にモナコインが今後使われるようになる理由は次の3つ モナコイン決済の実用化が進めば、価値や知名度が上がる可能性がある 今後多くの取引所で扱われるようになれば、信頼感や知名度が上がる 今までと同じように独自の発展ルートでさらにファンを増やしていく可能性がある モナコインを賢く利用しながら、モナコインを取り巻く環境や文化が楽しめることを願っています。
「モナコインの次の半減期っていつ?」 モナコイン(Monacoin/MONA)を買い増ししたい、または保有しているモナコインをベストなタイミングで売却したいと考えている方にとって、モナコインの半減期は気になるポイントかと思います。 結論からお伝えすると、現状のペースであればモナコインの次の半減期は「2020年9月9日午前中」になる見込みです。 この記事では、半減期に関する詳細情報と、半減期に向けて何をすべきなのかについて解説します。 モナコインの半減期が近くまで迫る今、できるだけ早く手を打つことが大切です。 半減期前後の動向をしっかり予測し、事前に適切な対策をしておけば、利益を出したり、または損を最小限に抑えたりすることが可能だからです。では、さっそく見ていきましょう。 また、半減期後のモナコイン価格について気になる方は「半減期後のモナコインはどうなる?」を読んでみてください。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 モナコインの半減期とは?仕組みを解説 そもそもモナコインとは? 半減期とはマイニング報酬が半分になるタイミング 半減期の役割は発行量のコントロール 投資家が半減期に注目すべき理由 次のモナコインの半減期は2020年9月9日頃になる予測 モナコインの半減期周期は約3年半(1,051,200ブロック) モナコインの前回の半減期は2017年7月16日 モナコイン半減期で相場への影響は? 前回の半減期前は価格が上昇 今回も希少性が高まり価格上昇の可能性あり コミケ・オリンピック中止により高騰の期待は薄い モナコイン半減期に向けてやるべきこと 半減期の数ヶ月前から値動きを細かくチェックする 価格が上がった場合・下がった場合の行動を決めておく 半減期後のモナコインはどうなる? 価格変動を繰り返しながら上昇の兆しあり 使用できる場所は徐々に増えている コミケで使えるようになれば需要が高まる可能性あり まとめ モナコインの半減期とは?仕組みを解説 モナコイン半減期の時期や対策についてお伝えする前に、「モナコイン半減期の基礎知識」をお伝えします。 「半減期に向けて、何をするべきか」を考える上で、基礎を理解していることが重要になるためです。 もう十分に理解できているという方は、この章は飛ばして、次の『2. 次のモナコインの半減期は2020年9月頃になる予測 』からお読みください。 そもそもモナコインとは? モナコインとは、日本で初めて生まれた仮想通貨です。 2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の掲示板上でアイデアが生まれ、2ちゃんねるのアスキーアート「モナー」をモチーフにしています。 モナコインは、以下の特徴を持つユニークなコインといえます。 世界で初めてSegwit(セグウィット)を採用し、多くのデータを短時間で処理することが可能 海外送金、ネットショップ、投げ銭などさまざまな形で使われる珍しい存在の通貨 2ちゃんねる(現5ちゃんねる)発祥であり、モナコインを盛り上げるコミュニティが存在する モナコイン(Monacoin/MONA)とは?日本生まれの仮想通貨の特徴や今後の将来性を解説 Coincheck 半減期とはマイニング報酬が半分になるタイミング ユニークな特徴を持つモナコインですが、「モナコインの半減期」とはマイニング報酬が半分になるタイミングのことです。 モナコインには、特定の発行者や管理者はいません。ユーザーがモナコインのマイニング(採掘)を行う、非中央集権型の仮想通貨です。 マイニングによって新しいブロックを生成したユーザーには、報酬としてモナコインが支払われます。 このマイニングの報酬として支払われるモナコインが半分になることを「半減期」といいます。 具体的には、モナコインのマイニング報酬は、最初は1ブロック生成するごとに「50MONA」でした。 それが1回目の半減期で25MONAになり、2回目の半減期で12.5MONAになり、3回目の半減期で6.25MONAとなり…と減っていき、最終的には限りなくゼロに近づいていきます。 半減期の役割は発行量のコントロール このように半減期が設けられている理由は、モナコインの発行量をコントロールするためです。 モナコインには1億512万MONAという発行上限数が定められています。もし半減期がなければ、マイニングが急速に進み、早い時期に発行上限に到達してしまうかもしれません。 世の中の需要を上回る量が流通すればインフレとなります。インフレとなればモナコインの価値が下がるリスクがあり、モナコインにとってネガティブな状況になります。 そこで、モナコインの発行スピードをゆるやかにコントロールするために、半減期が設けられているというわけです。 投資家が半減期に注目すべき理由 半減期は、マイニングを行っていない投資家にとっても、注目すべきタイミングとなります。それは「半減期の前に仮想通貨の価格が上がる」ケースが多いためです。 その理由としては、「半減期を迎える=発行上限が近づいた」ことを示しているので、希少性の高まりを期待して購入する人が増えることが挙げられます。 これは、店頭で販売されている商品でも、「残りわずか!」と言われると、途端に買いたくなる心理に似ています。 例としてビットコイン(BTC)の前回の半減期の状況を見てみましょう。2016年7月10日に半減期を迎えましたが、このときの相場は以下の通りでした。 6月初旬〜月末まで:価格が上昇 7月以降:上下を繰り返しつつ全体的に下降して安定 つまり、2016年7月の半減期では、予測される時期の1ヶ月ほど前に値上げのピークが来て、その後、徐々に値を下げていることがわかります。 さらに詳しく半減期について学びたい方は、以下のページも参考にしてみてください。 仮想通貨の漫画【第10話】ビットコインの半減期とは? Coincheck ビットコインに半減期がある理由と半減期が近い仮想通貨一覧を解説 Coincheck 次のモナコインの半減期は2020年9月9日頃になる予測 本章では「モナコインの次回の半減期」について、具体的に見ていきます。 冒頭でも触れた通り、モナコインが次の半減期を迎える時期は2020年9月9日頃の見込みです。その背景を解説します。 モナコインの半減期周期は約3年半(1,051,200ブロック) モナコインは「1,051,200ブロックごと」に半減期を迎える周期で設定されています。 年数への換算は、マイニングのスピード次第で変動するものの、「約3年半」が目安とされています。 モナコインの前回の半減期は2017年7月16日 モナコインの前回の半減期は2017年7月16日でした。 ちょうど3年半後の日付は2021年1月13日。しかし、今はこれより早いペースでマイニングが進んでいるため、注意が必要です。 最新データでは、2020年9月9日に半減期を迎える見込みとなっています。 出典:モナコイン情報サイト 最終更新:2020-09-08-15:05 ※すべて日本時間です 半減期の正確な時期は、マイニングのペースで前後します。最新情報はカウントダウンページを小まめにチェックしましょう。 モナコイン半減期で相場への影響は? 2020年9月に予想されるモナコインの半減期。相場への影響はどうなるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。 前回の半減期前は価格が上昇 まず、前回の半減期前後の相場を確認します。 2017年7月16日に半減期を迎えましたが、その前後のチャートは以下の通りです。 出典:CoinMarketCap 約3ヶ月前の4月半ば頃から値が上がり始め、2週間前の7月初旬にピークを迎え、その後いったん値を上げてから徐々に下落していったことがわかります。 今回も希少性が高まり価格上昇の可能性あり 2回目となる今回の半減期も、希少性が高まり価格上昇の可能性は十分にあります。 ただ、前回と異なり気になるのは、新型コロナウイルスの影響ではないでしょうか。 そこで、コロナ渦のまっただ中である2020年5月11日(日本時間5月12日)に3回目の半減期を迎えたビットコイン(BTC)の例を見てみましょう。 出典:CoinMarketCap 3月11日のWHOによる新型コロナウイルス感染症パンデミック宣言を受けて、3月12日に世界同時株安となりました。ビットコインも急落しています。 しかしその後、半減期に向けて価格は上昇したことがわかります。 コミケ・オリンピック中止により高騰の期待は薄い 当初は「モナコインの半減期と、コミケやオリンピックの時期が重なることで、急騰もあり得るのでは?」と見立てる人もいました。 残念ながら、両方とも中止になりましたので、大きく値が跳ね上がる可能性は低いでしょう。しかし、急騰の可能性は薄くなりましたが、しっかり準備すべきことには変わりありません。 具体的にやるべきことは、次の章をご覧ください。 モナコイン半減期に向けてやるべきこと モナコインの半減期に向けて、具体的に何をしたら良いのでしょうか。しっかりと見極めて、早めに準備しておきましょう。 半減期の数ヶ月前から値動きを細かくチェックする 半減期に関連する価格の変動は、半減期の数ヶ月前から始まる可能性があります。 次回のモナコインの半減期が2020年9月だとすると、2020年6月〜7月から気を付けて見ておく必要があります。 仮に、前回とまったく同じ値動きで2020年9月3日に半減期を迎えた場合、以下の通りとなります。 参考:CoinMarketCap 2020年6月から徐々に値が上がり始めることも予想され、買うと決めたならできるだけ早く買っておいた方が良いでしょう。 価格が上がった場合・下がった場合の行動を決めておく すでにモナコインを保有している人は、価格が上がった場合・下がった場合の行動をあらかじめ決めておきましょう。 半減期の前後には、大きな価格変動が起きる可能性があります。先にどうするか決めておけば、慌てずに適切な対処ができるでしょう。 価格が●円を上回ったら利益確定(利確)する 価格が●円を下回ったら損切りする と、ルールを決めておくようにします。 その上で、価格が●円を上回ったら(または●円を下回ったら)価格アラートを受け取る設定をしておくと、素早く対応できるのでおすすめです。 半減期後のモナコインはどうなる? 最後に、半減期を迎えた後のモナコインはどうなっていくのか、今後の将来性について、見ていきましょう。 価格変動を繰り返しながら上昇の兆しあり まず、2019年1月〜2020年5月のチャートを見てみましょう。 出典:CoinMarketCap 他の仮想通貨と同様に価格の変動を繰り返しながらも、2020年5月以降は値が上がっていく可能性も考えられます。 ※画像は2020年5月現在のモナコインのチャート。最新情報が知りたい方は出典のCoinMarketCapからチェックすることができます。 使用できる場所は徐々に増えている 仮想通貨は、使用できるシーンが増えるほど価値が上がりやすくなります。 日本国内で決済手段として使える仮想通貨としては、ビットコインの次に多いのがモナコインであるといわれています。 今後も使用できるシーンが増えれば、モナコインの知名度が上がり、保有する人が増えていくでしょう。 モナコイン(Monacoin/MONA)の使い道4選!今後どう使われるか動向を解説 Coincheck コミケで使えるようになれば需要が高まる可能性あり 2ちゃんねる(現5ちゃんねる)から誕生したモナコインは、ネット文化やアニメ・漫画ファンとのつながりが強いのが特徴です。 クリエイターへの「投げ銭文化」を根付かせたのも、モナコインです。 そこで注目されるのが「コミケ(コミックマーケット)」での導入。経済効果100億円以上ともいわれるコミケで使えるようになれば、モナコインの需要は大幅に高まることが予想されます。 コミケ開催時期の前には、モナコイン関連の情報がないか、念入りにチェックしておきましょう。 そして、今後のモナコインの将来性について知りたい方は以下の記事を必ずチェックしておきましょう。 モナコイン(MONA)の今後は明るい?将来性に期待が持てる5つの理由 Coincheck まとめ モナコインの次回の半減期は、2020年9月頃になる見込みです。 前回2017年7月の半減期と同じ値動きと仮定すると、6月頃から価格が上昇する可能性があります。それぞれどう対応するかを決め、早めに行動していきましょう。 具体的には、以下の準備をしておくことをおすすめします。 買い増しすると決めた人はできるだけ早く買う モナコインを保有している人は価格が変動したときにどうするか決めておく(価格アラートを設定しておく) モナコインの将来性が期待できる要素としては、次の3つが挙げられます。 価格変動を繰り返しながら上昇の兆しあり 使用できる場所は徐々に増えている コミケで使えるようになれば需要が高まる可能性あり 2ちゃんねる(現5ちゃんねる)発祥で「モナー」がモチーフになっていることから、愛着を感じる人も多いモナコイン。3年半に1度の半減期を、万全の体制で迎えましょう。
「ビットコインキャッシュの未来は明るいの?」 「ビットコインキャッシュの今後の動向が気になる!」 2017年に誕生し、じわじわと知名度を上げているビットコインキャッシュの今後はどうなるのか、気になりますよね。 そこで、この記事では をメインに、ビットコインキャッシュの基本的な特徴や、ビットコインとの違いや購入方法などの基本も解説していきます! この記事を読めば、今後のビットコインキャッシュの動向が把握でき、購入や取引のタイミングを図るのに役立てられるようになります。 ビットコインキャッシュの今後は明るいのか?気になる疑問を解決して、今後の取引に活かしましょう。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 ビットコインキャッシュ(BCH)の未来は明るい?今後を左右する5つのポイント 1.決済サービスでの使用が増えれば知名度が上がる 2.機能や仕様でアップデートで使いやすくなる可能性がある 3.海外でビットコインキャッシュ(BCH)を基軸通貨とする取引所が増える可能性がある 4.国内の新規取引所に上場する可能性がある 5.AIの活用で暗号資産取引がしやすくなる ビットコインキャッシュ(BCH)の2020年~2021年を占う3つのポイント 1.2020年4月に半減期を迎え今後の動きに注目 2.暗号資産を取り巻く法整備もチェックする 3.ビットコインキャッシュ(BCH)の知名度が上がるタイミングに注目する そもそもビットコインキャッシュ(BCH)とは ブロック容量を拡大してスケーラビリティ問題を解決を図る 新たなマイニング難易度調整システムを導入 ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の違い 処理速度が遅くなるスケーラビリティ問題 マイニングについて 送金手数料について ビットコイン(BTC)のスケーラビリティ問題を解決するための2つの方法 1. ブロックに書き込むデータを圧縮して容量を軽くする 2. ブロックの容量そのものを拡大する ビットコインキャッシュ(BCH)の今後・将来性についてのまとめ ビットコインキャッシュ(BCH)の未来は明るい?今後を左右する5つのポイント ビットコインキャッシュは、2017年にビットコインから分裂をして誕生した暗号資産(仮想通貨)です。 通貨名 ビットコインキャッシュ 通貨単位 BCH 誕生 2017年 価格(2022年3月2日時点) 約3万8,000円 時価総額(2022年3月2日時点) 約7,200億円(26位) 発行上限枚数 2,100万枚 コンセンサスアルゴリズム PoW(Proof of Work) ホワイトペーパー https://bch.info/bitcoin.pdf 公式サイト bch.info ビットコインキャッシュはまだまだ発展途中の暗号資産なので、市場拡大や性能のアップデートにより需要が高まる可能性は充分考えられます。 ここではビットコインキャッシュの未来を左右する5つのポイントをご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。 1.決済サービスでの使用が増えれば知名度が上がる 投資目的だけでなく、店舗での買い物やオンライン決済にビットコインキャッシュを利用できるよう実用化が進めば、知名度が上がり取引をする人口が増えるのではと考えられています。 そもそもビットコインキャッシュは、ビットコインの欠点を改善するために誕生した暗号資産です。ビットコインより処理速度が速く、データを処理するブロック容量が大きくなっているため、短時間での決済が叶い実用的に使えるようになっています。 また、ビットコインと比べて送金手数料も安いので、日常的に使っても負担が少ないという特徴もあり実用化に期待が寄せられている一面も。 現在、暗号資産店舗決済アプリ「BITPointPay」を使った決済やビットコインキャッシュ払いができる飲食店や小売店、美容院などで使用することができます。 今後利用できる決済サービスや店舗が増えれば、実用性の高い暗号資産として注目を集めるでしょう。 ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)とは?特徴やビットコインとの違いを徹底解説 Coincheck 2.機能や仕様でアップデートで使いやすくなる可能性がある ビットコインキャッシュはブロックチェーンの仕様や仕様を変更するハードフォークを繰り返しており、社会情勢に合わせた臨機応変な対応や機能の向上が期待できます。 2020年5月にも、機能や仕様をアップデートするハードフォークを実施。今後も状況をみながらハードフォークが繰り返されることで、より使いやすい暗号資産へと発展する可能性があるでしょう。 ハードフォーク前には需要の増加を予想し価格が上昇しやすいという特徴もあり、将来性がある暗号資産として注目されることで知名度上がることは充分考えられます。 初心者でもわかる暗号資産のハードフォークとは?特徴を徹底解説 Coincheck 3.海外でビットコインキャッシュ(BCH)を基軸通貨とする取引所が増える可能性がある 基軸通貨は、取引所の基準となる通貨です。法定通貨で言えば日本は円、アメリカはドルと取引を主導する通貨を指します。 多くの取引所はビットコインを基軸通貨としていますが海外の一部の取引所ではビットコインキャッシュを基軸通貨として採用しており、ビットコインキャッシュの将来性や需要を見込んでいる動きもあります。 今後、基軸通貨としての取り扱いが増えれば取引人口が増え、価格も上昇すると考えられています。 4.国内の新規取引所に上場する可能性がある ビットコインキャッシュは、今後国内の取引所でも新規上場する可能性があります。 ビットコインから分裂し誕生した暗号資産は、ビットコインキャッシュ以外にも「ビットコインSV」や「ビットコインダイヤモンド」がありますが、ホワイトリストに入っているのはビットコインキャッシュのみです。(※2020年5月現在) ホワイトリストに入っている暗号資産は、一定の審査を通貨しているので安全性や信頼性が高いと考えられており、取引所が新しく取り扱ってみようと検討することが考えられます。 暗号資産は新しい取引所に上場すると注目度が上がり、価格が上昇する傾向があります。2020年5月時点で金融庁に登録している12の取引所で扱われているので、今後も拡大することが期待されています。 参考:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」 5.AIの活用で暗号資産取引がしやすくなる 今後、ビットコインキャッシュを始め暗号資産の予想や取引にAIが活用され、より取引がしやすくなると考えられています。 AIを活用した暗号資産の自動売買プラットフォーム「QUOREA」では、膨大なデータと現在の状況からAIが高度な投資判断をすることが可能。 その他にも、取引での疑問点や不安点をAIが回答してくれる取引所も登場しています。 今まで予想の立てづらさや取引サービスの利用しにくさという問題点があった暗号資産ですが、AIの活用で取引しやすくなれば需要や注目度も高まるでしょう。 Coincheckの無料登録はこちら ビットコインキャッシュ(BCH)の2020年~2021年を占う3つのポイント ビットコインキャッシュは2020年4月に半減期を迎え、ここからの動きが注目されるところです。 そこで、ここでは2020年から2021年までの動きを把握するために知っておきたいポイントを3つご紹介します。今後の予想や取引に役立ててみてください。 1.2020年4月に半減期を迎え今後の動きに注目 ビットコインキャッシュは2020年4月に初めての半減期を迎えました。 半減期とはマイニング報酬が半分にして、発行量を調整するタイミングのこと。半減期が起こった年は注目度が高まるため、価格変動が起こりやすいと言われています。 出典:CoinMarketCap 過去のアルトコインの半減期を振り返っても、半減期後も引き続き価格変動が起こっていることがほとんど。 半減期は暗号資産の一大イベントだと捉えられることもあるので、今後の値動きにも注目してみましょう。 2.暗号資産を取り巻く法整備もチェックする ビットコインキャッシュを始め暗号資産はまだまだ発展途中で、日々環境が変化していきます。 国内では、2020年5月1日に改正資金決済法が施行されました。この改正では、取引所の申請方法や顧客情報管理の整備、広告の表示方法や禁止行為などが明文化され、暗号資産が安心して取引できる環境が整ってきています。 一方で、国外では中国人民銀行が上海での暗号資産取引を取り締まる新たな規制を始めたとの情報もあり、暗号資産を規制する動きが強まっている地域もあります。 暗号資産を取り巻く環境が変わると、注目度や需要、価格変動が起こる可能性があるので、変化を見逃さないことが大切です。 参考:金融庁「令和元年資金決済法等改正に係る政令・内閣府令案等に対するパブリックコメントの結果等について」 金融庁「暗号資産交換業者に関する内閣府令等の一部を改正する内閣府令」 3.ビットコインキャッシュ(BCH)の知名度が上がるタイミングに注目する 第1章「ビットコインキャッシュの未来は明るい?今後を左右する5つの背景」でもご紹介したように、ビットコインキャッシュは「性能アップ」「市場の拡大」という2つのタイミングで注目度や需要が高まる可能性があります。 具体的には ビットコインキャッシュが使える企業や店舗が増えて実用化が進む新たな取引所に上場する国内外問わず基軸通貨として扱われるハードフォークを実施して使いやすくなるAIの活用など暗号資産を扱う環境が整う ということが考えられます。 このような局面を見逃さないためにも、ビットコインキャッシュや暗号資産にかかわる情報をチェックし、動きがあった場合には値動きも確認するようにしましょう。 ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)購入方法・買い方・口座開設・取引方法を解説 Coincheck Coincheckの無料登録はこちら そもそもビットコインキャッシュ(BCH)とは ビットコインキャッシュは2017年8月ビットコインのバージョンアップに伴い「ハードフォーク」によって誕生しました。 ハードフォークとは、システム仕様を変更して分岐させる方法です。 初心者でもわかる暗号資産のハードフォークとは?特徴を徹底解説 Coincheck ビットコインキャッシュの基本的なシステム仕様は、ビットコインをベースにしていますが、データ容量を大きくすることで、ビットコインが抱えていた問題点の解決を図ったことが最大の特徴です。 ビットコインキャッシュは膨大な種類がある暗号資産の中で、常に上位の時価総額を誇る有力なコインになっています。 以下ではビットコインからさらに発展したしくみを備えているビットコインキャッシュについて、その特徴を改めて整理します。 ブロック容量を拡大してスケーラビリティ問題を解決を図る ビットコインでは1MBだったブロック容量を、ビットコインキャッシュBCHは8MBに拡大。これにより、ビットコインが抱えていたスケーラビリティ問題を解決しました。 そのため、取引スピードが落ちる心配もなく、海外送金などで強みを発揮します。2018年5月には、ブロックチェーンの仕様をアップデーデートしたハードフォークを行い、32MBに容量が拡大されています。 新たなマイニング難易度調整システムを導入 ビットコインキャッシュでは、取引を確定させるためにマイニング作業が必要で、スムーズな取引のためにマイニングの難度を調整するしくみとして、新たな調整システム「EDA(Emergency Difficulty Adjustment)」を導入しています。 EDAでは、取引数とマイナーと呼ばれるマイニングをする人たちが適正になるように、難度を上げ下げしながら調整するシステムです。 ビットコインキャッシュは、安定したマイニングを実現することで、スムーズな取引ができるよう設計されています。 ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の違い ビットコインキャッシュはビットコインの欠点を改善するために誕生しました。 それがビットコインキャッシュの特徴にもなっています。では、ビットコインの欠点とは何でしょうか? ビットコインキャッシュ誕生の経緯も含めて解説します。 処理速度が遅くなるスケーラビリティ問題 ビットコインには、スケーラビリティ問題が起こっていました。スケーラビリティ問題を説明する前にビットコインのしくみから説明しておきます。 ビットコインには、ブロックチェーンという技術が使われています。ブロックチェーンは、通貨の取引内容などの情報を納めた「ブロック」という塊をチェーン状につないでいくもので、ブロック内の暗号化された情報を解析・処理することで、取引が成立するしくみになっています。 マイニングについて この解析・処理作業のことを「マイニング」といいます。マイニングに対する報酬として、新たにビットコインが発行されることで、ビットコインは取引を維持しています。 ビットコインではブロックひとつに1MBの容量があてがわれていました。ところが、ビットコインの取引量が増えると、ブロック容量に対して取引データ量が多くなりすぎ、処理スピードが低下します。 すると、取引や送金がスムーズに行われず、使い勝手が悪くなってしまいます。これがスケーラビリティ問題です。 送金手数料について ビットコインキャッシュは、ビットコインに比べて送金手数料が安く抑えられるのが特徴です。 ビットコインでは、ネットワークの混雑により手数料が高騰し、一時期は一度の送金で数千円かかることもありました。 しかし、ビットコインキャッシュはネットワークの平均的な送金手数料が1円以下に抑えられており、日常的な決済に使いやすい暗号資産となっています。 ビットコイン(BTC)のスケーラビリティ問題を解決するための2つの方法 スケーラビリティ問題は、ビットコインが避けて通れない課題といえます。 暗号資産はどこの国家にも属さず、純粋に需要と供給のバランスによって価値が決められていきます。ですから、通貨への信頼や人気が増して取引量が多くなれば、それだけ価値も上がっていくのです。 しかし、取引量が多くなりすぎるとマイニングにも時間がかかり「取引の処理が遅い」「送金完了まで時間がかかる」ということになってしまいます。特に、海外送金について手数料が安く、スピーディーなのが暗号資産のメリットであるにも関わらず、これでは本末転倒です。 そこで考えられる対策は、2つあります。 1. ブロックに書き込むデータを圧縮して容量を軽くする 1つは、ブロックに書き込むデータを圧縮して、容量を軽くすること。この方法ならば、それまでのビットコインとの互換性を保ったまま、バージョンアップすることができます。 2. ブロックの容量そのものを拡大する もう1つは、ブロックの容量そのものを拡大して、より多くのデータを書き込めるように作り変えること。これがハードフォークといわれる方法です。 ただし、ハードフォークを行うと、互換性を保つことができません。それまでひとつながりで続いてきたビットコインのブロックチェーンが枝分かれして、新たなチェーンとして存続していくことになります。 この2つの方法のどちらを採用すべきか見解が分かれ、後者の方法を選択して生まれたのが、ビットコインキャッシュなのです。ビットコインキャッシュは、ビットコインとたもとを分かつ方法を選びました。 ビットコインキャッシュ(BCH)の今後・将来性についてのまとめ いかがでしたか? ビットコインキャッシュの今後の動向と直近の動きを占うポイントが把握でき、今後の取引や購入に活かせるようになったかと思います。 最後にここまでの内容をまとめてみましょう。 ビットコインキャッシュの今後を左右する背景は次の5つ ビットコインキャッシュ決済ができる店舗やサービス増えて実用化が進むと、需要や知名度が上がるハードフォークを繰り返し、今より機能や使いやすさが向上する可能性がある海外でビットコインキャッシュを基軸通貨とする取引所が増加すれば取引人口が増えて価格が上がる国内の新規取引所に上場すれば注目度が上がり、需要が増える可能性があるAIの活用が進むことで予想が立てやすくなり、暗号資産に興味を持つ人が増える可能性がある 2020年~2021年のビットコインキャッシュを占うポイントは次の3つ 2020年4月に半減期を迎えたので、今後の価格変動をチェックしておくビットコインキャッシュを始め、暗号資産を取り巻く環境が変化しているので見逃さないようになるビットコインキャッシュの知名度をアップさせるニュースや動きがあれば、価格もチェックする この記事をもとに、今後のビットコインキャッシュの動きが把握できるようになり予想や取引に活用できることを願っています。
「イーサリアムとリップルの将来性はどうなんだろう?」「ビットコイン以外の暗号資産(仮想通貨)も買ってみたい。イーサリアムとリップルなら、どっちがおすすめ?」 暗号資産はビットコインから入る人が多いですが、次のステップとして他の通貨を買いたいと考えたとき、選択肢として挙がりやすいのが「イーサリアム(Ethereum/ETH)」と「リップル(Ripple/XRP)」の2つ。 結論からお伝えするとイーサリアムもリップルも将来性が期待できる銘柄です。それぞれの暗号資産の特徴を学び、将来性を見極めた上で購入を検討してみてください。 そのための参考情報として、今回はイーサリアムとリップルの主たる特徴を解説します。実は、この2つの暗号資産は、まったく異なる顔を持っているのです。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)は両方ともに将来性に期待できる イーサリアム(ETH)の特徴 スマートコントラクトが実装されている DApps(分散型アプリケーション)の開発プラットフォームを提供している ブロック作成時間が短い 発行上限・半減期がない EEA(イーサリアム企業連合)の存在 イーサリアムの最新チャート リップル(Ripple/XRP)の特徴 リップル社が管理しマイニングを採用していない 決済スピードが速い ロックアップが発表されている 世界中の金融機関と提携している リップルの最新チャート イーサリアムとリップルの違い比較表 イーサリアムとリップルの特徴比較まとめ イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)は両方ともに将来性に期待できる それぞれの特徴を解説する前に、暗号資産全体の中で、イーサリアム(Ethereum/ETH)とリップル(Ripple/XRP)がどのような位置にいるのか、確認しておきましょう。 下の図は、暗号資産の時価総額トップ10を表示した図です。 出典:CoinMarketCap 時価総額で圧倒的な1位をひた走るビットコインは別格として、イーサリアムが2位をリップルが6位と追い掛ける形になっています。(※2022/7/22時点 ) 初めての暗号資産はビットコインを買う人が多く、次にイーサリアムやリップルにチャレンジしたいと考える人が多いのも納得の結果といえるでしょう。 このイーサリアムとリップルは、ユニークな特徴を持っています。詳しく解説してきます。 イーサリアム(ETH)の特徴 最初にイーサリアム(Ethereum/ETH)の特徴から解説します。 イーサリアムには、大きく分けて5つの際立った特徴があります。 ① スマートコントラクトが実装されている ② DApps(分散型アプリケーション)の開発プラットフォームを提供している ③ ブロック作成時間が短い ④ 発行上限・半減期がない ⑤ EEA(イーサリアム企業連合)の存在 順に見ていきましょう。 スマートコントラクトが実装されている イーサリアムの1つめの特徴は「スマートコントラクトが実装されている」ことです。 スマートコントラクトは「既存の社会システムを変えるかもしれない」と期待される技術です。それが実装されているイーサリアムへの期待も、おのずと大きくなります。 スマートコントラクトとは、ごく簡単にいえば「契約の自動化」。 ブロックチェーン上に複雑な情報を記録する仕組みを利用し、時間や手数料などのコストをかけずに、自動的に契約することが可能になります。 具体的には、ネット投票の実現や保険の支払いの自動化など、生活の中での活用を目指して実証実験が行われています。実現すればその影響力は計り知れないでしょう。 DApps(分散型アプリケーション)の開発プラットフォームを提供している 2つめの特徴は「DApps(ダップス、分散型アプリケーション)の開発プラットフォームを提供している」ことです。 イーサリアムが提供するDAppsからヒット商品が出れば、それに引っ張られる形でイーサリアムの成長も見込めます。 DAppsは、Decentralized Applicationsの略語。中央管理者やベンダーが存在しないアプリケーションのことを指します。オープンソースで提供され、仕様変更や改良は利用者の合意によって行われます。 イーサリアムは金融以外のサービスでも容易にDAppsを開発できるプラットフォームを提供しており、数多くのDAppsがイーサリアム上で開発され、さまざまなヒット商品も出ています。 一例として、ゲームの「くりぷ豚レーシングフレンズ」があります。 くりぷ豚って何? 『くりぷ豚(トン)』は、日本初のブロックチェーンゲーム(DApps)です。 およそ3京6,000兆通りのパターンがある不思議な生き物「くりぷトン」をお見合いして新しいトンを収集したり、育成して他のオーナーとレースで競いあいます。 従来のゲームとは異なる点は、イーサリアムを利用してつくられたプラットフォーム内で使われている暗号資産イーサ(Ether)を用いた事により、キャラクターやアイテムが「オーナー制」「資産性」「改ざん耐性」を持ったことです。 例えば、所持している「くりぷトン」をイーサリアムを介して、他のオーナーとトレードすることが可能です。 出典:くりぷ豚レーシングフレンズ イーサリアム上で開発されたゲームでは、ゲーム内で使用される通貨がイーサリアムであったり、プレイすることでイーサリアムを得られたりします。 これは、イーサリアムの普及に一役買っており、今後もヒット商品が出る度に、イーサリアムの認知度が上がっていくでしょう。 ブロック作成時間が短い 3つめの特徴として「ブロック作成時間が短い」ことが挙げられます。 利用者にとっては決済が早いというメリットがあるため、イーサリアム普及の強みとなります。 具体的なイーサリアムのブロック作成時間は、約12秒。ビットコインの約10分と比較すると、かなりブロック作成にかかる時間が短いことがわかります。 ブロック作成時間が短いことで、処理スピードが早くなり、スピーディーな決済が可能になっています。 発行上限・半減期がない 4つめの特徴として、イーサリアムには「発行上限・半減期」はありません。 安定した価格を維持しやすいので、暴落するリスクが少ないといえます。 他の暗号資産と比べると、例えば、ビットコイン(BTC)は2,100万枚と発行上限が決められています。また、およそ4年に1度のペースで半減期(マイニング報酬が半減するタイミング)を迎え、半減期の前後では価格が変動しやすくなります。 一方、発行上限・半減期がないイーサリアムでは、半減期による相場の影響を受けることがないので、安定した価格を維持しやすいといえます。 EEA(イーサリアム企業連合)の存在 5つめの特徴として「EEA(イーサリアム企業連合)」の存在にも注目です。 簡単にいえば、イーサリアムのバックには、強い力を持った企業が付いているということです。 EEAとは、イーサリアムの技術を開発している企業連合のことです。EEAには、マイクロソフト、インテル、トヨタ自動車の子会社TRI、三菱UFJフィナンシャル・グループなど、そうそうたる企業が参画しています。 イーサリアムにそれだけ期待が寄せられていることの証でもありますし、大企業にサポートされていることで、これからも安定的な運用の継続を見込むことができます。 イーサリアムをもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 【初心者向け】イーサリアムとは?仕組みをわかりやすく解説! Coincheck イーサリアムの最新チャート 最後に、イーサリアムのリリースから現在までのチャートを確認しておきましょう。 出典: CoinMarketCap 2017年末〜2018年初頭の暗号資産ブーム以降は価格が下落しましたが、その後は安定的な価格推移をしていることがわかります。 特に2020年以降は上昇傾向も見られ、期待をかけている人も多いと思われる状況です。 イーサリアムの今後が気になる方は、以下の記事をご覧ください。 【イーサリアム】今後はどうなる?将来性は?過去の価格推移や重要イベントを基に考察!! Coincheck Coincheckの無料登録はこちら リップル(Ripple/XRP)の特徴 次に、リップル(Ripple/XRP)の特徴を見ていきましょう。こちらも、イーサリアムに負けず劣らず、魅力的な通貨です。 ① リップル社が管理し、マイニングを採用していない ② 決済スピードが速い ③ 発行上限1,000億枚が発行済み ④ Google Venturesなどが出資し、世界中の金融機関と提携している リップル社が管理しマイニングを採用していない 1つめの特徴は「リップル社が管理している」こと。 一般ユーザーはリップルのマイニングに参加できず、リップルが許可した特定のバリデーター(承認者)だけが取引記録の追加ができます。 マイニングを採用していないため、マイニングの影響で価格が変動するリスクがありません。価格が安定していれば、その分、リップルの使い勝手は良くなり、利用者が増えていくことになります。 さらに、マイニングを採用していなメリットには以下が挙げられます・マイニングにかかるコストが不要(コンピューターなどの設備費、電気代、手数料など) ・マイナーの意図による影響がない ・管理者がいることで改良が早く、ネットワークが安定する 決済スピードが速い 2つめの特徴は「決済スピードが速い」ことです。リップルは、もともと高速な国際送金の実現を目的に開発された暗号資産です。 国際送金に利用するインフラとしての使い勝手が良いことは、リップルが普及している大きな理由の一つです。 リップル社の公式発表によれば、1件あたりの送金にかかる時間はわずか4秒ほど。ビットコイン(BTC)は1件の送金に約10分かかるといわれているのでので、その早さはダントツです。 リップルは1秒あたりで1,500件のトランザクション処理が行えるとされ、非常に処理能力の高い暗号資産であるといえます。 ロックアップが発表されている 3つめの特徴は「ロックアップが発表されている」ことです。 ロックアップが発表されていることにより、リップルは暴落の危険性が低いと考える投資家が多く、リップルの成長に寄与しています。 ここでいうロックアップとは、リップル社が保有するリップル(XRP)を、一度に大量放出しないようにすることを意味します。 リップルの発行上限枚数は1,000億枚で、すべて発行済みです(追加の発行は行わないことを、リップル社が表明しています)。 1,000億枚のうちリップル社が半分以上を保有しているのですが、これはロックアップにより、少しずつしか放出されません。 通貨が大量に放出されないことから、「リップルは急激な価格の変化は起きにくい」といえます。安定志向の人にとっては、投資しやすい通貨でしょう。 世界中の金融機関と提携している リップルが世界中の金融機関と提携していることは、今後の普及が大きく期待できる要因です。 2019年3月末時点では、国内外の100を超える銀行と提携しています。日本からは三菱UFJ銀行、みずほ銀行などのメガバンクがリップルと提携しているのです。 世界的に有名なクレジット会社であるアメリカン・エキスプレスなども、リップルの技術を利用した実証実験に関するリリースを出しています。 さらに、Google VenturesやAndreessen Horowitzなどの有名ベンチャーキャピタルが出資していることからも、期待値の高さがうかがえます。 リップルをもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 リップル(XRP)とは?初心者向けに特徴やメリット、今後の動向を簡単解説! Coincheck リップルの最新チャート 最後に、リップルの最新動向として、チャートを確認しておきましょう。 出典: CoinMarketCap 暗号資産ブームで高騰した後は値を下げていますが、2020年に入ってから上昇の兆しを見せています。 リップルの今後が気になる方は、以下の記事をご覧ください。 リップル(Ripple/XRP)の今後はどうなる?将来性について紹介 Coincheck Coincheckの無料登録はこちら イーサリアムとリップルの違い比較表 イーサリアムとリップルの特徴を見てきましたが、ここで違いを比較表にまとめておきましょう。 イーサリアムとリップルの特徴比較まとめ イーサリアムとリップルは両方とも将来性が高いといえます。 イーサリアム(ETH)の特徴は以下の通りです。 ① スマートコントラクトが実装されている ② DAppsの開発プラットフォームを提供している ③ ブロック作成時間が短い ④ 発行上限・半減期がない ⑤ EEA(イーサリアム企業連合)の存在 リップル(Ripple/XRP)の特徴は以下の通りです。 ① リップル社が管理しマイニングを採用していない ② 決済スピードが速い ③ 発行上限1,000億枚が発行済み ④ 世界中の金融機関と提携している それぞれの特徴を見定め、自分が期待できると感じる方の暗号資産を購入しましょう。将来性を考えると両方保有しておくというのも、賢い選択といえます。
「そもそもブロックチェーンって何? どういう仕組みなの?」 最近、暗号資産(仮想通貨) を始めた方や、興味をお持ちになった方の中には、そのような疑問を覚えた方もいるのではないでしょうか。 この記事で解説するブロックチェーンの特徴や仕組みを読めば、昨今暗号資産以外の分野でも注目されているブロックチェーンについて、基礎から理解することができます。 Coincheckの無料登録はこちら ブロックチェーンとは暗号資産(ビットコイン)取引の記録方式 ビットコインにおいてのブロックチェーンとはビットコイン(BTC)取引の土台となる技術で、一言で言うとビットコイン取引の記録をまとめた台帳の役割を果たしています。 トランザクションと呼ばれる取引データをブロックで管理し、それらのブロックを一つのチェーン状にして分散管理していることからブロックチェーンと呼びます。 実にシンプルな構造ですが、データの改ざんに強く、金融情報を記録しておくのに優れているため、暗号資産の取引の記録方式としてブロックチェーンが使われています。 ブロックチェーンの特徴 ブロックチェーンは「分散型台帳技術」とも呼ばれ、世界中のユーザーの端末に同じ台帳が保存されており、閲覧することができます。このことが、ビットコインをはじめとする暗号資産が「非中央集権的」といわれる理由です。 また、ブロックチェーンは高度な暗号化技術が使われているというのも、ブロックチェーンの大きな特徴です。これらの特徴からのため、これまでの帳簿では難しかったことが実現できるようになりました。 では、ブロックチェーンだからこそ実現可能になったことを、いくつかピックアップしてご紹介しましょう。 取引の信用を担保できる すべてのユーザーが同じ台帳を閲覧でき、内容を確認することができますから、取引の信用を確保することができます。つまり、「世界中のユーザーが証人」という環境下で取引できる、というわけです。 不正取引を排除できる ブロックチェーンによって、不正取引を排除できます。データの改ざんが疑われる場合には、その部分のデータを他のユーザーが保管しているデータと比較すれば、正しいかどうかがすぐにわかります。世界中のユーザーが保管しているデータを同時に改ざんすることは、現実的には不可能です。 コストを削減できる もし、暗号資産を一元管理するとしたら、保守や管理の費用などに膨大なコストがかかることになります。実際には、ブロックチェーンを活用することで暗号資産は分散管理されているため、これらのコストを削減できています。 また、ブロックチェーンをベースに取引のプロセスを構築すれば取引承認も分散されることになるので、一元管理よりも取引承認の作業負荷が軽くなります。その浮いた分のコストを、報酬としてマイナーに還元しているのです。 ブロックチェーンはどのように作られる? ブロックチェーンを知るには、まずチェーンがどのように作られ、使われるのかを知ることから始めるといいでしょう。ビットコインを例に説明していきます。 ブロックチェーンの一つひとつのブロックの中には、ビットコインの取引の記録が納められています。 例えば、「AからBへ、0.5BTCを送金した」という取引ですと、取引記録は1つだけではありません。ブロックに収まるだけの取引記録を詰めこんでひとまとめにし、特定のルールにもとづいてブロックを生成します。現金を持たないビットコインでは、この取引した記録をもとにコインの保有量を算出しています。改ざんができないよう暗号化した上でブロックにし、チェーンの最後端につながれていきます。 ブロックチェーンを暗号化するハッシュ関数 ブロックの暗号化に使われるのが、ハッシュ関数という特殊な関数です。ハッシュ関数には「入力値が少しでも違うと、出力値がまったく別のものになってしまう」という特徴があり、さらに出力値から入力値を逆算することができません。 ビットコインの場合、このハッシュ関数を利用して膨大な計算を行うことで、ブロックが正当なものとして認められ、チェーンにつなげることができます。 正しいブロックを作ってチェーンにつなげるためには、ハッシュ関数にさまざまな数値を代入して計算し続け、条件を満たす入力値(ナンス)を見つけ出さなくてはなりません。 この一連の作業が「マイニング(採掘)」であり、その作業を行う人や企業を「マイナー」と呼びます。 マイニングによって取引が記録される マイニングは複雑な計算を何度も繰り返すことになるため、高いスペックを持つPCが必要になります。マイニングに成功すると、報酬として新たにビットコインが発行され、報酬として受け取ることができます。 そのため、膨大な電力を使い、マイニングを行う企業が世界中に存在します。それだけのコストをかけても、見返りが十分に得られるからです。 なお、マイニングによる報酬の付与の仕方は「コンセンサスアルゴリズム」と呼ばれ、いくつかの方法があります。ビットコインの場合は、「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」という方式を採用しており、最も早く計算処理できた場合に報酬が与えられます。多くの暗号資産がこの方式を採り入れていますが、ほかの方法を採用している暗号資産もあります。 暗号資産(仮想通貨)のマイニングとは?仕組みと実践方法について解説 Coincheck コンセンサスアルゴリズムの主な種類は3種類 コンセンサスアルゴリズムにはPoWのほか、PoS、PoI、などが存在します。それぞれに独自の仕組みがありますので、簡単に説明しておきましょう。 1. PoW(プルーフ・オブ・ワーク) PoWでは、最も早く計算処理できた場合に報酬を得られます。ビットコインが採用していることから、この方式を採り入れている暗号資産は数多くあります。 ただし、性能の高い計算能力を備えたマシンと膨大な電力が必要になるため、コストをかけられる企業は多くないことから、マイニングの寡占化が起こる危険性を指摘されています。 2. PoS(プルーフ・オブ・ステーク) PoSは、マイナーが持っている暗号資産の量や保有期間に応じて、報酬の獲得率が上がる仕組みです。単純な「早い者勝ち」ではなくなるため、コストを軽くできるほか、大規模な設備がなくてもマイニングに参加しやすくなります。 3. PoI(プルーフ・オブ・インポータンス) PoIは、マイナーが持っている暗号資産の量や保有期間に加えて、取引量や取引回数も参照して報酬の獲得率が上がります。つまり、マイナーが暗号資産の取引にコミットしているほど、報酬を得られる可能性が高くなるわけです。 PoIは、暗号資産「ネム(XEM)」が採用している方式です。なお、ネムではマイニングにあたる作業のことを、「ハーベスト(収穫)」と呼んでいます。 Coincheckの無料登録はこちら ブロック生成の難度を調整する理由は? マイニングによってブロックを生成するには、特定条件を満たすナンスを見つけ出さなくてはなりません。そしてこの条件を変えると、マイニングの難度を調整することができます。 例えば、サイコロを1つ投げて、「5以下ならブロック生成」という条件であれば、6の目を出さなければブロックが生成されます。しかし、「2以下で生成」となると、ブロック生成の難度は大きく上がり、時間もかかるようになります。 ビットコインでは、総発行量があらかじめ決められていますが、難度調整を行わないと新規発行のペースが上がり、インフレを起こしてしまいます。そのため、10分に1個のブロックが作られるよう、常に難度調整が行われています。 ブロックチェーンの分岐とは? ひとつながりのブロックチェーンが分岐することもあります。意図的に行われる分岐としては、まずバージョンアップを目的としたもの。もうひとつは、新たな暗号資産を作るためのものです。 ビットコインでは、いずれの分岐も経験しています。それによって、「Segwit」や「P2SH」といった機能が実装され、「ビットコインキャッシュ」や「ビットコインゴールド」などの新たな暗号資産が生まれました。こうした分岐は、今後も必要に応じて行われることでしょう。 応用分野を広げるブロックチェーンの可能性 改めてブロックチェーンについておさらいしましょう。 ブロックチェーンとは 「分散型台帳技術」とも呼ばれる暗号資産取引の記録方式。 ブロックチェーンの特徴としては以下の3つが挙げられます。 1・取引の信用を担保できる ―全てのユーザーが同じ台帳を確認できるため「世界中のユーザーが証人」になる。 2・不正取引を排除できる ―世界中のユーザーのデーターを同時に改ざんするのは不可能。 3・コストを削減できる ―ブロックチェーンを活用することにより分散管理が可能。コストや作業負担が軽減。 ビットコインには欠かせない技術であるブロックチェーン。その信頼性や改ざんへの耐性などから、食品の産地偽装防止や生産・流通プロセスの透明化、さらに不動産などの契約、権利情報の記録システムなどへの応用が摸索されています。 まだ新しい技術ではありますが、その可能性はまさに無限に広がっているのです。 暗号資産交換業者のCoincheckでは、ビットコインは少額からでも購入できるのでブロックチェーンに興味のある方は、暗号資産の取引所にも触れておくと良いでしょう。
「ホットウォレットって何?」「ホットウォレットのセキュリティ対策は安全?」 暗号資産(仮想通貨)を個人で保有したい方や取引所の安全性を確認したい方はこのような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。 この記事で解説する「ホットウォレットのメリット・デメリット」と「コールドウォレットとの違い」を読むことで、ホットウォレットの必要性について理解することができます。 ぜひ最後まで読んでみてください。解説します。 目次 暗号資産取引に欠かせないホットウォレットの基礎知識 ホットウォレット3つの種類 ホットウォレットとコールドウォレットの違い ホットウォレットのメリット・デメリット ホットウォレットを用途に応じて活用しよう 暗号資産取引に欠かせないホットウォレットの基礎知識 まずはウォレットについて解説しましょう。ウォレットとは「財布」のことで、暗号資産を保管しておく場所を指します。また保存だけではなく、送金、受金の際にも必要となります。 現金の場合、少額を頻繁に出し入れするなら財布、まとまった額は銀行口座といったように保管場所を使い分けるでしょう。同じように、暗号資産のウォレットにもいくつかの種類があり、用途によって使い分けられます。 暗号資産ウォレットを大きく2つに分類すると、ネットに接続された環境にあるホットウォレット、ネットから遮断されたコールドウォレットの2種類が存在します。 ここではまずホットウォレットの種類について解説します。 ホットウォレット3つの種類 ホットウォレットには3つの種類があります。いずれもセキュリティには万全を期していますが、ハッキングの危険性などは少しずつ違いますから、用途に合わせて使い分けるといいでしょう。 ①取引所ウォレット 取引所ウォレットとは、取引所が管理しているウォレットです。暗号資産取引にはウォレットが必要不可欠ですが、ハッキングされる可能性は残ります。売買や取引を行うときは、使う分だけを一時的に取引所ウォレットに保管するといいでしょう。 ②ウェブウォレット 取引所とは関係のない、独立したサーバー上に開設されているのがウェブウォレットです。専用サイトにログインして使う形式なので、自分のPCやスマホでなくても利用することができます。ただし、セキュリティレベルは管理会社次第になるので、事前に情報を集め、どのウォレットを選ぶか慎重に見極めることが必要です。 ③ソフトウェアウォレット ソフトウェアウォレットは、PCやスマホにアプリをインストールすることで利用できます。自分のデバイスで管理することになりますから、ハッキングのリスクは下がります。使いやすさと安全性という点では、バランスのとれたウォレットといえるでしょう。 ホットウォレットとコールドウォレットの違い ホットウォレットとコールドウォレットの違いは、インターネットに接続された状態かどうかです。 ホットウォレットは常にネットに接続された状態で、取引所や外部のウェブサーバー上で暗号資産を管理します。 手軽に利用できる反面、オンラインであるため、セキュリティ上のリスクはあります。 一方コールドウォレットは、さまざまな方法を使ってオフラインで暗号資産を管理します。USBメモリのような専用デバイスで管理したり、紙に記録して管理したりする方法があります。手間がかかりますが、ネットから隔離されているコールドウォレットは、ホットウォレットよりも安全性が高いといえます。 コールドウォレットとは?対応済の取引所やホットウォレットとの違いを紹介 Coincheck ホットウォレットのメリット・デメリット ホットウォレットにはメリットとデメリットがあります。ホットウォレットの特徴をしっかりと理解して利用しましょう。 メリット:送金や取引のスピードが早い ホットウォレットのメリットは、送金や取引のスピードが早いなどの手軽さになるでしょう。 ホットウォレットは常にインターネットに通じているため、すぐに入出金、暗号資産の売買を行うことができます。 暗号資産は1日のうちに大きく価格が変動することがあるので、チャートの値動きを見ながらタイミング良く取引したり、頻繁に取引を繰り返す方は取引所のホットウォレットを活用するといいでしょう。 デメリット:セキュリティ面のリスクがある ホットウォレットはオンライン上に保管されているため、ハッキングのリスクがどうしても残ります。しかし、取引所側でも万全を期しており、二段階認証のほか、生体認証も使われるようになっているため、セキュリティ強度は向上している傾向にあります。 ホットウォレットを活用する場合は、どのようなセキュリティ体制になっているのかを確認しておきましょう。 Coincheckの無料登録はこちら ホットウォレットを用途に応じて活用しよう 最後にホットウォレットについて振り返りましょう。 ホットウォレットとは 暗号資産を保管しておく財布のようなもので、保存だけではなく、送金、受金の際にも必要となります。 ホットウォレットは大きく分けて3種類あります。 取引所ウォレット ウェブウォレット ソフトウェアウォレット ホットウォレットのメリットとデメリットは次の通りです。 メリット:「送金や取引のスピードが早い」 デメリット:「セキュリティ面のリスクがある」 ホットウォレットはスピーディーな取引を行うには欠かせない存在ですが、セキュリティという面ではリスクもあります。あくまで可能性ですが、ハッキングや情報流出はデジタルコンテンツの全般で起こりうることです。 必要なだけの暗号資産をホットウォレットに入れておき、取引することをおすすめします。 また、国内の暗号資産取引所大手であるCoincheckでは、暗号資産の取引や送金がスピーディーにできるホットウォレットに加え、一定額を上回る分の暗号資産については隔離運用されたコールドウォレットで管理するシステムをとっています。 そのため、万一不正アクセスを受けた場合でも、コールドウォレット内に保管された通貨への影響を避けることができます。Coincheckのウォレットは、Coincheckのアカウントを作成することで利用できます。 「これから暗号資産を始めたい」という方は、まずCoincheckのアカウントを作り、オンラインウォレットがどのようなものかを体験してみるのが良いでしょう。
イーサリアムのマイニングはどのように行うのでしょうか? イーサリアム(ETH)のような人気通貨だと、マイニングで報酬を得るにはかなりのハードルがあります。 この記事では、イーサリアムの2つのマイニング方法と、基礎知識から注意点までを解説していきます。 イーサリアム について詳しく知ることが、マイニングに挑戦するきっかけになるかもしれません。 Coincheckの無料登録はこちら マイニングとは マイニングとは、仮想通貨の取引の内容を確定させることで報酬を得ることを指します。改ざんできないように、仮想通貨の取引を成り立たせる仕組みです。マイニングを行う人を「マイナー(採掘者)」と呼びます。 マイニングは、膨大な量の計算を処理しなくてはならないため、高度な計算能力を備えたマシンが必要です。マイニングに成功すると、仮想通貨ごとに決められたルールに従って新たなコインが発行され、報酬として受け取ることができます。 仮想通貨のマイニングとは?仕組みと実践方法について解説 Coincheck イーサリアム(ETH)のマイニングの基礎知識 イーサリアムのマイニングには、「PoW(プルーフ・オブ・ワーク:Proof of Work)」というルールが適用されています。PoWは「一番早くマイニング作業を終えた者だけが報酬を受け取る」という仕組みになっています。 イーサリアムのマイニングには、マイニングマシンとウォレット、マイニングソフトが必要です。 家庭用のパソコンやスマートフォンからでもマイニングは可能ですが、計算効率が悪いので、利益を得ることは難しいでしょう。前述したように、性能の高いマシンが必要です。 ウォレットは、マイニングが成功したときに報酬を受け取るための仮想通貨の財布になります。 マイニングソフトは、インストールして設定すれば使用できます。マイニングソフトにはいくつかの種類があり、違法なマイニングソフトもありますので注意してください。公式サイトからインストールを行う、マイニングマシンのセキュリティを強化しておくなど、対策をしましょう。 イーサリアム(Ethereum/ETH)とは?分かりやすく解説します Coincheck イーサリアムのマイニングの問題点 イーサリアムのマイニングで採用されているPoWは、「早い者勝ち」のルールですので、性能の高い計算能力を備えたマシンのほうが有利になります。 さらに、マイニングは複雑な計算処理を休みなく続けることになります。電力をかなり消費します。電力はマシンを動かすだけでなく、冷却する空調などにも必要なので、莫大な電気代がかかります。 かなり参入障壁が高く、誰でもできるものではありません。個人のマイニング成功率は高くなく、利益を得ることは難しいでしょう。 実際に仮想通貨のマイニング市場は、大手企業が占めているといわれています。この状況は、中央集権的な管理組織を排除する仮想通貨のポリシーにも反するといえることから、問題視する声もあります。 イーサリアムは将来的にPoSへ移行する イーサリアムのマイニングは、将来的にPoWから「PoS(プルーフ・オブ・ステーク:Proof of Stake)」へ移行する予定であることを公表しています。 PoSは純粋な「早い者勝ち」ではなく、保有しているイーサリアムの量と保有期間を考慮して報酬を支払うマイナーが決められる仕組みです。これにより、参入障壁が低くなることが期待されています。 コンセンサスアルゴリズムの基礎と初心者が抑えておきべき5種類のアルゴリズム Coincheck イーサリアムのマイニング方法は2つ イーサリアムのマイニングには、いくつかの方法があります。それぞれ確認していきましょう。 複数人数で行うプールマイニング 計算能力の高いマシンだとしても、1台のパフォーマンスには限界があります。複数のマイナーと協力して作業すれば、より多くの計算能力を使うことができ、マイニングの成功率を高めることができます。協力者を募って複数人でマイニングを行うのが、「プールマイニング」です。 プールマイニングでは、得られた報酬を参加者それぞれの貢献度によって分配します。そのため、自分が提供できる計算能力があまり高くない場合、報酬もそれなりの額にとどまります。 マイナーに投資するクラウドマイニング クラウドマイニングとは、マイニングを行う企業に投資することで配当を得る方法です。マシンなどをそろえる必要がなく、実作業もしなくて済みますから、まったく手間がかかりません。 これをマイニングと呼ぶのは正確ではないかもしれませんが、マイニングに関する知識がなくても参加できますから、初心者でも簡単にできます。実践する場合には、企業の情報を十分にチェックし、マイニング実績や倒産リスクなども考えた上で投資先を選ぶようにしましょう。 マイニングの知識を身につけよう ビットコインに次ぐ時価総額を持つイーサリアムは、将来性が期待されている仮想通貨です。ビットコインに比べると、マイニング報酬は得やすいです。 マイニングを行うには、コストと収益のバランスが大切なので、どのようなマイニング方法が適しているのか、まずは必要な知識を身につけていきましょう。 イーサリアム(Ethereum/ETH)の仕組みとは?スマートコントラクトについて Coincheck
「テクニカル分析って何?」 「テクニカル分析のやり方を知りたい」 投資の世界でよく聞く言葉ではありますが、どのような方法があるのでしょうか? この記事では、暗号資産(仮想通貨)のテクニカル分析がどういったものなのか解説していきます。 さらに記事後半で解説するテクニカル分析の3つの種類を把握することで、仮想通貨トレードがさらに楽しくなるでしょう。 テクニカル分析は、初歩的なものから高度なものまでさまざまな方法があり、多くの投資家に活用されています。テクニカル分析について知り、これからの投資に活かしていきましょう。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 仮想通貨のテクニカル分析とは テクニカル分析でどのような仮想通貨チャートを見ればいい? 値動きがひと目で分かる「ローソク足」 反転のポイントを探れる「抵抗線と支持線」 仮想通貨テクニカル分析の3つの種類 種類①値動きの流れをつかむ「トレンド系分析」 種類②投資家の心理を読む「オシレーター系分析」 種類③チャートを形で捉える「フォーメーション分析」 テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違い 複数の手法を組み合わせて計画的な運用を 仮想通貨のテクニカル分析とは テクニカル分析とは、過去の値動きを記したチャートからさまざまなパターンを読み取り、今後どのように動くかを予測する方法です。 チャートに何らかの特徴的な動きが見られたら、同じような値動きをした過去の記録を参照して、予測に反映させるのです。 テクニカル分析は、過去のチャートをベースにしているので、相場や経済についての知識がなくても把握しやすい方法です。チャートだけ見ていればいいので、情報収集の必要もありません。仮想通貨の価格が上下したとき、人間心理は共通するので、同じような状況だと同じような売買が起こる可能性があります。 ただし、過去のパターンが常に同じ結果を生み出すわけではありません。テクニカル分析で過去のパターンと同じだとしても、別要因でまったく違う値動きをすることもあるでしょう。 大きな事故や災害、経済政策の転換など、予想外の出来事には対応できない点はデメリットといえます。 テクニカル分析でどのような仮想通貨チャートを見ればいい? 仮想通貨のテクニカル分析で見る基本的なチャートとなるのが、「ローソク足」および「抵抗線と支持線」です。それぞれどのようなチャートなのか、確認していきましょう。 値動きがひと目で分かる「ローソク足」 1時間、1日、1週間、1カ月など、特定期間における値動きを示したチャートがローソク足です。形がろうそくに似ているところから名づけられました。 上記のCoincheckのチャートを見ると分かる通り、ろうそくの胴にあたる太い線と、その上下から伸びる細い線「ヒゲ」によって描かれます。 太い線は、始値と終値を示します。赤などの明るい色(陽線)は、終値が始値より高かったことを示し、青や黒などの暗い色の場合(陰線)は、終値が始値より安かったことを表します。線の上に伸びるヒゲは最高値、下のヒゲは最安値を表しています。 ローソク足から、その期間中の仮想通貨の値動きをつかむことができます。 反転のポイントを探れる「抵抗線と支持線」 抵抗線(レジスタンスライン)と支持線(サポートライン)は、刻々と変化する価格がどこまで上がるか、あるいは下がるかの目安になります。上値抵抗線・下値支持線とも呼ばれます。 仮想通貨に限らず投資において価格が上昇した後、ある一定のラインで反発して、下落に転じることがあります。この下落に転じたポイントを直線で結ぶと、上昇を抑えるようなラインが見えてきます。このラインが抵抗線です。 しばらく下落したチャートはどこかで上昇に転じますが、この上昇に転じたポイントを直線で結ぶと、下落を底支えするようなラインが見えてきます。これが支持線です。 この二つの直線を想定すると、今後価格がどこで上下するか、どこで反転するか、予測をつけやすくなります。 仮想通貨テクニカル分析の3つの種類 テクニカル分析にはさまざまな手法があり、いくつかの系統に分類することができます。それぞれについて説明していきます。 種類①値動きの流れをつかむ「トレンド系分析」 トレンド系分析とは、チャートに見られる値動きの傾向を分析する方法です。 値動きが右肩上がりで推移していけば「上昇トレンド」、右肩下がりなら「下落トレンド」、一定の幅のあいだで上下を繰り返している場合は「レンジ相場」と呼びます。 トレンド系分析では、まず上昇トレンドなのか下落トレンドなのか、それともレンジ相場なのかを見分けていきます。勢いがある上昇トレンドにうまく乗ることができれば、初心者でも利益を得やすいでしょう。 種類②投資家の心理を読む「オシレーター系分析」 オシレーター系分析とは、特定の仮想通貨への買い注文・売り注文の偏りに注目する、投資家の心理を読む方法です。 投資家の心理として、「このコインは値上がりしそうだ」と思えば、少しでも多く買っておこうとします。反対に、「値下がりしそうだ」と思えば、売っていこうとする心理がはたらきます。 オシレーター系分析では、チャート上で買い注文あるいは売り注文が殺到しそうな予兆をつかんでいきます。トレンドが見られない場合に有用とされています。 種類③チャートを形で捉える「フォーメーション分析」 フォーメーション分析とは、チャートに表れる特徴的な形から、その後の値動きを予測する分析法です。 値動きを示すチャートは取引の結果であり、それを起こすのは投資家の心理状態です。そこには一定の共通性があるとされ、過去に起こったチャートの形を現在のチャートにあてはめることで、今後の動きが予測できるという分析法です。 テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違い チャートの分析法としてはもう一つ、「ファンダメンタルズ分析」というものもあります。これはテクニカル分析とは対照的に、仮想通貨に関する情報を幅広く集め、それを分析して値動きを予測する方法です。 仮想通貨全体についてのニュースや、自分が保有している仮想通貨の関連情報など、ポジティブ・ネガティブな情報の両方を常に収集し、素早くアクションを起こしていきます。 仮想通貨におけるファンダメンタル分析とは?メリット・デメリットやテクニカル分析との違いを解説 Coincheck 複数の手法を組み合わせて計画的な運用を テクニカル分析にはさまざまな種類があり、それらを組み合わせて分析・予測することになります。ただし、完璧な予測をすることはできません。取引の際には無理をせず、計画的な運用を心掛けてください。 Coincheck(コインチェック)で短期トレード!口座開設から取引まで徹底解説 Coincheck
ICOやIEOで新しい暗号資産(仮想通貨)やトークンが販売されているのを見ると、発行元がどうやって暗号資産やトークンを作っているのか気になりませんか? 実はトークンならば、簡単に自分で作ることができるといったら驚くのではないでしょうか。専門知識がないと難しそうというイメージがあるかもしれません。 この記事では、トークンの意味、作り方と使い方について解説します。 作ったトークンは、ポイントを貯めたり謝礼として使ったりと、サービスの向上に役立てることができます。 Coincheckの無料登録はこちら 目次 暗号資産とトークンの違いを知っておこう 暗号資産とトークンの作り方 トークンを発行するプラットフォームを利用して作る 1. 独自トークン発行の準備を行う 2. 独自トークン発行時に必要な設定を行う イーサリアム上でのトークンの発行方法 暗号資産にはさまざまな使い道がある 暗号資産とトークンの違いを知っておこう 暗号資産を作る場合には、ゼロから暗号資産そのものを作る、あるいはトークンを作るという、大きく二つの選択肢があります。暗号資産とトークンは、人によって定義があいまいですが、明確な違いがあります。 暗号資産の世界では、独自のブロックチェーンを持つものが暗号資産といわれ、既存の暗号資産のブロックチェーン上で作られるのがトークンといわれています。ゼロから暗号資産を作るのか、既存の暗号資産を利用して作るのかに違いがあります。 トークンは、「代用通貨」「しるし」という意味があります。例えば、クレジットカードのポイント、ラーメン店のスタンプ、商品券、図書券はトークンです。これらは、日本円と同じように商品やサービスと交換することができ、その点では法定通貨と同じ機能を持ちます。クレジットカードのポイントはキャッシュバックすることができますし、商品券や図書券は金券ショップで日本円に換金することができます。 通貨ではないけれど、通貨との互換性を持つ代用通貨、それがトークンといえるでしょう。 トークンとは?暗号資産との違いと主な4つのトークン・購入方法を解説 Coincheck 暗号資産とトークンの作り方 暗号資産の作り方は大きく分けて2つあります。 1.ゼロからブロックチェーンプログラムを構築する方法 2.既存の暗号資産を改変して作る方法 まず、ゼロからブロックチェーンプログラムやDAGのプログラムを構築する方法があります。しかし、膨大な時間や労力、高度な知識、プログラミングのスキルなどが必要になるため、素人が作るのは現実的ではありません。 次に、既存の暗号資産のプログラムを複製したあとに改変して作る方法があります。ビットコインやイーサリアムなど多くの暗号資産は、オープンソースと呼ばれるプログラムが誰でも自由に閲覧・利用できる方法で公開されています。オープンソースとして公開されているプログラムの多くは自由に改変・公開することが可能であるため、現在流通している多くの暗号資産がこの方法で誕生しました。 例えば、日本生まれの暗号資産モナコインは、ビットコインのプログラムを改変して作られています。改変されている点の一例としては、モナコインのマイニングアルゴリズムが「Lyra2REv2」と呼ばれるものであり、ビットコインのマイニングアルゴリズムである「SHA-256」とは異なる点などが挙げられます。このように、暗号資産とプログラミングの専門知識が必要ですから、誰でもできるものではありません。 そこで注目したいのが、既存の暗号資産のブロックチェーンをそのまま利用して、トークンを生成する方法です。金融プラットフォームとして機能している暗号資産であれば、ブロックチェーン上で新たなトークンを発行できます。専門知識は不要ですし、誰でも簡単に新規トークンを作ることができます。 トークンを発行するプラットフォームを利用して作る イーサリアム(ETH)やネム(NEM)などは、暗号資産であると同時にトークンを発行するプラットフォームとしても機能します。 ここではネムを例に、独自トークンの発行について説明しましょう。 暗号資産ネム(NEM/XEM)の仕組みは?ハーベスティングも解説 Coincheck 1. 独自トークン発行の準備を行う まず、ネムの公式ウォレットアプリ「NanoWallet」と、120XEMを用意します。 自分のウォレットに120XEMを送金したら、サービスメニューから「ネームスペースを作成」を選び、新規トークンに関する設定事項を入力します。 2. 独自トークン発行時に必要な設定を行う コインの名称、初期発行量、取引単位、手数料、譲渡の可否、供給量変更の可否などを設定していきます。承認されれば、新たなトークンが発行されます。 このように、ネムを代表とした暗号資産は比較的容易にトークンを発行できるため、トークンをポイントやアイテムなどとして簡単に活用することができます。実際に活用された事例としては、モナコインを基に作られたモナパーティーで、「モナカード」と呼ばれるデジタルカードを作ったケースがあります。モナカードはモナーアイランドなどのゲームで使うことができたり、イベント時やオフ会に参加者に配られたりしました。 イーサリアム上でのトークンの発行方法 多くのIEOやICO、NFTなどのトークンは、イーサリアムを利用して発行されています。主に流通しているイーサリアムのトークンは多くは、ERC20やERC721、ERC1155、ERC725というフォーマットで作られており、同じフォーマットのトークンはプラットフォームやウォレットを横断した取引が可能です。 イーサリアム上でトークンを発行するには、ネムなどと比べて難易度が高いですが、今日までに利用されていた期間が長いため、信頼性が高く、情報を手に入れる難易度は比較的低いです。また、簡単にトークンを発行するアプリケーションに比べて高度な設定をしやすく、既存のプラットフォームの利用ができる可能性があるというメリットもあります。 イーサリアムを利用してトークンを作る場合、主にSolidityというプログラミング言語が使用されます。このプログラミング言語はイーサリアムのスマートコントラクトを扱うことを前提に設計されたもので、C++やPython、JavaScriptといった言語を参考に設計されています。 トークンの制作時には基本的にはそのままイーサリアムの本番環境へ公開するのではなく、テストネットと呼ばれる動作確認のための試験用ネットワークでテストをしてから、本番環境へデプロイする傾向です。 そのため、イーサリアムで高度なトークンを発行する場合には、Solidityなどのスマートコントラクトを扱えるプログラミング言語を理解したうえで、さらにテストネットの利用方法などの幅広い知識が必要になってくるでしょう。 Coincheckの無料登録はこちら 仮想通貨の使い道8選!通貨別に投資以外の具体的な使い方を徹底解説 Coincheck 暗号資産にはさまざまな使い道がある 暗号資産そのものを作るには専門知識が必要ですが、既存の暗号資産から発行したトークンなら作ることができそうです。 しかし、ICOやIEOなどのトークンを用いた資金調達については、自身で販売する場合は暗号資産交換業登録が必要になり、暗号資産交換業者に販売を委託するにはそれなりの手続きが必要となります。個人でこのハードルを越えるのはなかなか難しいため、関連法令などをよく確認しましょう。
皆さん、こんにちは。東京都に拠点を置く暗号資産取引所Coincheckの社長をしております蓮尾聡と申します。 今日はこのような特別な機会にプレゼンをさせていただけることを大変光栄に思います。 本日は、3つの重要なトピックをお話ししたいと思います。1つ目は、昨今のルールや規制の変化に伴う日本の暗号資産ビジネスの市場概要、2つ目は、日本市場における当社の優位性、そして最後に、当社がこの市場で何をしようとしているのかについて、少しだけお話ししたいと思います。 目次 日本における暗号資産市場の概要 日本は世界で最初に暗号資産規制を実施した国 日本の暗号資産取引所であるCoincheckについて 豊富な暗号資産の品揃え マネックスグループという信頼のブランドに支えられている 使いやすい直感的なUI/UX 日本市場におけるCoincheckの特徴 コインチェック株式会社の経営と今後の方向性 最後に 日本における暗号資産市場の概要 まずは、日本における暗号資産市場の概要から見ていきたいと思います。 日本は600万人以上の仮想通貨トレーダーがいる比較的大きな暗号資産市場で、アメリカに次ぐ世界第2位の規模を誇っています。 ビットコインの出来高チャートを見ればわかるように、日本円は米ドルに次いでビットコインと交換される第2位の不換紙幣です。日本政府が消費者保護のために、業界と密接に連携してしっかりとした規制を行っていることが、このような暗号資産の大量購入の背景にあると考えられています。 日本は世界で最初に暗号資産規制を実施した国 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、日本は資金決済に関する法律、略称「資金決済法(Payment Services Act)」と呼ばれる暗号資産規制を最初に施行した国です。この規制は昨年改正され、今年の5月から施行されました。今回の改正では、3つの重要なアップデートがあります。 1つ目のアップデートは、通貨のネーミングです。最近まで日本では "仮想通貨 "という名称が一般的でしたが、世界との整合性を図るために、法的には暗号資産という名称に変更されました。 2つ目のアップデートは、カストディサービスです。改正された資金決済法では、カストディサービスは暗号資産交換業者のみが提供できるように制限されました。 3つ目のアップデートは、暗号資産取引所はより厳しい規制に従わなければならなくなったということです。 日本には資金決済法に加えて、金融商品取引法(Financial Instrument and Exchange Act)、略称FIEAと呼ばれる規制があります。 こちらの法律も昨年改正され、今年の5月から施行されました。この改正では、セキュリティートークンと暗号資産デリバティブの規制が金融商品取引法の管理下に置かれました。 これらの資金決済法/金融商品取引法は、暗号資産のビジネスに新たな制約を加えてはいますが、規制がより明確化したことで、日本でのビジネスがしやすくなったとも言えます。 また、日本仮想通貨・暗号資産取引所協会(JVCEA)では、新規コインやICO(Initial Coin Offering)の上場に関するルールが定められました。そのため、今年は日本でもICO案件が増えてくることが予想されます。 日本の暗号資産取引所であるCoincheckについて 2020年5月時点、日本では20社以上の暗号資産取引所があり、Coincheckは2019年1月にライセンスを取得した暗号資産取引所です。 Coincheckは日本を代表する暗号資産取引所で、 モバイルアプリは約300万ダウンロードを誇る日本で最も人気のある暗号資産取引のアプリを提供しています。 私たちの強みは、第一に「豊富な暗号資産の品揃え」、第二に「マネックスグループという信頼のブランドに支えられている」、第三に「使いやすい直感的なUI/UX」であると考えています。 豊富な暗号資産の品揃え 「Coincheck」は豊富な暗号資産取り扱い数を誇っています。 また、暗号資産で利息を得る貸暗号資産サービスや、毎日もしくは毎月一定額の暗号資産を購入して積み立てることができる自動積立サービスの提供も行っております。 そして、昨年からはLiskのステーキングサービスの提供を開始しました。当社は、世界で初めてLiskのステーキングサービスを提供した会社です。 また、大量の暗号資産を取引する大口投資家向けのOTC(Over The Counter)サービスも提供しています。 マネックスグループという信頼のブランドに支えられている 次に、当社の信用力について。当社は東京証券取引所に上場している総合金融グループ「マネックスグループ」の子会社です。公に認められた企業が提供しているプラットフォームで暗号資産の入金や取引を行えるため、お客様はより安心して取引を行うことができると感じています。 使いやすい直感的なUI/UX 最後に、当社のモバイルアプリは、見やすさと使いやすさで高い評価を得ています。私たちのUIはシンプルで直感的に使えるようになっており、数回クリックするだけで暗号資産を購入することができます。 使いやすいモバイルアプリを心がけ日々進化を続けており、若い世代や金融に詳しくない方にも魅力的なアプリを提供致します。 日本市場におけるCoincheckの特徴 それでは、当社のビジネスモデルが日本市場でどのような特徴を持っているのかについてお話ししたいと思います。 先ほども述べたように、当社の強みは直感的に操作できるモバイルアプリです。当社のプラットフォームでは、お客様との取引を仲介する「マーケットプレイスモデル」を提供しています。 WEBサイトでも取引サービスを提供していますが、ユーザーの多くはモバイルアプリのマーケットプレイスを経由して、より迅速に購入手続きを行いたいと考えています。ちなみに、世界中の様々な取引量のデータベースにCoincheckの名前が定期的に出てこないのはこのためです。 また、Coincheckに新規上場した暗号資産が市場にどのような影響を与えたのかと言いますと、上場時にモナコインの価格が上場以前より約380%上昇、ステラルーメンの価格も約150%上昇しています。 コインチェック株式会社の経営と今後の方向性 最後に、当社の経営と今後の方向性について簡単に触れておきたいと思います。 マネックス証券の共同創業者である松本大は、元ゴールドマン・サックスのパートナーであり日本のオンライン証券会社の草分け的存在です。また、私、蓮尾聡は、就任前はマネックスグループのCFOを務め、昨年11月からCoincheckを経営しています。 コインチェックは6年前に暗号資産交換業を開始し、暗号資産の価格が急上昇した時に事業が大きく成長しました。 ちょうど2年ほど前にマネックスグループがCoincheckを買収しました。 マネックスグループは、20年前に設立されたオンライン証券会社の持ち株会社です。現在、マネックス証券は主に日本、米国、香港でオンライン証券会社を運営しています。また、米国子会社のトレードステーション社は、TradeStation Crypto, Inc.という名称で暗号資産サービスを提供しています。 当社のプラットフォーム上には、2020年5月時点で12種類の暗号資産が上場されています。 前述したように、当社では、これらの資産のための市場や交換サービスを提供していますが、それに加えてお客様には、ステーキング、レンディング(貸暗号資産)、その他多くのサービスを提供しています。 今後はサービスを拡大し、より多くのお客様にサービスを提供できるようにしていきたいと考えています。 現在のお客様は個人投資家が中心です。しかし、我々は、企業、機関投資家、および他の暗号資産取引所に私たちの顧客基盤を拡大することを計画しています。カストディサービスも、現在検討されているサービスの一つになるかもしれません。 先ほどもお話しましたが、日本での暗号資産のカストディサービスは、私たちのようなライセンスを持った暗号資産取引所の業者にしか認められていません。ですので、日本でのカストディサービスが必要な方は、お気軽にご相談ください。 最後に 最後に、私たちの究極の使命は、シンプルさを念頭に置いた新しい価値交換の方法を提供することです。 革新的で直感的なサービスを通じて、日本の暗号資産エコシステムの持続的な成長を目指しています。 ご説明したように、私たちは日本の暗号市場をさらに成長させるために、常に革新を続けています。日本で最大級の成長を遂げている暗号資産市場に参入するためのビジネスチャンスについてご相談されたい方は、お気軽にお問い合わせください。 今日はビットコインピザの日です。この歴史的な日を記念して、ピザを手に取って楽しみましょう。 以上です。ありがとうございました。 仮想通貨取引所(暗号資産取引所)9社を比較!手数料やCoincheckがおすすめな人について解説 Coincheck