画像引用:Moonbirds
Moonbirds(ムーンバーズ)は、フクロウをモチーフにしたPFP(プロフィール画像)タイプのNFTコレクションです。2022年4月にリリースされ、わずか2日間で330億円の売上を記録し話題となりました。
MoonbirdsのNFT保有者は、”ネスト(巣)”と呼ばれるステーキング機能を利用することでさまざまな特典を得ることができます。PFPや投資としての用途だけでなく、ステーキングによって報酬を得られる点が魅力のNFTです。またMoonbirdsを発行している企業である「PROOF」は、2022年10月4日に保有者向けのDAOである「Moonbirds DAO」を2023年から本格的に開始する計画をTwitter上で発表し、大きな話題となっています。
コインチェックが運営するCoincheck NFTでは、2022年9月21日より『Moonbirds』の取り扱いを開始しました。
この記事ではいま話題のMoonbirdsをピックアップし、以下の5つの項目について解説していきます。
この記事でわかること
- Moonbirds(ムーンバーズ)の概要
- 4つの特徴
- 注目を集めている理由
- 遊び方・利益を出す方法
- 購入方法
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目次
Moonbirds(ムーンバーズ)の概要
引用:Moonbirds
Moonbirdsは、フクロウをモチーフにしたPFP(※)タイプのNFTコレクションです。
※PFP(Profile Picture)…ツイッターやTikTokなどで使用するプロフィール画像のこと。
コレクション名
|
Moonbirds(ムーンバーズ)
|
リリース日 |
2022年4月16日
|
発行数 | 10,000点 |
NFTのタイプ | PFP(Profile Picture) |
運営者 | PROOF Holdings |
公式サイト | https://www.moonbirds.xyz/ |
入手可能なNFTマーケットプレイス | Coincheck NFTなど |
2022年4月16日にリリースされたMoonbirdsは、わずか2日間で約330億円の売上を記録。NFTデータサイト「CryptoSlam!」の出来高ランキング(週間)で1位を獲得し、大きな話題となりました。
なお、このときの取引量(約2億6,200万ドル)は2位の『Mutant Ape Yacht Club(MAYC)』の取引量(約2,670万ドル)の10倍近くとなり、その圧倒的な人気の高さに注目が集まりました。
Moonbirdsの4つの特徴
Moonbirdsには、主に以下の4つの特徴があります。
- 限定10,000個!フクロウをモチーフにしたジェネラティブNFT
- 「PROOF Collective」の創設者によって制作
- ネスト機能を使うことで報酬や特典が受けられる
- 2023年に保有者向け分散組織「Moonbirds DAO」のローンチを計画
それぞれ詳しく見ていきましょう。
限定10,000個!フクロウをモチーフにしたジェネラティブNFT
Moonbirdsは、フクロウがモチーフのジェネラティブNFTです。PFP(Profile Picture)というプロフィール画像用のNFTで、2022年4月に10,000点が発行・配布されました。
ジェネラティブNFTとは、コンピュータのアルゴリズムから生まれる偶然性を取り入れて制作されたNFTのことを指します。NFTのコレクションとしては、Moonbirdsの他にも『Art Blocks』や『Generativemasks』などがあります。
現時点(2022年8月)で、公式から発行された10,000点のNFTはすべて販売・配布が終了しています。そのため、今Moonbirdsを手に入れるためには、Coincheck NFTなどのセカンダリーマーケットに流通しているものを購入する必要があります。
なお、10,000点のNFTは以下の内訳に従って配布されました。
個数
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配布先
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---|---|
7,875 | 一般販売(抽選当選者に1点につき2.5ETHで販売) |
2,000 |
「PROOF Collective」のメンバー
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125 |
Moonbirdsの運営チーム
|
「PROOF Collective」の創設者によって制作
Moonbirdsは、「PROOF Collective」の創設者であるKevin Rose氏、Ryan Carson氏、
Justin Mezzell氏らによって制作されました。
PROOF Collectiveとは、専用のNFTを所有している人だけが加入できる1,000人限定のプライベートコミュニティです。会員になると、Discordのプライベートチャンネルへの参加権やイベントの早期アクセス権などが特典として与えられます。
他にもメンバーだけが受けられるさまざまな特典があり、Moonbirdsがローンチされた際には、PROOF Collectiveのメンバーには1人2点のNFTが無料で配布されました。
このような特典の魅力から、PROOF Collectiveの会員権NFTは非常に高値で取引されており、米国のNFTマーケットプレイス「Opensea」では61ETH〜150ETHほどで販売されています(2022年8月22日時点)。
ネスト機能を使うことで報酬や特典が受けられる
引用:Moonbirds
Moonbirdsには、ネスト(巣)と呼ばれる機能があります。これは暗号資産におけるステーキングと似たような機能で、保有するNFTを一定期間ロックアップ(凍結=自由に動かせない状態にすること)することで、期間終了後に報酬を得る仕組みになります。
ネスティングする期間に応じて巣のランクが「ブロンズ(30日)→シルバー(60日)→ゴールド(90日)」と上がっていき、参加者は期間終了後にそれぞれのランクに応じた報酬を受け取ることができます。
以下の画像は、シルバーランクのネスト達成者に贈られたオリジナルグッズ(ウエストポーチ、ソックス、ピン)です。
PFP(プロフィール画像)としての用途だけでなく、ネスティングによってさまざまな特典が得られる点もMoonbirdsの大きな魅力です。
2023年に保有者向け分散組織「Moonbirds DAO」のローンチを計画
2022年10月4日、Moonbirdsの発行元「PROOF」は、保有者向けのDAOである「Moonbirds DAO」を2023年から本格的に開始する計画をTwitter上で発表し、大きな話題となっています。
DAOとは特定の所有者や管理者が存在せずとも、事業やプロジェクトを推進できる組織を指す言葉です。正式名称はDecentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)となっており、その頭文字を取ってDAOと呼ばれています。
Moonbirds DAOでは、PROOFが発行するNFTの商標権や資金の管理を行う予定です。またMoonbirds DAOに参加する権利があるのは「Moonbirds」または2023年にPROOFが発行予定のNFTコレクションである「Mythics」の保有者です。
PROOFは、最初に約260万ドル相当の資産をMoonbirds DAOに割り当てる計画を発表しています。この資産の内訳としては「①約200万ドル相当のイーサリアム(ETH)」「②企業資金にある10万ドルに相当する7体のMoonBirds」「③約50万ドルで新たに購入される約37体のMoonbirds」となっています。
またDAOの活動を継続的に支援するため、ローンチ後はMoonbirdsとOdditiesの二次売買から得られるロイヤリティーのうち35%がイーサリアム(ETH)としてDAOに送られます。Odditiesとは、2022年5月にPROOFからMoonbirds保有者に向けてエアドロップされた、Moonbirdsとは別のNFTコレクションです。
Moonbirds DAOの管理に関しては、「コールドスタート」というモデルを採用しています。これはDAOの初期段階において、PROOFが悪質なコミュニティ提案に対して拒否する権利があるという設定です。
Moonbirdsが注目を集めている5つの理由
Moonbirdsが注目を集めている理由には、主に以下の5つがあります。
- リリースから2日間で約330億円の売上を記録
- 1億円超えの高額取引!超高額NFT
- 『The Sandbox』とコラボレーションしている
- NFT保有者専用のコミュニティがある
- 独自メタバース「Highrise」の開発計画
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リリースから2日間で約330億円の売上を記録
前述したように、2022年4月16日にリリースされたMoonbirdsはわずか2日間で約330億円の売上を記録し、NFTデータサイト「CryptoSlam!」の週間出来高ランキングで1位を獲得しました。
この勢いは時間が経っても継続しており、記事執筆時(2022年8月22日時点)の売上高ランキング(All-time)でもMoonbirdsは10位に入っています。リリースからわずか5ヶ月間で、主要NFTコレクションに迫る出来高を見せているのは、Moonbirdsがいかに人気があるかの証拠と言えるでしょう。
収益性や成長性に優れたNFTのことを「ブルーチップNFT」といいますが、短期間に急成長を遂げたMoonbirdsはまさにそれに該当するでしょう。
引用:CryptoSlam!
最高価格は1億3,000万円!超高額NFTが話題に
ジェネラティブNFTであるMoonbirdsはミント(発行)される際、キャラクターを特徴付ける属性がランダムに決定されます。
Moonbirdsの属性には、以下のようなものがあります。
- BACKGROUND(背景)
- BODY(体)
- EYE(目)
- BEAK(くちばし)
- FEATHERS(羽毛)
- HEADWEAR(被り物)
これらの属性の中にそれぞれ複数の種類があり、それらがランダムに選択されてオリジナルのNFTが作成されます。そして、発生する確率が低い属性で構成されたNFTほど希少性が高く、マーケットプレイスで高値で取引されています。
現時点(2022年8月22日)でもっとも高値で取引されたMoonbirdsは、背景と体が”翡翠(ヒスイ)”という珍しい要素で構成されている「#2642」です。2022年4月に、350ETH(当時の価格で約1億3,300万円)でNFTゲームを開発しているThe Sandboxによって購入されました。
『The Sandbox』とコラボレーションしている
350ETHという価格でNFTを購入したことからもわかるように、人気メタバースゲーム『The Sandbox』はMoonbirdsと密接な関係があります。
具体的には、MoonbirdsのNFTはThe Sandboxのアバターとして使用することができます。MoonbirdsのNFTがThe Sandboxで使用できるようになったのは、2022年8月24日にローンチされたThe Sandboxのシーズン3からです。
The Sandboxはイーサリアムのブロックチェーン技術を基盤とした「ユーザー主導のゲームプラットフォーム」です。ユーザーはメタバースと呼ばれる仮想空間上にLAND(土地)を購入・レンタルをすることで、オリジナルのゲームやアイテム、キャラクター、サービスを作成することができます。
これまでに全世界で4,000万ダウンロードを突破した人気コンテンツ『The Sandbox』とのコラボレーションが始まったことにより、Moonbirdsの注目度はさらに高まっています。
NFT保有者専用のコミュニティがある
Moonbirdsには、NFT保有者のみがアクセスできるDiscordのプライベートチャンネルがあります。
チャンネルのメンバーになると、イベントやエアドロップ、ネストに関する情報などを先行して入手することができます。なお、このチャンネルにはPROOF CollectiveのNFT保有者もアクセスすることが可能です。
独自メタバース「Highrise」の開発計画
引用:Moonbirds
Moonbirdsは、「Highrise」という独自のメタバースを開発する計画を発表しています。
プロジェクトの詳細については現時点では公表されていませんが、ネストされたMoonbirdsの保有者に先行アクセス権が与えられることだけは明らかにされています。
メタバース領域へ進出しNFTとしての用途が拡大すれば、今まで以上にMoonbirdsの需要や注目度が高まるでしょう。
Moonbirdsの遊び方・利益を出す方法
Moonbirdsの遊び方・利益を出す方法としては、主に以下の3つがあります。
- SNSのプロフィール画像(PFP)として利用する
- NFTを転売して利益を得る
- ネスト機能を使って報酬・特典を受ける
どのような内容なのか、ひとつずつ見ていきましょう。
SNSのプロフィール画像(PFP)として利用する
MoonbirdsはPFP(Profile Picture)タイプのNFTのため、TwitterやTikTokなどのプロフィール画像として使用するのが基本的な用途となります。
PFPタイプのNFTをTwitterのプロフィール画像にする流れは、2017年にリリースされた『CryptoPunks』から始まりました。昨今のNFTブームもあり、SNSのプロフィール画像をPFPにする人が増えているようです。
NFTを転売して利益を得る
NFTは株、暗号資産、不動産などと同じように、時間の経過とともに価値が変動します。そのため、購入したNFTの価格が上がったときにCoincheck NFTのようなマーケットプレイスに出品・売却することで、利益を得ることができます。
Moonbirdsに関しても、リリースされた際には1点につき2.5ETHで販売されましたが、現在(2022年8月22日)はフロアプライス(最低価格)で15ETHまで価格が高騰しています。
わずか5ヶ月間で6倍以上も価値が上がっている状況からも、Moonbirdsの注目度の高さをうかがい知ることができます。
ネスト機能を使って報酬・特典を受ける
前述したように、Moonbirdsにはネスト(巣)と呼ばれるステーキング機能があり、ネスト期間を終えるとさまざまな特典を得ることができます。
ネスティングによって得られる特典には、主に次のようなものがあります。
- オリジナルグッズ
- エアドロップ
- オフラインイベントの参加券
NFTの売買だけでなく、ネスティングによって報酬を獲得できる点もMoonbirdsの特長のひとつです。
ネスティング方法
MoonbirdsのNFTを所有している人は、公式サイトから簡単にネスティングすることができます。
通常、NFTのステーキングに参加するには保有するNFTをブロックチェーンやステーキングをサポートするプラットフォームに一定期間預ける必要があります。しかし、Moonbirdsのネスティングでは、MetaMaskなどのウォレットに入れたままNFTを手放すことなくステーキングすることができます。
ネスティングのやり方は、以下の通りです。
①トップページ内「NEST YOUR MOONBIRD」をクリックします。
引用:Moonbirds
②「CONNECT WALLET」をクリックし、使用しているウォレットとMoonbirdsを連携させます。
引用:Moonbirds
③個人ページに移動するので、そちらからネスティングを行ってください。
以上でネスティングは完了です。
Coincheck NFTで『Moonbirds』を購入する方法
次に、MoonbirdsをCoincheck NFTで購入する方法をご紹介します。
Coincheck NFTはCoincheckの口座開設が完了している方のみご利用いただけます。口座開設がまだ完了していない方はこちらをご覧ください。
(※1)CoincheckでのMoonbirdsの販売は二次流通(過去に販売・配布されたNFTの転売)となります。
(※2)Coincheck NFTでは、2022年9月21日より『Moonbirds』の取り扱いを開始する予定です。
(1)購入したいNFTを選択
まずはホーム画面より購入したいNFTを選択します。ホーム画面には入庫した全てのNFTが表示されているため、画像左上に「出品中」と記載があるものだけを購入することができます。
(2)詳細を確認し、「購入確認」をクリック
購入金額は出品者が選択した通貨の単位で表示されます。出品者が「受け取る通貨」として選択した通貨でのみ購入することができます。
詳細の確認が完了したら「購入確認」→「購入」をクリックすれば、NFTの購入は完了です。
Coincheck NFTで購入するメリット
Coincheck NFTには、以下の3つのメリットがあります。
- ネットワーク手数料不要
- 簡単決済(複数の暗号資産で購入できる)
- 簡単・安心・安全
ネットワーク手数料不要
通常、NFTマーケットプレイスでNFTを購入する際にはガス代と呼ばれるブロックチェーン上での取引手数料がかかりますが、Coincheck NFTでは購入時のガス代は不要です。
簡単決済(複数の暗号資産で購入できる)
NFTマーケットプレイスには、決済にイーサリアム(ETH)しか使用できないところが多くあります。
その点、Coincheck NFTは暗号資産取引サービスを行うCoincheckと一体化しているため、ビットコイン(BTC)やイーサリアムの他、Coincheckで取り扱いのある30種類以上の通貨で売買をすることが可能です。
簡単・安心・安全
Coincheck NFTでは、CoincheckのNFT専用ウォレットによって、お客様が秘密鍵の管理をすることなく安全にお取引いただくことができます。
Moonbirdsに関するFAQ
Moonbirdsに関するよくある疑問を、Q&A形式でご紹介します。
Q. Moonbirdsとは何ですか?
A.Moonbirdsは、フクロウをモチーフにしたPFP(プロフィール画像)タイプのNFTコレクションです。2022年4月にリリースされ、わずか2日間で330億円の売上を記録し話題となりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
Q. Moonbirdsの特徴を教えてください。
A.Moonbirdsには、主に以下の4つの特徴があります。
- 限定10,000個!フクロウをモチーフにしたジェネラティブNFT
- 「PROOF Collective」の創設者によって制作
- ネスト機能を使うことで報酬や特典が受けられる
- 2023年に保有者向け分散組織「Moonbirds DAO」のローンチを計画
詳しくはこちらをご覧ください。
Q. Moonbirdsの遊び方と利益を出す方法を教えてください。
A.Moonbirdsの遊び方・利益を出す方法としては、主に以下の3つがあります。
- SNSのプロフィール画像(PFP)として利用する
- NFTを転売して利益を得る
- ネスト機能を使って報酬・特典を受ける
詳しくはこちらをご覧ください。
※【パートナーを募集中】
コインチェックでは、NFTやメタバースの活用を考えている企業・団体を募集しています。
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執筆柳田孝介
出版社でテレビ情報誌や映画雑誌の編集を経験した後、2019年からフリーライターとして活動。暗号資産の取引は2017年から開始。推し通貨はイーサリアム(ETH)。最近はNFTマーケットでデジタルアートの取引を始め、日々、審美眼磨きにいそしんでいる。