暗号資産(仮想通貨)の今後や将来性には期待できる?これからの動きはどうなる?

これから暗号資産(仮想通貨)取引を始めることを検討している人は、暗号資産が今度どうなっていくのか気になるでしょう。継続して発展していくかどうかによって、暗号資産を始めるかどうかの判断が変わってくるかもしれません。

また、将来の動向を把握しておくことは、適切に暗号資産取引を行うために欠かせないものです。動向を理解したうえで将来の予測をしておけば、賢く暗号資産を活用できるようになります。

そこで、暗号資産に関する今後の動向暗号資産の取引・保管方法などについて解説します。

日本国内での暗号資産市場の概要

ビットコイン(BTC)

日本は世界に先駆けて暗号資産の法的な位置づけを明確にした国であり、暗号資産取引が積極的に行われています

また、ある国の暗号資産に関する市場規模を知るためには、その国で保有されている暗号資産の量を把握することが有効です。しかし、暗号資産の国別保有量に関する公式な統計は存在しておらず、正確な量は不明となっています。

日本国内で保有されている暗号資産の量も、正確にはわからない状態です。ただし、暗号資産業界の自主規制団体である日本暗号資産交換業協会(JVCEA)によると、2018年12月末時点での暗号資産の預かり資産残高は、2,069億円となっています(改正資金決済法に基づく登録業者16社とみなし業者2社を対象に集計)。

さらに、ビットコイン(BTC)と日本円の取引量は2018年に再び世界1位となりました。このような保有量や取引量などから判断すると、日本国内における暗号資産取引量は世界的にも大きく、日本国内の多くの人が注目していると言えるでしょう。

暗号資産の価格は全体的に暴落している?

暗号資産

暗号資産には、それぞれの需要と供給に基づく取引価格があり、市場で売買されています。

暗号資産の価格は、個々の通貨の特徴や環境、将来性などの違いによって異なる動きをするのが一般的です。ただし、暗号資産全体に影響があるイベントやニュースによって、暗号資産の価格が一斉に上昇したり下落したりすることもあります。

2018年には、それぞれの暗号資産価格は軒並み暴落しました。2017年に急激に上昇した暗号資産のほとんどが、2018年の下落によって元に戻ったような状況です。

しかし、価格が暴落したからといって暗号資産の将来に希望がなくなり、衰退していくと考えるのは安易かもしれません。これまでも暗号資産は価格が暴落した局面が何度かありました。

暴落後は、暴騰の局面が訪れたりと、暗号資産はこのような価格変動を繰り返しています。そのため、2018年の暴落で暗号資産は終わってしまったと判断するのではなく、今後について注意深く見ていくことが重要です。

ブロックチェーン技術の活用

ブロックチェーン

多くの暗号資産には、ブロックチェーンと呼ばれる技術が使われています。ブロックチェーンとは、暗号資産の取引履歴が納められているブロックが、時系列に沿って鎖状に延伸したものです。

ネット上で生成される各ブロックに取引履歴が格納されるときに、不正がないかどうかについて、暗号資産のシステムに参加している不特定多数が検証し、承認を行う仕組みになっています。

ブロックチェーン技術を暗号資産システムに採用することによって、中央で管理する者がいなくても、不正を排除しながら低コストで売買や送金などの取引ができるようにもなりました。

ブロックチェーン技術は、暗号資産の特徴である改ざんできないという価値や、低コストで素早く送金できるという価値などを支えている存在です。

また、ブロックチェーン技術は、暗号資産システムではもちろん、世界中の決済システムなどで使われていく可能性もあるといわれています。さらに、通貨に関わる仕組みだけでなく、登記簿や契約書などの分野への応用も期待されている状況です。

このようにブロックチェーンは、今後もその応用範囲を広げていくことが期待されています。そしてそのことが、暗号資産の評価をさらに高め、通貨価値の上昇に役立つ可能性もあると言えるでしょう。

暗号資産の実用化

暗号資産

暗号資産の今後を理解するうえで、実用化がどのように進んでいるかを理解しておくことは重要です。主な事例を3つほどご紹介します。

国際送金への取り組み

1つ目は、安価な手数料でスピーディーな国際送金のシステムの構築を目指すリップル(XRP)が、着実に実用化の取り組みを進めていることです。

リップル(XRP)は、非中央集権型の暗号資産ではなく、リップル社が中央管理者として存在しています。安価な手数料でスピードが速い国際送金を実現するために、リップル社は世界中の金融機関や大企業との提携を、積極的に進めています。

ゲームでの実用化

2つ目は、ゲームでの実用化が進んでいることです。

イーサリアム(ETH)が有するスマートコントラクト機能を使うと、条件を自動判断して通貨発行を行うなどのサブプログラムをシステムに搭載できます。

スマートコントラクトを使って、ゲーム内のポイント発行や履歴管理などを行うブロックチェーンのゲームである、ダップスゲームが広がりを見せています。

暗号資産決済の普及

3つ目は、ビットコイン(BTC)などによる暗号資産の決済シスムの導入が進められていることです。

通常のクレジットカード決済よりも手数料が安いことなどから、様々な店舗やネットショップなどで暗号資産の決済導入が進んでいます。

暗号資産の市場は今後拡大する?

暗号資産

暗号資産は、実際に支払いに対応する店舗などが広がることによって普及していきます。また、暗号資産を売買する取引市場が拡大することによっても、普及が進むことにつながるでしょう。

暗号資産の取引市場は、拡大が見込まれています。暗号資産取引の大部分は、暗号資産の取引所で行われている状況です。

しかし、2018年には、世界第2位の株式市場として有名な証券取引所であるNASDAC(ナスダック)で、ビットコイン先物の上場計画が進んでいることがニュースになりました。

有名な証券取引所に上場されるためには、取引所の厳格な審査に合格することが必要です。NASDACへの上場を果たせば、ビットコイン(BTC)の信頼性が認められことにも繋がります。

その結果、多くの投資家が新たに参入してくる可能性があります。また、投資家から資金を預かって運用する投資信託の場合、信用度が低い投資対象には投資できないのが一般的です。

上場によって信用が上がれば、世界中の投資信託に預けられた投資家の資金が、ビットコイン(BTC)に流入すると期待されています。ただし、多くの投資家が取引に参入することによって、市場が不安定になるリスクには注意が必要です。

暗号資産のETFの承認動向は?

ビットコインETF
暗号資産の上場に関しては、先物だけでなくETF(エクスチェンジトレーデッドファンド)の上場にも注目しておく必要があります。ETFとは、取引所に上場されているタイプの投資信託のことです。

取引所が開いている時間中は常に価格が変動し、通常の投資信託とは異なり、価格を指定して注文できるなどの特徴があります。ビットコイン(BTC)などの暗号資産を投資対象とするETFが、暗号資産ETFです。

暗号資産ETFの上場申請は、2018年には何度か承認の判断が先送りされてきました。もし、最終的に承認されて上場を果たすと、暗号資産交換業者が運営する取引所以外でも、盛んに暗号資産取引が行われる可能性があります。

また、上場審査に合格した金融商品として認められることによって、暗号資産への信用度が上がり、流通量がさらに増加する効果も期待できるでしょう。流通量が増加して需要も増加すれば、暗号資産の価格を押し上げる要因となります。

ETF承認が実現すれば、価格が上昇する可能性があることを認識しておきましょう。

時価総額が高い暗号資産

暗号資産

暗号資産の今後を予想するにあたっては、時価総額が大きな暗号資産に注目することも大切です。

時価総額とは、暗号資産の価格に発行済通貨量を掛けたもので、通貨としての価値の高さを表しています。

1. ビットコイン(BTC)

ビットコイン(BTC)
1つ目は、ビットコイン(BTC)です。

最初に世に登場した元祖暗号資産で、多くの暗号資産はビットコイン(BTC)を手本にしたシステムになっています。取引量が多いことが特徴で、暗号資産同士の売買を行う場合の基軸通貨としての役割も果たしています。

2. イーサリアム(ETH)

イーサリアム(ETH)

2つ目は、イーサリアム(ETH)です。

システム上にサブプログラムを搭載できるスマートコントラクト機能を有している特徴があります。暗号資産としてだけでなく、多くの分野への応用が期待されています。

3. リップル(XRP)

リップル(XRP)
3つ目は、リップル(XRP)です。

低価格で素早く国際送金できることを目指して開発されました。そのため、送金スピードが速いことが特徴です。

初心者の暗号資産の始め方

暗号資産をはじめるには、まずは暗号資産取引所への登録が必要になります。
ここでは、国内大手の暗号資産取引所であるCoincheckの口座開設方法をご紹介します。

Coincheckでは以下の2ステップでかんたんに口座開設ができます。

  • 1.アカウント作成をする
  • 2.本人確認を行う

口座開設はスマートフォンのアプリまたはパソコンのブラウザから行うことができます。口座開設のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。口座開設をご検討の方は、ぜひご覧ください。

Coincheck(コインチェック)での暗号資産の購入方法について解説

Coincheckで暗号資産の購入を行う方法は、2つあります。

販売所

1つは、販売所での購入です。

販売所とは、暗号資産交換業者を相手に暗号資産の売買を行う場所をいいます。業者が提示する価格で購入可能です。

注文価格の指定はできませんが、すぐ簡単に購入できることが魅力です。初心者には、価格の動向を見極めて売買を行うことが難しいケースもあるでしょう。

そういった場合は、販売所を利用して購入する方法を選択します。

取引所

もう1つの方法は、取引所で購入する方法です。

取引所では、暗号資産投資家同士が売買を行います。購入したい価格を指定する指値注文ができることが特徴です。ただし、取引価格が指定した注目価格に達しなければ購入注文が成立しない可能性があるため、注意が必要になります。

また、価格の推移を示すチャートを分析して有利な価格で購入できるように、価格動向分析を行うことも重要です。暗号資産取引に慣れてきたら取引所での売買を行ってみるのも良いでしょう。

購入した暗号資産の保管場所は?

暗号資産ウォレット
暗号資産を購入したら、通貨の安全な保管を考えることも大切です。

暗号資産は、ウォレットと呼ばれる暗号資産用の電子財布で保管します。ウォレットには複数のタイプがあり、目的に応じて使い分けると良いでしょう。

ウェブウォレット

ウェブウォレットは、オンライン上で暗号資産を保管するタイプのウォレットです。

常にインターネットに接続されているためハッキングなどのリスクはありますが、保管している通貨をすぐに取引に使用できるメリットがあります。

デスクトップウォレット

2つ目は、デスクトップウォレットです。

自分のパソコンにインストールして使用するタイプになります。デスクトップウォレットに移して保管すれば、取引所のハッキング被害などから自分の資産を守れることがメリットです。

ただし、パソコンがウイルスに感染したりするリスクもありますので、利用の際には中以外必要です。また、スマホなどにインストールして暗号資産を持ち歩けるモバイルウォレットもあります。

ハードウェアウォレット

3つ目は、ハードウェアウォレットです。

USB状のデバイスに保管することで、秘密鍵をインターネットから切り離して保管できるメリットがあります。セキュリティ面はウェブウォレットなどよりも高くなりますが、暗号資産の売買を即座に行えないなどのデメリットもあります。

ペーパーウォレット

4つ目は、ペーパーウォレットです。暗号資産取引に必要な秘密鍵などの情報を紙に印刷して保管します。

ハッキングリスクをゼロにできますが、焼失・滅失・盗難などのリスクには注意が必要です。これらの特徴を理解して、自分に適したウォレットを選択したうえで保管するようにしましょう。

暗号資産の将来性に期待が持てた方は…

コインチェックアプリ(iOS)

暗号資産は、将来的にまだまだ発展する余地があると期待されています。暗号資産の将来に期待が持てると判断したら、まずは少額から暗号資産取引を始めてみるとよいでしょう。

暗号資産取引を始めるには、暗号資産の取引所に口座開設が必要です。口座開設が完了したら、Coincheckでは取り扱いの全ての暗号資産が、500円などの少額から取引することが可能です。

スマホアプリからでも簡単に売買できますので、投資の初心者にもなじみやすくなっています。ただし、暗号資産を取引する際には、暗号資産に関する最新の情報を収集し、将来の動向に影響を与えるニュースなどを確認することも重要です。

特に、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)リップル(XRP)など、主要な暗号資産の動向には注意する方が良いでしょう。