bitFlyer(ビットフライヤー)とは?手数料やサービスについてCoincheck(コインチェック)との違いを解説

bitFlyer(ビットフライヤー)とは、2014年1月に設立された日本の暗号資産取引所です。取引形態の豊富さや堅牢なセキュリティで人気を博し、業界内においても高い知名度を誇っていることから、皆さんも一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

本記事では、bitFlyerが提供するサービスや各手数料、取引銘柄数に至るまでCoincheckと徹底比較を行いながら、それぞれの特徴を解説していきます。

初心者におすすめする仮想通貨やビットコイン取引所に関してはこちらに記載しているので、ぜひご覧ください。

bitFlyer(ビットフライヤー)とは

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bitFlyer(ビットフライヤー)とは、2014年1月、株式会社bitFlyerによって設立された暗号資産取引所です。

bitFlyerの特徴は、現物取引やCFD(差金決済取引)など、幅広いニーズに合わせた取引形態が揃っているだけでなく、堅牢なセキュリティによって高い利便性と安全性を兼ね備えている点にあります。

また、ビットコインがキャッシュバックされるクレジットカードサービス「bitFlyer クレカ」や手持ちのTポイントをビットコインに交換できるサービスなど、暗号資産取引以外のサービスにも力を入れている側面がうかがえます。

それでは具体的に、Coincheckとのサービスや手数料の比較をみていきましょう。

bitFlyerとCoincheckの比較一覧

まずは、bitFlyerとCoincheckの基本情報の違いを確認していきましょう。
以下は、両者の比較一覧表です。取扱通貨数や手数料は2024年3月時点のものです。

bitFlyer Coincheck
取扱通貨数 32 29
口座開設までにかかる時間 最短即日 最短翌営業日
取引の種類 ・現物取引(取引所/販売所)
・CFD取引(取引所)
・現物取引(取引所/販売所)
最低取引数量(現物取引) 0.00000001BTC(購入・売却) 500円相当額(購入・売却)
取引手数料(販売所) 無料(スプレッドあり) 無料(スプレッドあり)
取引手数料(取引所) 約定数量 × 0.01 ~ 0.15%(建玉管理料あり)(※1) 一部銘柄にMaker手数料、Taker手数料あり(※2)
入金手数料 ・無料
(住信SBIネット銀行から入金の場合)
・330 円/件
(住信SBIネット銀行以外から入金の場合)
【日本円】無料(銀行振込の場合)
【暗号資産】無料
出金手数料 ・三井住友銀行への出金
3 万円未満のご出金 ... 220 円(税込)
3 万円以上のご出金 ... 440 円(税込)
・三井住友銀行以外への出金
3 万円未満のご出金 ... 550 円(税込)
3 万円以上のご出金 ... 770 円(税込)
407円
暗号資産の送金手数料 (BTC) 0.0004 BTC 0.0005 BTC
提供サービス ・販売所/取引所
・bitFlyer Crypto CFD
・bitFlyer かんたん積立
・bitFlyer クレカ
・ビットコイン寄付
・ビットコインをもらう
・Braveブラウザ連携
・bitFlyer Crypto CFD
・Coincheck(販売所/取引所)
・Coincheck NFT
・Coincheck貸暗号資産サービス
・Coincheckつみたて
・Coincheckでんき
・Coincheckガス
・Coincheck IEO
・Coincheck INO
・Sharely

(※1)詳細はbitFlyerのウェブサイトをご確認ください。

(※2)Coincheckの取引所における取引手数料については、こちらをご覧ください。

bitFlyerとCoincheckの比較その1【取扱通貨・銘柄】

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以下の表は、bitFlyerとCoincheckの取扱銘柄をまとめたものです。

bitFlyer Coincheck
ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
ライトコイン(LTC)
リップル(XRP)
リスク(LSK)
テゾス(XTZ) -
ネム(XEM)
モナコイン(MONA)
ステラルーメン(XLM)
クアンタム(QTUM) -
ベーシックアテンショントークン(BAT)
アイオーエスティー(IOST) -
エンジンコイン(ENJ) -
ポルカドット(DOT)
サンド(SAND)
チリーズ(CHZ)
チェーンリンク(LINK)
パレットトークン(PLT) ◯(取引所のみ)
フィナンシェトークン(FNCT) -
メイカー(MKR)
ダイ(DAI) ◯(取引所のみ)
シンボル(XYM) -
フレア(FLR) -
ジパングコイン(ZPG) -
シバイヌ(SHIB)
ポリゴン(MATIC) ◯(Ethereumチェーン対応) ◯(Polygonチェーン対応)
アクシーインフィニティ(AXS)
エイプコイン(APE)
イミュータブル(IMX)
ラップドビットコイン(WBTC) -
アバランチ(AVAX)
ディセントラランド(MANA) -
ザ・グラフ(GRT) -
レンダートークン(RNDR) -
ドージコイン(DOGE) -

2024年3月現在、Coincheckは29銘柄、bitFlyerは32銘柄の暗号資産の取扱いを行っています。どちらにおいても国内最大級の取扱銘柄数ですが、取引可能な通貨の銘柄にやや違いがあることが上記の表から読み取れます。

例えば、アイオーエスティー(IOST)はCoincheckで取り扱っていますが、bitFlyerでは取引ができません。一方で、ジパングコイン(ZPG)のようにbitflyerでは取引が可能ですが、Coincheckでは取り扱っていない銘柄もあります。

このように取引を行いたい通貨銘柄がある場合、口座開設を検討している取引所での取り扱いがあるかどうか事前に確認するようにしましょう。

bitFlyerとCoincheckの比較その2【口座開設にかかる時間】

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続いて、口座開設までにかかる時間を比較してみましょう。
bitFlyerとCoincheckでは、口座開設に要する時間をそれぞれ次のように説明しています。(※)

  • bitFlyer →最短即日
  • Coincheck →最短翌営業日

(※)口座開設にかかる日数は混雑状況により変わります。

bitFlyerとCoincheckの比較その3【取引の種類】

次に、取引の種類について比較してみましょう。

  • bitFlyer →現物取引、CFD取引
  • Coincheck → 現物取引のみ

それぞれの取引形態の特徴は以下のようになっています。

・現物取引

現金(日本円)と暗号資産を交換する取引形態

・CFD(差金決済取引)

CFDとは、Contract for Differenceの頭文字をとったもので、「差金決済取引」のことを指します。現物での受け渡しを行わずに、反対売買によって出た金額の差で決済するため「差金決済取引」と呼ばれます。FX取引も広い意味でCFD取引に含まれています。

bitFlyerとCoincheckの比較その4【手数料】

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続いて、手数料の違いについて比較していきましょう。

取引手数料

以下の表は、bitFlyerとCoincheckの取引手数料(2024年3月時点)をまとめたものです。

bitFlyer Coincheck
現物取引 【販売所】
無料(スプレッドあり)
【取引所】
約定数量 × 0.01 ~ 0.15%(※1)
単位: 各通貨ペアで異なります。
【販売所】
無料(スプレッドあり)
【取引所】
一部銘柄にMaker手数料、Taker手数料あり(※1)
CFD取引(※3) レバレッジポイント(※4) -

(※1)詳細はbitFlyerのウェブサイト(https://bitflyer.com/ja-jp/)をご覧ください。

(※2)Coincheckの取引所における取引手数料については、こちらをご覧ください。

(※3)bitFlyer Lightningは2024年3月28日(木)18:00をもってサービスの提供を終了し、同時に新サービスとしてbitFlyer Crypto CFDを開始します。

(※4)レバレッジポイントの詳細については「Lightning FX の廃止およびbitFlyer Crypto CFD の開始に関するお知らせ」(https://bitflyer.com/ja-jp/s/crypto-cfd)をご覧ください。

入出金手数料・送金手数料

以下は、bitFlyerとCoincheckの入出金と暗号資産の送金にかかる手数料(2024年3月時点)をまとめた表です。

bitFlyer Coincheck
入金手数料 ・無料(住信SBIネット銀行から入金の場合)
・330 円/件(住信SBIネット銀行以外から入金の場合)
無料(銀行振込の場合)
出金手数料 ・三井住友銀行への出金
3 万円未満のご出金 ... 220 円(税込)
3 万円以上のご出金 ... 440 円(税込)
・三井住友銀行以外への出金
3 万円未満のご出金 ... 550 円(税込)
3 万円以上のご出金 ... 770 円(税込)
407円
暗号資産の送金手数料 0.0004 BTC
0.005 ETH
0.0002 BCH
0.0005 BTC
0.005 ETH
0.001 BCH

(※)暗号資産の送金手数料は銘柄毎に異なります。Coincheckにおける各銘柄の送金手数料の詳細はこちらをご覧ください。

bitFlyerとCoincheckの比較その5【NFTの取引】

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続いて、NFTの取引サービスについて見ていきましょう。

  • bitFlyer→現時点でのNFTの取扱いはない。
  • Coincheck→Coincheck NFT

現時点で、bitFlyerが提供するNFTマーケットプレイスはありません。一方のCoincheckでは、「Coincheck NFT」というマーケットプレイスを通じて以下の22タイトル(※)のNFT売買を行うことが可能です。

(※)2024年3月時点

Coincheck NFT取扱いタイトル

(※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら

bitFlyerとCoincheckの比較その6【その他サービス】

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最後に、bitFlyerとCoincheckが独自に展開しているサービスについて見てみましょう。

bitFlyer Coincheck
提供サービス ・販売所/取引所
・bitFlyer Crypto CFD
・bitFlyer かんたん積立
・bitFlyer クレカ
・bitFlyer IEO ・ビットコイン寄付
・ビットコインをもらう
・Tポイントから交換
・ビックカメラでお買い物
・Coincheck(販売所/取引所)
・Coincheck NFT
・Coincheck貸暗号資産サービス
・Coincheckつみたて
・Coincheckでんき
・Coincheckガス
・Coincheck IEO
・Coincheck INO
・Sharely

bitFlyerでは、暗号資産の現物取引や※CFD(差金決済取引)など様々な取引形態に対応しています。チャート分析や暗号資産売買の注文方法にもこだわりを持つ方にはおすすめのサービスです。

またbitFlyerは、サービスサイトを経由して指定のショッピングサイトや予約サイトを利用すると、ビットコインが獲得できる「ビットコインをもらう」や、利用金額に対して0.5〜1.0%相当のビットコインが貯まる「bitFlyer クレカ」など、日常生活の消費から暗号資産を貯められるサービスが充実しています。さらにbitFlyerでは、2024年2月9日から初のIEOサービス「bitFlyer IEO(InitialExchangeOffering)」として「エルフトークン(ELF)」の購入申込の受付が行われています。これらのことから、bitFlyerは「実際に暗号資産を購入してみるのは怖い」という初心者の方でも、お買い物などを通じて溜まった暗号資産で、気楽に取引を始めることが可能な取引所であると言えるでしょう。

Coincheckにおいても、「Coincheckつみたて」や「Coincheckガス」など、暗号資産取引以外にも日常の消費に根付いたサービスを多く展開しています。さらにCoincheckでは、全世界の取引所に未上場の銘柄を抽選で予約購入できる「Coincheck IEO」や20タイトル以上のNFTを売買できる「Coincheck NFT」、初めて販売されるNFTコレクションを購入できる「Coincheck INO」など多様なサービスも提供しています。一方でbitFlyerでは、2024年3月時点で同様のサービスは提供していません。

それぞれの取引所が展開するサービスを吟味した上で、暗号資産の利用用途や購入したい銘柄によってサービスを使い分けをしてみるのも良いでしょう。

bitFlyer(ビットフライヤー)はこんな人におすすめ

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これまで見てきた特徴から、bitFlyerは次のような人におすすめです。

  • テクニカルなトレード(取引)がしたい人
  • 日常の決済で貯めた暗号資産で取引を始めたい人

先ほども紹介したように、bitFlyerでは現物取引だけではなくCFD(差金決済取引)にも対応していることから、テクニカルなトレード(取引)がしたい方におすすめです。ただ、そのような取引形態には様々な手法があるため、使いこなすには相応の経験が必要であると言われています。

また、bitFlyerが提供する「bitFlyer クレカ」では、決済金額に対して0.5〜1.0%相当のビットコインが付与されます。日頃からよくクレジットカードを利用する且つ暗号資産取引に興味がある方はbitFlyerのサービスを利用してみるのも良いでしょう。

Coincheck(コインチェック)はこんな人におすすめ

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一方のCoincheckは、次のような方におすすめです。

  • さまざまな種類の暗号資産を取引したい人
  • NFTの取引をしたい人
  • IEOに参加したい

Coincheckは、2024年3月時点で25種類以上の暗号資産を取り扱っているので、「さまざまな種類の暗号資産を取引したい」という方におすすめです。

またCoincheckでは、人気NFTタイトルを20種類以上取り揃えている「Coincheck NFT」や未上場銘柄を先行的に購入できる「Coincheck IEO」、初めて販売されるNFTコレクションを購入できる「Coincheck INO」など多様なサービスが用意されています。ですので、「暗号資産のトレード以外のサービスも利用してみたい」「INOに参加してみたい」という方は、是非Coincheckの口座登録を検討してみることをおすすめします。

まとめ

bitFlyerとCoincheckのサービスの特徴を比較してきましたが、いかがだったでしょうか。

暗号資産取引所と一口に言っても、取り扱っている銘柄や通貨数、取引形態、手数料、その他に提供しているサービスなどでそれぞれ特色が異なります。

そのため、利用する取引所を選ぶ際にはそれぞれの特徴を慎重に比較した上で、自分の投資スタイルや目的に合ったサービスを提供しているところを選ぶと良いでしょう。

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