メルコイン(メルカリでビットコイン)とは?手数料やサービスについてCoincheck(コインチェック)との違いを解説

メルコイン(メルカリでビットコイン)とは、2021年4月に設立された、日本大手のフリマアプリ「メルカリ」が運営する子会社です。

2023年3月9日、メルコイン(メルカリでビットコイン)が、アプリ内でビットコイン取引ができるサービスの提供を開始しました。サービス提供開始3ヶ月強で利用者が50万人を突破するなど、大きな盛り上がりを見せています。

そこで今回の記事では、Coincheck(コインチェック)とメルコインに焦点を絞って、それぞれの手数料やサービスを徹底比較していきます。

※メルコイン(メルカリでビットコイン)の最新情報については公式サイト(https://about.mercoin.com/ )をご参照ください。

初心者におすすめする仮想通貨やビットコイン取引所に関してはこちらに記載しているので、ぜひご覧ください。

1.メルコイン(メルカリでビットコイン)とは

what is mercoin

メルコインとは、2021年4月に設立された、日本大手のフリマアプリ「メルカリ」が設立した子会社です。

主にブロックチェーンに関するサービスの提供を行っており、2023年3月にはメルカリ内で得た売上金でビットコイン(BTC)が購入できるサービスをリリースしました。ビットコイン購入時の資金として、メルカリで不用品を売った売上金やお友達招待などでもらったポイント、そして金融機関からチャージした残高を利用することができます。

what is mercoin

メルコインは「多様な価値がめぐる新しい経済をつくる」ことをミッションとして掲げており、
テクノロジーによって、誰もが暗号資産、デジタル資産などあらゆる価値を簡単に交換できる世界の実現を目指しています。そのことから、現時点でのメルコインで購入できるのはビットコインのみとなっていますが、今後取引銘柄を増やす可能性やNFTマーケットプレイスなどのサービスが展開されることも十分にあると考えられるでしょう。

2.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較一覧

まずは、メルコインとCoincheckの基本情報の違いを確認していきましょう。以下は、2024年3月時点の情報を元に作成した表です。

メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck
取扱通貨・銘柄数 1 29
口座開設までの時間(※1) ・最短即日
(既にメルカリのアカウントを持っていて、本人確認が完了していればすぐに口座開設の申し込みが可能)
・最短翌営業日
本人確認方法 ・マイナンバー読み取り方式
・自撮り方式(※2)
・アプリでのかんたん本人確認
・Webからの本人確認(※3)
取引手数料 ・無料(販売所) ・無料(販売所)
・一部銘柄にMaker手数料、Taker手数料あり(取引所)(※4)
スプレッド手数料(※5) ・約1%(販売所) ・0.1%〜5%(販売所)
・約0.0028%(取引所)
入出金手数料 ・入金:無料
・出金:200円(※6)
・入金:無料(銀行振込の場合)
・出金:407円
最低購入価格 1円から 500円から
外部ウォレットへの送金 不可 可能
主なサービス ・メルコイン
・メルカリ
・メルペイ
・メルカリShops
・Coincheck(販売所/取引所)
・Coincheck NFT
・Coincheck貸暗号資産サービス
・Coincheckつみたて
・Coincheckでんき
・Coincheckガス
・Coincheck IEO
・Coincheck INO
・Sharely
公式サイト https://jp.mercari.com https://coincheck.com/ja/

(※1)本人確認方法や申し込みの混雑状況によって変化します

(※2)詳細はメルカリのウェブサイトをご覧ください

(※3)Coincheckの本人確認方法については、こちらをご覧ください。

(※4)Coincheckの取引所における取引手数料については、こちらをご覧ください。

(※5)2024年3月時点のビットコイン取引におけるスプレッド手数料を示しています。

(※6)メルペイアカウントへの出金は無料。メルペイアカウントから銀行等への振込に200円の手数料が生じる。

表から見て取れるように、Coincheckとメルコインには、手数料や取扱銘柄、提供するサービスの種類などに様々な違いがあります。それぞれの特徴を把握した上で、それぞれの取引所は以下のような人におすすめです。

おすすめな人 おすすめの取引所 理由
既にメルカリでの本人確認を完了しており、ビットコインに興味がある人 メルコイン 既にメルカリを利用して本人確認まで済んでいる人であれば、最短即日で口座開設が完了するため
不要な日用品をビットコインに変えたい人 メルコイン メルカリで得た売上金を使ってビットコインが購入できるため
色んな暗号資産を保有してみたい人 Coincheck 取引所も合わせて29種類もの暗号資産を取扱っているため
取引所で購入した暗号資産をプライベートウォレットに送金したい人 Coincheck 暗号資産を購入後、取引所のウォレットからプライベートウォレットに送金できるため
NFT取引にも興味がある人 Coincheck Coincheckでは暗号資産交換業だけでなく、NFTマーケットプレイスを運営しているため

ここでまとめたメルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較を以下から詳しく解説します。

3.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その1【取扱通貨・銘柄数】

通貨数

2024年3月時点、メルコインとCoincheckで取引できる銘柄は以下の通りです。

メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck
ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH) -
イーサリアムクラシック(ETC) -
リスク(LSK) -
リップル(XRP) -
ネム(XEM) -
ライトコイン(LTC) -
ビットコインキャッシュ(BCH) -
モナコイン(MONA) -
ステラルーメン(XLM) -
クアンタム(QTUM) -
ベーシックアテンショントークン(BAT) -
アイオーエスティー(IOST) -
エンジンコイン(ENJ) -
パレットトークン(PLT) - ◯(取引所での取扱い)
サンド(SAND) -
ポルカドット(DOT) -
フィナンシェトークン(FNCT) -
チリーズ(CHZ) -
チェーンリンク(LINK) -
メイカー(MKR) -
ダイ(DAI) - ◯(取引所での取扱い)
ポリゴン(MATIC) - ◯(Polygonチェーン対応)
アクシーインフィニティ(AXS) -
エイプコイン(APE) -
イミュータブル(IMX) -
ラップドビットコイン(WBTC) -
アバランチ(AVAX) -
シバイヌ(SHIB) -

※取扱通貨数及び取扱銘柄は2024年3月時点のもの

現時点でCoincheckでは取引所も含め、合計で29種類もの通貨の取扱いを行っています。一方で、メルコインで取扱っている通貨はビットコイン(BTC)のみですが、逆に他の選択肢がないため、最初からビットコイン取引だけを目的とする方にとっては使いやすいサービスと言えるでしょう。

4.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その2【口座開設までにかかる時間】

口座開設までの時間

続いて、口座開設までにかかる時間を比較してみましょう。メルコインとCoincheckでは、口座開設に要する時間をそれぞれ次のように説明しています(※1)。

  • メルコイン→最短即日(※2)
  • Coincheck→最短翌営業日

メルコインでは、口座開設の申し込みを行う際には、以下の3つを完了しておく必要があります。

  1. メルカリアプリのアカウント登録
  2. 生体認証の登録
  3. 本人情報の確認(「マイナンバー読み取り方式」or「自撮り方式」)

既にメルカリでのアカウント登録に併せて本人確認が完了している場合は、その日のうちに暗号資産取引を始めることが可能です。口座開設までの詳細については、メルカリのウェブサイトをご覧ください。

同様に、Coincheckの口座開設を行う際にも3つのステップを完了させる必要があります。

  1. Coincheckのアカウント登録
  2. SMS認証(電話番号認証)
  3. 本人確認を行う(「アプリでのかんたん本人確認」or「Webからの本人確認」)

Coincheckでの本人確認は『iOS/Androidアプリからでのお申し込み』と『Webからのお申し込み』の2種類があり、それぞれ確認方法や完了までに要する時間が変化します。Webからのお申し込みは当社審査後、ハガキの受け取りで完了となりますが、アプリからのお申し込みは「かんたん本人確認」で審査が完了すればすぐにご利用可能になります。

Coincheckでの口座開設方法については、以下の記事を参考に進めてみてください。

(※1)口座開設にかかる日数は混雑状況や本人確認の方法により変わります。

(※2)既にメルカリでの本人確認を完了させている方のみ対象です。

5.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その3【手数料】

手数料比較

次に暗号資産取引における各種手数料についてみていきましょう。

取引手数料

ここで紹介する取引手数料とは、主に取引金額に関係なく、売買回数に応じて一定の金額が引かれる固定ベースの手数料を示しています。

取引手数料に関しては、メルコインとCoincheckでは、以下のように説明されています。

  • メルコイン→無料
  • Coincheck→無料

スプレッド手数料

暗号資産取引の場合、スプレッドは「売値と買値の差額」という意味で用いられます。そしてこの差額分が課金される仕組みをスプレッド手数料と呼びます。

例えば、ある販売所でビットコイン(BTC)の価格が「買値=74万円、売値=72万円」になっていたとします。この場合のスプレッドは「74万-72万の2万円」になります。

スプレッドが狭ければ手数料負担が少なくなり、トレーダーにとって有利な取引条件となります。また、このスプレッドの幅は通貨の種類や流動性、「販売所」と「取引所」によっても変わってきます。

「販売所」はユーザーが運営会社が保有する暗号資産を対象に売買を行うのに対して、「取引所」はユーザー同士が暗号資産の購入や売却を行う取引場です。

この場合、メルコインは「交換所」に該当し、Coincheckは「交換所」と「取引所」の両方に該当します。それを踏まえた上で、それぞれのスプレッドをビットコイン(BTC)を例にとって比較してみましょう。

  • メルコイン(販売所)→約1.0% 
  • Coincheck(販売所)→約5.9%
  • Coincheck(取引所)→約0.0028%

※2024年3月時点のビットコイン取引におけるスプレッド手数料

取引金額が大きくなるにつれて、スプレッドによる手数料も多く取られてしまいます。ただ、取引所はスプレッドが狭い代わりに、取引未経験の方には少し難解な方法でトレードを行うため「まずは少額からビットコインを保有してみたい」と考えている方は、取引方法がシンプルなメルコインやCoincheckの販売所から取引を始めてみることをオススメします。

取引所での売買方法が気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

入出金手数料

入出金手数料とは、暗号資産取引所で資金を入金する際や利益を引き出す際に発生する手数料です。取引所によって異なり、一部の入金方法に対して手数料を課したり、出金手数料を設定している場合もあります。

手数料比較

※2024年3月時点

Coincheckでは、銀行振込、コンビニ入金、クイック入金の3つの入金方法を利用することができます。

メルコインでの入金(チャージ)方法も3つです。そして特徴的なのは、銀行やコンビニATMからのチャージが無料である点です。最低入金金額や一日あたりの入金金額の上限があるにしても、それぞれの入金方法で手数料が一切かからないのはメルコインを利用する大きなメリットと言えるでしょう。

また、それぞれのウォレットにある資金を銀行口座に振り込む際には、Coincheckでは一度あたり407円、メルコインでは200円の手数料が発生します。

6.メルコイン(メルカリでビットコイン)とCoincheckの比較その4【その他サービス】

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最後に、メルコインとCoincheckが独自に提供しているその他のサービスについてもみていきましょう。

メルコイン(メルカリでビットコイン) Coincheck
主なサービス ・メルコイン
・メルカリ
・メルペイ
・メルカリShops
・Coincheck(販売所/取引所)
・Coincheck NFT
・Coincheck貸暗号資産サービス
・Coincheckつみたて
・Coincheckでんき
・Coincheckガス
・Coincheck IEO
・Coincheck INO
・Sharely

アプリに関しては、現在メルコインが提供しているものはなく、株式会社メルカリが提供しているフリマアプリ『メルカリ』のサービスの一部として、メルコインが提供しているビットコイン交換サービスが導入されています。

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それに対してCoincheckでは、2019年から5年連続で年間ダウンロード数「国内No.1(※)」を獲得している「コインチェックアプリ」を提供しています。

その他サービスに関しては、メルコインではメルカリの売上金やポイントを暗号資産と交換できたり、保有している暗号資産をメルペイにチャージして、メルカリでのショッピングや提携している飲食店等で決算に利用できるなど、メルカリ経済圏と連動したサービスを提供しています。

一方のCoincheckは、Coincheck IEOやCoincheckつみたて、Coincheck貸暗号資産サービスやCoincheckガスなど、暗号資産の取引以外のサービスも充実している点が特徴的です。

(※)対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak

7.メルコイン(メルカリでビットコイン)はこんな人にオススメ

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これまで見てきた特徴を考慮すると、メルコインは次のような人におすすめのサービスと言えるでしょう。

  • 初めてのトレードで、まずはビットコインを購入してみたい
  • 既に本人確認を済ませていて口座開設をスピーディーに行いたい
  • 日頃からメルカリ関連のサービスを利用している

メルコインでは、最低価格1円からビットコイン取引を始めることが可能です。また、暗号資産取引の経験がない方でも、メルカリ関連のサービスを利用しており本人確認を済ませていれば、最短即日で口座を開設することができるため、「前々から暗号資産取引に興味があり、まずは簡単にビットコインを購入してみたい」という方に特におすすめのサービスです。

8.Coincheck(コインチェック)はこんな人にオススメ

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逆にCoincheckは、次のような人におすすめのサービスと言えます。

  • さまざまな暗号資産を取引したい
  • NFTの取引をしたい
  • IEO・INOに参加してみたい
  • 暗号資産の積立投資がしたい

Coincheckでは、ビットコインを始めとする26種類もの暗号資産を取り扱っていることから、主要コインだけなく複数の暗号資産を保有することで資産リスクを分散させることができます。また、取扱通貨の豊富さだけでなく、毎月一定額の暗号資産を購入できる「Coincheckつみたて」や、まだ市場に出ていないトークンを割安価格で購入できる「Coincheck IEO」、初めて販売されるNFTコレクションを購入できる「Coincheck INO」など、様々な方法で暗号資産を保有できる点がCoincheckを利用する大きなメリットであると考えられます。

また、メルコインではNFTの取引サービスは提供していません。一方のCoincheckでは、「Coincheck NFT」というマーケットプレイスを通じて以下の※20タイトルのNFT売買を行うことが可能です。

※2024年3月時点

Coincheck NFT取扱いタイトル

(※)コインチェック株式会社は、「OASIS」の運営をはじめとするメタバース事業を、マネックスクリプトバンク株式会社に事業譲渡することを決定し、MCBは本年10月2日付けで同事業を承継することといたしました。 詳しくはこちら

「豊富な種類の方法の中から、さまざまな方法で暗号資産を保有したい」、「暗号資産だけでなく、NFTにも興味がある」「IEOやINOに参加したい」という方は、ぜひこの機会にCoincheckで取引をはじめてみましょう。

9.まとめ

今回は、メルコインとCoincheckについて比較してみました。

まとめ

  • Coincheckは複数の暗号資産を購入でき、取引以外のサービスも豊富
  • メルコインはビットコインなら1円から購入でき、また既にメルカリで本人確認が完了していれば最短即日で口座開設ができるスピーディーさが魅力
  • どちらも初心者にとっても使いやすく、併用も可能

総括して、メルコインとCoincheckは、それぞれ異なったサービスの魅力を持っています。

その中で、もし自身の目的に合致するものがあれば、この機会にメルコインやCoincheckのサイトでサービスの詳細をチェックしてみるとよいでしょう。

また、どちらも口座開設手数料や維持コストはかからないので、せっかくなら両方に口座を開設して、使用感を確かめて比べてみるのもおすすめです。

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